夫婦関係論・第5章
相手に力を与える。
  
さて、ごみごみした世の中で損だ得だと、何かと人間関係にはトラブルが多いですね。
これは、夫婦の間でも例外ではありません。
「いいわね。あなたは外で思いっきり羽を伸ばして・・私なんか家で子育てに追われて外の空気も満足に吸えないのよ!!」
「いいよな。専業主婦だか何だか知らないけど、気楽なもんだ。」
こんな損得勘定が夫婦関係の前面にたつと、「それはやや黄色信号かな。」と思いますねぇ。
言うまでもなく夫婦関係で、どちらかが一方的に損または得をしているという状態は良くないですね。
そうなると、夫婦は協力し合うより損得勘定に走り始めます。必然的に!
場合によっては離婚も一つの解決方法です。
夫婦関係を考え直す上で、「信頼」という言葉は欠かせません。
ところで、(* ̄m ̄)ぷっ!”信頼”などという言葉は、今時忘れられているかもしれませんねぇ。
でも、心理的には思わぬ作用がありますので、改めて考えてみて欲しいと思っています。
サイコロTown!のテーマCommunicationの「コミュニケーションの基礎」のところに、そのことについて書いていますので、じっくり読んでみてください。
「信じるものは救われるとは言わないが・・」参照
いっしょに住んでいると互いに遠慮がなくなり、コミュニケーションが雑になりがちです。
夫婦というテーマとコミュニケーションは大変関わりがあります。
夫婦は(または家族は)、多くの困難を乗り越える必要があります。
ある時は、子供のことかもしれません。ある時は、経済的なことかもしれません。
ある時は地域社会との関係かもしれません。
そして、そんなとき夫婦(または家族)には、その困難に立ち向かう力が必要です。
そして、相手を力づける事が必要なのです。
しかし、この力づけるということは、意外に難しそうですね。
「そんなんじゃダメだ!もっとがんばれ!」
の類の叱咤激励は、普通、相手の力を奪ってしまいます。
ますます、がんばらなくなるのです。
相手に力を与えるためには、相手の今のポジションから、さらに上のポジションへと移行させる言葉が良いのです。
”ポジション”というのは「立場」の事だと思ってください。

例えば、もし、これを読んでいるあなたが主婦ならば・・
夫からこのように言われたらどう思いますか?
「仕事から帰ってきたらご飯が出来てるって言うのは、考えてみればありがたいなぁ。」
こんな言葉を聞くとあなたは主婦として強くなりませんか?
感謝される立場へと、ポジションがUPしています。
あっ!”うちの夫はそんなことを言ってくれない”などと不平不満のネタにしてはいけませんよ。
これは妻と夫を逆にしても同じ事だと考えて欲しいのです。
相手を非難することは、相手のポジションを下げようとすることですね。
ポジションを下げられた相手は、今度はあなたのポジションを下げようとします。
ポジションを下げられたあなたは、さらに相手のポジションを下げようとします。
このようにポジションのデフレスパイラル?を起こすことは簡単に想像がつきますね。
そして、夫婦の力はどんどんと失われていきます。
もちろん、夫婦の力を上昇させるのはこの逆です。
ただし、「非難する」の反対は「誉める」だとは考えないでください。
「誉める」と言いう行為は、相手のポジションを下げることが多いのです。
そして、「信頼する」「感謝する」が、相手のポジションをあげることが多いということをおぼえておいてください。
  
夫婦関係論目次
Theme夫婦
心の話サイコロTown!