池田モノリス

時間割の、もう半分。


僕が消しゴムになって
世界のはしっこまで、ごしごし消そうとすると

自分の背中にぶつかって、びっくり。

宇宙はとっても広いけれど
僕でいっぱいになるくらい、ちっちゃいから。

空の天井を見上げていると
夜のかけらの僕は、消しかすみたいに

星の渦巻きにぐるぐる飲み込まれる。

でも、へっちゃら。

僕はとても小さいけれど
銀河より少しだけ広いよ。

世界の果てを想うことができるから。




世界という、まるで本当みたいな夢の中には
いろいろなドアや窓があって
頭の芯がビリビリして、体も蒸発してしまいそうな
まるで真夏の午後のような入り口に出くわすこともあります。

探しものは…

春がすう~っと自分の脇の下を通り過ぎる冬の午後や
プールの底から水面にビュン!と浮かび上がった
中学校の夏休みの匂いとか、のスキマに

本当はずっと前から隠れているにちがいない
スッピンの宇宙です。

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