心の構えと思い込み・・まずい意味付け
コミュニケーションを歪めるもの
  
会話で意思の疎通を図るのはなかなか難しいものですね。
ときおりその会話はとんでもない事になったりして、トラブルを起こします。
これには話し手が原因の場合と聞き手が原因の場合がありますが、このページでは聞き手の方を取り上げてみましょう。
人は相手の言葉を相手の心で判断できません。
相手の心を自分の心で判断しているわけです。
もちろん相手の言葉は相手の心で生み出されたものですから、これだけでも十分話が上手く伝わらないのは当然です。
そこには 聞き手の心の状態が大きく影響して話がどんどんおかしくなる事があります。
とあるラーメン屋さんでの会話。
A君(男性)Bさん(女性)
A君に連れられてラーメン屋さんにやってきたBさんです。

A「ここのラーメン結構おいしいでしょう。」
B「うん。」
A「なんだ!あまりおいしくなさそうだなあ。」
B「いやいやそんなことないよ。」
A「ラーメン嫌いか?」
B「別に嫌いということはないよ。」
A「あぁ・・この近くに上手いカレーの店もあったんだ。」
B「へぇ〜カレーも好きだなあ。」
A「なんだカレーの方が良かったのか。先に言ってくれよ。」
B「別にカレーの方が好きだと言うわけじゃないよ。」
A「おいおい 今カレーが好きだって言っただろう?」
B「そりゃそう言ったけど・・・」
A「何なんだ? あぁ〜そうか!そもそも私と一緒に食いたくないかっ?」
B「誰がそんなこと言ったんだよ!」
A「言わなくてもわかるよ。そうだろうがっ!」
こうなると ラーメン1杯で充分喧嘩出来ます(* ̄m ̄)ぷっ!

「バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション」で書いたように、
人は言葉そのものよりも態度で相手を察知しようとします。
でもね、そこにいろいろ問題が生じるのです。
先ほどの会話を詳しく見て行きましょう。

A「ここのラーメン結構おいしいでしょう。」
A君とBさんの関係は不明ですが、会話と言うのは予め意図するもの(心の構え)があり、その心の構えによって相手の態度や言葉を解釈しがちなものです。
A君がこの言葉を言ったときにどのような心の構えがあったのか確実に特定は出来ませんが、
何らかの理由でBさんを喜ばせたかったか、もしくはある種のPRとでも言いましょうか自慢と言いましょうか、そういった気持ちが心にあっただろうと思われます。
その心の構えから Bさんの良き反応(言葉と態度)を A君は期待しているでしょう。
そう見ると、以後の会話の流れがスムーズに理解できますね。

B「うん。」
A「なんだ!あまりおいしくなさそうだなあ。」
Bさんの示した反応(言葉と態度)がA君の心の構えから来る期待を下回った様子です。
しかし、注意しなければいけないことは、
Bさんの反応が悪かったということだと決め付けてはいけないということです。
何か食べて それがおいしいとき、
「わぁ〜〜〜おいし〜〜!(≧∇≦)ノ」と言う人もいれば、
「・・・・」と黙り込んでしまう人もいるのです。
“良きリアクション=おいしい”ではありません。
また 本当はおいしかったに違いないと決め付けることも出来ません。
この時点ではBさんがおいしいと思ったかどうかは不明! わからないのです。
ところが 人の態度に関する思い込みが早計な判断を生み出してしまいます。

B「いやいやそんなことないよ。」
A「ラーメン嫌いか?」
ここでのBさんの発言は A君にとって また会話の流れを見るうえでも重要ではないです。(* ̄m ̄)ぷっ!
さっき、Bさんの反応がA君の心の構えから来る期待を下回ったことからの流れです。
A君がその残念な事態を何とかしようとして出てきた言葉が「ラーメン嫌いか?」です。
それを聞いたからといて何も解決されないことなのですが、人は何か不快なことがあると原因を突き止めたくなります。

B「別に嫌いということはないよ。」
A「あぁ・・この近くに上手いカレーの店もあったんだ。」
B「へぇ〜カレーも好きだなあ。」
A「なんだカレーの方が良かったのか。先に言ってくれよ。」
期待がはずれたA君が何とか解決の道を探ろうとしている会話です。
ところで、Bさんの心の構えは、“単にラーメンは食事”です。
単に食べ物の好き嫌いについて話しています。
A君の心の構えとは隔たりがありますので、かみ合わない会話になります。

B「別にカレーの方が好きだと言うわけじゃないよ。」
A「おいおい 今カレーが好きだって言っただろう?」
B「そりゃそう言ったけど・・・」
A「何なんだ? あぁ〜そうか!そもそも私と一緒に食いたくないかっ?」
B「誰がそんなこと言ったんだよ!」
A「言わなくてもわかるよ。そうだろうがっ!」
と言うことで、ご覧の通りです(* ̄m ̄)ぷっ!
このような 心の構えや思い込みを「メンタルセット」と言います。
相手の態度を解釈するときに、自分のメンタルセットに大きく影響されるのですが、困ったことに自分ではそれに気づきにくいのです。
メンタルセットは時間や状況が変わると変化することもあります。
時間、場所を変えて思い返してみれば、「あの時、私はいったい何を言ってたんだ?」と冷静になれた経験が誰にでもあることでしょう。
また 「何言ってんだ〜〜この人は?」と、誰かの驚くべき発言や意味不明な発言もメンタルセットのいたずらかもしれませんよ。
また、人の言うことがコロコロ変わるのも、このメンタルセットが悪さをしていることがあります。
  
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