力強さ
無理なことを要求されるとき!
  
仮に、警察が、ある事件の犯人をあなただと疑っていたとしましょう。
ある日、刑事がやってきて、あなたに言いました。
  1. 「あなたが犯人だ! でも、違うかもしれない!」
  2. 「違うかもしれないが、 あなたが犯人だ!」
何か、印象が少し違いますね。
日本語の場合、最後に言った方が印象に残ります。
こんな場合はどうでしょう?
あなたが、お店の店員さんだとして、お客さんが商品を見て、こう言いました。
  1. 「良い商品だなあ!買いたいな。でも、高い!」
  2. 「高いなあ!でも、良い商品だ!買いたい!」
日本語では、最後に主旨を言う習慣があります。
言う側にとっても聞く側にとっても、最後に言ったことが結論だと言うことです。
というわけで、このことをふまえた上で、
「力強い、そして頼りがいがある」と、相手に感じてもらうには、話す順序が大切になります。
例えば、何かの共同作業ををやっているとき、いろいろな話し合いがあります。
そんな話し合いの中で、
  1. 「なるほど、それをやらなくちゃいけないのはわかっています。でも、はっきり言って自信がありません!」
  2. 「はっきり言って自信はありません。しかし何とかやって行かなくちゃいけない!」
1番も2番も、はっきりと「自信がありません」と言っています。
でも、1番の方が頼りないですね。
逃げたいという心理が前面に出たため逃げ腰な感じになります。
さて、逃げ腰だと感じさせると、周りの人は、逃げさせまいと追いつめるかもしれません。
追いつめられているのは、いつも逃げる人なのです。
もちろん追う方が心は楽ですね。
2番は心強さを感じさせます。
さらに、「自信がありません」と言う部分を、とても自信たっぷりに言うとどうでしょう。
逃げてるような感じは全くしません。
むしろ 心意気を感じさせますね。
でも、とても無理なことを要求されるときもあります。
そんなとき、自信たっぷりに、
「それは、難しい。しかし何とかしたいものだ!」と言って、
今度は無理な部分を相手に負わせる手があります。
「ところで、どのようにすればいい?」と付け加えてみると良いでしょう。
または、「どうすればよいのか見本を見せてくれ!」なんて言うのもあります。
続けてみると、
「どうすればいいのかさっぱりわかりません!しかし、それは是非何とかしなければと思います。だから、どうすればうまくいくのか教えてください。 私は馬鹿だから何にもわかりません。是非、教えてください。」
つまり、これは、「出来ない」と言ったのです。
でも、そんなふうには聞こえませんね。
何だかやる気を感じるからです。
そして、難しさを相手に渡しちゃいます。
「よし!やろう!」と言う心意気を前面に押し出しながら、 難しさを相手に請け負ってもらっちゃおう!
あとは、出来る部分を引き受ければいいのです。
上手く行けば、今度は心理的に追う立場になりますぞぉ。
  
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