同意 その2
簡単に同意が得られるか?
  
同意その1では、相手に同意することの心理的効用について書きました。
今度は、違った側面から書いておきます。
確かに、人は自分の意見に同意してもらいたいと願うでしょう。
では、同意が得られて当然だろうか?
「Yesをとれば敵ではない。」と言う言葉は良く知られていますね。ビジネスの世界ではよく使われる言葉です。
セールスを成功させたければ、とにかく何でも良いからお客さんの同意を得よう!というセールスの世界での教訓のようなものです。
別に商品を購入することに同意してくれと言うことではなく、とにかく簡単なことで良いから同意を得ようということです。
こんなことがビジネスの世界で心がけられるのは、同意を得ることがいかに難しいことか・・・ということの裏返しですね。
実に同意を得るのは難しいことなのです。
人は群れを作るタイプの動物です。その群れというのは“同意”を基盤として成立します。
群れと言うのはチームワークや共通の目的や目標で全体とした動きをとらねば成立しません。
個々の思いで動けば その瞬間、群れは崩壊しますからね。
群れの動きとして、同じ動きをとるにしても手分けして分業するにしても、そのあり方に同意が必要なはずです。
ならば、人間は簡単に同意しあうように思えるのですが、実はそう簡単ではない!
簡単ではない理由は2つ!
1.人間は文明を発展させて充分強い生き物になったので、群れを作る理由が希薄になっています。
逆に人は危機的状況や一人ではどうにもならない困難があると 人とのつながりを大事にします。
2.発達した感情や意思を持つと、簡単に意思を曲げられない。
社会 価値観の多様化などで いつも群れ全体の中の一人である必要もない。
高度な頭脳で発達した感情や意思を持つ人類は、現代では他の動物と比べると充分強くなり、同意しなければいけない理由が希薄になった!ということなのです。
しか〜〜し!人には同意してもらいたい(* ̄m ̄)ぷっ!
つまり 同意しなければならない理由をもたない人類に同意してもらいたいのが人間です(* ̄m ̄)ぷっ!
これは 相手に同意しようという人よりも、自分に同意してもらいたい人が多い!ということになるかもしれません。
となると、“相手の同意を得るのは特別な技術だ”と考えたほうが良さそうです。
たまに 同意が得られないと「私をわかってくれない(T3T)」といじけちゃう人がいますが、
これは大いなる思い違いをしておられるようです(ー凵[)b
現実は、相手の同意を得るのは至難の業! 自分が相手の同意を得るために相当努力してやっと得られるかどうか?というものなのです。
夫婦だから・・家族だから・・親子だから・・という状況くらいでは、この難しさは変わりません。
人間が強く群れを必要とするには それらは安全すぎるのです。
その夫婦が 大いなる困難に2人して立ち向かっているなら、同意は得やすいでしょう。
家族全員が危機的状況にあるなら、同意は得やすいでしょう。
しかし、多くの場合、結構安全に生活できています。
つまり 群れを作る理由が希薄です。
同意しなければならない理由がないのです。
夫婦であれ 親子であれ
同意を得るにはかなり努力が必要だ!
と、肝に銘じておきましょう。
それは、当然のように与えられるものではないのです。
  
コミュニケーションの基礎、目次
Communicationトップ
心の話サイコロTown!