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2004年

[529] forward−looking time Date:2004-12-31 (Fri)
大晦日に雪が舞った
二十数年ぶり だそう。。。
今年 起こった 嫌なこと すべて
今日の雪が 消し去ってくれた
優しい雪だなぁ・・・・そう思った。

 今日の雪と同じように
「お芝居は・・・私を・・・優しくしてくれる」
 舞い散る雪を見て、そう感じた。

嫌なこと、辛いこと お芝居をしてると
忘れさせてくれる 
嫌なことばかり 辛いことばかり 思うことの
ない人生でありたい。
そして また
私の周りの 私が知りえる すべての人が
いついつまでも 笑顔でありますように
わたしも笑顔を絶やさず
前を向いて 上を向いて。。。

forward-looking time,here comes !

※あと10分で2005年です。
 

[528] 年の瀬だというのに。。。 Date:2004-12-29 (Wed)
年の瀬だというのに風邪をひいたみたいです。
二日前から寒気がしてまして、仕事から家に帰るなり
「やばい」と感じまして、少し食事をとりましてから
布団に入って翌日をむかえたました。
翌日(昨日ですが)になっても寒気はひかず、かといって
急に仕事を休めるわけでもなく、仕事場に向いました。
そこで次の日(つまり今日なのですが)を休むように
手続きをとりまして、今日に至っています。
風邪というより体全体の疲れがこの年の瀬に
まとめてでてきた感じがしています。
本当に今年ほどいろいろなことがまとめてあった一年は
私の人生において、そうないであろうと思います。
具合が悪くなってからテレビも見ておりません。
よってインドネシア沖の地震のニュースを
映像では見ておりません。
今年を象徴する「天変地異」「災」という事象が
年の瀬だというのに・・・・・・
どうして起こるのでしょうか。本当に何万人もの尊い命が
失ったことに悲しみを感じ、やるせない天災に憤りを
感じずにはいられません。
来年こそは、おだやかな年であるように初詣で
お祈りしようかと思っております。
体調不良になりそうでギリギリのところで
踏ん張ってきたのですが・・・・とうとう年の瀬に・・・・
それが来てしまった・・・・ようです。
今日も布団の中で頭に水タオルで・・・・・
風邪退治です。


[527] 月光から陽光へ Date:2004-12-23 (Thu)
今日の神戸新聞紙上の『西播磨文化この一年』にて
S−PROJECTの第六回公演「恋愛シャンプー」が
記者が選ぶ文化活動の5本に選ばれました。
私が神戸新聞を愛読するようになって3年になります。
そして2年前の12月にこの特集(「西播磨文化この一年」)
に出会いました。それを読ませていただいて
いつか私たちが載せてもらえるよう芝居つくりに
精進していこうと決意したことを覚えています。
朝、会社に行き、いつも神戸新聞をざっと見るところから
一日がはじまるのですが、今日、いつものようにパラパラっと
一枚ずつ紙面をめくっていくと・・・・・
『西播磨文化の一年』の欄を発見、今年は何が書かれているのか
と目を向けると・・・・・・・・・な・・な・・なんと
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言葉がでませんでした。
それくらい嬉しいものでした。私の目の前に同じ会社で劇団に
所属するY君がいまして、彼も驚きをかくせないようで
ありました。
それから私もY君も笑顔が絶えずに仕事をさせてもらった
一日でありました。
本当にクリスマス二日前にサンタさんからプレゼントを
いただいた気持ちであります。
「恋愛シャンプー」では、新たに加入した方々に演劇経験者が
多く、役者の全体レベルが向上している・・・・・・・
そう書かれてありました。嬉しい限りであります。
プロデュース形式で公演をうっておりますので
その都度、その都度、参加される方々が変わっていきます。
それが要因で芝居のレベルが劇的によくもなったり
劇的に悪くなったり、いつも不安な気持ちを抱えながら
試行錯誤をくりかえしています。
よくなるのはいいのですが、悪くなるのは・・・・・ん・・・
ん・・・・んん・・・・
ある一定のレベルを保ちながら、よりよいもの、より洗練された
ものを築き上げていくこと、それに苦労しています。
月明かりの中、夜の道を徘徊するのは、怖さをともないます。
その怖さと似ているのかもしれません、プロデュース形式で
やっている以上。
本当なら劇団として劇団員をかかえ、きっちり話し合いを
全体でして、企画を立ち上げればいいのかもしれません。
しかし、そうすることで新たにお芝居に触れてみたいという方々
の参加意識を低下することになるのではないか。
参加するという事柄の壁が高くなるのではないか。
そちらの「怖さ」もあります。
この4年このような形でやってみて、本当に人がこなくて
苦しいときもありました。だけどそれに耐えて、こつこつと
今の形でやってきたからこそ、今年の「恋愛シャンプー」や
「パパがいない聖夜」のように多数の優秀な方々の参加に
つながった気がしています。
オールタナティブ・・・・二者択一のときが
やってきているのか。それとも、今の形式を改良して
新しい形にするのか、まだまだ試行錯誤は続きます。
前回のエッセイで脆弱(ぜいじゃく=もろくて弱いこと)な
部分を強固(きょうこ=強くてかたいこと)にしていく
『光』がみえてきたと書きました。
それは私以外にも今年参加された方々の中で
S−PROJECTが今後、どのような展開をしていけばいい
のかといったところまで考えてくれる人が何人かでてきた
ことであります。
その気持ちを聞かされたときは正直、嬉しかったです。
そのような方々が多くなればなるほど、もっともっと
いい舞台、お客様に満足していただける舞台が作れるのではない
かと思います。
それは私にとっては暖かい太陽の光、陽光のようです。
月光から陽光へ・・・・・・来年は今から楽しみです。


[526] ただ・・・じっと・・・遠くの空を見つめて Date:2004-12-19(Sun)
第七回公演の反省会兼打ち上げも無事に?終り
今日はボーっとしておりました。
窓から外を眺めています。雲の流れが速くなったり
ゆっくりになったりしております。
今年一年は充実していたのでしょうか。
あわただしく、毎年のように過ぎていこうとしております。
よくこの季節、今年の十大ニュースなるものを
各報道機関でやっております。
私の今年の十大ニュースのトップはやはり、父がなくなったこと
ではないのかな、そう思います。
何かポッカリ穴が開いたようで・・・・
非常に残念でならないのは、脳梗塞で突然倒れてから
言語障害に陥って、言葉を発するのがままならず、父と話が
できなかったことです。顔の表情でだいたいの意思確認はできる
のですが・・・・もっと話がしたかった・・・ただそれだけで
あります。
その分といってはなんですが、残された母とはなるべく
会話をいっぱいしてあげようと思っています。
やりたいことがいっぱい多分、あったと思う父の遺志を
何とかつなげて生きていけたらなぁと思います。
父が作った有限会社の目的の中に
『音楽・演劇・映画の企画、運営』という項目が
ありました。父は海の男で船舶関係の仕事が中心なのに
そういった項目を目的として登記していることに
私との因縁を感じております。
S−PROJECTをはじめて4年経ちます。
最初は全ての面で脆弱でただ芝居をできればいいというだけの
ものだったのかもしれません。しかし、前回あたりから
その脆弱さに気付き、少しずつではありますが
脆弱な部分を少しでもなくし、強固にしていく光のようなものが
見えてきた感じがしています。
来年以降、その光が現実のものになってくれることを
期待しています。
完全OFFの休日・・・じっと・・・遠くの空を見つめて
今年一年、振り返った、芝居から一週間後です。

[525] 翌日。。。 Date:2004-12-13(Mon)
ここ何ヶ月の中心が12月12日でありました。
お芝居がすみましても、その余韻が残っているのでしょうか
今日は、ただの一日というより、やはり
第七回プロデュース公演の『翌日』であるとしか
考えられない、今の私です。
本当に木曜日から寝るのはいつも午前二時か三時で
ありまして、寝不足の日々の連続でした。
またS−PROはじまって以来のセットの量の公演でした。
搬入の際、一回の搬入口から六階のホールまで階段を使って
275cmのパネルを一人であげたときに膝ががくっときた
ときには「やばい」と思いましたが、なんとか無事に
公演を終えることができて安堵しています。
振り返ってみて、ほとんど土曜・日曜だけの練習で
よくもまぁ芝居ができたのだなぁと思うのと
もっと練習ができたならもっともっと「いい舞台」になったの
だろうなぁという気持ちとが入り混じって複雑な心境です。
だけど、今も膝がわらい、なんともいえぬ疲労感がある中
心に強く思うのは、お芝居は面白いものなんだぁと再認識させら
れたことであります。
こんな面白いものをやれるだけで生きていて幸せだなぁと
思うことであります。
ちょっとした間、ちょっとした声の大小、ちょっとした
言い回し、ちょっとした顔の表情、ちょっとした・・・・・
その微妙な事柄で全然違うものになる。
そのすべてに正解はないのですが、ただ何も意図せずに
何もかんがえずに、作り上げてしまうとどえらいことに
なるのだなと考えさせられます。
こんなにしんどいことを何でするのかと
芝居をやめようと思った時期もあります。だけど
自分が楽しいこと、面白いことがそのしんどさに勝るのだ
ということを感じてから、お芝居をやめようと思うことは
なくなりました。今回も本当に疲れて、へとへとになりましたが
それに余りあるほど・・・・実に楽しかった!!!
そんな舞台でした。
一年休むことにしておりましたが、その休む期間を
短縮して、第八回をやってみようかなと、ちょっぴり
思ったりもしています。
今日は、第七回公演の翌日、心も天気も
いい日和な一日でした。

[524] 決戦前夜 Date:2004-12-09(Thu)
高校球児が憧れの甲子園の土をふむ前日の気持ち・・・・
何かそんな感じで今日を過ごしました。
あちこちと姫路市内を東奔西走した今日でした。
紙に今日やらねばならないことを書かないと
することを忘れてしまいそうです。
決戦前夜・・・・何と戦うのかわかりませんが
演劇人にとってホール入りするときは、そんな気持ちに
なります。
時間との戦い、これが一義的なものなのでしょうが
それ以外にもいつもと違う場所(いつもは練習場)で
いつもと違う明かりを浴びて・・などなど・・・・
いつもと違う環境にどのように適応できるか
その中で今までやってきた空気(雰囲気)をだせるのかどうか
戦いです。
それに打ちかつには、やはり各人の心の持ちようによるの
でしょうね。落ち着いて、どっしりとした気持ちにはやく
なれればこっちのものです。
敵?の動きが見えてこそ、戦いになるのですから。
敵も味方もわからず、ただむやみやたらに剣を振っても
HITしないでしょうね。
慌てず、騒がず、いつも冷静に物事をみれるように
明日から私たちの「舞台」へ向いたいものだと思います。
浮ついて、興奮気味になって饒舌になり
他の仕事を真摯にやっている人々の妨げになることは
謹んでもらいたいと思います。
たんたんと粛々と舞台つくりをいちはやくやって
その舞台でいっぱい練習する時間をみんなで
作りましょう。そして楽しみましょう。
私はその舞台に初めてライトが落ちたとき
いつも感動します。舞台に明かりが命を与えた感じに
なるからです。
明かりが舞台に命を与えた後は
役者さん、みなさんが、今度は貴方たちの出番です。
照明さんが与えた命に魂を入れるときです。
意識をもって作り上げてきたことに自信をもって。
本番まで後、3日です。





[523] いっぱい・ITUPAI・イッパイ Date:2004-12-06 (Mon)
頭の中がいろんなことで一杯になると
結構、心地よくなるのだなぁ・・・と
発見した週末でした。
金曜・土曜・日曜と、この3日間で
覚えてないくらい、いろんな場所に行きました。
芝居の練習以外にもスタッフ作業や打ち合わせなど
多忙な日々の連続でありました。
今日は今日とて仕事が終って、ホールの方との最終打ち合わせと
ホール代金の支払いをしてきました。
このような活動をしていますと
本当にもうすぐ舞台がはじまるのだなぁ、舞台を打つ日が
刻々と迫っているのだなぁという実感を持ちます。
寝ても、醒めても、お芝居のことを考えています。
ああしよう。こうしよう。・・・・うむうむうむ・・・・
肉体は結構、いっぱいいっぱいなのかもしれませんが
頭はまだまだ考える空間があるみたいです。
ただ肉体と精神は密接にからみあっていて
これ以上、疲れがたまるようだと
頭もボーっとしかねません。好きなネットサーフィンも
ほどほどにして今週は早寝できるときにはして
体調を整えようと思います。
そしてやらなければならないことを整理して
無駄のないように(特に時間の)計画を
たてていこうと思っています。
公演まで後 6日・・・いい緊張感です。

[522] 昭和20年の卒業文集 Date:2004-12-02 (Thu)
少し前 二階の母の部屋から もって来た 小さな箪笥
その三段の棚の 一番上に 何が入っているのと
母が聞いた

私がその一番上の棚のなかを見てあげると
B5サイズの古びたノートが一冊 入っている
私はてっきり 高価なものが入っているのだと
思っていた
その古びたノートの表紙には 「昭和20年の卒業文集」
と書かれてある

卒業にあたり、母にあてた同級生からの思いが
そのノートにぎっしりつまっている
17歳が書いた文章とは思えないくらい
しっかりした美しい、流れるような文字で書かれている
中には当時の雑誌から切り抜いた
乙女チックな絵を貼り付けている人もいる
女子高だったので そうなったのだろうか

声をだして その文章を読んであげた
いろんな人の文章を読んでいると
恥ずかしいから やめてという母の表情が
17の頃に戻っているように見える

昭和20年といえば終戦の年である
そのとき、どんな気持ちで皆さんが高校を卒業していったのかと
思うと 私のような平和なときに生まれ
平和なときだけを過ごしてきたものでは
計り知れない、様々な感情があるのだろう
そう思う

なにげなく見上げた空 なにげなく道端に咲いている草花
なにげなく隣にいる愛する人 なにげなく 過ぎていく時間
なにげなく・・・・なにげなく・・・・・・
昭和20年の・・・・と書かれたノートを
読んでいると なにげなく生きていない
女子高生たちの声が聞こえてくる。
公演まで10日です。


[521] 『思春期』 Date:2004-11-27 (Sat)
つかまえても つかまえても
つかみきれない 人の肩
追いかけても 追いかけても
とどくはずない からくり運命
裸足のままで 裸足のままで
いつもいたかった少年は
いつのまにか いつのまにか
絹をまとった青年に

高校のときに好きだった甲斐バンドの初期の曲である。
曲名は覚えていない。
yahooの検索で調べたら
「思春期」というタイトルだった。
春を思う時・・・・・それが高校時代だけなのだろうか。
あの頃と同じように、今も悩み、生きていること
今、自分がどうしてこの世にあるのだろうか
そういうことを考えているとしたら
今も「思春期」なのかもしれない。
最近、この「思春期」のメロディが頭に浮かんでは消える。
何かつかもうとはするものの
なかなかつかまえることができない
もう少しで手の届くのに・・・・
あと一歩踏み出す「勇気」がないのだろうか?
お芝居って本当に難しいと痛感している。
一人だけの力では何もできないことを
教えてくれているようだ。
それぞれの力が一つになってこそ
まだ、それにいたっていない。
そのことに焦燥している自分がいる。
きちっと意識をもって作らないと
満足しないのはわかっているのだが・・・・・・
思春期の頃を思い出すのは
やはり悩みごとが多いからなのかな?
また、それもよしとして
明日からも悩んで悩みぬいて、いくことにしますかねぇ。
本番まで後、15日。
明日はドレス・リハーサルです。


[520] 君の朝だよ。。。 Date:2004-11-23(Tue)
朝から「お芝居」の練習って久々でした。
でも結構いいものだと感じました。
昼からや夜からはじめるよりも、断然いい。間違いない!!
集中力がいつもと違う感じがします。
まだまだ練習しても、しても、理想の形に近づきません。
何度も何度も、こなさないと・・・・
即座にやれるのはなかなかできませんので
こねて、まるめて、ねって、つぶして
まぁ、いろいろと試している段階です。
最初から比べると、特に今回はじめて参加された方々が
伸びてゆくのがわかります。
それは最初の段階があまりにも、あまりにもって
感じであったのだから、伸び率が顕著なのですが
それも嬉しいかぎりです。
ただ、欲深いもので、もっとやれる、もっとできると
思っていますので、まだまだこれからだと思っています。
ようやく台本を持つ手が自由になり
これからの稽古が一回、一回、大切になってきます。
やりがいもでてきます。
楽しくもなります。
本当にいつもこの時期に書く言葉なのですが
公演なんてこずに、ずっとずっと練習していたい
そんな気になります。
公演当日の朝、晴れ晴れとした心もちで
迎えられるよう、君の朝から、君たちの朝
僕らの朝といったぐあいに
自信をもって迎えられる朝にできるかどうかは
・・・・・これからにかかってきます。
本番まで後・・・・19日です。

[519] 視線! Date:2004-11-21 (Sun)
目は口ほどにものをいい。
今日は役者さんの視線をみつめていました。
意識的に目をどこにおいたらいいのかというのは
大変難しいことです。しかし、あまりにも
それを意識しない人が多くて残念であります。
目をいうのは、大いなる武器です。
それを使わずにいられません。
生き生きとした眼差しを客席にとどけられるかどうか
これが今後の課題なのかもしれません。
感情をいれて台詞を言えるようになっても
視線がいつも下がっていたり、上目使いだったり・・・・
もったいないなぁと思ってしまいます。
それと体で気持ちを表現することができないのも
気になります。
嬉しいときには・・・・嬉しい体を
哀しいときには・・・・哀しい体を
楽しいときには・・・・楽しい体を
いかに肉体として表現できるか。
まだまだそこまでいっている人は少ないです。
あと三週間、基本に忠実に
丁寧に作っていかなくてはならないなぁと
今日の練習後に思いました。
それには野球で言うなら、家で(練習のないときに)
いかに家でバットをふるか、振り込むか
それで基本的なことをたたきこんで
いざ、本当の練習にはいっていけるものだと思っています。
客席は舞台に立つ役者の
熱い眼差しを、熱い視線を
待っています。その期待にそえるか否かは
・・・・・明日から・・・今から・・・・
あと本番まで21日です。

[518] 俺たちの。。。 Date:2004-11-17(Wed)
昔、テレビでよく見ていたのが俺たちシリーズで
とくにその中でも「俺たちの旅」が好きでした。
主題歌があって、小椋佳さんが、作曲・作詞をしてまして
なんともいえない雰囲気をかもしだしていました。
私よりも年配の方がヤクザ映画をみて
映画館をでていくときには肩で風きって歩くのと同じように
私は「俺たちの旅」を見終わると、登場人物になりきって
青春ってなんだろうとか、心が通じ合う友達がいるって
素晴らしいなぁとか、まぁいろいろと感じておりました。
お恥ずかしい話、思春期にそれを見たので
とっても感化されたのでしょうね、芝居の練習を
していますと・・・・この歳になっても・・・今でも・・・
これが青春なのかなぁとか心が通じあって一つの舞台を
作っている仲間がいていいなぁとか
単純にそう思ってしまいます。
今日も練習場にかんしてですが、ハプニングがありましたが
それを超えて、夜遅くまで、練習をしている役者さんを
みていますと『俺たちの。。。』を思い起こしてしまいます。
一生懸命にやった分だけ、満足がいく舞台になればいいのにと
心の底から、そう思います。

『俺たちの旅』

夢の坂道は木の葉模様の石畳 まばゆく白い長い壁
足跡も影も残さないで たどりつけない山の中へ
続いているものなのです

夢の夕陽はコバルト色の空と海 交わってただ遠い果て
輝いたという記憶だけで ほんの小さな一番星に
追われて消えるものなのです。

背中の夢に浮かぶ小舟に 貴方が今でも手をふるようだ
背中の夢に浮かぶ小舟に 貴方が今でも手をふるようだ

夢の語らいは小麦色した帰り道 畑の中の戻り道
ウォーターメロンの花の中に 数え切れない長い年月
うたた寝するものなのです

背中の夢に浮かぶ小舟に 貴方が今でも手をふるようだ
背中の夢に浮かぶ小舟に 貴方が今でも手をふるようだ

[517] 誇りを賭けるにたる美しきもの。 Date:2004-11-15 (Mon)
読書の秋、一冊の本を読んでいた。
そこには「真実」というタイトルで
こう書かれていた。

学生時代に先生が
「真実は最後の勝利者だと人は言う。
 だがそれは真実ではないのだよ。」
と言ったことがある。
一体、私にとって、真実とは何だったのだろうか?
うそも真実、事実も真実、そしてまた本当も虚偽
事実もでたらめといった時代にあって
私が真実だと思うことのできる唯一のものは
『誇りをかけるにたる美しきもの』である。
美しくない真実は、ただの事実にすぎないのだろう。

こう書かれている。
どうも頭から離れない言葉がある。
『誇りをかけるにたる美しきもの』という言葉・・・・
自分にとってそれはなんなのだろう。
一晩中、考えている。
考えても明日はくる。
眠れぬ夜が続く。

「生きてる証がほしいのさ
 誰か私の生きてる証になってくれませんか?」
ある人がそう聞いた。
すると隣にいた人がこう言った。
「誰でもなれるわけじゃない。
 貴方しか生きてる証になれません?
 あなた自身があなたの証人なのですから。」
「はぁ?」
「あなた自身で見つけなさい。誇りをかけるにたる美しきもの
 を。そのとき本当の真実を見ることができますから。」

美しきものが見たもの、たとえば外見的なものではなく
内面的なものなのだろう。
どうしても譲れないもの、妥協しないもの
それにいかに誇りをもてるかなのだろう。
好き嫌いといった次元の低い話ではないのだろう。
あと一ヶ月ほど、作ることに妥協をせず、譲らずに
真正面に向かい合っていこうと思う。
そして大いなる誇りをもって・・・・・・・・・・・・・


[516] もっと、もっと。 Date:2004-11-13 (Sat)
一に稽古、二に稽古、三四がなくて、五に稽古・・・・
といきたいところなのですが、皆さんが社会人だと
なかなか稽古もままなりません。
一週間に三回という形にはなりましたが
なかなかすべての人が一堂に会することがありません。
それでも一日一日と月日が経ってゆきます。
はやく通し稽古がしたいのですが・・・・・・
台詞を覚えて手を自由に、体をいっぱい使ったものを
構築したいのですが、まだそこまでいっていません。
寝ていても、台詞がでるくらい頭に叩き込ませてほしい
ものです。
あと本番まで一ヶ月をきりました。
あせりはありませんが、なんだか役者さんたちを見ていて
「もったいない」なぁと思います。
それは、はやく台詞を入れれば入れるほど
お芝居の練習ってこんなに楽しいものかと思えるのに
覚えるのが後々になると、その楽しい時間が短くなり
つまらない時間ばかりが過ぎていくことになるからです。
今日もいろんなシーンをした後、最初から20ページほど
台詞を見ないで、ランスルーのような形式でやりましたが
そのシーンに出る方々は思っていた以上に覚えてはいたのですが
ただ・・・覚えただけ・・・ただ・・・読んでるだけ・・・
それでは見ていて面白くありっこないです。
ここをこのように読んでやろう・・・・ここをこのように
動いてやろう・・・そういった意図が見えないと
面白くありません。稽古で恥をかけるだけかいて
やりたいことをやれるだけやってこそ、芝居がプラスの方向に
むかうのです。そして、面白くもなると思っています。
私ばかりアイデアをだしても、所詮しれています。
舞台に立つものが、演出家と丁々はっし、せめぎあうところに
芝居つくりの醍醐味があるのだと思います。
もっと、もっと、もっと、もっと
演出家をギャフンと言わすまで、アイデアをだして
それを行動にうつしてほしいものです。
後本番までちょうど一ヶ月です。
まだまだ時間はあります。
明日からの稽古、期待して、今日は眠ることにします。

[515] 少し、二日酔い。。。 Date:2004-11-08 (Mon)
昨日、練習を夕方で切り上げ、今回のメンバーで
鍋パーティーをしました。人数が多くて、あまり食べるもの
を食べずに、酒をたくさん飲んだからでしょうか、今日は
少し二日酔いでありました。
でも心地の悪いものではなく、睡眠不足の状態のように
一日中、ふわっとした感じの「二日酔い」です。
まあ、これくらいなら良しとしましょう。
昔、高校時代が私の酒量のピークでありまして
一日に調子にのって、二升をのんだ経験がありまして
そのときは姫路の中心部から山陽電車で飾磨まで
飾磨から徒歩で10分の間家に着くまで本当に世の中がまわって
おりました。
それから一度は寝たものの気分が悪くなって
吐くは・・吐くは・・・夜中の二時から朝の六時まで
ずっと自分の部屋のゴミ箱に顔を埋めておりました。
よく覚えていますのは、吐くものがなくなって
大量の胃液を吐いたことであります。
苦しい夜でありました。
それからは、あまり無茶な酒をのむことをさけるように
なりました。あまり日本酒を飲まないようにしております。
今ではビール飲んで、あとは焼酎にライムを入れて
トニックウォーターで割るというのが定番になっています。
焼酎に変えてから、あまり悪酔いがなくなってきています。
肌にあうのでしょうかね、焼酎が。
昨日のように大人数で鍋をかこみ、お酒を飲むことが
こんなに楽しいものかと久しぶりに大学のクラブの打ち上げを
思い起こしました。これで出演者、スタッフの心がうちとけて
芝居作りにプラスになればいいなぁと思います。
なかなか予定表をみていますと役者陣(キャストが13名)が
揃う日が少ないみたいですが、なんとか時間調整をして
やりくりをして、練習をたくさんして、悔いの残らない舞台に
したいものです。
今日の二日酔いと同じように、公演終了後の
打ち上げの翌日にくるであろう二日酔いも
心地のよいものにしたいものです。
公演まであと一ヶ月と四日です。

[514] 火事場の。。。 Date:2004-11-04 (Thu)
11月3日に台本の最終稿を役者の方々にお渡しできて、ひとまず
ほっとしています。お約束が10月いっぱいでありましたので
3日ばかしの遅れなら、お許ししてもらえるのではないかと
勝手に思っております。
今週にはチラシ・チケットもできあがります。
本当に後一ヶ月そこそこになり、いよいよ戦闘モード突入と
いった感じです。
自分は、本当にグウタラな性格でありまして
迫らなければ、力が湧いてこないタイプであります。
火事場の馬鹿力といいますが、そういった切羽詰った状況に
ならないと燃えないみたいです。
お芝居って本番が近づくにつれ、そのような切羽詰った状況に
自分をおくことができるのが楽しみってところがあります。

こんなこと、できるのんやろか、あんなこと、でけへんで
いろんな事を思いながらも、最終的には、でけんでも
できんねん、と開き直るしかないのが芝居であります。
とにかくやる。どんなことがあってもやる。
それがあるからこそ、前向きのエネルギーが出てくるので
しょう。まだまだ、やらねばならないことが多々ありますが
あせらず、あわてず、マイペースでいきましょう。
今回もコメディです。
人を楽しませるには、やってる自分が楽しんでやってなくては
その「楽しさ」が伝わるはずがない・・・と思っていますので
私は、あまり人をどん底に追い詰める感じの演出方法は
嫌いです。いかに、やってる役者さんが気持ちよく
楽しんで、お芝居に入っていけるか、それをいつも考えている
ようです。あとはしいて言えば「構図」ですか。
あと一ヶ月と少し、役者さん、スタッフさん、が
どれだけ自分たちの置かれている状況が
「火事場」であると認識して、「馬鹿力」をだしてもらえるか
本当に楽しみです。
燃える一ヶ月にしたい・・・・です。






[513] あれよという間に・・・11月 Date:2004-11-01 (Mon)
11月です。新札がでます。携帯電話して運転をすると
罰金になります。今年も後、一ヶ月です。
第七回公演も後、一ヶ月と12日です。
本当に、あれよという間に時間が経ちます。
あれよという・・割りに・・・・今年、2月に
どんなニュースがあったのか?
自分が何をしていたのか・・・覚えていないものです。
多分、時間は同じように流れているのに
客観的な自分なりの時計がはかる時間は
はやく流れている感じがします。
もう後すこしでシナリオが完成します。
やっと・・・やっと・・・・・
芝居だけに専念できる日が来ます。
ひとつ、ひとつ、これからは、細かなところを
詰めて行けることが楽しい日々になりそうです。
2004年の11月は、今までいちばん忙しい11月に
なりそうです。
あれよあれよと、一日が過ぎないように
どっしりと、腰をおろして、一日を丁寧に
過ごせればと思っています。
あせらず、あわてず、にです。
久しぶりに・・・・詩をかいて見ました。

「カレンダー」
1月 君と会った
2月 君と話した
3月 君が笑った
4月 君の誕生日だった
5月 君に言った
6月 君が無口になった
7月 君と海へ行った
8月 君を抱きしめた
9月 君と僕の物語がはじまった
10月 君が泣いた
11月 君の涙のわけを知った
12月 君をもう一度 抱きしめた
「月日は あれよという間に すぎるもの?」
 君は言った
「それが君が泣いてるわけなの?」
 僕が聞いた
彼女は黙ったまま 星空を見上げた
冬の星座を眺める 彼女の眼
何を憂いているのだろう 

[512] FAMILY Date:2004-10-28 (Thu)
亡き父の債務整理とお芝居の原稿書きの日々が続いている。
シナリオの方は後半に入り、少し行き詰っているが
なんとかなるだろうと楽観視している。
なぜなら、今までの流れがわかっているから。
債務整理の方は、こんな経験初めてで、法律の勉強を
してはいるものの、知らないことが多いことに
驚かされる。
昨日、あるHPに出会った。
それは、ある司法書士さんのHPである。
彼は消費者金融やクレジット会社でお金を借りる恐ろしさを
HPで紹介しているのだが、他のHPなどでただ単に
利息制限法などの法律的な解決方法しか書いてないものと
違い、最終的な解決方法として『家族』というものに
触れているのが興味深いので、紹介することにしたい。

私は事務所に入ると、毎日のように「多重債務者」の
債務整理についての相談を受ける。私と相談者の最後の会話は
次のようなものである。

「あなたね、子供が大きくなったら、サラ金借りてはダメよ。
 保証人になってはダメよ、っていうんじゃない?」
「はい、いいます。」
「それはダメよ!」
「どうしてですか?」
「あなた方が、子供にそんなふうに言うと、きっと
 あなた方の子供は、サラ金地獄に落ちるわよ。」
「どうしてですか?」
「どうしてでしょうね?」

相談者は不思議そうな顔をして、じっと私の顔を見て
一緒に来た人と顔を見合わせる。

「あのね、親が借金が嫌いなら、子供は借金をするのよね。
 夫が借金を嫌いなら、妻が借金をする。妻が借金が嫌いなら
 夫が借金をする。」
「えっ、どうしてですか?」

多重債務者と一緒に来ている配偶者はこう話すと
極めて心外だという顔をする。そう、多重債務者の配偶者は
ほとんど「私は借金が嫌いです。」と胸をはっているから
複雑な心境になる。

「あのね、どんな家庭でも、だんながどんなに給料をもらって
 いても、お金って足りないんだわ。」
「そうですね。」
「どんなときに足りないと思う?」
「?????????」
「まぁ、通常の生活費はそんなこともないんだけど、やっぱり
 冠婚葬祭ね。親戚で結婚式がある、不幸がある。甥が学校を
 卒業する。なんだかんだあるわけよ。そんなとき家庭を
 預かっている奥さんは旦那さんにお金が足りないって
 なかなか言えないのよね。ちょっと足りない。3万円足りない。
 どうぜ自分がやりくりしなけりゃならないのだから、ちょっと
 借りて間に合わせよう。それで、もしもし、になっちゃうわけ
 よね。主人に「内緒」で3万円貸して欲しいんですけど・・
 主婦がサラ金に主人に内緒でお金を貸してくれって言ったら
 貸してくれると思う?」

ここでいろんな反応がある。「3万円なら貸してくれる。」と
いう人や「主婦なら貸してくれない。」という人や・・・・・
そこで私は言う。

「3万円は貸してくれないのよ。」
そして、しばらくして私は言う。

「3万円は貸してくれないのだけれど、50万円ご融資します。
 50万円枠があります。50万円枠を作ってともかく借りて
 下さい。必要の分だけご使用いただいて、残りはすぐに
 返しておいて下さい。枠をつくっていただくと、その範囲内で
 いつでも借りたり、返したりできますから、便利ですよ。
 と言われるのよね。」

多重債務者についてきた人は主婦に50万を融資しようという
ことに驚く。

「どうして、主婦に、夫に『内緒』で50万円も貸すと思う?」
「最後には、ご主人が払うから・・・・・」
「でもご主人には内緒なのよ。」
「・・・・・・・・・・・」
「『内緒』の人は一生懸命払うの。」
「・・・・ああ、ばれると困るから。」
「そう。ばれたら困るから一生懸命払う。こっちから借りて
 あっち、あっちから借りてこっち。貸してくれることろは
 いっぱいある。」
「そうですか・・・・・・」
「『内緒』が担保なのね。」
「はあ・・・・・」
「じゃあ、子供や配偶者がサラ金地獄に落ちないようするために
 どうしたらいいと思う?」
「・・・・・・・・・・・」
「結局、『内緒』をなくせばいいのよね。何でも話し合う。
 家族で困ったこと、悩んでること、苦しいことは
 なんでも話し合う。そして、一人でハンコを押さないで
 ハンコを押すときは、必ず家族会議を開いてからにする。
 そうすれば、ひどいことにはならないと思うわ。」

※父の『内緒』が、どうして作り上げられたかは
 なんとなくわかる。今からでは遅いことなのかもしれない。
 だが、私にたいして『内緒』にしていたことが辛い。
 その分、明日から・・・・・・まだ続きます。



[511] 『楽器』 Date:2004-10-25 (Mon)
ラッパ  パパパパパパパパパパパパパ
ギター  ボロンボロン ボロンボロン
ドラム  ズンタタ ズンタ ズンタタ ズンタ
カスタネット  ンタ ンタタ ンタ ンタタ
シンバル パシャーン パシャーン パシャーン
トライアングル チーン チーン チーン チーン
ピアノ  タタタターン タタタータ タタタタターン
ベース  ボン ボ ボン ボン ボ ボン
役者   ????????????????

いい音を鳴らすことのできる楽器が欲しい
そう思った音楽家

ギターならマーチン
バイオリンならストラディバリウス
ピアノならスタインウエイ
・・・・・・・・
どれも どれも いい音がでると
大喜び

その光景を見ていた お芝居の演出家
いい音のでる 役者が欲しくなった
だけど・・・・
どこに いるのか わからない
路行く人に 台詞を読んでもらうには
あまりにも時間がかかりすぎる

いったい どこへ 行けばいいのだろう
いい音のでる 楽器のような 役者さん

演出家の苦悩は 続く・・・・・・






[510] ネット障害(10・19〜10・23amまで) Date:2004-10-23 (Sat)
兵庫県全域に被害をもたらした台風23号が
やってきた日、我が家のADSLにも障害があり
その日から今日までインターネットに接続できない
日が続いておりました。
よって、このエッセイも更新できないし、ネット・サーフィン
を趣味としています私にとっては息が詰る5日間でした。
その間にルーターが悪いのだろうか、プロバイダーなんだろうか
はたまたモデムなのだろうか、配線なのだろうか・・・・・
何度も何度も線をつけかえたり、電源を切ったりつけたり
・・・・・でもダメで・・・・
フラストレーションがたまるばかり・・・・・
こうなったらNTTに電話してモデムを変えてもらうしかないか
と思って、電話をする前に、もう一度、ネット接続して
みようと、電源を入れたら、なんと、つながるではありませんか
・・・・なんやったんやろう・・・いったい・・・・
この5日間は?
よくわからない・・・原因がなんだったのか・・・・
でも、つながったから・・・いいか・・・・・と
思ってしまう性質なので・・・・また、同じようなことが
起こったら、一からだということはわかっているのですが。

多分、この障害も台風の影響だと思います。
ほんまに、ええ加減にしてほしい、今年の台風です。
でも、ネット障害くらいで怒ってもいられません。
同県の北部では未だに川からあふれでた水が
引かないとニュースでみると心が痛くなります。
今日、明日と但馬地方で「ふれあいフェスティバル」が
あり、警備の仕事でわが社から100人規模で派遣の
要請があり、段取りしていたのですが・・・・それも
台風の影響があとをひき中止になりました。
本当に残念なことです。
はやく、一日もはやい復旧を心から願います。

[509] 観察 Date:2004-10-16 (Sat)
今日、BSの「プロ野球70年史」の特別番組を
見ました。今日、取り上げていた人物は、野村克也さんで
ありました。
名もなき高校の野球部からテスト生で南海ホークスに
入団し、三冠王をとった偉大なバッターです。
最近では監督として有名ですが、当時はもの凄い強打者で
ありました。
その彼の活躍の映像とその当時を振り返って
今の彼が話をするといった構成の番組でした。
その番組を見まして、彼が凄さを感じたのは
『観察』する、徹底的に『観察』するということで
ありました。
とくに投手の癖(番組では彼は傾向という言葉を使って
いましたが)を徹底的に観察して、小さな動作の変化から
この場合は、直球、あの場合は、カーブ、シュート、スライダー
と球種がわかるようになったそうです。
それからの彼の打率は飛躍的に上昇を続けます。

ただ稲尾投手(西鉄ライオンズの大投手)の癖だけは
なかなか見つかりません。そこで当時ではめずらしいのですが
球団の担当のものに稲尾投手の投球フォームを記録して
もらい、それを何度も何度も見たところ
ある一つのことがわかったそうです。
それは稲尾投手が内角に投げるときに決まって
グラブをワインド・アップで頭の上に持っていったとき
手の間から白い点が見えるということだそうです。
それから稲尾投手を打てることができたそうです。

観察することから・・・・何かが見えてくる。

今、私は、演出をする立場にあります。
今日、配役が決まりました。じっくり役者の方々を
観察させていただこうと思います。
そして、プロではない素人の人々でも
笑いや涙を与えられる舞台に導いていこう
そう決意をあらたにした次第であります。
皆さんの一番いいところ・・・・じっくり観察して見つけて
・・・・・それを表現してもらって・・・・・です。
あと二ヶ月、有意義な時間が続きます。

[508] 『僕の東京日記』を見て Date:2004-10-14 (Thu)
昨日、お芝居をみた。
タイトルは『僕の東京日記』
あまり、面白くなかった。
なぜ、面白くなかったのか・・・考えた。
やはり、役者が面白くない・・それに・・・気付いた。
俳優座の芝居なので、役者それぞれのレベルは
高いのだろう。
ただ、何のレベルかというと、きっちり立てる姿勢が
とれているとか、アンサンブルがきっちりできているとか
発声がきちんとしているとか・・・・
そういったレベルという意味では高いのだろう。
ただ、どの役者も・・・哀しいかな・・・「華」がない。
多分、バイトしながら、やんちゃなこともせずに
俳優座の養成所にいって、まじめに授業をうけて
どれをとっても及第点みたいな人が・・・劇団に
入ることを許され・・・そういった人たちが、この舞台に
立っているのだろうなと思うと・・・「華」がないのは
仕方のないことなのかもしれない。
優等生の芝居なんて、あまり見たくないタイプなので
もっと、ひっちゃかめっちゃかな、何をするののだろう
この人はと思わせることができる役者さんが
でてくる「お芝居」を見たいものである。
「毒」も「華」である。
「毒」にも「薬」にもならない人は
いくら優等生であっても、「華」には見えないのである。
今、芝居を作っている立場のものとして
今回、どれだけ「華」のある役者を舞台に立たせることが
できるのか・・・・私の一番の仕事です。

[507] HADAKA Date:2004-10-12 (Tue)
愛犬ローリーが 私に抱きついてくる
ローリーを抱擁しながら
私はこう心の中で つぶやく
ローリーよ 愛しきローリーよ
おなかが 空いてるなら 私を食べてもいいですよ

食べてもいいよ というのは
すこし オーバーかもしれないが
どうなってもいい 好きなようにしていいよ
食べようが 舐めようが 噛もうが 引っ掻こうが
どうぞ ご自由に そんな感じ

そのときの 私の心は いつも 裸である
心に服を着ていては 何も伝わらない
言葉を話すことができない 動物には
こうするのが 一番
裸になること
裸になって 自分をさらけだすこと
そうしたら ローリーは 微笑んでくれる

犬と人間 同じ生き物どうし
裸になって 心がかよう 
言葉が話せなくても いいのだろう

人間と人間 同じ生き物どうし
裸になって 心がかようのだろうか?
言葉を超えるものを 探すときが
きているのかもしれない

HADAKAになろうよ 今日から
HADAKAになろうよ わたしたち
もう迷うことは ないさ
ないよね



[506] あれから→それから→これから Date:2004-10-10/11
「あれから」はやいもので、もう三ヶ月半です。
はじめてコメディと銘打ってはみたものの
本当のコメディかどうか、はっきりしない部分が
ありまして、それなら、次回はコメディというものを
きちっと、やってみようと思い、今回の第七回に
いたっているわけであります。
今回は作者がイギリスのコメディ作家でありまして
日本では三谷幸喜さんが尊敬しているとかいないとか・・・
まぁ、嘘から嘘が生まれ、また、それから嘘が生まれ
ねずみ算式に「嘘」が生まれてきて・・とんでもない方向に
いってしまうといったドタバタ・コメディです。
私としましても、第二回公演の熱海以来の既存のシナリオで
あります。熱海のときは原作が本でなかったため
新宮に住む友人から送ってもらった「つか作品」のビデオと
昔、その友人と一緒にやった私たちの「熱海」のビデオを
何ども何でもヘッドホンで聞きながら、脚本を書きました。
今回は、普通に売っている本から
今回の参加されている男女比や人数などを考えて書いています。
あるパートでは男から女にしたり、でてもいないキャラを
増やしたりと、只今、アレンジの真っ最中であります。
その作業も結構たいへんで、最近、少々寝不足気味であります。
今回は台詞劇になりますので、はやく台本を完成して
参加の皆さんにお渡しして、深く読み込んでもらいたい
そう思っています。

「それから」動きをつけてゆくわけですが、今回は
部屋のシーンだけですので踊りとか立ち回りとか
大きな動きはないので、一つ一つの台詞の言い方(表現)が
大切であったり、細やかな顔の表情が大切であったり
繊細に丁寧に・・・こつこつと・・・作っていかなければ
と感じています。
「これから」が勝負です。
あと、二ヶ月、どのようになるか、どのように成長するか
・・・役者も台本も・・・・楽しみです。
今度の土曜日、配役決定します。
今、いろいろなパターンで誰をどの役にしようか
悩んでいますが、それも、一つの楽しみとして
悩みぬこうと思います。

[505] 心をこめて・・・精一杯に。。。 Date:2004-10-05 (Tue)
この場所を借りましてお話したいことがあります。
それは第7回公演を持ちまして、S−PROJECTの
活動を一年間ほど、お休みするということであります。
その理由はおいおい、お話しようと思っています。
よって第七回公演から第八回公演までのスパンが
長くなります。
だからといってはなんなのですが、今回ほど
心をこめて、精一杯に真摯に芝居つくりをしようと
思う感情が強くなってきています。
一年間、お休みをすることは、大変つらいことですが
その一年が後々になって、姫路に本格的な演劇空間が
できるための期間だったんだなぁと振り返れることに
なるかもしれません。前向きな「休止」、希望ある「休止」
にしたいと思っています。
振り返ってみまして、本当にたくさんの方々に
支えられて、第七回公演までたどりついたのだと
感慨深く思っています。
参加された一人一人の方々のエネルギーが次の公演へ
次の公演へと繋がっていっているように思います。
第一回から第二回へ・・・そして第三回へ・・そして・・・
今へ、いろいろな場所から集まってこられた方々が
真剣に芝居つくりをしていただいたことが嬉しくてなりません。
今も参加された何人かが姫路を飛び立ち、東京で
劇団にはいったり、養成所や専門学校へいったりして
芝居にまつわることにチャレンジしている話を聞きますと
私ごとで恐縮なのですが、誇りに思ってしまいます。
私たちと頑張って、ひとつの芝居つくりをしたエネルギーが
そのまま、彼らの今につながっていっているのだと思うと
嬉しくてなりません。
お芝居をするために集まった彼らだからこそ・・・・
一度きりの思いで作りに終らず、また、友達作りに終らず
今も遠くはなれた場所で頑張っていられるのだ・・・・
そう思っています。
今回、参加された方々も今まで何度かワークショップの
ようなことで接してきましたが、みなさん、真面目な方々で
第一回からのエネルギーをひきつぐに足る方々であると
思います。
あと二ヶ月あまり・・・・心をこめて・・・精一杯に
いい芝居を作っていきましょう。
あなたたちならできる・・・そう感じはじめております。

[504] COMIC Date:2004-10-02 (Sat)
今回の公演のコンセプトを漫画チックにしようと
おもっております。漫画は小学生の頃に狂ったように
よんでおりました。その「狂ったように読む姿」を両親が
見て、これではいけないと思ったのかどうなのか
漫画禁止令なるものが我が家にでまして、漫画の本があるならば
ゴミ箱にポイっとほかされてしまうようになったのであります。
普通なら反発して影に隠れて、読むのでしょうが
素直な私は、これほどまでいうのなら、まぁ言うことを
きいておこう、事を荒立てることはないだろう、と
思ったのあります。
それ以来、あまり真剣に漫画なるものを好んで読むことは
ありません。当時は「トイレット博士」やら「ハレンチ学園」や
「天才バカボン」などナンセンス、エロ・グロ主流の漫画が
はやっていまして、今考えると両親はそういったところに
禁止令をだしたのだろうと思います。
今は漫画で歴史の本があったり、専門的な世界を描くのが
あったりと、知識を得るのにためになるものもあって
昔のように一概に漫画=よくないものということは
いえない気がしてます。
日本では漫画雑誌のことを「COMIC」といいますが
COMICとは元来、形容詞では・・喜劇の、こっけいな
名詞では・・おかし味、こっけいなひと、もの、喜劇役者
などに使われます。
comic bookで漫画本になるわけです。
漫画がでてきた当時は、それで(喜劇的なもの)よかったので
しょうが、今の多種多様な内容をかんがみますと
一概にcomicという言葉でくくれないようになって
きている気がしています。
が・・・・私どもの今回のお芝居は・・・COMIC全盛期の
古きよき時代の『漫画チック』な感覚で作っていこうと
最近、思うようになりました。
「こんな奴おらんやろ〜」
「こんな話ないやろ〜」
「こんなこと・・・漫画やわ〜」
お芝居すんで、このような声が聞こえてきたら
大成功、狙いどおりです。
そのために精進精進の10月であります。

[503] 愛犬日記。 Date:2004-09-28 (Tue)
毎日のように仕事が終ると
実家に行きまして、愛犬ローリーの世話をしております。
ローリーはわがままです。飽き性です。・・・で
ちょっと馬鹿です。
子供みたいです。ボールをとってほしいときは
ボールのある方向に視線をやって
「ワン!」と鳴きます。
ボールをとってあげると少しだけ遊んで
他のものをとってくれと
「ワン!!」と鳴きます。
それの繰り返しです。
そういうときは決まって、私は死んだふりをします。
するとローリーは私を助けようと、倒れた私の脇の間に
必死で顔を入れてきて、私の顔を舐めようとします。
顔はまだしも、耳も舐めようとするから
感じやすい私はこれ以上、死んだふりをすることができなく
なります。ローリーの勝ちです。
起き上がると、またボールとってくれと
「ワン!!!」と鳴きます。
・・・・・・疲れます。
ローリーは女の子なのに
男の子のように、あわただしく動きます。
・・・・・・疲れます。
ローリーと一時間くらい遊んであげると
もうくたくたになります。
このHPで子犬の頃の「ローリー成長日記」を載せてから
はや2年です。すっかり体も態度も大きくなっています。
いつも港に散歩していた飼い主がいなくなり
淋しげなローリーを励まそうとしてはいるのですが
そんな「おせっかい」いらないワン、みたいに
走り回っております。
人間だけが勝手に気をまわしているのでしょうね。
でも、いまより、もっともっと、一日中
外に出して、一緒に遊んであげたいと思います。
だってローリーは24時間のうち21時間くらいは
移動用の犬かごに入れられたままなのです。
家の中で自由にさせると悪戯ばかりするので
母に閉じ込められているのであります。
ローリーの自由を取り戻そうと母と交渉しても
なかなか話し合いがまとまらないのです。
ローリー!!待っててな。なんとか・・君の・・自由を・・・
馬鹿な犬ほどかわいい・・・・いや子か・・・・
まだまだ闘いは続くのであります。

[502] 「法律と向かい合う日々」 Date:2004-09-25(Sat)
最近、弁護士さんや司法書士さんと話す機会が増えている。
もう少ししたら税理士さんも仲間入りしそうな感じである。
お堅い職業の方々だと思いきや、案外、フランクで気さくな
感じでほっとしている。
昔から「法律」というものに興味があったので
そのような方々から、いろんな話を聞くのは
結構、楽しい作業である。
こちらも会う前には、ネットでいろいろと勉強をして
キーワードや特別な呼称などを頭に入れて
臨むことにしている。
会社の名前のことを・・・・商号というとか・・・
相続には限定相続・単純相続・放棄などがある・・・とか
法定相続とはいかなる人をいうのか・・・とか
まぁ、知らないことばかりです。
法律というものと無縁の世界を歩んできましたから
頭が重くなります。
でも、いつかは自分で起業しようと思っておりましたので
これがいい機会だと、やっかいなことにも目をそらさずに
向かい合っていこうと思っています。
毎日、パソコンに向かい
ネットを百科事典のように使う日々です。
わからない語句がでてきたら「検索」し
またそこででてきたら「検索」して・・・・
「検索」と司法関係のHPを閲覧することの
くりかえしです。
自分で知ってないと、利害関係がからむことなので
納得しないで、思いとは逆方向になったのでは
後悔するだけですから。
知るということは、納得して、いろいろな処理を
受けることができる第一歩だと思います。
そして、「たくされた人間」のために、なぜこのような処理を
「たくした人間」がしたのだろう???
なんでやろう、あっ!そうか、それでなのか!
と「たくした人間」の意図が感じられたとき
その人の思いが私に伝わってくるのです。
話もできずに逝った人とこのような作業をしていくなかで
会話をしているような気持ちになるから不思議です。
法律と向かい合う日々、それは私にとって
あなたの温かい情を感じる日々になっている
気がします。・・・・・・はい。

[501] ZEBRA & LION Date:2004-09-22 (Wed)
昨日、テレビを何気なくみていた。
シマウマとライオンが抱き合うシーンが流れた。
抱擁しているのだ。
HEIWAというパチンコメーカーのCMであった。
その様子をみると嫌な気持ちになった。
それがなぜかわからないのだが、頭の中で
とっさに、これはよくないという判断を下したのだろう。
このCMは、子供に見せてはいけないなぁと
感じたのかもしれない。

HEIWAという会社のCMだからプランナーは
平和とは何かということを考えて、普通なら弱肉強食の世界で
ある「シマウマ」と「ライオン」が抱き合ったら
見ているものに『平和』というイメージがわくのではないのか
と考えたのでしょう、単純な話。
でも私には、その光景から『平和』というイメージは
これっぽっちも膨らんでこなかった。
あるのは嫌悪感、あるのは虚無感、あるのは欺瞞・・・・
否定的な言葉しか浮かばない。
それはなぜか・・・・・・
それは人工的に作り上げられた『平和』を
信じることができないからかもしれない。
動物の世界はその世界で『掟』がある。
それを人間世界にあてはめようとしても無理がある。
私はライオンがシマウマを食べることこそ
自然であり、それが動物界の『平和』的なことだと
思う。そうでもしないと『シマウマ』ばかり、天敵のない種
だけが増えて、いつかは増えすぎて、その種も滅ぶという
ことになるのではないか。
バランスをとることが『平和』につながるのかもしれない。
ふと・・・・見た・・・・CMで
いろんなことを考えてしまった。
いろいろやることがあるのに・・・・まったくもって
呑気な野郎である。

[500] 第一歩 Date:2004-09-19 (Sun)
今日は、第七回公演に向けて、初めて参加される方々が
顔をあわせました。前回から継続して参加された方から
まったく初めての参加の方を合わせ11名です。
都合で来られなかった4名とあわせて今回は15名で
プロジェクトを進めることになります。
今回の応募で嬉しかったことは、スタッフ希望として
2名の応募があったことです。
スタッフというのは地味な仕事で縁の下の力持ちみたいな
ところがあります。それをやってみたいという方が
いらっしゃっることがお芝居を作り上げる上で
どれだけの力になるか、心強い限りであります。

はじめての方と接する度に大学に入って、はじめて
先輩に腹式呼吸のやり方を教えてもらったときのことを
思い起こします。みようみまねでやってはみたものの
実際に自分で身についたなぁと実感したのは半年ほど
かかったような記憶があります。
腹式呼吸ができても、その後に声をどのようにだすか
『自分の描いたイメージどおりの声をだす』というのは
それから何年もかかった気がしています。
初々しい人々に囲まれた、今日のようなときに
過去の自分をおもい、そのときの初心を思い起こさせて
くれ、また新たな気持ちで「お芝居」というものに
向かい合わせてくれる・・・・ありがたい一日です。

第一歩・・・・・それは自分がどのように「お芝居」と
向かい合っていくかという心構えを確認する「一歩」なの
かもしれません。そして・・・

参加された皆様へ
めいっぱい楽しみましょう。芝居したくてもできない人は
世の中にいっぱいいます。
芝居というものの楽しさをしらない方もたくさんいます。
貴方はもう傍観者ではありません。
今日から貴方たちは、主体としての表現者なのです。
表現者が楽しくなくては見ているものが
楽しいわけがない、間違いない、そう思います。
何ひとつ不安なんて抱くことはありません。
芝居がいいか悪いかは演出家まかせでいいと思います。
あとは思いっきり、自分を表現するだけです。
楽しみながら・・・・・・・ね。


[499] 古田敦也 の 『涙。。。』 Date:2004-09-18 (Sat)
ストに突入しました。
スポルトという関西テレビの番組に生出演している
古田敦也選手会・会長がファンからの応援メッセージを
聞いて涙していました。
その光景をみると、なんとも言えない気持ちになります。
自分たちの気持ちが伝わらなかった「くやしさ」が
そこにはあるように感じます。

貴方も野球がすきでしょ・・・野球が好きなら・・・・
それを発展させて・・・多くの人々に、そのよさを
わかってほしいでしょ・・・・そう思うでしょ・・・
多くの少年・少女に・・・その素晴らしさを
伝えてゆきましょ・・・ね。

どうして、こんな簡単なことがわかってもらえないのですか?
縮小していくことに未来は見えるのですか?
職を失う選手の気持ちがいかなるものかわかるのですか?
様々な思いがその『涙』にあるような気がします。
この闘争をみていますと、野球がたんなるビジネスと
割り切っている「冷めた方々」と野球を愛し、野球が
好きで好きでたまらない「温かい方々」との対立だなぁと
客観的にそう思います。
ビジネスで失敗したなら、その世界から身をひいていただきたいし
それをビジネスとして成り立っていくことのできる有能な方々
に任せたらいい話なのです。
何に固執しているのでしょうね。
今までの赤字分をなんとか取り返そうとしているのでしょうか。
あなたたちの為のプロ野球じゃありません。
何十年やっても黒字にできない馬鹿球団同士が合併しても
同じなことは明白です。
新しい血を入れることにかたくなになっているのを
見ていますと馬鹿さ加減が増幅いたします。
真剣であるからこそ、野球を愛しているからこそ、
涙するのです。
話し合いがまとまってもいないのに
嫌みな笑みを浮かべながら、握手を求める人間には
多分、今日の古田敦也の涙の理由はわからないのでしょう。
一部の人間のためのものであるのか、それとも
多くの選手とファンのためにあるのか・・・・・・
今、プロ野球が問われていると思うと
ストは要求が通るまで無期限にやってもらいたいと
思います。日本シリーズもなくてもいいじゃないですか・・
とことん納得いくまで妥協せずに闘ってもらいたいです。
そして雇われマダムみたいな球団代表か社長かしりませんが
それらを交渉からしりぞけ、オーナーじきじきに交渉の場に
足を運ばせ、お互いに腹をわって言いたいことをぶつけて
みるくらいの気概で今後も頑張ってもらいたいと
思います。
野球選手が優勝して流す『涙』以外の『涙』は
もう見たくありませんから。




[498] JEWELS Date:2004-09-16 (Thu)
第七回公演の応募を昨日で締め切りました。
未だ見ぬ方々とお会いすることが
今から楽しみであります。
初めて「お芝居」に参加される方もたくさん
いらっしゃって、新鮮なメンバーで公演ができることに
喜びを感じています。
私は参加された皆さんが宝石のように
舞台上で輝いていただけるようにお手伝いする
役回りであります。
お会いして、いろいろな面を見させていただくことが
最初の一歩だと思っています。
今度の日曜日から練習がはじまりますが
最初の二、三回は今回の公演とは関係ない
単純なゲームや演劇における初歩的なことを中心に
やっていきたいと考えています。
今思いますとこの前の公演がはるか昔のような感覚です。
かといって大学時代にやった芝居は昨日のことのように
覚えています。
芝居をやってますと時間の感覚が滅茶苦茶になるのですかねぇ。
6月26日の公演が終わりましてから今まで
自分の人生において様々なことがありました。
いろんな事を考えさせられた二ヶ月半でありました。
そして・・・・・・・
次回公演でやりたいことが正直、あまり浮かんでこない
時期があったのですが最近、あれをやりたい、これを
やりたいといろんな気持ちがふつふつと湧き上がるように
なってきました。
その湧き上がってくる気持ちがあることが
嬉しいのです。それがある限り、最後まで大丈夫だと
思います。
どんな原石たちが集まって、それが12月12日の
舞台に立つ頃には「JEWELS」に変わっているのか
いないのか・・・・責任重大です。
あと練習開始まで3日です。

[497] 合併? Date:2004-09-12 (Sun)
いくつの銀行が合併しただろう、この何年かの間で
あと5年くらい たったら
東京三菱三井住友りそな銀行っていうのが
できるかもしれない
長すぎるので
東さんさん住友りそな銀行でどうだろう?
これもちと長いので
東さんさん・すみそな銀行で?
冗談みたいだが、いつかはそうなるのかもしれません。
なにせ 世の中は合併ブーム
わが愛する野球界にも その波がやってきております。
自己努力もせずに 自己責任もとらずに
ただ球団が赤字だから 合併するのだというのは
不良債権処理もできずに しようという努力もせず
経営者責任をはたすこともなく
合併をくりかえす 銀行界に似ていると思うのは
私だけでしょうか。
今まで自分たちが作り出した赤字のつけを『合併』という形で
うやむやにするのは、とっても汚いやり方です。
そして赤字だ、赤字だといいながら
どれくらい、それがあるのかといった詳細を明らかに
しない企業たちに憤りを感じます。
関西の小さな私鉄の名前がプロ野球の球団を持つことに
よって多くの人々に認知されているという価値が
いかほどなものか・・・・考えているのでしょうか?

1)野球ファン(球場に足を運ぶ方々)のための合併
2)お金を預けている預金者のための合併
3)企業の都合による合併
 
最近の合併は(3)だけしか考えられません。
ファンや預金者を大切にしてこそ
本当の企業としての売り上げも利益も増えると
思うのですが、それをわかっている方々がいないのは
残念なことです。経営陣を総入れ替えでもしないと
だめなのですかねぇ・・・・やるせない時代です。

[496] NAVI。。。 Date:2004-09-09 (Thu)
どこへでも行ける
どこに何があるのかわかる
遠くへ 未だ 見ぬ土地へ
行ってみたくなる

子供の頃 変わっていた
みんなが アニメ見ている時間
遠くへ行きたい とか 兼高かおる世界の旅 とか
そんな 旅番組ばかり みていた

いつも どこかへ 行きたかった

中学の頃 友達4人組で 山口県一周
二泊三日の旅をした
旅計画は 私の担当だった

はじまりは いつも 無謀だった
集合は JR姫路駅 午後23時だった

夜行の急行列車が 旅のはじまり
硬い椅子に揺られながら 関門海峡を目指す・・・・・

それから20年 車に乗るようになった
遠出を未だしていない お隣の県にいっただけである

NAVIがあれば 遠くへ行ける
NAVIがあるから 遠くへ行ける

遠くへ。。。
明日から 遠くへ。。。



[495] 『路地裏の少年』 Date:2004-09-06 (Mon)
♪ アルバイト 電車で 横浜まで帰る頃は午前0時
  古ぼけたフォークギター
  窓にもたれ 覚えたての「風に吹かれて」
  狭い部屋で仲間と夢描いた
  いつかは この国 目を覚ますと
  裏切りの意味さえも知らないで
  訳もなく砕けては手のひらから落ちた
  あれは 俺 18
  肩すぼめてた待ち続けた路地裏で・・・・・

浜田省吾は私の青春である。
FMから流れる彼の曲をRECしまくった高校時代
彼はマイナーなひとりのシンガーだった。
大学いけなくて 京都で過ごした予備校時代
姫路からもっていったものは
彼のテープとラジカセと布団だけだった

大学入って 初めてのバイトは
先斗町のパブだった 
帰るのは いつも午前4時を越えていた
先斗町の細い路地を四条通りから
北に百メートルほどいった 場所にあった
カウンターに入って 水割り作ったり
酒のあてを作ったりもした ときに
路地から路地へと 
使いっぱしりで タバコ買いにいったこともあった

路地裏の少年
この歌を聞くと
先斗町の路地裏を思い出す 

初めてのバイト代
買ったのはSUZUKIのスクーター
買った、その日に比叡山に行った
無謀だった エンジンがオーバーヒートした
動かなくなった でも 不安なんてなかった 
前へ 前へ 前へ
行くことしか知らなかった
路地裏に行き止まりがあるなんて 
知らなかった

今、42になって この曲を聴いている
どれだけの路地を歩いてきたのだろう
大きな路はあまり通ってこなかったように思う
小さな路のほうが気にいっているのだろう

♪口づさめば 悲しい歌ばかり
 届かぬ想いに 胸を痛めて
 今日もまた 呼ぶ声に応えては
 訳もなく 砕かれて 手のひらから落ちた
 あれは おれ・・・・・・

あれは・・・おれ・・・?
いくつになっても「おれ」で行きますか・・・ね。

[494] 9月になるのを待っておりました。。。 Date:2004-09-01 (Wed)
9月になりました。
長かったです、本当に。8月は長い。特に今年の8月は
いつもの倍くらいの感じでありました。
いろんなことがありましたから・・・・
9月になってモードはもう『お芝居モード』です。
応募締め切りまであと15日です。
19日には応募された皆様方とお会いできます。
そして練習がはじまります。
芝居の練習ができると思うとワクワクしてきます。
そういう体質になってしまったのでしょうね。
前回同様、12月の公演はコメディです。
楽しく、愉快に、面白いことをいっぱい詰め込めれば
いいなぁと思っています。
そして芝居ができることを『お芝居の神様』に感謝して
真摯に取り組んでいこうと思ってもいます。
応募された皆様も9月に入って
ボイストレーニングの為にカラオケに
体力向上のために「お家」で腹筋、背筋、腕立て伏せに
ストレッチ体操に・・・・ラジオ体操に
とおる声に、柔らかい体に、スタミナのある体質にと
日夜、9月19日にむけて頑張ってくれるのだろうと
思っています。
自主トレーニングといいましょうか、夏に怠けていた体を
いじるときがやってきたように思います。
私も今日から気合をいれて、いろいろなことに
取り組んでいこうと思っています。
まずは・・・・・声をだすことからかな?
応募締め切りまで後、15日になりました。応募をはじめてから
初めての方、4名を含め、何人かの方が嬉しいことに
応募されています。
出演者が、多ければ多いほど面白い舞台になる台本を
選びました。今からでも遅くありませんので
より多くの方々からのご応募を心まちにしております。
初めての方でもOKです。
私どもが必要としているのは上手いとか下手とかではなく
あなたの存在感です。存在感に自信のある方々からの
ご応募、残り15日ですが楽しみにお待ちしています。
9月になって気分一新、またお芝居のはじまりです。





[493] 『さらば シベリア鉄道』 Date:2004-08-31 (Tue)
♪悲しみの裏側になにがあるの
       涙さえも凍りつく白い氷原
 誰でも心に冬を隠してるというけど
       あなた以上 ひややかな人はいない

 君の手紙読み終えて 切手を見た
       スタンプにはロシア語の小さな文字
 独りで決めた別れを 責める言葉探して
       不意に北の空を追う
 伝えておくれ 12月の旅人よ
       いついついつまでも待っていると

 この線路の向こうには何があるの
       雪に迷うトナカイの哀しい瞳
 答えをださない人に 連いてゆくのに疲れて
       行き先さえない明日に飛び乗ったの
 ぼくは照れて愛という言葉が言えず
       君は近視まなざしを読み取れない
 疑うことを覚えて 人は生きてゆくなら
        不意に愛の意味を知る
 伝えておくれ 12月の旅人よ
 いついついつまでも 待っていると

※今まで撮った音楽ビデオをパソコンにいれて
 編集しようと思った。
 松本隆さんの楽曲が入ったビデオを手にした。
 その中から何曲かパソコンにいれた。
 そのなかで 一番いいと思ったのが
 『さらば シベリア鉄道』である。
 詩もいいが 曲もいい。
 曲は大滝詠一さんである。
 お二人とも幻のバンド、ハッピーエンドのメンバーで
 あるからだろう・・・詩と曲がこんなにもマッチした曲は
 ないと思う。
 この詩をもとにして、膨らまして、結構いい台本が
 できる感じがする。なんとなく・・・ですが。  

[492] 台風16号 Date:2004-08-30 (Mon)
昼は昼で山陽百貨店前にて風速30mの中
立て看板を体をはって守っておりました。
久しぶりに命がけの仕事をしたなぁ・・・・
夜は夜でマンションだというのに雨漏りはするわ・・・
停電はするわ・・・・しかも・・・・なおっては・・・また
・・・・三回くらい、停電したでしょうか・・・・
どの停電時にもパソコンで作業をしておりまして
また、やり直し、また、やり直しの連続で
もう疲れはてました。
今日のエッセイを書いていたときにも
停電したものだから、これは今日、二回目の書き込みに
なります。
台風って自分が被害にあわなければ
ここだけの話、被害にあった方々には申し訳ないのですが
なぜか・・・『楽しい』気分になっていたのですが
今日は、本当に『うっとうしい』気分であります。
台風って非日常的な部分が楽しいのだと思うけれど
それが度を超えて、今回の16号のように破壊的になると
困りはててしまいます。
姫路では雨よりも風が非常に強かったようです。
今までで私の体験からベスト3に入るくらいの
今回の強風であります。
いつもこうした台風のときに思うのは
いつもいつも被害にあう人は台風が来てるにもかかわらず
田んぼを見に行ったり、屋根にのぼって台風がきたときの
準備中であったりと・・・・同じパターンで死者がでます。
それも年齢がいった男性っていうパターンが
一番多いです。
台風が近くに来てなくても突風は吹くし
海では波も高くなるし・・・・遠方でも影響をうけている
ものだということを認識しないと、また同じパターンで死者が
でると思います。
風が強くなってきた時点で、家にじっとしているのが
一番です。
今回だけは台風という自然が作り出したものに
恐怖心を久々に抱きました。
風のうなる音、地面をたたきつける雨音、真っ暗な部屋、
怖いです。
エアコン、冷蔵庫、パソコンのファンの音、換気扇の
音、テレビの音・・・・・電気関係のすべての音が消えたとき
・・・・何をしはじめたらいいのか戸惑ってしまいます。
ほんとに・・・・・情けないお話です。
無人島で生活したら、こうなんだろうなぁと
変に納得しながら・・・・・16号が通り過ぎるのを
待つのみです。   

[491] 往生際の悪さ Date:2004-08-27 (Fri)
今日、オリックスと近鉄、二球団が合併に正式調印した。
合併後の名称は『オリックス・バッファローズ』
本拠地は大阪ドームだそうである。

今日、選手会がプロ野球組織と両球団を相手取り
東京地裁に合併差し止めなどを申し立てた。
早ければ一週間で地裁の判断がでるそうである。

なんか・・・・・嫌である。
たかが野球、されど野球である。
芝生の上で死に物狂いで、白球を追う選手の姿だけを
見たいと思う。それなのに法廷闘争?ストライキ?
合併?リストラ?・・・・・・
なぜこうなったのか、私が考えるには
近鉄球団の『往生際の悪さ』だと思う。
昔、関西には電鉄系の会社が持つプロ野球の球団が
四つあった。
阪神、阪急、南海、近鉄である。
阪神はセリーグでマスコミにも取り上げられるので
赤字ではなかったが、パリーグの残る三つの球団は
赤字であった。南海は、それゆえ球団を売った。
売って「ダイエー・ホークス」となった。
阪急も赤字だった。その阪急も身売りして
「オリックス・ブルーウエーブ」になった。
近鉄はなんの手もうたなかった。うたなかったのか
うてなかったのか知る由もないが
何も動かなかった。それから・・・・である。
赤字であるにもかかわらず、藤井寺という庶民的な場所に
ある球場を捨て、格好はいいものの、採算性のとれない
ドーム球場に本拠をうつした。
5万人の器が満杯になるとでも思ったのだろうか。
何の企業努力もしないで見てくれだけよくなっても
本質は何も変わらないこと、わかっていたのだろうか。
苦肉の策に自分のチームの名前を売ろうとした。
しかし反対にあい、それも引っ込まざるをえなくなった。
そして・・・・今回の・・・・合併である。
オリックスを見ると、なんとかして球場に足を運んでもらおうと
する努力はしていたように思う。
近鉄球団には努力している素振りすらなかった。
それで・・・・今回の・・・合併である。
本当に往生際が悪いと思う。
近鉄という企業自体、世間では悪評が流ていると思う。
また近鉄と名の付く会社の従業員の皆さんも
赤字なら切ってしまう会社なんだなぁ・・・我々、働く者たちと
何の話し合いもせずに勝手にことを進める会社なのだなぁ・・・
そう思っていることでしょう。

近鉄の意思決定をされている人々へ
何に固執されているのですか?もういいじゃないですか。
もうプロ野球と縁を切ってもらえませんか。
こんなことをこれ以上、やっていると
あなたたち、一握りの方々によって
多くの人々の夢や希望をつぶすことになってしまいますよ。
私、往生際の悪い人、嫌いなんです。



[490] NOT FOR THE FLAG Date:2004-08-24 (Tue)
長島JAPANが負けた
金を求めていた
スローガンは『FOR THE FLAG』

井上康生が負けた
金が確実と言われていた
日本選手団の主将をつとめていた

浜口京子が負けた
「金を必ずとれ」と父に言われていた
日本選手団の旗手をつとめていた

イラクがサッカーで準決勝までいった
インタビューである選手が言った

前の指導者に今までは負けるなと言われていた
それがなくなった
自由にプレーができるようになった。。。

長島JAPANのスローガンは
長島さんを脳梗塞に
日本チームに負け戦を
日本選手を金縛りに
した

NOT FOR THE FLAG
NOT FOR THE FLAG

今から この呪文を言っても 後の祭りかもしれない
まだ試合が残っている 日本選手に
遠く離れた この場所から この言葉を
送りたい・・・・・

[489] TA・KU/SU Date:2004-08-21 (Sat)
何をたくされたのだろう
思案している

人として 生まれいでたとき
もう たくされた事が はじまっているのだろうか

私の血の中に
遺伝子として 組み込まれた 何か・・・
それ自体 たくされたことなのだろうか

たくされたこと そればかり 考えている
夏も終わりだというのに

向日葵は 太陽にむかって すくすくと伸びるよう
たくされているのだろう
ツクツクボウシという蝉は 夏の終わりを 知らせるよう
たくされているのだろう

夏が終り 秋が来て そして 冬がきて 春が来て
また・・・・
季節は 何度も何度も 廻ることを
神様にたくされているとしたなら

季節も 人の人生も 同じようなもんか
そう思うと 悲しいことが 嬉しいことに
苦しいことが 楽しいことに
思えてくる

思案しても 次の季節は やってくる
思案しても 次の歳は やってくる

時という 流れに さからうことはできない
たくされたこと それも 誰も知りえない
さからうことのできない ものかもしれない







[488] 『有限会社を作る方法』 Date:2004-08-18 (Wed)
今、この本を読んでいます。
結構面白く読ませてもらっています。
有限会社と株式会社の違いからはじまって
有限会社設立までの手続き、費用はどのくらいかかるか
定款の書き方、届出機関あれこれ、会社印はどのようなもの
がいいか・・・・などなど
読んでみて、今までとは別世界、あまりそういうお堅いことって
自分は無知であったんだなぁと認識させられます。
例えば、公証人という言葉があって
情けないかな、オウム事件の刈谷さんが公証人役場を
でたところで拉致されたという事柄ではじめて、その
公証人という言葉をききました。
そのときに「公証人」という言葉の意味も探ろうとせず
放っておいたところ、有限会社設立にはかかせない存在で
あると最近知った次第であります。情けない話・・・・です。

私権にかんする公正証書をつくったり
私署証書に認証を与えるなどの権限をもつ公務員である。

そう「公証人」には書いてあります。続けて

一定の試験に合格したもの、および裁判官・検察官・弁護士
の資格のあるものの中から法務大臣が任命する。
法務局または地方法務局に所属し、その管轄区域ないに
公証人役場を設けて執務する。

こう書かれてあります。
知りませんでした。普通に生活していたら、あまり関係
ないですもんね。知らなくていいんだよね・・・と自分に
言い聞かせてみたものの、やはり、それくらい知っておかないと
いけないなぁと反省しきりであります。

父が作った有限会社の登記簿謄本の目的の欄を読んでおりますと
彼が何故、会社というものに固執したのか
わかるような気がします。
23項目、様々な社会で営まれるであろう商売の方法が
書かれてあります。なかには映画・演劇・音楽の企画・制作
なんてのもありまして、父はその分野に強いことはなかったの
だけれど、いつか・・・と思っていたのでしょうか。
なんだか微笑んでしまいます。

様々な分野のことに対しての商売のあり方を見ていて
これを彼が最初に作ったときは
何か大海原に小さな船を漕ぎ出す気持ちであったのだろうと
想像してしまいます。
会社を作るということ・・・・・
それは見果て世界への旅たちみたいな所がありますね。
期待と不安、そのどちらも内包しているところが
特に似ているのではないでしょうか・・・・ねぇ。
死ぬまで人に雇われて、人生を終える人もいるでしょう。
だけど父はそれを選ばなかったのだなぁと思うと
父らしいなぁと思って、また微笑んでしまいます。

未だ見ぬ場所は、どこにある
未だ見ぬ場所に、なにがある
どこに、なにがあるのか わかっているなら
人生 楽しいのかな?

楽しく生きた貴方からの声が聞こえてきそうです。。。

[487] ATHENS 2004 Date:2004-08-15 (Sun)
オリンピックが始まりました。
寝不足の毎日になりそうです。
高校時代、柔道をやってまして、オリンピックで
柔道を見ていましても、どのような技がどのようにかけられて
いるのかが、手に取るようにわかりますので
見ていて面白いです。
谷亮子さんや野村さんが金をとりましたが
今日の女子柔道の横沢選手とサボン選手の試合には
感動いたしました。
最後の最後まで ブザーがなるまで試合を
あきらめなかった横沢選手の気合いには感服いたします。
最後の一秒に 一本勝ちをすることなんて
できるのでしょうか。もうダメだと思っていた矢先の
できごとに鳥肌がたったしだいであります。

スポーツをみていますと 本当にいろいろなことを
私たちに教えてくれます。
正々堂々とした戦いは、すがすがしいばかりです。
そんな清涼感とともに最後まであきらめない執拗さが
重なって、単純じゃない、奥深さをも感じます。
朝は高校野球、それからプロ野球 そしてアテネ・・・
と毎日 朝から深夜まで スポーツ好きな人には
たまらない夏です。
前半はあまり良いことがなかった今年の夏です。
これからの夏は、オリンピックでの日本選手が活躍して
ゴールドメダルラッシュの、楽しい夏にしてほしい
ものです。
筋書きのないドラマがまだまだこれからも待っています。
今日の横沢さんを手本にして、残りの選手たちも
あきらめないこと、最後まで全力をだすこと、
お願いしますよ〜
頑張れ ニッポン!!



[486] 『 あ・そ・び 』 Date:2004-08-11 (Wed)
「うつ病」という病があります。
一日中、ふさぎこみ、何をやってもつまらない
喜びを感じないため、通常の生活を送ることが困難になる。
このような状態が毎日、二週間以上続く場合を
「うつ病」という。
最近、初老の男女から20代後半の若者たちまで
この「うつ病」が蔓延しているそうです。
その大半が、原因がわかりにくい、内側からひとりでに
おこるという厄介なものだそうです。
そして、いずれの年代において、実直な方々が
その病にかかりやすいそうです。

私は「うつ病」になったことはありませんが
「肩こり」です。いきなり、なんのこっちゃと思われるかも
しれませんが、「うつ病」も「肩こり」も似ている部分が
あるように思います。
私が「肩こり」になって思いますのは、子供の頃って
肩こってたかなと思うことであります。
毎日、毎日、原っぱを走り回っていた、あの頃
体全身を使ってボールを投げていた、あの頃
塩辛い海水を飲みながら必死で泳いでいた、あの頃
・・・・・そんな肩がこることなんて
なかったように思います。
子供の頃のように体を使わなくなってから
肩こりがでてきたように感じています。
それと同じで子供には「うつ病」が少ないということを
聞いたことがあります。それはなぜか。
それは子供たちには『あそび』があるからだと思います。
『あそぶ事』ばかり考えているからだと思います。
『あそぶ事』が楽しくてしようがないからだと思います。

私は専門家ではありませんが、私なりに考えるに
この『あそび』という部分が
現代人には欠如しているような気がしてなりません。
「あそび心」を持っていないと
現代の病といえる「うつ病」になる可能性は誰にでも
あるといえます。
「うつ病」の対処方法として、心の悩みが生じたときに
頑張りすぎてしまったり、何事も深刻に受け止めてしまったり
する傾向があるので
あまり頑張り過ぎないように、ほどほどに頑張るように
といったものがあります。
しかし、それはあくまでも心の悩みが生じたときであり
楽しいことがあれば、子供の頃の『あそび』のような
物事があれば、ほどほどとか、あまりとかいった
中途半端な頑張りやさんみたいな言葉が不必要になって
くるのでしょう。
現代人のみなさん、貴方にとって楽しいことはなんですか?
貴方にとって、子供の頃の『あそび』のようなものは
なんですか?
私ですか?私は年に二回、三ヶ月単位で
遊ばしてもらっております。
当分、肩こりだけとお付き合いの日々だと思います。



[485] まど みちお さん との 出会い Date:2004-08-09 (Mon)
疲れています。夏ばてかもしれません。
そんなときに、のんびりと音楽を聞くのが
疲れを癒してくれます。今日はフォーククルセダーズを
久々に聞きました。
北山修さんの詩、加藤和彦さんの曲は
本当に心癒してくれます。私の感性にフィットする
ところがたくさんあって聞いてて気持ちがよくなります。

今日、フォーククルセダーズが歌っている唄の中で
異色な歌を発見いたしました。
それは『山羊さんゆうびん』という歌であります。

♪白山羊さんからお手紙ついた 黒山羊さんたら読まずに食べた
 しかたがないので お手紙書いた 
 さっきの手紙の ご用事なあに

 黒山羊さんからお手紙ついた 白山羊さんたら読まずに食べた
 しかたがないので お手紙書いた
 さっきの手紙の ご用事なあに

 ・・・・・

これが何度も続くだけの歌詞であります。
すごくシンプルでユーモアがあり楽しい歌詞です。
これをまさか北山さんが書いたのだろうか、と思いきや
作詞のところには見慣れぬ名前が・・・・
『まどみちお』と書いてあります。
こんな面白い詩が書ける人はどんな人だろうか
好奇心旺盛な私は調べに調べまくって・・・・・
うむうむ・・・・なるほど・・・・ぎょえ・・・・
こんな人だったのか・・・・なになに・・・・・
本名 石田道雄 1909年生まれ
代表作に「ぞうさん」(あの有名なやつです)
    「不思議なポケット」(これも有名です)
    「いちねんせいになったら」
    「山羊さんゆうびん」など
そう書かれてありました。
私が幼い頃に歌った童謡ばかりではありませんか。
そうだったのか、へぇ〜、何か嬉しい気持ちになりました。
何も意味を持たなかった、あの頃に、こんな形で
戻れるなんて・・・・・・
あの頃、歌うことだけが楽しくて
『ぞうさん』が誰が作詞したかなんて考えもしませんよね。
でも今となってみて
一人の方があれもこれも作詞していたことをしると
驚くばかりです。
まどさんは、『ぞうさん』という詩をどんな気持ちで
書かれたのかという問いにこう答えられています。

「ぞうさん、お鼻が長いのね」と言われたら
馬鹿にされたか、けなされたか思うのが普通です。
けれども、その小象は、まるで誉められたかのように
「そうよ、大好きな母さんも長いのよ」と答えたのです。
それは自分が象であることが素晴らしいと思っているからです。
この地上に存在するものは、植物でも動物でも
それぞれ個性があります。個性が違うということは
素晴らしいことです。素晴らしくないものは一つとしてない。
しかも、すべてのものが自分の力でそこにいるのではなく
あるものによって存在させられている、守られていると
私は思っています。

こう述べられています。
このコメントを読みまして8月4日に私が書いた『言葉』という
詩の中に出てくる「木そのものの在りかた」が
私なりに見えてきた感がします。漠然とですが・・・
彼が自分の中で大好きだという詩を最後に書いて
フォーククルセダーズからはじまって
「まどみちお」さんの詩にいたった
今日を締めたいと思います。いい詩です、とっても。

 『くまさん』
 はるがきて めがさめて 
 くまさん ぼんやり かんがえた
 さいているのは たんぽぽだが 
 ええっと ぼくは だれだっけ だれだっけ

 はるがきて めがさめて
 くまさん ぼんやり かわにきた
 みずに うつった、いい かお みて
 そうだ ぼくは くまだった よかった




 

[484] 「秋」が・・・・立つ日 Date:2004-08-07 (Sat)
今日が立秋というのに毎日猛暑が続いています。
姫路の街は昨日から二日間、「お城祭り」という
わけのわからない、とってつけたような、お祭りで
ありました。
私どもの会社からおおよそ100名の隊員が
この祭りに派遣されておりました。
午後9時30分までの勤務予定と聞いていましたが・・・
なんと午後9時前から、どしゃぶりになりまして
多分、それまでの天候からして、合羽の準備はしていない
だろうし、勤務されていた皆さん、ずぶぬれになられたこと
だと思います。
本当に嫌な、無情の雨です。
雨に濡れて体調を崩さないでいてほしいと
思うばかりであります。
雨が降る予報がでていた日には雨が降らずに
今日のように、夜など降らないであろうというときに
どしゃぶりになる・・・・変な気候です。
昔、車やエアコンがない時代には
もうちょっと暑さもましであったでしょうし
今のように集中豪雨のようなことも少なかったのでは
ないかと思います。
立秋をさかいに「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に
変わるそうですが、昨今の暑さを考えますと
まだまだ「暑中」、暑さ真っ只中っていう感がします。
高校野球が終る20日過ぎがなんだか
昔で言う「立秋」って感じがします。
現代人の生活が暦までも変えてしまったのかもしれません。
「秋」という言葉に
実感をもてない時がまだまだ続きそうです。

[482] 異常なことばかり。。。 Date:2004-08-02 (Mon)
酷暑、集中豪雨、台風の逆走・・・・・
今年の夏は異常にうつります。
いったい普通の夏ってどんな夏だったのだろう?
そう思ってしまいます。
2004年の夏は
いろんな意味で忘れられない夏になりそうです。

最近、仏教の教えを読む機会がありまして
蓮如上人の『白骨の章』が頭から離れません。

『朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり』
という言葉を読みますといろんなことを考えてしまいます。

冒頭に書かれた
『それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに
 凡そはかなきものは、この世の始中終、幻の如くなる
 一期なり』
この文章をじっくりながめていますと
世の無常がましていきます。自分が何を信じて
生きていけばいいのか、戸惑います。

異常なことばかりの『2004年の夏』です。
つけくわえて
無常な『2004年の夏』にならないように
残り少ない夏は
生きていることを忘れさせてくれるくらい
充実した夏になるように
祈るしかありません。

それには・・・・私にとっては・・・・
お芝居しかないようです。はやめに第七回公演のシナリオ作りに
とりかかるのがいいのかもしれません。
 

[481]  728 1733 Date:2004-07-29 (Sat)
はるか むかし 海に憧れをもっていた
少年がいる
帆船のマストに身をゆだね
何度 航海したことだろう

少年が青年になり
青年は壮年になり
壮年は老年になっても

海の憧れを失わなかった

少年のまま・・・その言葉があてはまる
老人が逝った時を私は忘れない

728 1733

はるか彼方 水平線の向こうを目指し
漕ぎ出でた 少年の物語

まだ完結したわけじゃない
これから 新たな大洋めざし
いざ ゆかん いざ 
その旅立ちのとき
覚えておく

728 1733

進水する船の名前を決めかねている
洒落た名前も浮かばない
こうなりゃ 船の進水した瞬間の
時間を名前にしてしまおうと
開き直った船主がいた

728 1733

旅立ちです



[480] 『時代』を買うオトコ? Date:2004-07-26 (Mon)
携帯を変えました。
18ヶ月も同じ携帯を使っていました。
飽き性な私がよくも・・・ここまで持ったものです。
今日、実家に帰ったとき
母にその携帯を利用して写真をとってあげました。
母は、その携帯を見て・・・一言。

「あんたも兄ちゃんと同じやなぁ。カメラの付いた携帯に
 したんか。カメラなんて必要なんかなぁ・・・・」

確かにカメラは必要ないのかもしれない。
でも負けず嫌いの私は母に対して

「私はカメラ付きの携帯を買ったつもりはないねん。
 私が買ったのは『時代』やねん。」と。

今の時代の流れは激流です。
流れにのりそこなうと、ついていけなくなるのが
今の時代なのかもしれません。
実際、カメラはあまり使わないだろうし
つなぎ放題の設定も必要がないのかもしれません。しかし
使わないからといって、知らぬ存ぜぬという感覚を
持つこと・・・・それが私にとっては心地悪いのです。

5年前に買ったデジカメが210万画素でした。
それと同じ画素数のものが、携帯についているとは
驚きます。TV電話もできるし、私が子供の頃の
空想の世界が今ここにあるような気がします。

『時代』を買った男が
『時代』を使いこなせるようになるまで
当分、時間がかかりそうであります。
待ち受け画面に「ローリー(実家で飼っている犬)」の写真を
UPするのに半日かかった・・・『時代』を買った男です。
当分、悪戦苦闘の日々が続きそうです。





[479] 昔の職人さんと。。。 Date:2004-07-24 (Sat)
何年も手入れされなかった庭
樫、山茶花、梔子、薔薇、椿、紫陽花・・・
昔の庭師さん三人とその庭にのぞんだ

3mもあろうかという樫の木に登って
枝を手際よく切っていく姿が格好よくみえる

60才を過ぎているとは思えないくらい
身が軽い
私に刈り込みの仕方や
どの種類の木に虫がつくのか
また、その対処方法を親切に教えてくれる
昔の職人さん
何か弟子になったみたいで
教えてもらってから 一時間ほど夢中で
刈り込みをしていた
暑くて 汗が吹き出してくる
でも 苦痛だとは思わない
もくもくと たんたんと 刈り込みをするのが
なぜか楽しかった

チョキチョキ チョキチョキ
伐った量が 軽トラ4台分
3時前に 仕事が終った
あっという間のできごとだった

昔の職人さん 道具とは別に
持ってきたものがある
それは「味塩」が入った青い容器
それを休憩になるたびに 手に軽く盛って
薬を飲むように 口に入れる
夏場 汗を大量にかくと 塩分が失われ
手が動かなくなったり
しびれたりすることがあるらしい

昔の職人さんが 口いっぱいに 
塩を入れても しょっぱい顔をせず
なにもなかったような表情で 話を続けていく様をみて
昔の・・・というより・・・今も
永久に、職人さんは職人さんなんだなぁと
思う。
職人を何らかの理由で辞められても
魂だけは残っている・・・そんな気がする。

[478] 夏のせい・・・ Date:2004-07-22 (Thu)
シェークスピアの「真夏の夜の夢」の妖精パックが
悪戯をするのは、多分、夏のせいなのだろう・・・
暑さに「くそ」がつくほどの日が続いておりますと
私も悪戯をしたくなってきます。
どんな悪戯がいいでしょう?
悪質なものより、パックのように
恋のキューピットになって
あの子とあの人をくっつけちゃいましょうか・・・・
それなら悪戯といっても
罪はないかもしれません。
高校から大学、社会人と
人と人をくっつけるのが得意?いや好きでありました。
見合い話をいつも持ってくる、おせっかいな「おばさん」
のように・・・・
人から恋の相談を受けても
いつも答えは同じです。
「GO!」
ただそれだけであります。
とにかく、くっつく方へくっつく方へ
話を持っていくのが好きみたいです。
くっつくまでは興味がありますが
くっついたら後は勝手におやりなさいと
我関せず、次の「くっつけ話」に行くのであります。

今年の夏はいつもよりも
暑い夏です。何か多くのカップルができそうな予感が
します。暑いとあまり思考力がまわらなくなって
「えーい、いてもたれい!!」という人々が
増えそうな気がするからです。
私にとっては好都合な夏、この暑さ、私にとっては
いい塩梅です。








[477] PRESENT Date:2004-07-19 (Mon)
あなたが私にくれたもの キリンが逆立ちしたピアス
あなたが私にくれたもの フラッグチェックのハンチング
あなたが私にくれたもの ユニオンジャックのランニング
あなたが私にくれたもの 丸いレンズのサングラス
あなたが私にくれたもの オレンジ色のハイヒール
あなたが私にくれたもの 白い真珠のネックレス
あなたが私にくれたもの 緑色した細い傘
あなたが私にくれたもの シャガールみたいな青い夜

この歌をよく歌っていた。
今もカラオケで歌うことがある。
なぜ歌うのか、なぜ好きなのかは
『シャガールみたいな青い夜』
このフレーズが好きだからである。

シャガールが書いた「街の上で」という絵が好きである。
街の上を飛んでいる二人連れ・・・・その表情は
喜怒哀楽がない。それが何か、意味深である。
サーカスの版画の色つかいもユニークである。
シャガールみたいな青い夜・・・・・
どんな夜なのだろう、どのようなタッチなのだろう
私も欲しいなぁ・・・・そう思ってしまう。

「愛だけが私の興味をひく、だから愛を取り巻くものしか
 私はかかわりをもたない。」
「芸術の中では人生と同じようにすべてが可能なのです。
 そこに愛があるならば。」

シャガールのこういった言葉から
彼の絵の奥行きの深さを知ることができる。
彼の絵を見ていると
愛が何なのか、どこに在るのか
わかるかもしれない



[476] 暑いのは苦手です。。。 Date:2004-07-17 (Sat)
本当に暑い日が続いています。
毎日、「白熊」のカキ氷を食べる毎日です。
こんなに暑いと何かをする気力がでてきません。
学生のとき、夏休みがありましたが
仕事をするようになった今こそ
夏休みが必要である・・・・そんな気がします。

第七回公演の予定が決まり、募集もはじまりました。
どのような方々が来られるのか楽しみです。
このくそ暑いのに・・・今から「クリスマス」の話って
なんどいや(←播州弁)と思われるでしょうが
年に2回のペースで6ヶ月に1回の割合で
やっていますと、12月にやることが必然的に
なってきまして、その頃と言いますと
やはりクリスマスでしょう・・・・それなら
そういった物語を・・・・そんな単純な感じで
今回の物語に決定したとお思いでしょうが
実はそうではないのであります。
偶然が重なり合って
12月の公演になり、この聖夜の物語に
なったのであります。詳細については、おいおい
お話していこうと思いますが、本当に自分でも
不思議なことが重なったものだと思います。
まぁ、キャストが何人来られるか、わからないシステムで
やってるいること自体、不思議であり
それで公演ができていること自体も不思議であり
いつも一か八か、ギャンブルみたいな感じでやっていますので
それもありなのだろうなと変な納得をしてしまいます。

「生きてるだけで丸儲け」って言葉がありますが
「芝居をできてることだけで丸儲け」みたいな
感じに最近、なりつつあります。
不思議なことや偶然なことが多ければ多いほど
楽しいと思うようになってきました。

動くから、何かしようとするから
そういった色々なことが起きてくるのでしょうか。
暑さで動きが鈍くならぬよう
暑さで何かしようとする気持ちが萎えぬよう
苦手な夏を克服してこうと思っています。
・・・でも暑いなぁ・・・・




[475] 明日から・・・・また Date:2004-07-14(Wed)
明日から第七回プロデュース公演の応募が
はじまります。
第六回公演では本当に多くの方々の応募があり
またその参加された方々が真摯に芝居つくりに
取り組んでいただいたことが心に残っています。
学生の方、社会人の方、主婦の方・・様々な方々が
いらっしゃいました。
そして、それぞれの時間を上手く調整して
稽古の時間が作れたことがなによりでありました。
お芝居って本当に大変だなぁ、どうしようかなぁ・・
参加したいのだけれど、どうしようかなぁ・・・・
不安が何をするのにもつきまといます。
しかし、本当に運がいいのでしょうね、いままで
そういった不安が最後まで続いたことはありません。
参加された方、スタッフの方、またS−PROを応援していた
だいている方、それぞれのエネルギーがあるからこそ
不安が消された形で公演が打てているのだと思います。
第六回公演がすみ、劇団員はゼロになりました。
明日の募集から
ひとり、ふたり、さんにんと
劇団員が増えていくことを願うばかりです。
2004年、心地よく終るためにも
第六回公演のように
真摯に「お芝居」に取り組もうとされる方々の
応募、心待ちにしております。
初めての方も何回かお芝居の経験のある方も
いろんな方々のご応募、今から楽しみであります。
今日の夜はドキドキした夜になりそうです。

[474] 分岐点U Date:2004-07-12 (Mon)
男として生きてきて
女っていったいなんだろうと思う
男として生きてきて
女の「やさしさ」って何だろうと考える

男と女 ともに 夫婦として
長年、生きてきて
頼れるものが お金だけだなんて
哀しすぎる

一人が何千万と借財をし
一人が何千万と「お金」を貯めこむ
そういう夫婦がもしいたら
哀しすぎる

自分の名誉に何十万と金をだし
飼ってる犬の餌をけちる

子供が頼んだ 車の頭金 
拒んで 馬鹿にして 一円もださずにいた女

今では 子供がローンでかった車で
病院通い

感謝の言葉をかけることを知らないで
人は動いてくれると思うのですか

「悲しくてやりきれない」を
「哀しくてやりきれない」に変えて
 屋根の上にのぼって 白いギター持って
 歌いたい気分である

汚れを知らない 箱入り娘は もう70を過ぎた
顔の皺の数とは裏腹に 何も世間を知らない「女」は
あまりにも哀しすぎる

彼女がこうなった分岐点
どこなのだろうか 
バック・トゥ・ザ・フューチャーの映画のように
そこまで戻って
違う道に進めるように 活躍したい気分である
多分、それはとっても些細な事なのだろうなぁ・・・









[473] 分岐点 Date:2004-07-11 (Sun)
男として生きてきて
男っていったいなんだろうと思うときがある
男として生きてきて
男の「やさしさ」っていったい何だろうと思うときがある

自分がぶっ壊れてもいいから
自分がずたずたになってもいいから
自分を捧げることのできる物事や
自分を捧げることのできる人物に
出会ったとき、それがわかる気がしている

自分を守りながら
自分をかばいながら
何かを得ようとしても何も得られない
ことは確かである
そういう男にだけはなりたくない

男は女を求める
その形は正々堂々、一対一の真剣勝負で
あってほしい
勇気も節操なく
日用の糧を得ている仕事にも偽って
ただ漠然と 一対一にもなれなくて
異性がいるから楽しいのだという
輩がいるなら
彼は男ではなく 獣でもなく
落ちぶれた ただの 貧しい人間なのだろう

男の分岐点
そんなところにある気がしてならない






[472] 『七夕』から Date:2004-07-07 (Wed)
1月1日は・・・正月
3月3日は・・・桃の節句
5月5日は・・・端午の節句
7月7日・・・今日は『七夕』です。
『七夕』ってロマンティックな日ですよね。
とても情緒があっていいです。
言いたいのに・・・言えない・・・
会いたいのに・・・会えない・・・
日本人はそういうのがお気に入りのようです。
私もそうなのですが・・・・
『七夕』の日の短冊に願い事を書くのが
慣わしになっています。
何を書こうかなぁ・・・・あまりにも願うことが多くて
何から書いていいのか、迷ってしまいます。
最近、自分ではどうしようもできない事柄が
立て続けに起こっています。
予期できない事柄が起こっても、動じない心が
欲しい・・・とでも書いておきましょうかねぇ。

7月7日、8月8日、9月9日、10月10日
11月11日、12月12日
今年もぞろ目の日が今日をいれて、あと6回です。
最後のぞろ目の日が次回の公演日になる予定です。
今から待ち遠しい「ぞろ目の日」になりそうです。

[471] :そうかつ:『恋愛シャンプー』 Date:2004-07-04 (Sun)
「総括」と漢字で書くと何か堅苦しいので
「そうかつ」と「平仮名」にしました。
堅苦しくない「そうかつ」を書こうと思うからで
あります。
今日、第六回公演の反省会でありました。
今回は本当に多くの参加者、多くの「お客様」に恵まれ
成功裏に公演を終えられたと思います。
成功とはいっても、個人的には「まだまだ」と
思っているところがたくさんあります。
作品にかんしては、『笑劇』ということを意識して、この作品を
書きました。つまり、ギャグ的な、即時的な笑いよりも
きっちりと状況を作って、その状況下における人間が
滑稽にみえる笑いを求めようとしていたつもりです、しかし
それが明確に表現できたのかどうか、反省する点がいっぱい
あります。
ついつい経験のある人、舞台の空気を読める人には
そのことをきちんと伝えられず、違和感のある演技を
させてしまったことを反省しなければなりません。
いくら、アンケートでその人が抜きん出ていたとか
上手いとか、全体を引き上げていたと書かれてありましても
私が考えるに違和感があるから、そういう意見がでてきたのでは
ないのだろうかと思います。
また、演者のレベルがまちまちで全体の底上げをしなければ
と思う「意識」が強すぎて、ある程度のレベルに
達した役者さんたちには、演出意図を伝えきれなかった
面も反省しなければなぁと思います。
役者さんにはレベルの差があっても、時間があまりなくても
明確に意図を伝える作業がないとレベルの高い役者さんでも
不安な気持ちを持ったまま舞台に立っていたのではないか
・・・・そんな思いがしております。
『伝えること』を疎かにしてはいけない・・・・・
この言葉を持って・・・・次回にです。
今日の反省会を持って、劇団員はまたゼロになります。
一人の役者さんが皆の前で
「同じメンバーでまた、お芝居をしましょう」と
おっしゃいました。心温まるトーンでそうおっしゃいました。
その言葉を聞き心うたれました。嬉しかったです。
けれど、それはできないのです。
また新たに、まだ見ぬ人たちと・・・・新たに・・・・です。
3ヶ月前、今回の参加された役者さんたちが
「まだ見ぬ人」であったように・・・・・・・








[470] 「部屋のかたづけ」と「赤シャツ」と「私」 Date:2004-07-01 (Thu)
お芝居が終ってから今日にいたるまで
いろいろとありました。
お芝居にまつわるものの「かたづけ」をしました。
「赤シャツ」というお芝居も見にいきました。
そして、両親の介護と・・・・・
また次回公演のホールとりなどもしました。
細々としたことが多くて、疲れがボディーブローのように
きいてきたのでしょう、今日、父が入院する病院から帰宅途中の
朝日橋の上りカーブで「ぼけっ」としていたのでしょうね
あやうく壁にぶつかりそうになりました。
後ろの車は多分、ビックリしたことだと思います。
簡単なカーブで前の車がふらついたのですからね。
しっかりしろよ!!「私」!!
ぼけっとするなよ!!「私」!!
と自分を自分で一喝しながらでないと
危ない状況がこれからも増えそうな気がします。
芝居の公演があったときは、気がはりつめていて
こんなことはなかったのですがねぇ・・・・トホホ



[469] 終わりは・・・はじまり Date:2004-06-27 (Sun)
第六回公演『恋愛シャンプー』も昨日で終了いたしました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
関係者のみなさま、お疲れ様でした。
昔は、次の日になりますと
『祭りのあと』のように何かさみしげな気になって
おりましたが、最近は次に切り替える速度がはやくなったの
でしょうか、頭の中は次の公演のことでいっぱいです。
ご挨拶で書かせていただきましたとおり
次の秋の公演も「コメディ」タッチの作品を
考えております。
作品もこれでいこうかなぁといった感じのことは
頭にはあります。ここ数日でいろいろと考えて
最終決定をだせればいいなぁと思っております。
7月上旬には次のプロジェクトの詳細をHP上に
記載したいと思っておりますので
興味のある方は御覧ください。
このようなシステムでやっておりますと
一つの公演が終るたびに、よく公演ができたなぁという
達成感とともにきちっとできてない部分にたいする
反省の念と・・・ふたつの感情がからみあって
「終り」はいつも複雑です。
その複雑さ、もやもやを少しでも軽減するために
次の「はじまり」があり、それの「終り」がある。
そう思います。
いつまでも感傷にひたることなく、すんだことは
シャンプーで洗い流して、『次へ』です。
今日は久々に晴れ間をみました。
次につながる「晴れ間」、「暖かい太陽の光」です。
明日から?いえ今から・・・・です。

[468] みんなの台詞 Date:2004-06-24 (Thu)
春子の台詞は、春子だけの台詞ではなく
夏子の台詞は、夏子だけの台詞ではなく
秋子の台詞は、秋子だけの台詞ではなく
明彦の台詞は、明彦だけの台詞ではなく
秀次郎の台詞は、秀次郎だけの台詞ではなく
育代さんの台詞は、育代さんだけの台詞ではなく
古田の台詞は、古田だけの台詞ではなく
横山の台詞は、横山だけの台詞ではなく
千代蔵の台詞は、千代蔵だけの台詞ではなく
ウエイターの台詞は、ウエイターだけの台詞ではなく
男1、男2、男3、男4の台詞は
男1、男2、男3、男4だけの台詞ではなく
主婦1、主婦2の台詞は、主婦1、主婦2だけの台詞ではなく

みんなの台詞である。

みんなの台詞とは
書いた人の台詞かもしれない
それをキューにして音を出す人の台詞かもしれない
それをキューにして明りを作る人の台詞かもしれない
それに涙する女性客の台詞かもしれない
それに笑い声をだして喜ぶ男性客の台詞かもしれない

みんなの台詞であることを
忘れることのないように
一語一語大切に、声にだしてほしい、声にしてほしい

明日、とうとう本番です。

[467] 東京は八王子から・・・ Date:2004-06-22 (Tue)
ゆかた祭りがはじまりました。
魚町界隈で仕事をしていますと
的屋さんが全国あちこちから来られています。
いろんな地域のナンバーのトラックが来て
番号を書かれた場所に、露店を立ててゆきます。
私が今日、巡廻しておりますと
いかにも露店商といったチョビ髭のおじさんが私に
「今、何やってんの?」
私がこうこうですと言うと
「そうなんだ。それで警備してんのか。なるほどなぁ。」
魚町で聞く江戸っ子口調に少し驚きつつも
何か新鮮な感じがいたしました。
露店商の親分なのでしょう。
下っ端が何人も後を付いていっていましたから・・・
それが朝のことです。
お昼になって、その親分は一人「たこやき」屋の店先の
床机にすわり、ビールを飲んで、たこ焼き屋のおばちゃんと
話しております。
彼の江戸っ子口調が聞こえてきます。
彼がビールを飲んでおりますとそこに巨大なトラックが
あらわれました。ナンバーをみると「八王子」ナンバーでは
ありませんか。そこから朝、連れていた子分たちが
何人もでてきて店を作り出しはじめました。
「ちゃんとしろよ。勇次、こっちだよ。
 明、番号しっかりみてやれよ。店の向きよく考えなよ、な。」
などと関東の言葉で指示を出してゆきます。
それを聞いて、私は寅さんみたいな人だなぁ、何か
映画でもみてるみたい・・・と感心していたのであります。
あまり関東の言葉を好きではなかったのですが
いいもんだなぁ・・・格好いいなぁ・・・渋いなぁ・・・
いろいろな気持ちが湧き出てきます。
的屋家業は関東、しかも江戸っ子口調が似合うかもしれません。
東京は八王子から・・・はるばる姫路の「ゆかた祭り」まで
どうもご苦労様といいたくなっちゃいます。
何か、寅さんに似たちょび髭のおじさんの顔を見ていますと
自分も全国あちこちの祭りを飛び回る、この稼業を
してみたいなぁと思ってきました。
東京は八王子から来た男たち・・・・
「ゆかた祭り」がすんだら・・次は何処へ向かうのでしょうか?

公演まで、あと3日、なんとなく幸せな気分に
なった台風一過、暑い祭りのはじまりの日でありました。


[466] 天使もてんてこまい・・・・ Date:2004-06-19 (Sat)
天使たちが集まって
お芝居をしようということになりました

楽しいのをしようと一人の天使がいいました
天使たちは、けっこう脳天気でした

みんな、その楽しいのに賛成しました

初めてのお芝居は楽しいものでした
毎日、毎日、練習するのが楽しくてしかたありませんでした

本番まで残り10日をきった、ある日のこと
一人の天使がこういいました。
「衣装はどうする?」
「はぁ?」
「衣装だよ、衣装」
「着るの?」
「そりゃそうだよ、羽のはえたまま出るわけには
 いかないでしょ。それぞれの役に応じた・・・」
「うーん、あと6日しかないんだよね」
「そうだよ」
「どうする?」
「衣装もそうだけど装置や小道具・・・メイクも
 考えなくちゃ」
「お芝居って大変だねぇ・・・・練習だけしているうちは
 いいけど・・・・ねぇ」
「舞台に立つのを望んだのは君だよ」
「そうだけど・・・・もう頭がいっぱいで・・・・
 何からはじめたらいいか・・・・」
「一つ一つ目の前にある事柄から・・・・だね」
「・・・・・・」

天使もてんてこまい・・・・そして・・・・・私たちも・・・・
明日はメーク・ドレス・リハーサルです。
どうなることやら

本番まで、あと6日です。

[465] つながり Date:2004-06-17 (Thu)
今回の芝居の練習がはじまったのが
4月4日です。それから、はやいもので、もう二ヶ月を過ぎ
本番も・・・そこまでやってきています。
最初のうちは、参加された人々の力量を測ろうとして
ワークショップみたいなものをやっていました。
そこでは・・・・うむうむ・・・上手い人やなぁとか
まだこれからやなぁ・・・とか、それぞれの人に対して
いろいろな思いを持っていました。
しかし、練習するにつれて
上手いなぁと思っていた人がそうではなく
これからやなぁと思っていた人が一生懸命にこの二ヶ月で
成長して・・・現在にいたっては、みんな同じような力量に
なっている感じがします。
同じような力量であるならば・・・・飛びぬけて上手な
人がいないならば・・・・あとは「つながり」しかない
と思います。チームワークですね。
個人プレイに走らずに、自分のでてくるシーンは
次にでてくる人への橋渡しである、つなぎであると
思えたら、こちらのものです。
いい芝居ができるに違いありません。
それを望むばかりです。
自分ひとりでホームランをうって決めてやろうと思うと
力がはいり、りきんで三振に終りますから・・・・
役者さんには、何度も何度も自分以外の場所も
自分が出てくる場所も・・・・シナリオ全体を
もう一度、細かく丁寧に読んでほしいです。
何度も何度も読み返していくと
あら、不思議・・・・何か見えてきたではありませんか・・・
それは・・・あなたが・・・・直面していた悩みや不安を
解消する「光」であります。

あと本番まで8日・・・・・貴方は、その「光」を
見ないで、舞台に立つ勇気、ありますか?

[464] 「父」 Date:2004-06-14 (Mon)
「父」という字をじっくりとながめていると
泣いている顔にみえる
「父」という字をじっくりとながめていると
笑っている顔にみえる
「父」という字は私には象形文字に見えるから
不思議である

「父」「父」「父」「父」「父」「父」「父」

「父」「父」「父」「父」「父」「父」「父」

いろんなお父さんの顔が世の中にはある
その顔の分、泣いたり、笑ったり、苦しんだり、もがいたり
様々な父さんの表情があるのだろう

もうすぐ「父の日」です
プレゼントはほどほどに
この日くらいは、お父さんの顔をじっくりと
ながめてみるのもいいかもしれない

どのような顔がそこにはあるのか
今から楽しみである

公演まで・・・・あと11日です

[463] たんたんと・・・ただ・・たんたんと Date:2004-06-12 (Sat)
競馬実況で有名な杉本清氏が以前、「今までで
自分が選ぶ実況ベストワンは?」との問いに
「風邪を引いていたときの
 春の天皇賞の実況です。」と答えていた。
質問者は「?」と思ったそうだが
その理由を聞いて納得したそうである。
「風邪を引いていたので、上手くやってやろう
聞くものに格好よく、派手に感動を与えるように
読んでやろうとは思いませんでした。
ただ・・・たんたんと・・・本当に・・・たんたんと
先頭の馬の名前をいい、二番目をいい
その次と・・・ありのままを伝えようとしました。」

それが何故、彼が考えるベストワンになるのか?
私にはなんとなくですが、わかるような気がします。
肝心なことだけをたんたんと話すことによって
無駄がはぶかれ、実況を聞くものにとって
嫌みのない、うるさくない実況になったのではないのかな
・・そう思います。
芝居でも同じことがいえるでしょう。
聞きづらい声でがなって台詞をいったり・・・・・
安物の油であげたフライのように
しつこい演技をしたり・・・・
自分だけが陶酔しているのは見苦しいかぎりです。
声は響かすこと・・・・演技はシンプルなこと
そして心持ちは
たんたんと・・・ただ・・・・たんたんと
それが一番であるような気がします。

後、公演まで13日です。

[462] 相思相愛 Date:2004-06-10 (Thu)
一組の老夫婦がいる
いつも喧嘩ばかりしていた
そばで見ていたものは
仲が悪いのに どうして いっしょにいるの
そう思っていた

ある日 その老夫婦の一人が歩けなくなった
ある日 その老夫婦の一人が話せなくなった

二人は喧嘩することができなくなった
一人はもう一人をかばい、もう一人は一人をかばうように
なった

見えなかったものが 見えてくるようになった
普通であることが 物凄く大切に思えたからこそ
二人は喧嘩をやめ
二人はかばうようになったのだと
まわりで見ていた、一人の男がそう思った

一人の男は私、一人は父、もう一人は母

『相思相愛』って本当は
こうなのだろうな・・・・・・
くやしいのは・・・・残念なのは・・・・
普通であるときに その意味を二人が
感じてくれていたなら
『相思相愛』
簡単な言葉じゃないのだろうなぁ・・・・
今、そう思う

公演まで、あと15日

[461] 「せ」・・・・・「成功するために」 Date:2004-06-07 (Mon)
日曜日に実際のホールで練習をしました。
通しをやりました。初めて参加された方が多いので
少しでも、はやくホールの雰囲気などを
わかってほしいという思いで、こうなったわけです。
とっても、有意義な時間が作れたと思っています。
いろいろなこと(反省点や改良点を含めて)が
わかったものですから・・・・・・
聖書の言葉に
『なにを食べ、何を飲み、何を着ようとも
 思う煩うな』という言葉があります。
大切なのは・・・・『中味』である。
自分だけの価値観が大切であるということだと
理解しています。
お芝居における成功ってなんだろうと考えます。
野球選手のように打率とか打点とかホームランの数とか
実際の数字であらわれる部分って、お芝居にはありません。
まして勝ち負けもありません。
だったら・・・・なんで・・・成功か否かを・・・
決めるの・・・・・
そこで『何を食べ・・・・・思い煩うな』の言葉が
浮かんできます。自分がどれだけやったかは自分が
一番しっています。自分がどれだけ考え抜いて、キャラクター
を作り、ひとつの台詞もおろそかにせずに声にだしたかは
自分が一番、知っています。
そこんところに・・・・成功か否かのポイントがあるように
思います。
いつもより早いペースで今は順調にきていると思っています。
まだ3週間か・・・・もう3週間なのか
そんなこと言っていても時間は確実にたちます。
上手にお芝居したいなら・・・・
何かを表現したいなら・・・・
稽古に来る前に自分でここはどうしよう、あそこはどうしよう
と考えてから稽古にのぞむことだと思います。
私の演出ノートには、囲碁の心得からヒントをえて
『上手は十分考えてから行動をする。
      下手は行動してから後で考える。
 演劇も何事も同じ、何事も考えが先になければならない。』
と表紙に書きました。
それを私の戒めとして今後もです。
次の稽古まで、山ほど考えて考えぬいていくことが
本当に大切なことだと思います。
稽古がない日こそ・・・・最も重要な時間なのです。

公演まで後、18日です。
 

[460] 「す」・・・・「素」 Date:2004-06-05 (Sat)
好奇心旺盛な秀次郎じいさん
孫の明彦が夢中でインターネットをしているのを
見て、パソコンを教えてもらうことに・・・・・

教えてもらったのはいいのだが
秀次郎じいさん、いきなり恋愛サイトの扉を
たたいてしまう・・・・・

嘘に嘘を並べて 自己紹介をしたじいさんの文章に
とある女性から返信が来たから
さぁ〜大変

じいさんがとった行動とは?
その女性の正体とは?
どうなる?どうする?どうしよう?
歌あり、踊りありの
ハートフル・ラブ・コメディ
『恋愛シャンプー』・・・・・・乞うご期待!

第二弾にのチラシに書いた簡単な「あらすじ」です。
練習をしていると、これに書いた、「おおもと」を
忘れ、ついつい、ギャグっぽいことをしようと
してしまいます。
狙いはファルスです。駄目です。ギャグに走っては。
「素」というのは
「元来」という意味であります。
本末転倒にならないように
いましめていかなければと・・・・今日のゲネを見て
そう思いました。
「素」の面白さを消すようなギャグや無意味な台詞は
できるだけ削除しなくてはならないと強く感じたしだいで
あります。
まぁ・・・その部分も・役者の体をできるだけ解放させるために
ギャグっぽいのを取り入れて見たのですが・・・・
まぁ手直し、手直しして自分の「素」の狙いどおりに
最終形は落ち着くとは思いますが・・・・・
練習をやって、だんだんつまらなくなるのって
悲しいことです。
この芝居が面白いか、つまらないのかは
すべて演出家にあるのですから、こういったシーンを
もっと練っていかなければ・・・・そう思います。
それには・・・・・毎日、練習がすんでも
「推敲」する日が続きます。

本番まで・・・・後、20日です。

[459] 「し」・・・・・・「使命」 Date:2004-06-03 (Thu)
「使命」という言葉が頭から離れない。

ある夜、天使が降りてきて
 あなたの使命は終わりましたよ。

そう言われたらどうしよう・・・・
ある日、突然、体や頭が動かなくなったときなど
そんな感じじゃないのかなぁと漠然と思ってしまう。

私の「使命」はなんだろう?
考えても「答え」なんてないのは、わかっている。
知っているのは「舞い降りてくる天使」だけだろう。

だけど、考えたいのである。
自分とは何か、何をしようとしているのか。
そして、何を背負わされているのか。

「奇跡」という言葉がある。
「一度だけ、その言葉を使っていいよ。」と
天使が言ってくれないかなぁ・・・と思う。
天使が舞い降りた「使命」を終えた人物が
その「奇跡の言葉」で
もう一度、何らかの「使命」を持って
生きていける・・・・
それを願うばかりである。

公演まで後、22日・・・・・
いろいろな願いでいっぱいの夜、明日も
間違いなく、やってくることを信じながら・・・・



 

[458] 「さ」・・・・「さぁ〜」 Date:2004-05-31 (Mon)
今日で五月も終わります。
今日は、梅雨のような「むしむしした一日」でした。
昨日の練習で初めて、通し稽古をしまして
ほぼ予定通り、予測していた時間でありました。
長くなく、短くもなく・・・ほどよい時間だと思っています。
まだ何人かはシナリオを覚えておらず
台本を持って演技をしていましたが
6月に入るまでに覚えることと伝えておりますので
明日からは台本を見れないわけです。
ほとんど9割がた、台詞が入っていまして
皆さんの頑張りを評価せずに入られません。
しかし、覚えてからが本当の勝負であります。
それを体に染み込ませていくのがこれからであります。
まだまだ今は、鉛筆でデッサンしたところです。
各パーツ毎に色を塗っていく作業がこれからです。
「さぁ・・・・明日から」といった感じです。
後一ヶ月もないし、毎日練習しているわけでもないので
時間があまりありません。
集中して・・・短時間に・・・・効率よく・・・・
それらをモットーに・・・・
「さぁ・・・・明日から」です。
打ち上げで上手いビールが飲めるように
「さぁ・・・明日から」です。
6月の25日間がどのように過ごすかで
芝居が決まってきます。今まで快調にやってきた方は
そのペースで、ペースを上げずにスロー調整をしていた人は
テンポを上げて・・・・みんなで歩調をあわせてゆきたい
ものです。
打ち上げまで・・・・25日?



[457] 「か」行・・・・・「こ」→「こみあげてくる・・・」 Date:2004-05-28 (Fri)
あれは高校のとき
ラジオから流れてくる
ビートルズ・ナンバー
自分がどこにいるのか
自分がどこへいくのか
不安だらけの日々
ひたすら学ぶことを求められ
ひたすら遊ぶことを除かされ
自分の行くべき道がわからずにいた

IN MY LIFE
意味はわからなかった
IN MY LIFE
何も知ろうとしなかった
IN MY LIFE
ただ こみあげるものがある
目をつむり 街のざわめきとともに聞いた
IN MY LIFE
そのとき こみあげたものは何だろう
不安なんて 簡単な言葉で説明のつかない
漠然と ただ 漠然と
何かがこみあげてきた 
心が何かで揺れた その気持ちがあるから
今、物語を書けるのかもしれない
IN MY LIFE
心が揺れた夜、僕は15歳、なにも世間を知らない

『In My Life』

There are places I'll remember
All my life though some have changed
Some forever not for better
Some have gone and some remain

All these places have their moments
With lovers and friends I still can recall
Some are dead and some are living
In my life I've loved them all


  28 DAYS to The 6th PLAY



[456] 「か」行・・・・・「け」→「競馬」 Date:2004-05-26 (Wed)
今週はダービーです。
このエッセイにも競馬の話を何回か書きました。
競馬なんて・・・と思う方がいらっしゃいましたら
一度、競馬場へ行っていただきたいと思います。
サラブレッドの美しさに出会いに・・・・
サラブレッドの儚さに出会いに・・・・
日本ではまだまだ、賭博である感じがしますが
英国ではダービー・デイになると
正装した紳士・淑女たちが競馬場に集まります。
その光景は、すごくお洒落です。
お洒落な社交場が「競馬場」なのであります。
日本ダービーは東京競馬場2400mで競われます。
最後の直線が500mあります。
そこからが本当の勝負です。
力いっぱいムチを振るうジョッキー・・・・
それに勇気づけられて、歯を食いしばって
走ろうとする優駿・・・・・
どの馬が勝っても、どの馬が負けても
いいじゃないですか・・・・ダービーくらい。
このレースに北海道の小さな競馬場から
予選を勝ち抜いてでてくる一頭の馬がいます。
コスモバルクという名前の馬であります。
今まで、そういった形でダービーを制した馬はいません。
地方で頑張っている馬が中央の、しかもダービーという
日本最高峰のレースで勝つことが
私たち地方で活動している人間にどれだけの勇気を
与えてくれることかと思うと
どうしてもコスモバルクを応援したくなります。
今年のダービーは、少し、その馬の単勝馬券を買って
楽しもうかと思っています。

遥か彼方に見えた府中の杜が
今日は近くに見えた 
大きな宇宙と名づけられた その意味を
今、かみしめるときが やってきた
最後の坂を駆け上がったとき
前にも後ろにも敵はいない
ただ天馬のように 君の名前と同じように
自分だけの大きな宇宙を感じながら 走ればいい
ただそれだけで ただそれだけで いいのだ

2004ダービーまで後5日・・・・・
公演まで後30日・・・・・・
共に最後まで精一杯、走りぬけよう、なぁバルク君!

[455] 「か」行・・・・「く」でなく「け」? Date:2004-05-25 (Tue)
まじで興奮していたのか、疲れていたのか
「く」の次は「き」と思って、23日のエッセイを書いて
しまいました。呆けてきたのか・・・・それとも・・・
「期待」という言葉をどうしても書きたかったのか
どちらなのでしょう。
多分、後者だと思いますが・・・・・
今、書き上げた台本を何度も何度も読み返しています。
この本を何回読んだかベスト10というのがあったら
自身がナンバー・ワンにならないといけません。
読んで読んで、読み込んで、読み込んで
活字が浮き出るくらい、読み込んでやろう・・・・
そう思います。
今日は「け」です。
今回の話の「結末」はハッピーです。
ハッピーな気分を味わってもらおうと意図的にそうしました。
その気分を味わってもらうには・・・
「結末」までに、どのようにシーンをつないでゆくかが
鍵になります。各パート、パート、各シーン、シーン
各台詞、台詞・・・・・各々が次につながっています。
先頭バッターがヒットででる。盗塁をする。バントで送る。
タイムリー二塁打がでる。→得点が入る。
そして、四球を選ぶ。ヒットエンドランが決まる。
得点が入り、一塁、三塁になる・・・・・
怒涛の初回攻撃!です。
多彩な初回攻撃です。
こんな感じで「結末」をむかえられたらなぁと
思います。手を抜かず、毎日、毎時、毎秒、今回の芝居
考えています。よりよきものを目指して・・・です。
後、31日、ちょうど一ヵ月後です。

[454] 「き」・・・・・「期待」 Date:2004-05-23 (Sun)
本日、今回の公演作品・『恋愛シャンプー』を書き終えました。
とりあえず・・・出来上がりです。
まだ稽古をやりながら、台詞が変わることもあります。が・・
完成したことに、「ほっ」としつつ
この作品を演じる役者の皆さんに
「期待」しています。
また「期待」していい人たちが集まったなぁと
思っています。
役者は台詞を言うことの前に
表現することを考えてくださいとお願いしましたが
多分、皆様はやってくれるであろうと
さらなる「期待」をしています。
「期待」していい役者さんが
「期待」してもらっていい芝居を作り上げること
「期待」しています。
いったい・・・何個・・・「期待」って
書いたでしょう。
後、33日です。


[453] 「か」行の・・・・・・「く」→「くつろぎ」 Date:2004-05-21 (Fri)
今週は超ハードな一週間でした。
日曜は練習、月曜日、火曜日は仕事が朝から夜9時まで
あり、水曜は仕事に稽古に・・・木曜にやっと・・・
くつろげるのかと思いきや・・・シナリオの最後の追い込み
作業であります。今日は休みだったのですが
パソコンの前に朝から夜まで10時間を越える時間
座っておりました。
普通なら、腰が痛くなるのですが・・・・最近、左肩が
とっても痛くて、シップしても、揉んでもらっても
なかなかよくなりません。何か・・常時・・・肩甲骨が
つっている状態です。一度も肩がはずれたことはないのですが
はずれた状態ってもしかして・・・・こういう感じかなと
思ってしまいます。
本日のタイトルは「くつろぎ」にしたのですが
一体、こんなに忙しい日々を送っていて、いつくつろぐのだろう
かと思います。
ただシナリオを書いていても、こうしてエッセイを書いていまし
ても、いつもヘッドフォンをつけて何らかの音楽を聞いて
いますので・・・・それが「くつろぎ」といえば
「くつろぎ」になるのでしょうか。
音楽がなければ、多分、くつろげない人生になるのではいかと
思います。
今度の芝居ではjazzの曲をよく使っています。
あまり聞かなかったのですが・・・最近のお気に入りに
なりつつあります。
ウッド・ベースのしなる音ってとってもいいですね。
今、私の「くつろぎ」の音になっています。
本番まで・・・・あと・・・35日・・・です。

[452] 「か」行・・・・・・「き」→「キャンプ」 Date:2004-05-19 (Wed)
夏、海と山、どちらに出かけますか?
そう聞かれたら・・・・今までは「海」です。
と答えていた。
最近、年齢のせいか、「海」よりも「山」がいいなぁと
思うようになった。この年して浜辺で泳いだり、体焼くよりも
山で清流の音を聞きながら、バーべキューしながら
ビールを飲み、ギターなんか持ってきて、好きな歌を
うたう・・・なんていい。
そう言いながら、今まで一度もそういうのをやったことはない。
が・・・・が・・・・・
それも今年で終りそうである。
公演終って、一ヵ月後くらいに
キャンプをしようという案が今回の劇団員の中からでています。
凄く楽しみであります。その・・・「キャンプ」
が・・・が・・・・
まだ公演もましてシナリオも書き終わっていないのに
こんなことでいいのだろうか?
まぁ・・・・ええのとちゃうのん・・・かまへん、かまへん
即座にそう思ってしまう自分がいらっしゃいます。
呑気さはいつも変わらない。
楽しいことは、どんどんやろうという主義なのも変わらない。
公演まで残り37日というのに・・・・
いや・・・まだ・・・37日あるある・・・・
ここでも呑気なようである。

[451] 「か」行・・・・・「か」→「顔」 Date:2004-05-16(Sun)
今回はオープニングでダンスと呼ぶには
ほど遠い「ダンスもどき」がありまして
そのシーンにでる人たちは・・・もう大変
台詞も覚えなくては・・・・振り付けも覚えなくては・・・
悪戦苦闘の様子が見ていてわかります。
今日の練習を見ていますと
その振り付けを覚えてこなすのが精一杯で
みんなの「顔」が死んでいるように思いました。
やはり・・・・踊りは・・・「顔」でしょう。
「顔」が生き生きとしてないと
いくら動きが完璧であっても、見ていて、つまらないものに
なるように思います。
本番でも少々、動きがぎこちなくても
「顔」だけは生き生きとしてもらいたいと願います。
まぁ・・・ダンス以外でもお芝居では
「顔」の表情がとっても大切で、そのためには
自分の台詞だけではなく、シナリオ全体に目をとおして
自分がどのような役割を演じているのか・・・・・
この台詞は前後の台詞とどのようにつながっているのか
熟考しなくてはならないと思います。
今回で「つながりのある・・・・つなぎの芝居」を
みんなでしようと台本の第一稿を渡したときに述べました。
厚顔無恥にならずに・・・・謙虚に・・・・
こつこつ努力しないと・・・本番の舞台で・・・・
顔面蒼白になってしまう・・・
これからです・・・・・・後、40日ですか・・・

[450] 「は」行・・・・・「ほ」→「☆」と「ホタル」 Date:2004-05-13 (Thu)
光るものが好きである。
特にかすかに光るものがいいです。
「星」も「蛍」もかすかな光を放っているのが
はかなく、せつなく、人の心をひきつけるのでしょうね。
ギラギラ輝く太陽にも憧れます・・・・が・・・
そうはなかなかなれないですよね。
とっても大きなエネルギーがいりますからね。
消えそうで消えない・・・・・・
消えそうでも、しっかり光っている・・・・
「星」や「蛍」のように・・・・
なれたらなぁと・・・・思います。

少女は天文学が好きでした
自分が目をつむると空に星が輝き
少女が目をあけると
空の星が消えてしまいました

だから
どうか星を撃たないでください
少女は盲目になってしまいます

本番まであと・・・43日

[449] 「は」行・・・・・・「へ」→「下手」 Date:2004-05-10 (Mon)
よく「上手」と「下手」っていう言葉を使います。
この言葉は囲碁からきているそうであります。
囲碁の心得でこういうのがあります。
『上手は頭で打ち、下手は眼で打つ』
『上手は充分、考えて然る後に石を下す
 故にいかなる場合でも待ったをしない』
『下手は打って後に考えるから、自然と待つようになる』
・・・・・・・・・
これら以外にもいろいろありますが
上手と下手の根本的なことは今あげました
よく考えてから事を為すのが→『上手』
なにも考えず事を為して、その後に考えるのが→『下手』
ということになります。

芝居の練習の毎日です。
上手くなりたかったら・・・練習の前に自分なりに今日はここを
どうしよう、こうしてやろうか、ああしてやろうかと
考えることだと思います。
演出や演出助手がこうして、ああしてといってから
考えるようでは、下手になってゆくのでしょう。
そういえば、今まで出会ってきた人たちの中で
お芝居が上手やなぁと思った方たちは
練習していても、次から次へと面白い発想をもって
臨んでいたことを記憶しています。
「上手」と「下手」・・・・・・
二つの分かれ道がこんなところにあるなんて
納得です。  公演まであと46日

[448] 「は」行・・・・・「ふ」→「雰囲気」 Date:2004-05-08 (Sat)
「雰囲気」っていう言葉を練習中などによく使う。
ここはこんな雰囲気でやって下さいね。
ちょっと雰囲気が違うんじゃないかな。
この雰囲気をかもしだすことがなかなかできない。

雰囲気ってなんだろう。
意味は二つあることは知っている。
その場が作り出している気分・・・・場所的なもの
個人が身につけている感じ・・・・・人的なもの
であります。
この二つでやはり二番目の個人がもっている感じっていうのが
哀しいかな、舞台に立つと消えてしまう人が多い。
やはり緊張するとだめなのでしょうかねぇ。
いいものを持っているのにだせないでいる。
ブルペンで素晴らしい球を投げる投手が
試合でへなちょこボールしか投げず、バカスカ、ホームランを
打たれることってしばしばありますが・・・・
お芝居でもそういう人がいる。
なんとかしようと思っても、やはり個人の資質のような部分が
まさっているのか、上手くいかない。
歯がゆさが増す。
野球でも芝居でも、それ以外のところで
いろいろな場面を経験して(とくに修羅場なんていいです)
人としてどしっとしたら、また「雰囲気」も違ってくると
思うのですが・・・・どうでしょう。
「雰囲気のある人」と呼ばれる人間が何人
舞台に立たせられるか・・・・・です。
本番まで・・・・あと・・・・48日

[447] 「は」行・・・・・・「ひ」→「百万遍」 Date:2004-05-05 (Wed)
百万遍(ひゃくまんべん)という地名をはじめて聞いたとき
けったいな地名やなぁと思った。
京都は南北の通りと東西の通りの接点の場所を
その通り名を二つ続けていうのですが
ときにその場所に名前があることがあって
「百万遍」もその一つである。
通りでいうと今出川どおり(東西)、東山どおり(南北)
の接する場所なので・・・東山今出川って呼んでもよさそう
なのですが、誰もそうは呼ばずに「百万遍」という。
昔、烏丸丸太町(烏丸どおりと丸太町どおりの接する場所)を
「からす・まるまる・ふとる・まち」と
読んで面白がっていたことがありますが・・・・・
本当は「からすま・まるたまち」である。
その「百万遍」の交差点の南東に位置するのが
わが母校・京都大学であります・・・・冗談です。
わたしの母校は「京都」と「大学」の間に「の」という
文字が入る・・・・「京都の大学」であります。
京都外大の友達から聞いた話なのですが
京都外国語大学は私大なのですが、それを英訳すると
KYOTO UNIVERSITY OF 
FOREIGN LANGUAGE・・・となり
外国の方は・・京都大学の外国語学部だと思っていたとか。
まぁ雑談はさておいて・・・・「百万遍」です。
百万遍→京都大学→京都大学教養学部→A号館
→演劇の練習場所・・・・という風に連想ゲームのように
流れてゆきます。
自分の大学以外で練習をしたのが、京都大学のA号館で
あります。初めて行ったときは、びっくり、どっきり
このような場所でできるものなのか、戸惑ったのを
覚えています。大きな教壇があって生徒が座る机は固定式の
大きな教室が何個もあります。その教室の教壇の部分で
練習をするのであります。後は廊下とか入り口付近の
ちょっとしたスペースとか・・・・よくもまぁ
こんなところでできるもんだなぁと思っておりましたが
・・・できちゃうんですね、それが。
他にも劇団があって、夜になるとあちこちで台詞をいう声が
響いております。負けじと大きな声を張り上げたことを
思い出します。今は練習する場所が板張りでスペースも
広くて冷暖房も完備しており、雲泥の差がそのころとは
あります。だけど・・・・どうでしょう。
豊かになって、これが当たり前と思ってしまってはいないか
・・・どうなんだ・・・と自分に問いかけて
芝居を作っていかないと駄目なような気もします。
その汚い、狭い場所で根性をつけられたのでしょうか
どこも練習する場所がなくて、学生会館の屋上(多分、7F)で
真冬の夜にマフラーまいて、何枚も重ね着して
鼻水たらしながら、練習したことがあります。
よくやってたなぁと思いながらも
実際にその厳しい状況でやっていたことが
何らかの形で糧になっていることは間違いのない事実です。
今、ちゃんとしている場所で練習できていることに
感謝の気持ちをもって、手を抜かずにやること・・・・
ただそれだけです。本番まであと・・・51日です。

[446] 「は」行・・・・・・・「は」→「配役決定」 Date:2004-05-03 (Mon)
「あ」行の次は「か」行と違うんかい!!
お叱りの言葉もなく、いい加減な私は、「あ」行の次に
「は」行という暴挙にでたわけであります。
「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」
「わ」「ん」・・・・・・って順番、誰が決めたのでしょう。
「あ」の次に「は」があってもいいのではないか
いやいや、「あ」が最初じゃなくてもいい
母音だからといって、一番最初に来る必要はない・・・
いろんなことを思ってしまいます。
生まれたとき(いや、それ以前)からあることに
何も疑問を持たずに、それがそうあるものだと勝手に
思い込んでしまうことは・・・ちと危ないかもです。

「は」行にいきたかった本当の理由は本日、5月3日が
今回の公演の配役決定の日であります。
その「配役」という言葉に焦点をあてて、お話したかった
ので、「は」行にしました。
10人もキャストがいますと、その分、組み合わせがたくさん
あり、考えるのにひと苦労しました。
今まで一ヶ月、練習をしてきた期間内でいろいろな部分を
各個人個人、見させていただきました。
本当に人それぞれ、千差満別、個性的であることを
実感した一ヶ月になりました。
そうして今日を迎えました。
配役なんか決めずに、ずっと、いろんなパターンで
この一ヶ月のような練習が続いたら・・・楽しいかも・・・
なんて、思ったこともあります。
練習が・・・大好きです。
練習のときこそ、いろんなアイデアを互いにぶつけられるし
少々無茶をしてもかまわないし、なんか作っているなぁと
感じたとき、「幸せ」な気持ちになります。
「配役決定」した後も、今までのように、リラックスして
楽しい練習を続けていけばいいと思います。
ただ、貪欲に、上を目指す心、もっと上手くなろうとする心を
忘れずに、真摯に演出家なり演出助手の言葉に耳を傾けて
ほしい、そう思います。
今、5月3日、午前9時5分、約4時間後に「配役」を
キャストに述べます。・・
・・・・今、とっても・・・いい緊張感です。




[445] あ行・・・・・・「お」→「おおきに」 Date:2004-05-01 (Sat)
「おおきに、おにいちゃん!」
学生のとき、流行ったフレーズである。
京都は一乗寺にある『天天有』というラーメン屋の
女主人の口癖である。
その言い方がとってもユニークであったのだろう・・・
徹夜、麻雀していて、当たり牌をだしてくれた人に
「おおきに、おにいちゃん!」と言って
点棒をかっさらっていったことを思い出す。
その女主人のイントネーションというか
言い方というか・・・今もはっきり、くっきり
覚えている。
最近知ったのだが、この『おおきに』というのは
京言葉であり、英語でいうと「very」
という副詞であり
それ自体には意味をもたない言葉だそうです。
「おおきに」=「ありがとう」っていう意味だと
ずっと思っていました。しかし実際は
「おおきに、ありがとう」→「おおきに」(ありがとうを略)
と簡略化がおこなわれて、今のような意味になったそうです。
まぁ、そういう細かいことはよしとして
この「おおきに」という響きが心地よいし
暖かさも同時に感じます。

本日はわてらの芝居を見にきはって・・・おおきに。
わてらの芝居をはじめる前に、お願いがあるんです。
それは・・・・携帯電話の・・・・電源を・・・・・
・・・・・・・・・

一度、京都言葉で・・・・やってみましょうか・・なんだか
楽しそうです。



[444] あ行・・・・・・「え」→「S」 Date:2004-04-28 (Wed)
以前にも書いたが「S」という文字が好きである。
本当に感覚的なことなのだが・・・・好きである。
曲線が点対称になっているアルファベットは
「S」と「O」くらいである。
「O」は「オー」なのか「ゼロ」なのか
はっきりしないところがって、あまり好きではない。
前回が「SPIRIT」
今回が「SHAMPOO」と「S」ではじまっているのも
自然と選んだ言葉なのだが、どこかに「S」ではじまる
単語を無意識のうちに選んでいるのだろう。
「S−PROJECT」とつけて活動してから
はやいもので、もう3年がたつ。
今回の出演者をいれて、全6回で出演者の数(のべ人数)が
45人になる。
スタッフもいれると50人を超える。
この3年間でまったく知らなかった人間と演劇をとおして
知り合えたことに喜びを感じている。
そして、そのすべての方々が有意義に幸せに
今を過ごされていることを望んでもいる。
「S」という言葉・・・何か不思議な力があるのかもしれない。

[443] あ行・・・・「う」→ウルトラ〜 Date:2004-04-26 (Mon)
ウルトラQにはじまってウルトラマン、ウルトラセブン
帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンタロウ・・・・・・
ウルトラシリーズにはお世話になりました。

ウルトラQがはじまったのが昭和41年の1月2日であります。
時間帯は午後7時から7時半。第一回のタイトルは
「ゴメスを倒せ!」であります。
洞窟から出現したゴメス、そのゴメスを倒すために
リトラという怪獣のサナギを孵化させようとする、少年ジロー
そして・・・リトラが出現しゴメスを・・・・
この年になってもウルトラQの記憶は強く残っています。
放送されたのが昭和41年ですので、当時、私は4歳です。
一番、怪獣とかに興味のあった時代だったのでしょうね。

「ウルトラ」っていう言葉、辞書で調べてみますと・・・
他の言葉に上について複合語を作り、「極端な」「過度の」
「超」などの意を表す。ultra
「ウルトラマン」→「超人」では「ウルトラQ」の「Q」って
・・・調べてみますと、その「Q」はQuestionの
「Q」だそうで
「ウルトラQ」→「過度の、極端な、超疑問」になります。
あの頃、なにも考えずに見ていた番組が
おおいなる疑問を投げかけていた番組であったことを
知った今、もう一度、見てみたい気持ちになります。
只今、第六回公演、練習とシナリオ執筆の真っ最中です。
ウルトラ多忙な日々です。
でもウルトラ素敵な舞台にするために
やるしかないしょ・・・・・やるしか・・・・です。




[442] あ行・・・・「い」→ 「石」と「岩」 Date:2004-04-24 (Sat)
「石」の上に「山」を書いて「岩」という字になる。
一度、どこまでが「石」で どこからが「岩」なのか
考えたことがある。
つまらない、ろくでもないことを考えるのが
好きなようだ。
とある辞書で「石」とひく。すると
→岩より小さく、砂粒より大きい岩石の塊
同じ辞書で「岩」とひく。すると
→石の大きなもの。いわお
と書いてある。
もし私が「石」も「岩」も見たことがない人であれば
ここでわかることは、ただ一つ
「石」<「岩」・・・・・大きさ
だけである。
その他のことはわからない。
言葉でそれを説明(表現)することの難しさを感じる。
表現者として・・・・どこから、はじめなくっちゃならないのか
「石」と「岩」に、そのヒントが隠されているのではないかと
思ったことがある。
多分、そうなんだろうなぁと
まだ漠然と思ってはいるが実感をもてるのは
もう少し時間がかかるかもしれない。
さて、この文章を読まれた方々は
「石」と「岩」・・・・どのように言葉で説明されますか?

[441] あ行・・・・・・「あ」 Date:2004-04-21 (Wed)
あ行ではじまる五十一文字、その最初が「あ」さんです。
「あ」さんではじまる言葉って非常に多いです。
「あ」ではじまる言葉でお好きなのをどうぞといえば
「愛」・・・・・格好いいねぇ
「ありのまま」・・・・ちょっと格好いいねぇ
「明日」・・・ふーん
「秋」・・・・しぶい
「あらき」・・・飲んでます
「アラスカ」・・・行ってみたい
「天晴れ」・・・・言われてみたい
「あっさり」・・・・憧れます
「あたたか」・・・・縁側の日向ぼっこ
「遊び」・・・・好きだなぁ
「味」のある「アクター」・・・・期待してます
「悪戦苦闘」・・・・のシナリオ作りであります
「悪党」・・・・ちょっといいかも
「アイスクリーム」・・・もう食べてます
「アグレッシブ」・・・これで第六回公演も行きましょう
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あくび」のでない「あき」のこない
「アカデミック」な作品をめざし、毎日、夜が
「あける」まで奮闘中です。

[440] GOOD JOB Date:2004-04-17(Sat)
マラソンをしているランナーに対して日本人は
「頑張って〜頑張れ!」って言いますが
欧米の人々は、「GOOD JOB!!」と呼ぶそうです。

「頑張れ」って言葉には、今の状況は辛いでしょうが
歯をくいしばって、もう、ひと踏ん張りして下さい・・・・
っていうニュアンスがうかがい知れます。
「GOOD JOB」っていうのは、今の状況、そのものを
見て、その困難に立ち向かっていること自体、素晴らしく
いい仕事をしているという褒め言葉で表現しています。
直訳して、それを日本人が日本のランナーに
「いい仕事してるね〜」
「ええ仕事してまんな」(関西バージョン)
って声をかけたら、なんだか滑稽な感じがします。
褒めて、相手の良い所を素直に言ってあげること・・・・
日本人には照れくさかったり、滑稽であったりすることが
欧米の方々は、それが当たり前で日常的で
得意なのでしょうね。
この話を聞いてから、何か私も感じるものがあったのでしょうか
会社でも部下にたいしては、その人の良いところはどこなのか
そういうことを考えるようになりました。
また、部下の方が良い行動をとれば、素直に褒めてあげよう
そう思うようになりました。
その成果かどうかわかりませんが
私が今の部署にかわってから、今までは労働に従事する方々の
出入りが多かったのですが、今は安定した、技能の持った方々
が、この部署から出ることなく、毎日、一生懸命に
仕事に従事していただいています。
そういう現状を踏まえて、そうなんだ、やはり
その人のいい面を見るようにすることの大切さを
感じています。
人の欠点を見ることは、いけないことではないのですが
それにエネルギーを費やすなら・・・・その反対方向に
エネルギーを費やす方が合理的なのでしょう。
第六回公演の練習ははじまったばかりですが
参加された方々に対して、「GOOD JOB」と
何度も言って、個性を引き出せればなぁと思います。
灰皿を投げるなんて・・・・もう古いのでしょう。



[439] 虹色の世界 Date:2004-04-14 (Wed)
色には、赤、黄、青、黒、白、茶、ピンク・・・etc
様々な色があります。
○○色の○○には一つの色が上記のように入るのが
ほとんどですが、その○○に『虹』という言葉を
入れると・・・あら不思議・・・
七つの色を一つにくくった言葉の誕生にあいなります。

なんのことを言おうとしているのかといいますと
今回の第六回公演に応募された方が12名おられます。
今までS−PROの公演に出演されたことのある方が
12名のうち、5名です。
12から5を引いた「7」名が新たに出会った方々に
なります。
スタッフ4名入れて、総勢16名の劇団になりました。
その16名の年齢のうちわけをみても
18、19、20、21、22、24、24、27,27
28,29,29,32,35,39,41・・・・と
まぁなんと、18歳から41歳(私ですが)まで
ほぼ均等に色分けされております。
職業もいろいろな職業の方が来られていますし学生の方も
いらっしゃいます。
そして、今はお互いのことを知るといった意味で
ワークショップのようなゲーム形式の練習をしておりますが
それを見ていても、本当に皆さん、個性的であります。
そういうのを総体的に拝見させていただいて
なんだか、今回の芝居は『虹色の世界』が描けるのではないか
なぁとふと思った次第であります。
色々な色が虹のなかにはあって、それが反発することなく
調和がとれていて、本当に見るものを
あたたかい気持ちにさせてくれるのが虹であります。
そして、虹を見たときは、なんだか幸せな気分にもなります。
わぁー・・・っていう感動も覚えます。

第六回公演、目指すは「虹色の世界」にしましょう。
それだけの才能を備えた方々が集まったのですから・・・ね。

[438] 初夏のような... Date:2004-04-12 (Mon)
気温が上がり、今日は初夏のような陽気です。
イラクの問題も解決しそうで、しません。
いろいろな情報が錯綜しているようです。
今回の事件でいろいろといろんなことがありましたが
印象にあるのは、日本政府は自衛隊撤退を
人質解放の条件にいれなかったということであります。
無理やり「イラク特措法」を作ったところから
はじまる、このイラク派遣を放棄(撤退)することは
自分たちの今までなそうとしてきたことを全否定することに
なります。
だから、選択肢の一つにいれなかったのでしょうね。
最初から派遣反対の立場である方々がどうしてもっと
前面にでて、物を言わないのか、私には不可思議でなりません。
人質を救出することは、大切なことです。
救出をどのようにするか、話し合っている最中に
元に戻って「イラク派遣反対」と唱えてもインパクトに
かけるかもしれません。だけど、その根本的な部分を
今だからこそ、話あうべきではないかと思います。
私が一番危惧している部分は既成事実をどんどん作っていく
自民党のやり方です。
そして、言葉の意味をはぐらかす政治家の存在です。
例えば、私人として靖国に参拝したと言っている政治家が
公用車に乗っていくのでしょうか、記帳のさいに
内閣総理大臣と書くでしょうか。
「私人」と「公人」の区別がわからないのでしょうか。
意味がわからないのでしょうか。いや違うと思います。
言葉の意味をはぐらかしているのです。
一例を述べましたが、今述べたようなことが
まかり通っていることに怖さを感じます。
言葉には、必ず意味があります。その正しい意味を
理解して使わないで、はぐらかして、自分の都合のいいように
解釈して使っている国に未来はないと思います。

桜の花びら ちらりほらり 舞い落ちる
初夏のような 四月十二日 
汗をいっぱいかきながら 一生懸命に 仕事をしている
人々の存在だけが 救いなのかも しれません

[437] 勇気ある撤退をして下さい Date:2004-04-09 (Fri)
昨日、日本人三名がヨルダンのアンマンから
バクダッドに陸路移動中に「戦士旅団」というグループに
拉致されました。
そして、三人の解放の条件に三日以内に自衛隊の撤退を
求めています。要求に応じない場合は、三人を殺害する
予告をしています。
8日夜の福田官房長官のコメントでは自衛隊は
あくまでもイラクの復興支援のための派遣であるので
こういう事案が起こっても、撤退しないコメントを
発表しました。
そして救命活動に全力を尽くすということも言っておりましたが
はたして、このような緊急事態に3日以内で犯人を割り出して
3名を救出できるものなのだろうかと疑問を持ちます。
打つ手が遅れれば、遅れるほど、3名の命が
危ぶまれます。早い対応を望んではおりますが
・・・・・・どうなんでしょう・・・・
私は、早く自衛隊を撤退すると発表をし、3名の命を
助けるべきだと思います。
スペインで起きた列車爆破テロが影響してか、自国の選挙で
野党が勝ち、スペイン軍は撤退する流れになりました。
死者をだしてから、テロ攻撃を受けてから、決めたスペイン
よりも、今の日本の状況は、撤退をする確約さえすれば
死者をださずにすむわけです・・・・・・
勇気ある撤退を望んでやみません。

もし撤退をした場合(条件をのんだ場合)
テロに屈するのか!!へっぴり腰の政府の対応!!!
そのように思う方がいるかもしれません。が、
テロに屈しないとはどういうことなのでしょう。
アメリカに追随するしかないのでしょうか。
今、まさに日本独自の対応が迫られています。
だから・・・・・です。
人には知恵があります。
戦わないで、人を傷つけないで、物事を解決することを
目指すことが今、求められる『知恵』です。
暴力的な行為のお返しは、やはり暴力的な行為であります。
どちらかが、やめない限り、永久に続くよう気がします。

イラクの路上生活をおくる少年たちに日本からの
文房具を届ける人の命を見殺しにしてはいけない。
無事に3名全員が戻られることを祈るばかりです。

[436] 『すべて世は事もなし』 Date:2004-04-06(Tue)
昨日、夜、市民会館にて上記タイトルの芝居を見て参りました。
緞帳が上がると、そこはもう画一された別世界がひろがって
おりまして、セットが本当に細かいところにまで考えて
作られているなぁと・・・・ただただ感心するばかり・・・
そして、そのセットにあてられた照明の自然な感じにも
・・・・感心するばかり・・・・・
そして、個性的な役者さんにも・・・・感心するばかり
感心の連続が二時間半続いた舞台であります。
この前、テレビでプロとアマの違いをどなたかが
語っておられたのですが、それには
プロというのは安心して見られるのがプロである。
そのようにおっしゃっておりまして、なるほど
芝居にもこのことがあてはまるのだなぁと
今回の公演を見て、納得した次第であります。
役者の皆さんが、どしっとして、浮つくことなく
たんたんと役柄を演じていることで話に自然と引き込まれて
ゆきます。
本当に安心して見ていられます。
私が、この芝居のなかで、とくに気に入った役者さんは
井之上隆志さんという役者さんです。
ただ理屈ぬきに面白い・・・・それが理由なのですが
間といい、ひとつひとつの台詞といい、非常に私のツボに
はまってしまった役者さんであります。
感心しながら安心して見ながら・・・・おもったことが
一つあります。それは、再認識したことなのかもしれませんが
声って本当に大切な武器だなぁと思ったのであります。
声をどのようにだすか、声をどのように聞かせるか
強弱、高低、大小、音色・・・・などなど、いろんなバランス
で声をどのように作って、舞台上で発するか。
演劇において、あたりまえのことですが、こういう
いい役者さんがいっぱいでている舞台をみると
再認識させられます。
第六回公演の初期練習がはじまりました。
そこで何をやればいいのか、教えていただけた感のする
加藤健一事務所「すべて世は事もなし」でありました。
次回、この事務所のお芝居が見たくなりました。感謝です。

[435] IYOIYO・・・・私たちも開幕です Date:2004-04-03 (Sat)
プロ野球が開幕し、わが阪神タイガースが二連勝です。
金をかけてホームランバッターばかり集めてきた球団からの
二連勝・・・・気持ちいいかぎりです。
この勢いで明日も勝ってといきたいところですが
明日も勝ってしまうと、これからのペナントレースが
面白くなくなるのではないかと危惧してしまいます。
面白いペナントレースの結果、阪神タイガースの連覇と
いうシナリオを願っていますので
明日は・・・・・負けたって下さいな、岡田監督さん!
明日は・・・・明日は・・・・・
明日は・・・・そうだった、忘れていました・・・・
野球に夢中になっていました。

明日は、S−PROJECT第六回公演『恋愛シャンプー』
の初めての練習の日であります。
多くの応募がございまして、明日は練習というよりも
応募された方々と初めて顔をあわす日であります。
まぁ皆さん、初めてということで緊張されていると思いますので
体を使ったゲームのようなことをいっぱいして
その緊張をほぐしながら、お互いを知る、理解する時間に
してゆこうと思っています。
姫路に帰ってきて5年めです。
S−PROJECTを作って4年です。
稽古初日がくるたびに、今まで、わたしたちのPROJECT
に参加していただいた方々のことを考えてしまいます。
あぁ・・・あの時の公演のときの・・・最初の稽古は・・・
今も頑張ってるかな?最近、音沙汰名がないけど・・・・
もう、そろそろ結婚かなぁ?あの子・・・・・・・・

様々なことを思いながら、また新たなスタートです。
『一期一会』を大切に、この六回公演も・・・・です。
阪神と同じように、いいスタートが切れるように
明日の準備に今日は夜更かしです。

[434] みのむしの会 Date:2004-03-29 (Mon)
4月5日・6日と姫路に加藤健一事務所の公演が
あるというのを知りました。
演劇をはじめた頃、「小さき神の、作りし子ら」という舞台を
みて、感動のあまり、次の日、本屋に行ってシナリオを
買ったの思い出します。
それから、20年です。
今回、どうしても、そのときのことが忘れられなくて
加藤健一事務所の公演が見たいと思い立ったのですが
チケットを売っていません。
どういうことか、調べますと、姫路では市民劇場といった
他地区で言いますと労演のような組織がありまして
入会金と月々の会費を納め、その会に入りますと
年6回の観劇が楽しめることだそうです。
そして、一人では入会できなくて、3人以上でグループを
組むこと、一年間は退会できないということ
その二つを守るという条件で入会となるそうです。
どうしようか、入ろうか、入るまいか、思案しましたが
今回の加藤健一事務所の公演に昔、研究生として
お世話になった劇団の竹下さんが出演されることが
決め手になって、入会することを決めました。
本当に短い間だったので、あまりお話はできなかったのですが
一度、練習の帰りに、地下鉄で森下という駅から新宿まで
ひと気のない地下鉄の車両のシートに向かい合うように
私と彼女が座ったことがありました。
そして、私の顔をまじまじと見て
「首藤って、本当に、顔がでかいね。」と言われました。
初めて、私に対してかけてもらった言葉が
それでした。屈託のない笑顔、ハスキーな声で
そうおっしゃいました。
私は嬉しかった。声をかけてもらえたこと、それだけで
とっても嬉しかったことを覚えています。
なぜなら、彼女は看板役者さんで私はペーペーの新米
だったからです。
劇団が解散してから、どのような活動をされていたのかは
存知あげなかったのですが、今回の公演があるということで
役者さんとしてご活躍されていることを知ったことに
喜びを感じています。
そして4月5日にお客として舞台上の彼女を拝見できることを
楽しみにしています。

市民劇場の事務所に行きまして、入会するときに
グループ名を書いてくださいと言われました。
私は、即座に「みのむしの会」と書きました。
咄嗟にひらめいたのが、それでした。
ええかげんな感じもしますが、まぁ、それも私らしい
ということでしょう。
「みのむしの会」、今後、どのようになるのかわかりませんが
ちょっぴりワクワク、ドキドキ、楽しみです。

[433] 栞のテーマ Date:2004-03-26 (Fri)
♪彼女が髪を指で分けただけ それがシビれるしぐさ
 心にいつもアナタだけを映しているの
 恋は言葉じゃなく 二人だけのストーリー・・・・・

シナリオ書いているときに
意味もなく、湧き上がる曲があります。
鼻歌なのでしょうか、最近、この『栞のテーマ』ばかり
浮かんでいます。
で・・・・主人公の女性の名前を『栞』としました。
なーんちゃって・・・・いいかも・・・・どうだろう?
本当はまだなのですが、これにしようかな度、75%くらい
ですか。
最初は名前を決めずに女1とか男2とか
そんな感じで書き綴っていますので後で名前をつけるというのは
けっこう大変です。
SIORI・・・・音としては、いい響きかもしれません。
だいたい聴いてて心地のよい名前が好きです。
余談ですが、S−PROJECTってつけたのも
ローマ字で表記するのなら
必ず、「S」と「P」の入るものにしようと
以前から決めていました。
それは「S」という澄んだ音と「P」という破裂音・・・
この二つの音が合わさる感じが自分としては
心地がよかったのだからだと思います。
台詞を書くにも、意味だけじゃなく
書いては、声に出して何度も読んでいます。
音にしたときの感じが自分の感覚と合わないときには
同じ意味で違う言葉を使うようにしています。
私にとって音の響きが
とっても重要なファクターになっています。
自然と心から湧き出てきた
「栞のテーマ」をこれから何度も何度も
聞きながら(または口ずさみながら)
執筆活動は続くのでしょう。
目指すはファルスです。心地よい苦悩が続きます。


[432] 目から、UROKO Date:2004-03-24 (Wed)
「あることをキッカケとして急に物事の真相や本質が
 わかるようになること」

最近、次回の作品を考えています。参考になればと
日本はもとより海外の戯曲を読んでおります。
うむ、うむ、うむ、
はて、はて、はて、
はぁ、はぁ、はぁ、
さぁ、さぁ、さぁ、
あは、あは、あは、
感心したり、疑問を軽く、ときには深く持ったり
爆笑したり薄ら笑いを浮かべたり
本を読んでいる私の顔の表情は百面相、多種多様であります。
で・・・で・・・
で・・・「目からUROKO」が落ちました。
自分が面白いと思っていたものが・・・面白くなくて
今まで、「?」と思っていたものが・・・面白くて
まぁ変な事が起こってしまったわけです。
それをよくよく考えてみました。
それは若かりしときの、思い込みに起因するのではないか
と思います。
若いときに(多分、20代だと思いますが)一度、嫌悪感を
持ってしまうと、それで凝り固まってしまって
その分野に手をだそうとしなくなるんですよね。
自分で勝手に封印してしまっているのです。
さきほど言いましたように、ここ何週間か、いろいろな
戯曲(自分が封印していた類のものも含めて)を
読んでみて、変化がありました。
20代から40代に自分が変化しているのと呼応しているの
かもしれません。
簡単で、シンプルで、わかりやすくて、軽快で
あまり難しい言葉で書かれていなくて・・・・・
そういう戯曲が今はとっても、お気に入りです。
そんな感じで自分でも戯曲が書けたらいいのですが
大根役者の演技と同じで力はいっちゃうんですよね。
書くぞ!!書くんだぞ!!!凄いのを!!!!
気負いばかりで、いいのが書けるはずがない、間違いない!!
力を抜くこと・・・脱力すること
物書きにも、それが必要なのかもしれません。

まだまだ・・・・これから・・・楽しくもあり、苦しくもある
物語作り・・・・続きます。



[431] 東京の桜よりも・・・故郷の・・・ Date:2004-03-21 (Sun)
昨日、姫路はフォーラス・ホールという場所にお芝居を
見に行きました。あまり姫路では演劇が行われませんので
行けるときには足を運ぼうと思っております。
ちょうど都合のいいことに、私たちの活動も今はオフで
ありましたので、いい機会になりました。
芝居の中味などは趣味・嗜好が人それぞれ違いますので
いいとか、悪いとか、述べるのは、あまり好きではなく
また批評家のような感じでお芝居を見るのも好きでは
ありません。だから人それぞれいろんな受け止め方が
あっていいし、私は、公のこのHPにてそれを述べるのも
なんだか自分としては嫌なので、ここでは述べないことに
したいと思います。
ただ感じたことは、本当に素直に感じたことは
「末永く、このような活動を地元でやってもらいたい」
ということだけです。
馬鹿のひとつ覚えみたいに、なんでも東京、東京と
思っている人がいます。
劇団を作って、小さい劇場から大きな劇場へ
そして地方から都市へ都市から大都市へ大都市から世界へ
そんな構図が演劇界にも存在するように思います。
何か資本主義社会における会社の成長のようで
私には、そのような構図が好きにはなれません。
そこのところの意識が日本全体の文化をダメにしている
ような気がします。
たまたま学生でやってきた京都で芝居をして
少し受けたからって、京都の演劇人と呼ばれることに
違和感をもたないのだろうか?
京都人なのに京都を捨て、東京に行って、偶然にテレビで
少し見るくらいの人たちと芝居をして何が嬉しいのだろうか?
そんな人々を見てきました。
結末はすべて哀れだと思います。
私は演劇をやめようと思ったことがあります。
自分がなぜ、ここで、自分が、なぜ、この場所で
生きているのか、演劇をやっているのか・・・・
その答えが見出せなかったからです。
答えを見出せず、ほとんどの人にも合わずに
閉じこもっていた時期があります。
そして・・・・
答えなど考えなくていい・・・迷わないでいい・・・
そう考えられるようになったのに幾年かかったでしょうか。
そして、最後の死に場所として、また、最後の演劇活動の
場所として、故郷を選ぶことにしました。
母のそばにいてやりたかったこともありますが・・・・
今、思うとそれでよかったように思います。
故郷は温かく、落ち着いて、何も迷うことなく
創作活動に打ち込める場所であるように思います。
その同じ場所で、同じ演劇をしている方々の存在が
どれだけ、いろいろな意味で頑張ろうとする気持ちを
たかめてもらえるか、計り知れません。
姫路という場所でも
東京に負けないくらいの、美しい桜の花は咲きます。
桜の木に多くの桜が咲いて、爛漫になる姿・・・・
この場所でいつか・・・・必ず・・・・です。

[430] アテネへ Date:2004-03-18 (Tur)
3月にはいってから、ずっとサッカーのアテネ五輪の予選を
見ていました。今日が最終戦。感動させてもらいました。
サッカーよりも野球の方が好きなのですが
オリンピックがかかっているという点で
今回のサッカーは気合をいれながら見てしまいました。
私は、男前の田中君よりも田舎顔の平山君や
悪そうで、やんちゃそうな大久保君が好きです。
三人三様のキャラクターで、今回のFWには
サッカー以外の面でも楽しませてもらった気がします。
アテネでの活躍が今から楽しみであります。
メキシコ大会以来のメダルを期待してもいいような
感じがします。それは、この予選をアウェイから6戦すべて
テレビで観戦いたしましたが、一戦一戦、このチームが
強くなっているように見えます。
高校野球であまり優勝候補に名を連ねていない
高校が試合をするたびに力をつけていって
最後は優勝候補の高校を破って優勝してしまうことが
ありますが、このU23のアテネ五輪代表チームにも
同じ感じがします。
闘利王選手が8月までに間に合えばの条件つきで
何かやってくれそうな気がします。楽しみです。

たかがアテネ・・・されどアテネ
4年間の様々な思いを胸にアテネに出場されることでしょう。
今年の夏は、結果は二の次にして
素晴らしい人間ドラマを見たいものであります。

[429] 恋愛社会主義? Date:2004-03-15 (Mon)
恋愛についてシナリオを書いております。
ええ年なのに・・・・照れながら書いております。
暇つぶしに、インターネットで「恋愛」を検索して
おりますと「恋愛主義占い」なるサイトにたどり着きました。

占い大好き人間である私は、すぐに飛びついてしまいました。
いくつかの問いに答えた結果・・・・・
私にでた答えは、「恋愛社会主義者」でありました。
コメントは・・・現実よりも自分の世界が大切
        一発逆転を夢見るロマンティスト
だそうです。いろんな占いをしても、共通点は
ロマンティストという文言がはいることです。
喜んでいいのでしょうかねぇ、どうでしょう。
まぁ占いは、当たるもハッケ、あたらぬもハッケと
思っている楽天的なタイプですので
自分の気に入った部分だけを、いつも信じているようです。

第六回の公演では、いろんなタイプの恋愛○○主義者を
いっぱいだして、それぞれの「ずれ」をコミカルに
描ければいいのですが・・・・・ねぇ。
難しい作業が続きます。


[428] 〜ぎりぎりの場所〜 Date:2004-03-12 (Fri)
ぎりぎりの場所で 生きている ひとりの男
年齢は50代半ば 外の仕事をして5年目の冬
手足が動かなくなった
異常に気付いた彼は 病院に向かった
病院の受付で彼は言った
「保険に入っていません。所持金は5000円です
 それで診てもらえませんか?」と
良心的な、その病院は彼を診た
その答えは
「脳に障害があるようです。私どもには専門の科がありません
 紹介状を書いてあげます。○○病院へ今すぐに行って下さい
 いいですね お金はあとでいいですから」
男は歩いていこうとした、お金は次の病院のために
おいておこうと思ったからである
それを見ていた、この病院の医師は彼に言った
「何を悠長なことをしているのですか 
 タクシーで行きなさい 一刻をあらそうことなのですよ」
彼は自分の病の大きさがわかっていなかった

紹介された病院に彼は行った 診てもらった
そして即、入院・・・・・・・
その日の夕暮れ、私のもとへ、その病院の看護婦長となのる
女性から電話があった
「○○さんですか?」  「はい」
「××さん、ご存知ですか?」「はい 私のところの隊員です」
「彼には身寄りがないらしいのです すみませんが
 下着、寝巻き、洗面・風呂道具を用意してもらえますか」
「・・・・・・・・・・」


ひとりの男が、本当にひとりなのだと
そのとき知った

ひとりの男が ぎりぎりの場所で生きていることを
そのとき知った

ひとりの男が ぎりぎりの場所でしがみついて
何とかしようとしているのを
そのとき知った

どうして こうなったかを聞くのは 愚問なのだろう
それは ぎりぎりの場所を生きてきた人間同士の
暗黙の了解であるように思う

ぎりぎりの場所を知る人々こそ
真実を深く見つめている


[427] 「高原の卵」 Date:2004-03-09 (Tue)
毎朝、目玉焼きを食べる。
普通は、スーパーで買う、1パック98円の白い卵である。
たまに贅沢してみたいときがある。
そんなときは決まって「高原の卵」という卵を買っていた。
アサダ農産生産の褐色の卵である。
名前つきのブランド卵を食べることに満足していた。
黄身の盛り上がり方が、安物の卵とは全然違うなぁ・・・
色つやも違うなぁ・・・・味も卵独特の味が濃いなぁ・・・
わからなくても、そんな感じがした。
差別化された商品を味わう満足感がそこにはあった。
それが・・・・である。
タイなどで流行しはじめたとき、こんなにはやく
私たちの食卓にまで鳥インフルエンザがやって来るとは
誰が予測しただろう。
山口、大分、ときて京都・・・と鶏舎が
鳥インフルエンザにおかされていった。
その京都での養鶏業者が姫路を拠点としている「アサダ農産」
でありました。
通報の遅れをマスコミに叩かれる記者会見を
よく見ました。終始、マスコミは、その部分ばかりを
報道します。簡単なところから攻めるのが得意なんでしょうね。
本質は、なぜ京都の山深い養鶏場に「鳥インフルエンザ」が
感染したかであるのですが。
そういった難しい問題を置き去りにした報道が
続いていました。
そして・・・・会長の死です。
ただ単純に、恐いなぁと思いました。
馬鹿な政治家のように、「痛ましい。」とは
思いません。「恐い」・・・それだけです。

本質をみずに安易なところから、たたいていく
マスコミは世間の鏡のようです。
「高原の卵」・・・もう食べることはできないでしょうが
その名前は忘れないでいようと思います。
世間の「恐さ」をいつまでも忘れないようにするために

[426] 他者の違和感 Date:2004-03-06 (Sat)
京都の頃の話。
付き合っていた女性がいました。
彼女は派遣社員でした。
会うたびに、派遣社員である辛さや憤りを聞かされました。
彼女は、正義感の強い、真面目な性格でした。
彼女の隣で働く男がいました。
彼は正社員でした。
仕事は彼女にまかせっきり、自分でほとんど
しませんでした。
彼女は自分ばかりに仕事を押し付けられ
のんべんだらりと何も仕事をしない男性正社員にたいして
憤りを感じるようになりました。
でも「あなたも一生懸命に仕事をしてくださいよ。」と
派遣社員の身分ではなかなか言いだせませんでした。
そして彼女は、その職場での憤りや辛さを会うたびに
私にぶつけるようになりました。
私は言いました。
「なんで、言わないのか。派遣社員も正社員も関係ない。
 同じ職場で働くのなら、真面目にしてくれと
 言うのが本当ではないか。」と。
彼女は私の言葉を聞きいれてくれました。
彼女が勇気をもって彼にそう言ったところ
彼は生返事で、わかったようなわからないような
曖昧な返事をかえしてきました。
それ以後も、その男性は以前同様、マイペースで
他の者が忙しくても、我関せずの態度をとりました。
彼女の怒りはしだいに増大していきました。
彼に対しての言葉が怒りや憤りから憎しみをもった言葉に
変化していきました。
私は、彼女と会っても楽しい気分になれなくなりました。
嫌気がさしていました、その正社員の男の話を聞くのは。
そこで彼女にこう言いました。
「その男に対して腹立つエネルギーを
 私を愛するエネルギーに変えてくれませんか。
 人は一日三回食事をします。その三回で摂ったカロリーの
 分のエネルギーしかでない。それ以上のものはでないのなら
 あなたが体から湧き出るエネルギーをすべて
 私に下さい。私を愛するエネルギーとして・・・・・・」
お恥ずかしい、ちょっと照れるようなことを
まじに言ってしまったなぁ・・と言ったあとから思いましたが
当時の私は、その言葉しか思いつきませんでした。
それが彼女がもう彼にたいして嫌悪の言葉をはかないように
するための最善だと思ったのでしょうね。

自分以外の人間と共存するとき
誰しも違和感を持ちます。そりゃ自分と違うのだから
当たり前のことです。
その次には自分と違う人間を見て、どう思うかと
いうことだと思います。
自分と違うことを認めあおうとするのか
そうではないのか。
違和感を「悪」とするのか「善」とするのか
そこが問題なのです。
「善」とする違和感は、他者の良いところはどこなのか
探そうとするエネルギーを生むような気がします。
第六回公演の練習が4月からはじまります。
現時点ですが幸いなことに募集の方も順調であります。
初めて、舞台を共に作ることになるわけで
お互いに違和感はあると思いますが、それを「善」として
やっていこうと思っています。
参加された方々、とくに舞台に立つ役者さんの
いい部分を探すことに専念できそうな気がしています。

[425] ひなまつり Date:2004-03-03(Wed)
ひなまつりです。桃の節句です。
物騒な事件が多い昨今、今日くらいは
あかりを雪洞につけて、雛人形をしげしげとながめて
ひなあられを食べながら、甘酒でも飲みましょう。

毎日、仕事におわれ、季節の流れを感じないで
時を過ごしている現代人が多いです。
私もその中の一人です。
大人になった今、ひな人形も飾りません。
ひなあられも食べません。甘酒も飲みません。
ですが、今日が「桃の節句、ひなまつり」だということを
思うだけで、なんだか「ホッ」とします。
それは3月3日のこの頃が、長くて寒い冬もようやく終わり
暖かい春のきざしが見えてくる頃であるからだと
思っています。
今日、桜の開花予報が発表されました。
例年よりも一週間ほど、どの地域も早く開花するそうです。
今年の会社の花見をこの予報がでる前に3月31日にしようと
思っていまして、それがちょうど桜の見ごろと一致しそうで
ホッとしています。
花鳥風月をみながら、季節を感じること・・・って
一番、贅沢なことだと思います。
姫山の桜の下、名城をながめながら
酒をくみかわすのを今から楽しみです。
忙しい3月、弥生になりそうです。

[424] 『判決』 Date:2004-02-28 (Sat)
麻原の判決よりも
判決が決まったことを知らせる
マスコミの記者の、おおげさな、あわただしい、落ち着きない
態度に違和感を持ちました。
やったぁ〜・・・・待ちに待った判決です・・・・
死刑です・・・・死刑の判決がでました・・・・・

そう言わんばかりのように映ります。滑稽に映ります。
静かに伝えた方が、この事件の重大性が反映されるように
思います。
判決は、日本全国誰もが予想していたもので
ありました。
麻原が逮捕されたときの映像が流れます。
隠し部屋とは名ばかりの狭いスペースに
960万の金を持って潜んでいたのを回顧させられると
なんで、このような人物のもとに多くの人々が
弟子となっていったのだろう、したっていったのだろう・・・
不可解な気持ちなります。
理解に苦しみます。
そのような理解できない部分をこの裁判で明らかに
してもらえればと思いましたが、判決文を読みましても
それを表現しているものはなく、いまいち、腑に落ちない
判決になったような気がします。
それは彼が法廷で何もしゃべらなかったことも
あるでしょうが、7年もの歳月があるのならば
いろんな角度から、この事件を調べられた気がします。
本当に大切なのは、彼を裁くことではなく
第二、第三の「彼」というか「彼のような人物による集団」を
生みださないことだと思います。
第二審での裁判の行方をじっくりと
見守ってゆきたいと感じた「判決」でありました。

[423] TOUFU Date:2004-02-25 (Wed)
第三回公演「HOME@HOME」で
家族が食事をするシーンがあります。
朝・昼兼用の食事をするということで
みんなが冷奴を食べます。
そのときの父の台詞で
「植物性たんぱく質は体にいいんだぞ。」
っていうのがありまして
普通の台詞なのに、舞台に出ている人やスタッフには
その台詞が受けておりました。内輪での隠れたヒット賞で
ありました。
最近、豆腐をよく食します。
それ以外に毎朝、納豆も食べます。
昼のお弁当(外部発注のもの)には、よく高野ドウフが
入っていますから、朝、昼、晩と豆腐三昧に
なるときがあります。
あまり意識はしていないのですが、最近のBSEや
鳥インフルエンザなどの食の不安がどこかにあるのでしょうか
・・・豆腐ブームです、自分の中では。
一番好きな食べ方は、やはり「湯豆腐」ですね。
大根おろしとポン酢を混ぜ合わせた中に
あったかい豆腐を入れて、七味をちょっとふりかけて
食べるのは最高です。
日本人に生まれてよかったと思う瞬間かもしれません。
もし中国人に生まれていたなら、一番にするのが
「麻婆豆腐」でしょうか。
市販の素とは別に「○○ジャン」なるものを買って
それを加えるとより深い味わいになります。
それと挽肉を入れるのですが、そのときの注意事項を一つ。
「合びきミンチは使わないように」
これが我が家の決まりです。
学生のとき、肉屋さんでバイトをしていた経験から
言わせて貰いますと、売れ残った色の変わった牛肉や
成形していく過程でできた「くず肉」や「すじ」などを
混ぜ合わせて作ったのが「合びきミンチ」です。
牛肉が少々、色が変わって黒ずんでいても
豚肉のピンク系統の色と混ぜることによって
黒さが消えます。それで、ああいう、お店でみる色になる
のです。おおげさにいうと何が入っているのかわかりません。
それはちと恐い気がします。
「合びきミンチ」が欲しいなら、「牛ミンチ」と「豚ミンチ」
を別々に買ってきて、家で調理の前に混ぜることを
お勧めします。それなら、肉の色の良し悪しを見きわめて
買うことができます。めんどくさいようですが
家では、そのような作業をしております。
なんか、閉店前のスーパーにて、タイムサービスが何時からで
どの売り場からパートのおばちゃんが安売りシールを
貼っているのかを知っている、主婦のような話をしてしまい
ましたが、結構、こういう細かいことって気になる性質の
ようです。
一消費者として、今後もより厳しい、こまやかな目で
商品を(特に食料品を)買うときには
見極めていかないといけない時代になってきているの
かもしれません。国産牛肉と偽って、輸入牛肉を高い値段で
買わされないように・・・・・・
有機大豆100%使用・高級豆腐と偽って、実際は
大量生産・農薬に汚染された大豆を使用している豆腐を
買わされないように・・・・・



[422] 五・・七・・五 Date:2004-02-22 (Sun)
毎朝、朝礼にて今日の指示事項を簡単に述べます。
その後にY君が、今日の天気を気象予報士ばりに
言います。
今日の彼の予報は、曇りのち雨、降水確率は午前40%
午後が50%で、降り始めがお昼前からで、かなり、まとまった
雨量になると言いました。
今日は午後3時くらいまでは晴れていて、Y君は、自分の予報
とは違って、少し落ち込んでいましたが、なんのなんの
4時を過ぎたあたりから、横殴りの雨・風で歩くのが
正直、大変で、Y君は予報がやっと当たったものの
台風みたいな風雨を目の当たりにして複雑な心境に
なったことでしょう。
そのY君が最近、天気予報をした後に「5・7・5」の句を
読もうとしています。普段、あった身近なことや
ふと気付いたことを17文字で読んでみたらどうかなぁと
私が冗談半分で言ったことを真にうけて、どうしたらいいの
ですか、と次の日に、昔の英単語を覚えるために使った
短冊状のカード冊子を持ってきました。
「お前、本気かい?」私が、そう尋ねますと「ハイ。」と
返事だけは一人前に返ってはくるのですが・・・・
Y君にできるのだろうか・・・・不安はつのります。
だってY君は、アメリカ人の話す言葉が、ずっとアメリカ語だと
思い、「蛙の子供は?」と聞くと「子ガエル」と答える
へんてこな人だからです。
まぁ、何事もチャレンジ・チャレンジ・・・・・
5・7・5の中にY君らしさが表現できる時がくるのを
長い目でです。
なぜY君に5・7・5の川柳(または俳句)を勧めたのかと
いいますと、第一生命のサラリーマン川柳100選なるものを
読ませていただきまして、大変、面白く、たった17文字に
うたった人の気持ちがこうもにじみ出るものかと
驚嘆いたし、簡単に素直な気持ちを表現するには
これしかない、間違いない、と思ったからであります。
その100選の中から好きなものを私なりに
選ばせていただきました。それをば・・・・・

・年ごとに テレビも髪も薄型に
・生まれた子 整形前の ママの顔
・むだ省け 言ってた上司が省かれる
・携帯の機能に知能追いつかず
・妻の声 昔ときめき 今動悸
・思い出の電話ボックス 一つ消え

以上6編です。
とってもユーモアありアイロニーありセンティメンタルあり
大変、楽しめます。
Y君がいつか、上記のような素晴らしい作品を作れるように
なるのでしょうか?それは彼にかかっています。
頑張れ!Y君!エイエイオー!!

[421] 哀愁の・・・・播但線 Date:2004-02-19 (Tur)
次回の「恋愛シャンプー」のプロット作りの毎日なのに
その次の芝居のことをぼんやり考えてしまう。
差し迫ったことを考えるより、そのほうが呑気でいい。
播但線にある、のどかな、小さな駅舎で
繰り広げられる物語なんて・・・とふと思う。
播但線は姫路から真っ直ぐ北に向かうローカル線である。
子供の頃、汽車を見に連れて行ってもらうのが
好きだった。まだ蒸気機関車が走っていた。
C12という型の蒸気機関車であった。
小さくて、可愛い感じの機関車であった。
それにいつか乗りたいと思っていて
実現したのが、小学生の低学年の時だった。
播但線で姫路から生野というところまで行った。
確か、夜だった。
母と叔父さんと叔母さんと私と・・・・
叔父さんが天津甘栗をくれた。
叔母さんがトンネルに入る前に、窓をしめなさいと言った。
汽笛がなる、ガタンゴトンと列車の車輪と枕木の摩擦の音が
する。
山陽電車しか乗ったことがなかったので
汽笛の音やガタンゴトンの音はとっても新鮮だった。
寺前という駅で長い間、時間待ちがあった。
単線なので北から来る列車を待たないといけない。
眠くなる。多分、そこで寝てしまったのだろう。
それから先はどのようにして生野の祖母が住職をつとめる寺に
着いたのか覚えていない。
生野は銀で栄えたが、もう当時の面影はない。
寺の多い町という印象しかない。
母や叔母さんと初めて行ってから
事あるごとに一人で生野に行くようになった。播但線に乗って。
大学受験でもやもやしているとき、確か冬だったと思うが
心を落ち着かせたくて、家には何も言わずに学校の帰り
姫路駅は播但線のホームから列車に飛び乗り
生野へ行ったことをよく覚えている。
突然、変な行動をとってしまったわけだが
今もぶらり、ひとりでどこかに行きたい衝動に
かられるときがあるのは、そのときからはじまったことなの
かもしれない。
演歌では北へ行く歌が多い。北へ向かうというのは
何かしら日本人の感覚として、行き詰まったときとか
問題を抱えているときとか、何か悲しげ、何か淋しげ
そんな感じがする。
姫路に住んでいて、北へ向かう一本のローカル線にも
その匂いがするのは私だけだろうか。
哀愁ただよう一本のローカル線での
人情ドラマ・・・・いつの日にかである。

[420] 『ローマな休日』 Date:2004-02-16 (Mon)
2月6日から連続して10日間、仕事をしておりまして
今日は久しぶりの、お休みであります。
芝居の稽古してないときは、いつも、こうなります。
こうしないと、やっていけませんから・・・・はい。
バレンタインデイも過ぎ、春一番も吹き荒れました。
季節は着実に「春」に向かっております。
外で仕事をしておりますと、太陽の高さが毎日、違うことに
気付かされます。
しだいに太陽が高くなり、日陰の場所がだんだんと日なたに
変わっていきます。
いままで寒くて防寒着を着ていた警備をする隊員の人たちが
それを脱いで、制服だけになっている姿に変わりつつあります。

今日は、久々の休みで、いままでNHK・BSや教育や
シアターテレビジョンで録画した『お芝居』のビデオを
見ようと思います。好き嫌いに関わらず、なんでも撮ることに
しております。
本当なら、大阪まで、いや東京まで、いやニューヨークは
ブロードウェイまで、いやロンドンまで、パリまで・・・・
いやイタリアはローマまで・・・・・
日本全国、世界各地の演劇を見に行きたいものであります。
いらんな場所に行って、昼はその場所にある伝統的な建造物を
みて、夜は、その場所にしかない劇団の芝居をみてまわる・・・
とっても贅沢な旅になる感じがします。
そういう贅沢な旅に思いをはせながら
マンションの一室でパソコンしながら、カレーパンを
食べております。いつになったら・・実現できるのでしょうね。
実際の旅に出向いた「ローマの休日」ではなく
今日は思いをはせただけの「ローマな休日」に
なったようです。
「春」の訪れとともに、人は旅がしたくなる
そんな感じですか。

[419] 悪党宣言 Date:2004-02-12 (Thu)
今日から悪党になります。
一人の少年が、そう言った。

彼は今まで親の言うとおり、先生が望むとおり
良い子を演じていた。
親や先生の言うことが良いことでそれ以外が悪いことだと
思っていた。
ある日、ふと少年は思った。
自分って何だろう、自分っていったい何ものなのだろう。
そのことで毎日、毎日、悩むようになった。
悩んでも、考えても、答えはでなかった。
親や先生の言うことの反対をしてみたら・・・・
夢にでてきた悪魔が彼にささやいた。
醜い悪魔だった。
少年はまた悩んだ。悩むと毎日、その悪魔が夢にでてきて
同じ台詞を言うようになった。
もう嫌だ、こんな夢を見たくない。
少年は彼の言葉を受け入れた。
煙草を吸ってみた、酒を飲んでみた、無免許でバイクに
乗ってみた、授業中、弁当を食べてみた、テストでカンニング
をしてみた、万引きもした・・・・・・・・・・・・
すべて楽しかった、はらはらどきどきの連続であった。
生きているとはじめて実感した。
少年が悪党になった。
悪党になって人間になった。
それ以来、夢にでてきた悪魔は消えた。
少年の心の中に棲みついたのだろうか。
それはわからない。
醜い悪魔だったこともわからない。
もしかして美しい天使だったのかもしれない。
醜い悪魔と美しい天使・・・・・・・
何が正しくて、何が間違っているのか
正解なんてないというのが正しいのだろう。
その少年の話を聞いて、私が今、そう思う。





[418] 募集開始です。。。 Date:2004-02-09 (Mon)
第六回公演の募集がはじまります。
第五回を一区切りとしまして、今年は、わかりやすくて
楽しくて、少しせつなくて、そんな感じの作品を
お届けしようと思います。

昔、「オズの魔法使い」というお芝居をしました。
私の役は「勇気のないライオンさん」でありました。
そのとき、もらった台本を読んだり
ビデオ(映画版「オズの魔法使い」)を見たりしまして
この作品を深く知れば知るほど、誰にでもわかる
簡単な話なのですが、なんとよくできた素晴らしい作品だなぁ
と思いました。
著者は、ライマン・フランク・モームという方です。
「オズの魔法使い」は
彼が40代になってからの作品であります。
簡単な話なのだけれど、それが単調にならず
見るものを最後まで魅了しつづけるストーリー・・・・
ユニークな個性あふれるキャラクターたち・・・・
当時の私は20代でありまして、このような話が
書ける人は、いろんな人生経験をしたからこそ
こんな風に表現できるのだろうなぁと感心しておりました。

シンプル イズ ベスト という言葉があります。
若い頃は 言いたいことがまとまらなかったり
言いたいことが あまりにも前面に出すぎたり
複雑怪奇になったり・・・・・・
するのでしょう。自分もそうであったように思います。
40代になったいまだからこそ、私自身も
シンプルで誰からも愛される、わかりやすい作品に
チャレンジしてみても、いい頃じゃないかと思ったのが
今年のはじめでありました。
そして・・・・本当にチャレンジです。
いい話が書けるかどうか、やってみないとわかりませんが
やってみることに意義がある・・・そういう軽いノリで
今年の上半期と下半期の二回の公演台本を書いていこうと
思っています。

「心は人をどれだけ愛したではなく
  人からどれだけ愛されたかできまる。」
            −映画「オズの魔法使い」よりー

いい台詞です。
そんな台詞に励まされながら・・・・
第6回公演のプロット作り、スタートです。

[417] terrorism Date:2004-02-06 (Fri)
またテロ またまたテロ
ロシアの地下鉄 90円 テロで知る
バクダッド 日本大使館 テロ予告 
テロは略語
テロルとかテロリズムの略だそう
毎日、毎日、どこかでテロ
いやな響きをとおりこして
耳慣れしている 自分に驚く
テロの「テ」を「チ」に変えてみよう
そしたら 嫁の実家の のんきな猫が「チロ」
一度 そのチロに、「お手」といって
手をだしたら、手をひっかかれて
裂傷をおうはめに
チロもテロもおそろしい

テロルの「テ」を「チ」にかえれば
チロルになって
昔懐かしいチョコレート、その元の意味は
アルプスの地方の呼び名
保養地、観光地、スキー場がたくさん
のどかな場所である

テロリズムの「テ」を「チ」に変えれば
チロリズム?もしかして・・・チラリズムの変形かな?
それもまた男性として楽しいかも

もうテロという言葉、聞きあきましたので
このへんで、もう世の中に出てこないように
してほしいものです

楽しい言葉があふれるよう・・・私、いのってます。


[416] 風間杜夫さん Date:2004-02-03 (Tue)
風間杜夫さんのひとり芝居を録画したのを
毎日見ております。好きな俳優さんBEST3に
入る人であります。
「カラオケマン」という芝居の冒頭で三波春夫先生の
「俵星玄藩」を熱唱するシーンがあります。
前回の「義士スピリット」をやるのに私も
何回も何回も聞いた曲であります。
ほとんど台詞と歌詞を覚えておりますので
一緒に口ずさみながらビデオを見ています。
彼の何が私をひきつけるのだろうか?
そう思って今日も見ておりました。
そう思ってみておりまして、ふと感じたことがあります。

この人は多分、人を楽しませるのが好きなのだろうな・・・・・
ということであります。
そして、その根底には人への思いやりの心があるのだろうな・・

彼の本質が、根本が、そうなのだろう・・・・だから・・・・
舞台をテレビで見ていても伝わってくるものがある。
そんな気がします。
楽しまそうとしてくれる人が、少々、舞台上で、ぎこちなくても
失敗しても、それはそれでいいと思いますが
台詞を覚えなけりゃ、演出の言うとおりにしなくっちゃ
段取りを守らなくっちゃ・・・・などなど
そればかりに気をとられて、一番肝心な「人を楽しませること」
を役者さんは忘れてはいけないのだなぁと感じます。
それには常日頃から、役者さんならば
自分以外の人に対して(他者に対して)、どんなことを
言ったら喜んでもらえるのか、どんなことを言ったら
相手を憤らせるのか、考えてほしい気がします。
その他者に対する「思いやり」が、少しづつ大きくなって
人を「楽しませる」心に変化していくのだと思うからです。
それにはコツが一つあって
人間だれしも、良いところと悪いところがあって
その良いところを見てあげること、良いところを伸ばすように
話をしてあげること、だと思います。
役者さん上達のコツは、いろんな人を観察して
その人のよい部分や面白い部分を探すことなのかもしれません。

普段、人から見て、楽しい人だなぁと思われてる人が
舞台に上がると楽しくない場合があります。
それは、その人が勝って気ままに私生活で振舞っているのが
楽しく見えるだけで、舞台の上ではそれが通用しないのです。
舞台の上では、最大限に人を楽しませる気持ちがないと
いけないのですから。
そういう意味でも「風間杜夫」っていう役者さんは
最高に素晴らしい役者さんだと思います。これからも
いい舞台、お願いします・・・です。

[415] すべからく謙虚であれ Date:2004-01-31 (Sat)
熱海の木村伝兵衛部長の台詞にこういうのがあります。

『すべからく謙虚であれ』

最近、なぜかこの台詞が浮かんできます。
仕事場では私よりも年配の方々がたくさんいらっしゃいます。
その年上の方々を管理・指導しているのが私の役目であります。
なかにはできのよくない方もいらっしゃいます。
そのような方が、仕事でへまをしたときには
語気を荒げて注意します。
でも心の中では、自分よりも10や20ほど離れた人に
対して、こんな言い方はよかったのだろうかと自問自答して
しまう自分がいます。
だから叱る場合などは言葉を選びながら、ある部分では
自分を演出しながらというのが多くなります。
その根底には、「謙虚さ」という言葉がなくてはならない
・・・・・そう思うようになりました。
この年になって、そう思い始めました。

もうすぐ第六回公演の募集をかけます。
また一からです。舞台という場所は何回やっても
本当に怖い場所だなぁとつくづく思います。
練習をきっちりしないと、そのきっちりしていない部分が
かならずでます。意味をしっかり理解していないと
理解していないようにでます。
何回も公演をやるたびに思うことは
「慣れ」は悪であり、「不慣れ」から、はじめることこそ
いい芝居ができる源ではないのかということであります。
「不慣れ」な方々の多くの参加を望んでおります。
何度か舞台に立って、自分の力がまだまだなのに
勘違いしてしまっている「慣れ」た人間よりも
あなたたちの方が「謙虚さ」がそなわっているのですから。


[414] 「A型さん」 Date:2004-01-28 (Wed)
妻はA型です。
母もA型です。
いろいろと影響を受けた祖母もA型です。
私にはA型の女性が必要なのかもしれません。

わたしのような勝手気ままな人間を
見守っていただけるのは、A型さんあってこそ
だと思っています。

A型さん、ありがとう。そして、これからも
よろしくね。わがまま言いますが・・・・・

A型さんは、繊細で几帳面です。
細やかな心配りができる人が多いです。
自己顕示しようとしないし、縁の下でこつこつと
いろんな人々を支える方が多いように思います。
本当にいつもいつも助けていただいております。
もし、この世にA型さんがいないと、ダメになってしまいそう
な気がしております。

祖母がなくなった後、祖母のベッドの下から
メモのような紙切れがたくさんでてきました。
漢字があまり得意でなかったのでしょうね、すべて
ひらがな、しかも病に臥してからのものだったので
字がゆがんでおりました。
そのメモには
私や母や兄や父などへの感謝の言葉が書かれてありました。
「きょう、しょうじろう、きょうとからかえる。
 みやげ もらう。ありがたい。」
「きょう、ちえこに、ぷりんをたべさせてもらう。
 おいしかった。ありがとう。」
などなど家族が彼女にしてあげたことに対する感謝の気持ちが
小まめに書いてあります。
このような話は「A型さん」ならではのような
気がしています。
直接、面と向かって感謝の気持ちを伝えたいのでしょうが
それをじっと心の中にしまいこんでおく。
それがA型さんなのかもしれません。
日本人はA型さんが多い国民だそうです。
言いたいのに言えない、伝えたいのにできない
そんなA型さん気質が短歌や俳句などの
遠まわしな微妙な人間の心をあらわす文化を
つくりあげたような気がします。
そんな日本の人が私も大好きです。

「われが・・・われが・・・・見て・・・見て・・・
 こうよ・・・こうなのよ・・・・」
それはアメリカの人にまかせておきましょう。


[413] TO THE THEATER Date:2004-01-25 (Sun)
内閣府が二十四日付けで発表した「文化に関する世論調査」の
記事を新聞で読みました。
4年に一度、その調査が行われるのだそうです。
前回(1996)に比べ、「一年間で映画・演劇・音楽・美術
を直接、鑑賞した人」が54.4%から50.9%に
下がった結果がでていました。
足を運ばなかった人が48.8%いることになります。
その人々がどうして行かなかったという理由も
書いてありまして・・・・・・・・・
1)時間がとれない→47.1%
2)関心がない→39.5%
3)近くで公演をしていない→13.0%
4)費用がかかりすぎる→8.5%
などなど様々であります。
2)であげました「関心がない」という理由だけが
前回の調査(27.8%)よりも数値が大幅に増加しているのが
2003年の調査の特徴になっているようです。
又、文化活動の重要性について「大切だ」と思っている人が
前回では92.1%だったのですが、今回は86.2%とと
減る一方で、「大切でない」というのが前回の4.6%から
10.5%に増加しています。

時代の流れは、「劇場に足を運ばない人」を
「文化なんて大切じゃないと思う人」を
増産するかのように流れているのでしょうか。
中央(東京)では頻繁にそういった催しが行われています。
演劇を例にだしてもそうですが、東京の有名劇団では
公演をうつたびに高い入場料にもかかわらず
多くの人間が見に行きます。
テレビに頻繁に登場する人間を主役にして
稚拙な演技でも客が来ればいいのだ、と思っているでしょうか
・・・・そして、それを取り上げるマスコミ・・・・・
それを文化だと思っている得体の知れない人々・・・・・・
今のそのような人々たちの行動や考え方が
劇場など実際に足を運ぶ人の数を少なくしている気がします。

当たり前のことですが、人が存在する場所はひとつしかなくて
家にいるか会社にいるか通勤の電車の中にいるか・・・・
その場所の一つとして「劇場」と呼ばれる場所がその人に
あるようにするには・・・・
小さな単位での活動が基盤となっていかなければ
ならないであろうし、その費用としてリーズナブルなもので
なければならないであろう・・・そういう気がします。

姫路の駅前の商店街がさびれています。
どの地方都市もそうだと思いますが、駅前よりも
少し離れた、大きな土地に大きなスーパーができて
そちらに買い物客をとられている話を聞きます。
スーパーは、テレビや新聞の折込などマスコミを使って
大宣伝をかけています。商品も大都市と同じようなものが
豊富にあります。
昔ながらの人情味のある町の小さな商店がつぶれていきます。
それが今の時代の流れだとしたら
文化も同じような流れになっているのかもしれません。
どの地方にもジャスコやサティやヤマダ電機やコジマが
あって、日本中、同じような顔を持った町ばかりに
なっている感がします。いろんな顔をあってこそ、人間らしさ
なのですが・・・・・ねぇ。
街に特徴を!その場所でしかない味わえないものを!!
逆風が吹いています。
その風に耐えながら・・・今は・・です。
街づくりと文化は表裏一体、姫路の街に住民が心から愛する
「劇場」ができて、多くの方々が文化に関心のもてる街に
なっていくことを心から望みます。
小さな単位、私が住んでいる町、そこからがスタートです。



[412] ツケがまわってきたのかも Date:2004-01-23 (Fri)
BSE問題に鳥インフルエンザに鯉ヘルペスにSARSと
人間の食生活に直結する事件が多いのは気になります。
よく市井のおじさんたちは、「なにを食べたらええのやろ?
そのうち食べるものなくなってしまうのとちゃうか?」
などと冗談交じりに会話をしております。
そんな軽いノリで受け止めていて、いいのだろうか・・・
そんな気持ちがします。
馬鹿なマスコミは、こういった問題が起こったときには
吉野家やなか卵とかスカイラークなどをうつして
そこへ来るお客さんに毎度、毎度、同じような質問ばかり
しております。
「今日でもう牛丼は食べられなくなりますね。ご感想を。」
などと・・・うすっぺらいですね、日本のマスコミは。

大量生産、大量消費のツケがまわってきたのが
一連の問題の奥底にあるような気がしてなりません。
わたしは勘でそう思っているだけなので
深い根拠はないのですが、なんとなく思うのは
昔の食べ物(肉にしろ野菜にしろ魚にしても)は今に比べて
そのものの味がしっかりしていただろうなぁ・・・・・・と。
例えば、トマトなんかはトマト臭くあったろうし
鶏肉はブロイラーのような淡白な感じではなく
しっかりと鳥本来の野性的な味がしていたのだとろうなぁと。
スーパーがなく、野菜は八百屋さん・・・・魚は魚屋さん・・
肉は肉屋さんだけで売っていた頃は、そんな感じでは
なかっただろうかと。
もしかして昔の人々の方が現代に生きる日本人よりも
そのもの本来の味を感じながら食生活を送っていたのでは
ないだろうか・・・・それって羨ましいことだなぁ・・・
それって健全なことだなぁ・・・・そんな気がします。
とあるファミレスに行って、から揚げ定食を頼んだ鶏肉が
タイから来ている鶏肉だなんて、思って食べてないし
生まれて、本来の味を知らず、ファミレスで食べていたものが
それの味だと思っているとしたら、なんだか悲しい話です。
そして、もしそれを食べて体に偏重をきたすものだとしたら
もっと悲しいことです。
でも今、それに近い状況になろうとしています。
食文化という言葉があります。
文化を築くのが人間である以上、このような問題が
起こっている今こそ、わたしたちの「食べる」という文化を
今一度、考え直すときに来ている気がします。

青い海で取れた魚を食し、広い場所ではなしがいにされた
鶏肉を食し、薬を使わないで育った、少々、虫食いのある
野菜を食し、自然の餌を与えた牛肉を食べれる時代に
なるには・・・・・・・・・・・・・・・・・・
消費者主役の食文化を作るときかもしれません。

[411] 『砂の器』 Date:2004-01-20 (Tue)
松本清張氏の本を読むようになったのは
中学生の頃でした。ここのエッセイにも書きました
中学時代の松尾先生が、「一番、面白い推理小説を
一つ上げると・・・・松本清張の『点と線』ですなぁ。」
という言葉がキッカケでありました。
その本を買ってから、はまりましたね。
松本清張さんって、どんな人なのだろう?
こんな渋い話を書く人だから、渋くてダンディな
中年の方に違いない、そう思いました・・・・が・・・
実際にテレビで彼を見まして、鱈子のような唇をして
牛乳瓶の底のようなメガネをかけた、ださい人だったから
戸惑いを感じたことを覚えています。

「砂の器」という映画が、1974年に封切られました。
その封切のときは12才でありまして、かすかな記憶ですが
その映画のポスターに描かれた白装束の大人と子供の写真は
頭に残っています。
少し気味悪くうつりました。なんだか怖そうでおどろどろしい
感じがしました。
それから何年かしてテレビで放送されたのを
見たのがはじめてだと思います。
それから、何回見たでしょうか。あまりビデオをとって
保存しないタイプの私が、この映画だけは保存版として
標準で録画したものを持っています。
お気に入りです。
その「砂の器」がテレビドラマとしてはじまりました。
けっこう、視聴率もよくて反響もあったようです。
第一回は、見逃してしまいましたが、次回からは
ちょっと見てみようかなと思います。なぜなら、映画のシナリオ
とは違う部分があるようで、新しく付け加えられた要素が
原作とどのように絡み合っていくのかが興味が湧いてきます。
単なる推理小説を超え、社会と人間との係わり合いを
鋭く描いているのが松本作品だと思っています。
そこのところをこのテレビでも見られたら嬉しいのだけれど
はてさて、どのようになるのでしょうか。
いったい、どのような宿命を描いていただけるのか
一週間に一度のお楽しみにすることにしましょう。






[410] センター試験!頑張れ受験生!! Date:2004-01-17 (Sat)
今日は雪マークが新聞の天気予報欄にいっぱい並んでいたにも
かかわらず、播州地方は雪が一粒も降りませんでした。
よかった、よかった、受験生!!
今日は全国各地で、センター試験でありました。
雪が降ったら、交通機関が乱れたりして
試験会場に間に合わなかったり、トラブル続出に
なっちゃいますからね。ほんとによかったです。

今から20数年前、わたくしめも受験生でありました。
一年目の受験に失敗した浪人のときのこと
東京にあるK大学の受験のときのことであります。
親から貰ったホテル代をうかして、それを飲み代に
変えようと思った「あさはかさ」が大変なめになることに
なったのであります。
一年前にK大学に入学した友人の下宿に滞在して
そこから受験にいく段取りをつけました。
友人は私に気を使ってくれて、「勉強するのやから
俺は、べつの友達のところに泊まるから、自由に使えよ。」
と言ってくれたのです。
「そうかぁ、わるいなぁ。まぁ汚さなんように使うわ。」
そう言って、部屋の鍵をもらい、その日は一緒に食事を
して、私は、そいつの部屋に、そいつは別の友達の部屋に
・・・・・泊まることになりました。
用意周到な私は姫路から持ってきた電気時計を持ってきて
いました。電気時計というのは、最近はあまりないのですが
当時は結構使う人がいて、コンパクトサイズで横長で
表示が数字のみで、一分たつと、パタパタってめくれていく
・・・そんな感じの時計でありました。
私は、明日のテストに遅れてはいけないと
部屋に帰ってきて、すぐにその電気時計のコードをコンセントに
つけ、明日の起床時間を設定して目覚ましをかけて
眠ることにしました。
おやすみなさーい!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジリリーン!!ジリリーン!!ジリリーン!!
翌朝、目覚まし時計が鳴りまして、それを止め
起きて顔を洗い、歯を磨き、なにげなくテレビを
つけました。
そのテレビの画面を見て・・・・ぎょぇ!!!!
画面の右上の時間表示に9:42の数字が・・・・・
「なんでやねん、なんで今、こんな時間やねん。」
そう思い電気時計を見ますと
「8:12」の表示であります。
「そうそう、今はこの時間ねん。お前が正解!
 テレビが間違ってるんや。そうや、そうや。」
わけのわからない意味不明な納得しかできない
自分が、そこにいました。
試験は9時30分から英語でした。
そして30分、たってからの入室はできないことに
なっていました。ということは・・・・・・・
笑うしか仕方のない状況に追い込まれたようです。
私学なので3教科しか受験科目はなく
そのなかの配点も英語重視の学校なので英語のテストを受けない
こと・・・イコール・・・もう終わりということなのでした。
しかも、今日、受験する学部は他の学部に比べて
入りやすい学部(自分の学力からしても、いい勝負になる学部)
でありましたので、本当に終わった感じがして
ショックは隠しきれませんでした。
なぜ、時計が遅れたのか、時計を手に持って、時計の裏を
見て、びっくり。50HZと60HZの切り替えようの
小さなポッチがついていました。
なるほど・・・・・そうだったのか・・・・・
「後の祭り」とは、このことを言うのでしょう。

受験という言葉を聞くと、毎年毎年、この日のことを
テストに関係なくなった今でも思い起こしてしまいます。
情けない自分を思い起こしてしまいます。
どうか、今年の受験生の皆さん、私のようなことで
テストが受けられないことがないように、念には念をいれて
いろいろと準備して下さいね。
頑張れ、受験生!!これからのテストの季節を過ぎれば
桜の季節が待ってますから・・・・・・・ね。


[409] 『愛しのラム・レーズン』 Date:2004-01-15 (Thu)
「恋愛シャンプー」の次はこれでいきましょう。
というのは冗談で、最近、とってもラムレーズンに
凝っております。ラムレーズン入りのチョコ、アイス
クッキーサンド・・・・・いくつ食べたでしょうか。

ラムレーズンとの出会いは確か中学生の頃でした。
ロッテのラムレーズン入りのチョコを母親が買ってきて
食べておりまして、それを一つもらったのが
はじまりだと記憶しております。
私の母も私同様、けっこう饒舌なタイプでありまして
私が、そのチョコを口に入れたとたん
「大人の味するやろ。」と一言。
当時、中学生で大人に憧れていたのでしょうか、即座に
私は、「美味しいなぁ、これ。」と
あまりよくわからない感覚でそう答えたのでした。
それから、こっそり、そのチョコを一人で買ってきて
「これが大人の味なんや、これが・・・・これが・・・・」と
ひつこく食べるようになりました。
しだいにラムレーズン中毒になったのでしょうか
ラムレーズンがないと落ち着かないようになったときが一時期
ありました。
その中毒症状が自然とおさまっていたのですが
最近、またラムレーズン食べたい病がでてきた感じです。
歴史は繰り返される・・・・こんな言葉がありましたが
ラムレーズンを好んで食することにも
私の場合、それが言えるのでしょうか。
あるテレビ番組で関根勉さんがケンタッキーフライドチキンが
大好きで毎日あほほど食べていたら、ある日、突然
食べれなくなり、それはもう一人の人間が食べる量の
ケンタッキーを食べてしまったのが原因であろうという
お話をされていました。
私もいつか、いつの日か、「もうラムレーズンなんて」という
日がくるのでしょうか、どうでしょう。
それまでは、愛しのラムレーズン・・・・・
その深い味わいを堪能する毎日です。


[408] 『恋愛シャンプー』 Date:2004-01-11 (Sun)
今日は前回の「義士スピリット」の反省会がありました。
反省会とは名ばかりの、ビデオ鑑賞とアンケートを
みんなで見ることに時間を費やしました。
それがすみ、何人かでファミレスに行きまして
公演で起こった変なことを中心に話を長々とたわいもなく
しておりました。
そのときのこと、私が思いつきで、今度は女子高生を
ターゲットにした芝居を作ろうと言ったものだから
さぁ、大変・・・しかも、そのタイトルは
『恋愛シャンプー』・・・・と即座に言ったから
またまた、大変!
そこにいる人々は、戸惑いの午後だったのでしょう。
目が点になっているようでした。
人を驚かすのが・・・・大好きな私は面白くて面白くて
ケラケラケラのケセラセラ。
もしかして瓢箪から駒。このタイトルで本を書くかもしれま
せん。そんな・・・ええかげんな・・・NORIで
やってみるのが2004年なのです。
今年は、あまり難しいことは考えずに
エンタの神様になろう、エンターテイメントに徹しよう
そう思うばかりであります。
暗い時代よ、飛んでゆけ!!
救いは笑うこと、楽しむこと、得意技は「スマイル」です。
『恋愛シャンプー』・・・どんな話になるか。
今から楽しみです。


[407] シチュエーション・コメディ Date:2004-01-08(Tur)
直訳すれば「状況喜劇」ですね。
今年は、この状況をどのように作るかに
エネルギーをかけてみようと思った次第であります。
とっても簡単な例で言いますと・・・・
年末ジャンボ宝くじで3億円あたった人が
いるとしましょう。
その人は、だめ主人(=夫)で家族には冷たくされるは
会社では、窓際に配置され、ろくな仕事しか
まわされず、後輩からも馬鹿にされている人だとしましょう
・・・・そんなあまり尊敬されていない人が・・・・・
大金を手にしたら・・・まわりの人たちが・・・・・
どうなるのでしょうか。
その人に対して、いままでどおりに接するのでしょうか
それとも・・・・まぁ、多分、変わるのでしょうね。
そこが、愉快で面白いところになっていくのでしょう。
「一幕もの」のシチュエーション・コメディ・・・
これでいくことにしよう。
書いてしまった以上、もう逃げれません。
ただやるのみです。
3億円あたったら、何に使おうかな・・・・
まず半年ほど一銭も使わずに、何に使うのか
考えるだろうなぁ。仕事はどうだろう。
多分、やめずに今までどおり貧乏性だから
するのだろうなぁ。
姫路だから、土地も安いし、ちっちゃな、ちっちゃな
芝居小屋くらいたてられないものだろうか。
そこで、自分はプロデュース業に専念して
若い有望な人たちの芝居作りを応援するっていうのは
どうだろうなぁ。
自分がしたい芝居は、年に一回くらいのペースで
ゆっくり作ってみるとか。
勝って気ままな想像は楽しいです。
そんな・・・・シチュエーション・コメディを。
まだ今年は、はじまったばかりです。
まぁ、のんびりと・・・です。

[406] MARS Date:2004-01-05 (Mon)
昔、子供の頃、「火星人の絵」というものがありまして
それは蛸のお化けみたいなものでして
火星人って、けっこう可愛いものだなぁと
信じていた頃がありました。
月にうさぎさんが、いるというのは
おとぎ話の世界だと子供ながらに、そう思って
いました。しかし、火星人は、けっこう信じていましたね。
今も心のどこかで、火星に生物はいるかも、と
思っている部分があります。
もし、田舎の山道で、(神崎郡より北の山奥の山道なんて
でてきそうかな)UFOに出会って、その扉から
2mくらいの背丈で体中が何色もの色で光っているタコが
マントを羽織って出てきたら、どないしよう・・・・
そうだ・・・熊に出会ったときのように・・・
死んだふりをしたら、いやまてよ、火星人は格好はタコや
けれど、多分、熊よりも数段、知能が優っているはずやから
それは通じまい・・・そしたら・・・・どうしよう・・・
この際だから、フレンドリーに握手を求めよう・・・
そして「ナイス・トゥ・ミーチュー」と言おう・・・・
でもなんで英語やねん、相手は火星人やぞ・・・
そしたら・・何語・・・自分の心が素直にでるのは・・・・
やっぱり播州弁で伝えよう・・・・「はじめまして
わぇは○○○いうんや、よろしくな。」

まぁ、火星人の話は、このへんにして
日本の火星探査機は何十億かけて、こっぱ微塵になって
しまったという話のあとに、このアメリカの火星探査の
成功のニュースはつらいものがありますねぇ。
その要因は探査機のネーミングにあると思います。
日本の探査機は「のぞみ」といいます。
新幹線とちゃうんやぞ、なんで「のぞみ」とかいう名前を
つけてしまうの、そのセンスのなさが、やはり失敗の
原因になっているのでしょう。
アメリカは「スピリット」ですからね、名前が。
根性で火星にたどりついてやるぞ、って感じですよね。
望むだけではダメで大気圏突入にかかる負担をはねのける
には、「根性」とか「気合」とか綺麗な名前ではないですが
意気込みをかんじとれるネーミングを次回にはしてもらい
たいものです。私たちの税金を無駄にはできませんから。
しばらくの間、火星から送られてくる画像を
楽しみに、宇宙をかんじてみましょう。
その送られてくる映像に・・・・・・・・
あのタコの化け物が出現してくれることを・・・・
願いながら。もしでてきたら・・・どないしよ!

[405] 百人一首 Date:2004-01-03 (Sat)
お正月、兄が東京から帰っていまして
その子供、つまり私の甥になる小学校二年生の直人君が
百人一首をしよう私に挑んできました。
私は、「かるた」くらいしたことがありますが
百人一首となると、情けないかな、上の句を読んでも
下の句までおぼえていませんので
直人君にとられるは、とられるは
67対33で完敗したのであります。
お手つきも二度、三度しまして、格好悪いといったら
ありゃしない、叔父さんとしての威厳も何も
あったものではなく、少々、百人一首の和歌でも
暇があれば覚えようかなと思ったしだいであります。
昔、お正月といえば、かるたにすごろく、独楽廻しに
凧揚げ、などなど、いろんな遊びがあったのだと思いますが
昨今の子供は、どんな正月を送っているのでしょう。
あまり外でそうした光景を見たことがありません。
何をしているのやら・・・?がつく「お正月」です。

たまたま直人君の担任の先生が百人一首が好きで
それを授業で取り上げたところ、直人君が興味を持った
そうで、90パーセントくらい上の句を読めば
下の句がでてくるそうです。
やりだして、そんなに日がたっていないそうで
子供の記憶力(暗記力)には目を見張るものがあります。
私が、たまたま取った一枚の札をくやしそうにする
態度など、彼も負けず嫌いの首藤家の血筋をかなり
引き継いでおります。
まだ和歌の意味などは知りえないのでしょうが
いつか彼が暗記した百個の歌の意味を知るようになれば
今よりもっと楽しい百人一首ができるのでしょうね。
彼が意味をわかるまでには、叔父さんとしては
下の句を・・・・・ですか。
まぁ、何にせよ、ゲーム、ゲームといった子供が
多いなか、古風な正月をおくらせてもらいました。
直人君、ありがとう・・・・かな。

[404] 2004年のはじまり・・・・昨日、光をみて「ホッ」としています。 Date:2004-01-01 (Thu)
新年あけましておめでとうございます。
今後とも、S−PROJECTをよろしくお願いします。
ここまで、このページまで来て、この勝手気ままなエッセイ
を読んでいただいている事に感謝しております。
昨年の暮れに「義士スピリット」なる戯曲を書きまして
それをただただ舞台として具象化する作業だけを
しておりました。それは、その目的のために書いたの
ですから当然でしょう。しかし、自分では、そのときの
(今の)素直な感情でもって書いた戯曲でありますので
「その気持ち」をこれから、どのように自分の生活の
中でつなげてゆくのか、溶け込ませてゆくのか・・・・
そういうことは、あまり考えていませんでした。
そのとき昨日、大晦日の日の神戸新聞朝刊の文化欄に
書かれていた大江健三郎さんのエッセイに出会いまして
「あっ、これなんだ」「自分が漠然と思っていたのは」
そんな感じのするエッセイでありました。
この記事を机の前の壁に貼って、2004年はスタート
しよう、そう思いました。
長い文章なのですが、私が気に入った部分を抜粋して
みます。これが私の今年のライフワークと重なって
ゆくことだと思います。本当に、この文章に出会ったことに
感謝したい気持ちです。

≪抜粋≫
日本の近代は明治維新よりも三十年前、今から百五十年
くらい前に始まったと僕は考えています。
そして近代化はまだ終わっていないのではないか。
例えばヨーロッパの市民と肩を並べていけるような個人が
日本社会にはまだ少ないのではないか。・・・・・・・

詩人T・S・エリオットの勉強を、もう一度始めています。
エリオットが「四つの四重奏」という詩の中で言っているの
は、「いま・ここ」ということです。僕たちは
「いま・ここ」に生きている。「いま・ここ」には過去が
含まれるし、未来もふくまれる。子供たちにも
「いま・ここ」ということを通じて歴史を考え、未来を
考えてもらいたい。・・・・・・(中略)・・・・・・
未来を作ろうと思うと、過去を思い出すことは役にたつ、
後悔すらも、と。それは正しいと思います。
子供たちに伝えたいことです。子供たちは自分が無力だと
思っているものです。僕なんかずっと永くそう思っていた。
ところが、子供が強く願うという力は大人よりも
強いかもしれない。

僕の年代になると、大切な人たち、先生も友達も何人も死に
ました。死んだ人間が生きていた一瞬のことを思い出して
そのときの会話を続けているように考えてみることが
僕にはよくあります。

現在の政府はいろんな点で憲法違反をしていると思います。
・・・・・それは国会の弱さであり、市民運動の弱さでも
ある。教育の問題に目を転じれば、文部省が「心のノート」
というのを大量に配った。それを読んでみると、個人を
生き生きと伸ばして自立させるということより、国のために
なる人間を育てる、ということが、倫理観の中心に据えられ
ている。「個」をどのように大切にするかが主眼だった
教育基本法も改正されるという話が出ている。こうした
流れに抵抗したい気持ちが僕にはある。
「人に協力するな」といっているわけではありません。自立
してまっすぐに立っている個人が横に手をつないでいく。
それが本当に「新しい人」で、そうした人たちが新しい
社会をつくってくれると信じています。

日本語はあいまいな言葉、といわれることがありますが
それをできるだけはっきり正確に、敵も味方も同じように
理解できる言葉で表現してゆきたい。・・・・・・・・・
僕は、子供の頃に好きだった言葉を大切に思っていて
その言葉をいつまでも覚えているような人間です。
言葉の意味を考えるということが僕にとっては
なにより大切なこと。子供が本当に物事を理解し、考え
始めるということは、自分が使っている言葉の意味を
はっきり自分のものとして受けとめることです。
それは一生続く。
言葉こそが世界のなかで生きることの原点なのです。