川の物語
変化に富む川
  
川は大きなエネルギーを持っています。
高いところから低いところに水が流れるという単純な理由で川は生まれます。
この単純な仕組みが川の原動力です。
しかし実際の川はとても複雑な姿を見せてくれます。
川の上流をどんどん遡っていくのは結構面白いですよ。
この川がいったいどこから始まるのか突き止めてやろうというわけです。
上流へと遡っていくとどんどん山の中に入っていきます。
川の水の源は山にあります。
山は、降り注いだ雨をため込むスポンジのような役割をしています。
枯れ葉がつもってできた山林特有の土が水をため込むのです。
わき水も川の出発点になります。
そんな風に小さな川が始まります。
山の中の川は実に変化に富んでいます。激しい急流かと思えば、急に穏やかな流れになり、落差が大きいと滝になります。
そして、山の生き物を育みながら、さらに水量を増し、中流へと成長します。
水は高いところから低いところへとまっずぐに進みます。
面白いことに、だからこそ川は蛇行するのです。
川はまっすぐに流れようとしますが、地形や地質の影響を受けて、必ずしもそう行くとは限りません。一度僅かに歪み始めるとまっすぐに進もうとするが故に、さらにその歪みを拡大するのです。
そして、歪みきったところで、またまっすぐにつながり始めます。
昔、歪んだ名残として、三日月湖と呼ばれる池を残します。
そのような川のダイナミックな変化が、個性的な川の姿を作り上げていきます。
時に川は、有り余る水量のため大暴れすることがあります。
また、渇水のため今にも流れが耐えてしまいそうにもなります。
いろいろな姿を見せながら、現在もそこにあります。
下流に向けて大きくなる川は、多くの合流地点を持っています。単独の流れだけではさほど大きくはなりません。
合流するたびに一段と大きく成長していきます。
そのようにして、下流に行くに従って、その幅と水量を増しながら、ゆったりとした大きな流れを持つ川に成長していくのです。
そして、より大きな海へと注ぐ雄大な風景を見せてくれます。
川が見せてくれる物語は、あの成長の物語です。
  
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