m2.gif (992 バイト)

1.24.99

●もうご存知かもしれませんが、ミシガン大のBusiness Schoolと、私の所属する学部の、School of Natural Resources and Environmentとの間のJoint Degree Programである、CEMP(Cooperative Environmental Management Program)という、環境ビジネスに重点をおいたMBAのプログラムがあります。そして、このCEMPの授業は全てが一般開放されているので、前学期からちょこちょことB-Schoolへと足を運んできたわけですが、今学期は、"Sustainable Development, Community and Business"という内容のクラスが1月11日から始まっています。一週間に二回ずつあるんですが、それぞれのゲストスピーカーがかなりの顔ぶれらしく、全ての授業に今のとこ参加させてもらっています。この間は"Sustainable Design"という題で、バージニア大学建築学部の学部長がゲストとしてきました。彼の話はとても興味深く、どのようにして"100%-Profit"と、"100%-Eco-efficiency"とを実現させていくかという事を、ビジネス、倫理、そして建築学の視点から解説していました。そしてそれらが、彼の言葉である"The New Industrial Revolution"という、まったく新しい産業革命への近道であるということも言っていました。あまりこの文章では言い表せられませんが、このWilliam McDonoughという人の存在には正直言って本当に驚かされました。彼のサイトはここです。またどうぞ。

これからの授業の内容はというと、Sustainable Economics, Sustainable Cities, Sustainable Consumption, Sustainable Justice, Sustainable Science, Sustainable Education・・・などなどですので、これから先の授業もかなり楽しみにしています。

B-School関連で言えば、この28日から、Michigan Asian Business Conferenceという2日間の会議があります。内容は経済や、ビジネスなど、アジアの復興に関する公聴会や、議論がなされる予定です。ゲストスピーカーもかなりおもしろそうな人たちばかりなので、こちらも時間が許す限りできるだけ参加しようと考えています。この会議のサイトはここになっています。

●そろそろ、ドイツ語のテストが控えています。授業のスピードは今のところかなりゆったりとしています。化学や、環境政策のクラスとは雲泥の差です。・・・今のところ。


m2.gif (992 バイト)

1.20.99

●学期のはじめということもあって、いろいろと事務的な作業や授業の感覚をつかむまでかなり時間がかかっています。とくに今学期は300人規模のクラスを2つ取っていて、それらのクラスの進め方がいまいちよくつかめていませんでした。今でもあまりつかめたとは言えないんですが、すこしは進み具合がわかってきたつもりでいます。各クラスの様子はというと・・・

NRE210: Introduction to Environmental Policy
  週二回のLecture(これが300人規模の授業のひとつ。)と、週一回のDiscussionクラス(20人くらいの規模。)とで構成されています。とにかくこのクラスのリーディングがかなり厳しいです。今読んでいる本がアメリカ合衆国の環境政策と政治に関するもので、大体毎回100ページくらいのリーディングが課されています。日本にいるときは少しは速い部類に入ってるだろうと思っていた私のリーディングスピードがここでは「バカみたいに遅い。」という苦しい状態があるため、通常の生徒の3,4倍の時間をリーディングに費やさないといけません。
  このクラスのTerm Paperも結構ややこしく、ひとつの現在進行中の環境政策を取りあえげて、当事者や関係団体、政府機関などに電話でインタビューをしながら、またその政策の関係図、構成、そして将来の展開を調べたものを15ページくらいでまとめるというものです。しかし、環境政策の勉強が進むにつれ、どうにもあまりにも政治臭くなってきたので、考え方の転換が早急に私の中では求められている次第です。政治というのは私にとってあまりにも人間臭いので。この臭さも発想の転換でまた面白くして行こうとはおもっていますが。

SOC101:Social Psychology
  この社会心理学のクラスも週二回の300人規模のlectureと、20くらいのDiscussionとで構成されています。このクラスのリーディングはNREと較べるとまだマシなんですが、それでも結構あり、毎回大体5,60ページの量となっています。目下の私のこのクラスに対する問題点は、ディスカッションクラスのバカみたいに喋りまくるクラスメイトたちにいかにして対抗していくかということに設定されています。まだまだ私の英語では2,3秒間が開いてしまうことが多々あるので喋り出してもあっという間に口を挟まれてしまいます。いかにもアメリカンなのはいいんですが、ちょっとは人の話も聞いて欲しいものです。

GER102:German
  ドイツ語です。週一回のLectureと、週3回のDiscussionとで成り立っています。しかしこのクラスもまた一筋縄では行かない部分が出てきだしました。それは、講師の発音なのです。我々の講師はドイツに1年間いた後に、スイスにかなり長い間滞在していたらしく、そのせいで彼女の喋るドイツ語がまったくのスイス訛りになってしまっているのです。いままで一応スタンダードなドイツ語(だいたいハノーバーあたりの発音。)しか触れてこなかったので、急にスイス訛りの舌を巻く”R”の発音にとってかわったのでいまだにかなりの部分で、彼女の言ってることを理解できないでいます。最近は慣れてきましたが、どこまで慣れて行けるのか心配です。講師自体はとてもいい先生なんですが・・・。

CHEM130:Chemistry
  微積に続く、必須の科学科目。これから生物、生態学、林学などと続いていく予定の科学の第2弾は化学となっています。日本で勉強するよりも英語で化学を勉強する方がやりやすいことはやりやすいんですが、何せ私は化学恐怖症なので、そんなことはまったく関係なく、いまのところついていくことに専念しています。私の取っているクラスはかなり規模が小さく、大体(講義にもかかわらず、)50人くらいの規模となっています。教授もなかなかいい感じの人なので、いまのところこれといった壁にはぶつかっていません。あくまで楽しんで行こうといつもどおり考えている次第です。

Fiction Writing:
  週一回のライティングのクラスです。ミシガン大に来てから私のライティングの弱さを身にしみて感じ取ったため、週一回でもライティングのコースを取っていた方が来学期に少しは役立つだろうとの判断から取りました。このクラスはまだ始まったばかりなので特にこれといった感想はありませんが、ライティングをこの学期も続けられるということで本人は少し安心しています。

●気候について:ニュースでもでていたと思いますが、ここAnn Arborを含めた中西部では今まで30年とも、とくにこのAnn Arborでいうと100年ぶりとも言われているような大寒波がありました。この町は日常はそんなに雪は積もらない(大体毎年2,30センチくらい。)そうなんですが、今年はあるところで7,80センチはかるく超えているという状態にまで陥っていました。ここ2,3日がかなり暖かくなり、最近では積もっていた雪も解け始めているので、寒波の時ほどには寒くはなくなりましたが、この最中では日中でもマイナス20度を記録したほどの寒さがほぼ毎日続いていました。この気温はかなり皮膚に痛みが常に伴う寒さでした。

この3日では寒くてもマイナス10度くらいまでで、日本にいたときのことを考えると驚くべきことですが、これくらいの寒さであれば逆に暖かさまで感じられるようになりました。これも中西部の大学に通っている特典でしょうか。

●全体的に言って今学期のクラスは結構つらくなりそうな予感がしています。何よりも前学期との違いといえばこのリーディングの量に尽きるでしょう。短に読むだけならまだましなんですが、このリーディングに伴って当然のようにいろいろな課題が出されてくるので、何度も書くようですが、一筋縄では行きそうにありません。ということで乞うご期待。

m2.gif (992 バイト)

1.5.99

●やっと今日ミシガンに到着しました。30年ぶりの大雪にも、耳が半分凍りそうになったことを除けば結構なんとかなりそうな気もしています。いよいよ明日から授業が始まります。現段階では教科書もまだ買っていない状態なので、明日の授業が始まるまでになんとか授業への準備を済ませたいと考えています。

●・・・とにかく部屋も荷物も準備もむちゃくちゃですんで少し落ち着いてきたら報告ができるんではないかと考えています。この雪景色もお見せしたいので。それでは今回はこの辺で。

m2.gif (992 バイト)

1.12.98

●この一週間結構どたばたしていましたが、ようやく取るクラスを最終的に決定することができました。取ったクラスはSciology101(社会心理学に近いクラスです。)と、NRE210:"Introduction to Environmental Policy"(環境政策のクラス。私の専攻の序盤戦。)と、German102(2学期目のドイツ語です。この学期で一応全てのドイツ語の文法、用法が終わることになるので、当然のことながらかなりハードになるような気がします。)と、Chemistry130(化学で、これはSNREにおいては必須の教科です。)と、最後に週に一回のFiction Writingに関するミニコースを取りました。このコースは余り取る気はなかったんですが、今いる寮にいるためには最低でもこのミニコースをひとつ取らなくてはいけないので、せめてライティングに関するクラスを取ろうと思い、このクラスに決めました。というのも取らなくてはいけなかった正式なライティングのクラスが私の授業登録日の時点でもう全て埋まってしまっていたんで、ちょっとでもライティングをしていた方がいいだろうとの判断からこうしました。

まだ授業は始まったばっかりですが、今学期は化学はもちろんとして、SociologyとNRE210のリーディングがとくに厳しくなりそうです。ドイツ語も厳しいでしょうし。(ま、結局みんな厳しいんですけどね。)

とくに、ミシガン大のChemistryの授業は他の普通の大学と較べて、約2倍以上の速度で進行するそうです。その厳しさは結構半端ではないらしく、去年の学年はなんと75%の生徒が単位を取り損ねたというレベルです。もちろんその時よりは事態は改善されているらしいんですが、さてさてどうなることでしょう。