フィードバック2
ネガティブ・フィードバックの使い方
  
フィードバックについては、「フィードバック」のところを、まず、読んでください。
このページでは、ネガティブ・フィードバックについてのお話です。
もっともおなじみのネガティブ・フィードバックは、「叱る」と言うことですね。
これは、ほとんど苦労せずに身に付くんじゃないでしょうか。
しかし、このフィードバックには、副作用が多すぎるし、効果があまりないというお話を以前書きました。
このネガティブ・フィードバックも、「叱る」以外に様々な使い方があります。
効果的で、副作用の少ないやり方があります。
ある、1歳6ヶ月の男の子。
お母さんに「だっこだっこ」と言って、だっこしてもらっておりました。
手には、なにやら大事そうに、おもちゃを持っております。
ところが、そのおもちゃを、ポロッと落とすのです。
お母さんが拾って渡します。
そして、また、ポロッ。
お母さんが、また拾ってその子に渡します。
そして、また、ポロッ。
お母さんが、拾って渡す限り、その子はおもちゃを落とし続けるでしょう。
なぜなら、お母さんがそれを拾って渡す行為は、その子にとって、ポジティブ・フィードバックになっているのです。
自分が何かを落とすと、お母さんが何かをしてくれる!
これは、その子にとって、言葉ではない、コミュニケーションなんですね。
お母さんとの、楽しいコミュニケーションです。
そして、その、ポジティブ・フィードバックを、ネガティブ・フィードバックに変えるとどうなるか?
そのお母さんは、とてもうまくやりました。
叱らずに、穏やかに、その子を降ろすと、「ハイ、拾って!」。
その子が、それを拾うと、すぐに「だっこだっこ」と言って、だっこしてもらおうとします。
そのとき、自分でお母さんの体によじ登らせるようにして、その子に苦労をさせます。
その子は、少しがんばって、だっこしてもらいます。
その子は、また、ポロッと落とします。
そして、また自分で拾います。
そして、再びだっこしてもらうときに、ちょっと苦労します。

これを繰り返しました。
その子は、やがて、落とさないように気をつけ始めます。
  
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