社会心理学

社会学から心理学へ、心理学から社会学への融合!
社会学の研究は、その社会というものを構成するに人間の性質へとアプローチが進み、心理学の研究は人間が生み出す社会へとアプローチが進んだ。
と言うわけで、「社会心理学」なるものがあります。
つまり、人間は、何もないところにポツリと単独で存在するのではなく、様々な状況の中で存在しますので、こ〜〜んな状況の時、人間はどのように考えたり行動したりするのか?、あ〜〜んな状況の時人間はどのような影響を受けるのか?・・そういったことを研究して、社会というものの性質、人間の性質を知ろうという研究分野です。

さて、社会心理学の内容ですが、どういった事が社会心理学のテーマとなるのか、主だったものを紹介しましょう。
  • 対人関係や、それに伴う自己意識などの心理
    • 自己開示と親密度
    • ”他者と自己の比較”や”他者からの評価”などと自己意識
    • 人は周囲の環境をどのようにとらえるのか
    • 対人関係上の行動
  • 集団の中の心理
    • 他者の存在による行動変化
    • 集団主義と個人主義
    • 組織や地位と人間の行動
    • 共同作業と心理、競争と心理
  • 社会の中の心理
    • マスコミの影響力
    • 流行について
    • 社会の変化と心理
    • コミュニケーションのネットワーク
と言う感じで、小さな社会(・・つまり対人関係)から、中規模の社会(たとえば会社組織)、そして、いわゆる社会全体の中での様々な人間の心理や行動についての研究分野です。
社会心理学は、それ自体が大きくまとまった理論を打ち出すのではなく、上記にあるような様々な事柄似ついての個々の研究の集合と言う感じです。
ちょこっと一例を・・・
サクラの効果(同調圧力)
人は周囲の人の意見が気になるものです。
これは、アッシュという人が昔々やった有名な実験です。

まず、2枚のパネルにそれぞれ縦線がひかれています。
左のパネルに書かれた”基準の線”と同じ長さの線を右のパネルの3本の線の中から選ぶという単純な作業を、実験に参加した人にしてもらいます。    
基準の線
この場合、右のパネルの3本の線の内、真ん中の線が左のパネルの基準の線と同じ長さです。
つまり、真ん中が正解なのですが・・・・
これを数人の集団の一人一人に順番にたずねていきます。
その集団には、何人かのあらかじめ打ち合わせした”サクラ”が含まれていて、先にサクラたちにたずねることになっています。
そしてサクラたちは「右の線が基準線と同じ長さだ!」と答えていきます。
すると、その後で答える人はサクラの影響を受けて「右の線だ。」と間違って答えてしまう。
ただし、サクラの内1人でも「真ん中の線だ。」と、正しい答えを言うと、その後間違って答える人はとても少なくなった。

こういったことを線の長さをいろいろ変えたり、サクラの人数をいろいろ変えて繰り返し実験した結果、3人以上のサクラが一貫して同じように間違った答えを出したときに、その後に答える人に影響する事、つまり同調圧力が高い事がわかったそうです。
と、このように実験をしたり、またある時は統計をとったりして、社会での人間の心理を研究する分野です。
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