池田モノリス
僕が消しゴムになって
世界のはしっこまで、ごしごし消そうとすると
自分の背中にぶつかって、びっくり。
宇宙はとっても広いけれど
僕でいっぱいになるくらい、ちっちゃいから。
空の天井を見上げていると
夜のかけらの僕は、消しかすみたいに
星の渦巻きにぐるぐる飲み込まれる。
でも、へっちゃら。
僕はとても小さいけれど
銀河より少しだけ広いよ。
世界の果てを想うことができるから。