| 肝心なのは親の腕前 | ||
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もし、親が物事の善し悪しをすべて決めて子供はそれに従わなければならないのなら、親が「盗んでこい!」と言えば子供はドロボーをしなければなりません。
親が子供にドロボーを強要したケースなど、珍しくはありません。 子供は人間ですから、いつでもノーという権利を持っています。 ま、ノーと言えない日本人なんて話もありますが。 そして、子供にいつでもノーといわせる、度量の大きさが親にあれば、教育方法は広がります。 ここで紹介するのは、心のツボに掲載した「NO SET」の使用例です。 親の言うことはたいていの場合、子供にとってイヤなことが多いのです。 だからといって幼児期のしつけはおろそかにできません。 例えば、子供を早く風呂に入れて寝かしつけたい。 しかし子供はいつまでも入らない。子供はもっとテレビを見たいかもしれないし、もっと遊びたいかもしれない。 「早くお風呂に入りなさい!」と何度言っても入らない。 そんなときホントに困りますね。 そこで、私なら「NO SET]を使います。 まずこんな感じでしょうか。 子供にこのように話しかけます。 「ちょっと頼みがあるんだけど、1度虫歯になってくれないか?」 この不思議な依頼には、子供は興味を持つでしょう。 そして、ノーと言うか、どうして?と聞くかどちらかでしょう。 そこでもう一発、押しておきます。 「虫歯になったらすごーく痛いんだけど、どれくらい痛いのか一度虫歯になって欲しい。」 そして子供はイヤだと言います。 自由にイヤだと言える雰囲気が大事です。 「でも私は痛いのはイヤだから、変わりに虫歯になって、どれくらい痛いか教えて欲しいなあ。だから今日は、歯を磨かないでほしいな。」 当然子供はイヤだと言います。 そして少しずつ話題が変わっています。 「でも明日には虫歯になるように、今日は絶対歯を磨かないで欲しいだけどなあ。」 ここで、子供がいやだと言ったら、目的の話題に持っていきましょう。 「そうかあ、いやかあ、しかたがないな、じゃあ、1度すごーく汚くなって、みんなから汚い汚いと言われるとどんな気持ちになるか試してもらえないか?」 ここでも子供はイヤだと言います。もうしめたものです。 「明日には、ちゃんと汚くなって欲しいから、今日は絶対お風呂には入らないで欲しいなあ。」 子供は「イヤだ。入る!」といいます。そしてだめ押しの1発! 「まさか、今入るんじゃないだろうな!」 子供は意気揚々と、「今入るぞ!」と鼻をふんふん鳴らしながら、風呂に直行です。 子供は心の中で「へっへっへ勝ったぜ!」と思っているでしょう。私も「へっへっへ勝ったぜ!」と思うでしょう。 このやり方ならば、子供は親に言われて風呂に入るのではなくて、きれいになるために入ります。 そして、ここには、権利と義務をすり替えるテクニックも含まれていますね。 子供は、親が怖くて、負け犬として言いなりになるのではなく、きれいになるという権利を勝ち取って風呂にはいるのです。 |
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