スズメバチのストーカー
魚釣りも安全だとは限らない。
  
いや〜、えらいめに合いました。
いつものように魚を釣っていると、「ブーン」という音が・・・
最初は全然気にしていませんでした。
でも、ブンブンとやたらうるさいので、「何だろうな?」と思い、辺りを見まわすと、別に変わったことはありません。
でもブンブンと相変わらずうるさい!
この音、何かいやな予感がするなあ。どこかで聞いたことがある。
そしてあたりを見渡すと、やっぱり何もいません。いつもと変わらない風景がそこにあります。
しか〜し、その「ブンブン」はどんどん近づいてきます。
「こりゃ、いか〜ん!」これはデインジャーだあぁ!
そして、「出〜たあぁー!」
前方、約45度斜め上、距離約1.5m、体長約5.5p、スズメバチ接近中!
距離1.4m、1.3m、1.2m、1.1m・・・・

間違いない!私をねらっている。スズメバチの顔にそう書いてある!
そして、ダーッシュ!全速力で走った!

それから、振り返ってみると、目の前にスズメバチ、「あっ、こんにちは、またお会いしましたね。」 等と言っている場合ではない!
スズメバチが早いのか、私の走るのが遅いのか。行くもならず、帰るもならず、人生ここに極まった!

「?」いいこと、思いついちゃった。
突然のことで、すっかり忘れていたが、右手にはルアーロッド(ルアー用の釣り竿)を持っていました。
「へっへっへっ、この野郎、きっつい一撃を食らわせてやるぜ!」
さあ、反撃タ〜イム!そして、ルアーロッドをビュンビュンビュン!

「ああああぁぁぁぁぁーっ、細い。」
こんなに細いルアーロッドではスズメバチに当たらん!
「普段から、こんな練習をしておけば良かった!」

「?」またまた、いいこと、思いついちゃった。
「そうか!網があった。」
かねてより、巨大魚が釣れたときのために、丈夫な網を持ってきていたのを、ころっと忘れてました。
「へっへっへっ、この野郎、私を襲うとはいい度胸だ!子供の頃、網一つであらゆる昆虫を捕まえた虫取り名人だったことを思い知らせてやるぜ!」
またまた、反撃タ〜イム!網を置いたところまで、全力でダーッシュ!
そして網を手にした私は、振り向きざまに一振り!

「おっ、うまい!」我ながらうまい。
スズメバチは網の中に一発でスッポリ!
「スズメバチめ、私を襲うとは100万年早いわい!」

しかし、しかし、しか〜し、網の目は予想以上に粗かった。
虫取り網と違って、魚釣り用の網は目が粗い。
網の目をくぐって、再びスズメバチ登場!

そして、スズメバチが飛び立つのが早いか!私が踏みつぶすのが早いか、勝負は一瞬で決まる!

ついに、やった!
スズメバチは一撃の下に御臨終!
「ざまあみろ!」

ああしんど!
魚釣りは疲れます。
  
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