| 4つ以上はたくさん! | ||
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何かの本で読みました。
昔、読んだ本なので、本の題名は忘れちゃいました。 全く開発の進んでいない地域を選びに選んで、まさに野生の人間とも言うべき、民族を見つけました。 そして、現地に向かったのは良いのですが、大変な目に遭って帰ってきたのです。 その民族は、独自の数学と独自の風習を持っていました。 そのことを知らずに行ったものだから、 とんでもないことになって当然かもしれません。 だから、何かの作業があれば、それぞれの専門に手分けしてやってしまうのです。 まさか、そのことであんなに大変な思いをするとは、誰も思っていませんでした。 険しいジャングルに入ります。 迷うことなしに、荷物は種類別に分類され、手分けして背負います。ビデオ撮影の機材を運ぶ係、 テンとを運ぶ係、必要な日数の食料を運ぶ係、文明の中で正しく賢く生きる知恵を何気なく使います。 そして、そんなとき誰もが思うのは、現地に住む人々といかに親交を深め研究をやりやすくするかということです。 そして、その人々と出会ったとき、事件は起こりました。 その人々には、4つまでの数しかないのです。4つまでは数えるのですが、それ以上の数はどうするか。 それを彼らは、 「たくさん」 と言う! 5つも「たくさん」、6つも「たくさん」10個も「たくさん」。 そして「たくさん」=「たくさん」が成り立つのです。 彼らは、貨幣経済がないのです。物々交換の経済です。 さらにまずいことに、交換することは親交の証!物々交換を拒否することは、「お前と仲良くするつもりはない。」と言う意志と取られる。 そして彼らは、出会ったとき、「交換しよう」と親睦を示してきました。 彼らは、研究グループに5つの卵を出して、「このたくさんと、あなたのたくさんを交換しよう。」と言ってきたのです。 研究グループは、たった5つの卵と、何人分もの、一まとめにして運んできた食料を、交換しようと言われたのです。 その食料で何日も生きて行かねばいけません。たった5つの卵では1日も持ちません。 研究グループは、必死で高等数学と言うよりも、4より大きな数があるのだと、彼らを説得しようとしましたが、彼らは「たくさん」と「たくさん」だから同じだと言い張ります。 彼らの生活は、大きな獲物なら2〜3もあれば十分、冷蔵庫もないので、蓄えることもしません。 小さな木の実なら、数える必要はありません。それこそたくさん集めればよい。 4より大きな数を必要としていないのです。そして、長年そのように暮らしてきました。 そこに、文明の理論を持ち込んでも、彼らを説得できないのです。 とうぜん、交換に応じないのなら敵意があると思われてしまいます。 ところがその研究グループが、また、その現地へ研究に行くというのです。 まともな論理の通じない世界へ再び行くのです。 僅かな食料を、5つずつに分けて持っていくというのです。 さすがに頭がいいですね。 異文化の世界で、自分たちの文化を正しいと言い張っても争いになるだけだと、悟ったようです。 現地の人が10個の食料を持っていたら、小口に分けた自分たちの5つの食料を差し出して、このように言います。 あなたのたくさんと私のたくさんを交換しよう! |
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