| 会話の中での同意の効用 | ||
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ここに、一つの語りかけに対して2種類の返事を書いてみます。
「オリンピックを生中継するのは良くないな。 夜中でもついつい見てしまうじゃないか! おかげで寝不足だ。」 A「これは寝不足だ〜と思いながら見てしまうよね。」 B「そういう時は録画しておけばいいんじゃない?」 あなたなら、どっちの返事をするでしょう? 単独生活をするタイプ。群れを作るタイプ。 単独生活を送る動物は、自分の意思決定のみで行動しますが、群れで生活するタイプは自分の意思決定だけでは行動できない複雑さがあります。 人間は明らかに群れを作るタイプですね。 (人間では それを“社会”と言ったりしておりますが。) その群れを作るのに大変重要な要素があります。 共有の意思と言いましょうか、仲間としての承認と言いましょうか・・・ ま、そんな感じのものです。 群れを作るタイプの動物は 孤独には大変弱く、本能的に仲間を求めるでしょう。 そして、群れを作るタイプの動物は その群れから認められなければなりません。 人間も同じですねぇ。 自分の意見に相手が同意してくれると、それは単にたまたま同じ意見だったという以上の効果をもちます。 単なる同意のはずが、そこに親近感、仲間意識、味方、認められた等の心理的効果がおまけについてくるのです。 逆に反対されると、敵視された、攻撃された、嫌われた等の心理的効果がついてきます。 嫌いな人の意見には とにかく反対したくなりませんか? 政治の世界でも野党は与党の法案に何でも反対していると思いませんか? 特に自分の価値を示そうと 人と違う意見を言いたがる人が結構いますね。 だいたいの人が同意しそうな意見は 言わば“ありきたりな意見”になりがちです。 そこで、ありきたりではない特別な意見を言おうとして人に反対してしまう結果、自分では特別な価値を示したと思うのですが、相手に伝わるのは敵視 攻撃 相手の価値を認めぬ等の心理的効果です。 結局 意図したこと(自分の価値を示した)と違って、人に嫌われるだけです。 相手が何かを言ったなら それよりももっと良い意見を出したほうが良いように感じるかもしれません。 ただ単純に同意するなんて、馬鹿のすることに感じるかもしれません。それこそありきたりなことで大したことないと感じるかもしれません。 しかも、その効果は絶大なのに、そんなふうに感じるかもしれませんね。 同意は味方 反対は敵、同意は快感 反対は不快感! どう理屈をつけようとも動かしようのない事実です。 共感という言葉がありますが、ここで言う同意とだいたい同じ意味だと思ってください。 ただ、共感というのは 気持ちを理解した 同じ気持ちをもったという意味合いが強いと思います。 これは、単に話を聞いて欲しいということではありません。 “私の話に同意して欲しい”ということです。 「あっそ はいはいわかりました。」「聞けというから聞きました。」というような対応では、反対しなかったとしても「話を全然聞いてくれない。」になりますぞ。 言葉の上だけで同意を繕っても同意したことにはならない! また、会話上の同意の心理的本質は 親近感、仲間意識、味方、認められた等の心理的効果にありますから、 この心理的効果を発揮できているなら、必ずしも内容に同意してなくても良いと言う点も見逃せません。 こんな場面を想像してみてください。 「ごめん・・また遅刻してしまった〜。」 ということに対して、大変 親しみを持って笑顔でこのように答えたらどうでしょう? 「もう これは病気だな(* ̄m ̄)ぷっ! メシおごれ〜〜!」 言葉としては内容には全く同意していませんが、相手への親近感と味方であることが態度で示されていたら、心理的には同意と同じです。 会話は言葉を使いますが 会話の本質は言葉ではなく心なのです。 |
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