夫婦関係論・第1章
そして、夫婦になってみると・・
  
前のページでは、暮らしの具体化という現実のために、結婚前の考えはうまくいかないことがあると書きました。
そして、結婚してみると、心理的にもっといろいろなことが出てきます。
結婚生活が始まると、それまでの生活環境からがらりと変わります。
順調にいくと、暮らしの具体化も自然に行われます。
そして、それに伴って相手に対する印象が変わっていくのです。
ま、平たく言えば、夫も妻も所帯じみてくるのです。
なにせ、夫婦して所帯を構築しているのですから、当然のことですねえ。
そこで、多くの場合、相手が所帯じみているのには、敏感に気がつくのですが、自分が所帯じみていることにあまり気がつきません。
そして、相手に対して「恋愛当時のままの相手」でいることを、強く望むかもしれません。
でも、自分は所帯じみています!
「自分が所帯じみていたとしても、それは小さな問題だ!重要なのは相手が所帯じみていることだ!だから、恋愛当時のような幸せがないのだ!」
そして、たくさんの結婚生活の不満は、相手に対する不満となっていきます。
所帯じみるというのは具体的にどういうことでしょう。
  • 夢のある会話ではなく、現実的な会話になる。
    今月の何日が粗大ゴミを出す日とか今日は帰りが遅くなるとか。
  • ファッションにこだわらなくなる。
    外に出かけるときは別として、互いに相手のために着飾ることはなくなる。
  • 以前の方が優しかった!
    関心が暮らしに向く分、相手への心遣いは減っちゃう!
    仕事や家事や育児。
  • 外での話題も、家庭の話題が増える。
    うちの子が・・うちの主人が・・
所帯じみるとは、言い換えれば、生活をしている!と言うことですな!
もっと、言うなら、夫婦として生きている!
しか〜し、それはとても残念に感じることかもしれませんねえ。
時にそれは、年をとるということを意味するかもしれません。
たくさん遊んで楽しんだ独身時代より退屈なものかもしれません。
その不満を相手にぶつけても、その相手もまた、あなたに同じことをぶつけたいかもしれない。
その不満にいくら注目しようとも発展はありません。
それは、良き思い出の過去に時間を戻せ!という要求でしかありません。
そして、どのように願おうとも、時間は常に現在から未来に向かって進んでいきます。
独身の時とは違う生活環境、そして、新たな暮らしの具体化、そして、恋愛の時とは違う新しい人間関係の構築です。
恋愛気分がそのまま夫婦にはなり得ない。
恋愛関係から夫婦関係への再構築!
「まるで夫婦のような恋人」ではない、本物の夫婦へ!
現実の生活に対応し得る、社会に対応し得る夫婦関係へ。
そして、これを読んでくださるみなさんはきっと、夫婦としていろいろな工夫をしていることだと思います。
たくさん我慢もしています。
大いに、うまくやっている部分もあります。
そして、夫婦になるということは、新しいものを築いていくことだと考られると思いますか?
  
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