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1.29.00

●この前の金曜日にやっと最終的なドイツへの交換留学のために必要な書類を提出し終わりました。使った書類などはまったく前回のオックスフォード大でつかったのと同じだったので、中身のエッセイだけに集中することが出来たんじゃないかと思っています。そして早速なんですが、このプログラムの希望者に対して来週末言語テストがあります。約1時間半もあるので一体どう言う内容なのかが結構怖いところですが、ま、今私の持っている知識で太刀打ちできないならもともと無理だったんだろうということになるので、別に試験があるからといって私のもっている一抹の不安などにはまったく影響をあたえていません。またあとからある面接とは違うので、今回の試験はすべてがドイツ語で行われます。このまえのエッセイ大会もどきで、同じフライブルクへの参加者にあうことができたんですが、やっぱりというかそのほとんどの希望者は最低でも5,6年、長い生徒で10年近いドイツ語の経歴をもっていることを改めて確認することが出来ました。もちろん彼らにとっては第二言語だからそんなに長く勉強できているんだろうとは思いますが、それにしても余計に私の勉強不足が浮かび上がる結果となっています。(わかってはいましたけどね。)

ということで来週あるテストも心配といったら心配ですね。このプログラムは競争という競争はないらしいんですが、すべる奴はすべるので私の悪い(そうならないことを祈るのみですが。)テストの成績如何によってはひょっとして・・・などとふっと考えがよぎることがあります。ナンマンダブ。

あと、またドイツ語関連で、私にとってちょっとした革命がありました。これはほんとうに大したことはないのですが、この前新しい辞書を買いまして、その辞書がほんとうに使いやすく、わかりやすい事が判明したのです。おかげでこの一週間はこの辞書を感動しながら使っている、という状態がつづいています。今までは、今まで持っていた独英辞書の質の悪さに辟易していたんですが、今回先生から勧められたLangenscheidt Standard Dictionaryというドイツ産の辞書を使い始めてこの辞書のすばらしさに使うたびに感動しています。基本的にアメリカ産の辞書をふくめ、あらゆる本で、質の高いものなど見た事がなかったので、こうしてかなり質の高い(といっても日本製の辞書にはまだまだかないませんけど。)辞書を手にすることが出来て嬉しいかぎりです。ということで最近は新しく買った辞書などによく付随してくる「一週間くらいは使用するのが楽しみ」という特典に酔いしれております。でも冷静に見てもこの辞書はそれ以上の使いやすさを秘めていると思っておるんですが、まぁ今のところは様子見というところです。ということで小さなニュースでした。

●今学期は科学のクラスを取っていないということもあり、宿題などの忙しさが鳴りをひそめていたわけですが、このまえにやっとNRE370(Urban and environmental planning)のクラスからエッセイの宿題がでました。このクラスは文字通り都市及び環境計画の概論のようなクラスなのですが、今回のエッセイ形式はかなりおもしろく、自分が実際に都市計画のコンサルタントになって、定義された問題をどのように解決していくかというのが今回のエッセイの大まかな形です。下手な暗記などではなく、実際に今まで習ったことを考えて、自分の考えで配置し、説明し、説得していくという行程が入ります。まだまだこの都市計画のクラスもはじまったばかりですが、いままでのところかなり楽しめています。特にUrban Designの部門では、いろいろな世界中の都市の分析などが入ってきているので、自称旅好きの私にはとても楽しい内容になっております。Urban Designのほかにもいろいろと私の知らなかったことがどんどんでてきて、都市や街に対する知識が増えていることを実感できるのでこのクラスをいまのところ気に入ることが出来ています。毎回毎回、都市計画の各分野で実際に従事しているゲストスピーカーが講義をしてくれるので、ものすごく現実味もあり、都市に関していろいろな側面を勉強することが出来ています。

●先日Career Advisorと話をしてきて、留学生に対する就職関連のアドバイスを聞いていきました。やはり基本を言うとアメリカ人の生徒とはまったく勝手が違うらしく、国産の生徒と比べても、自分自身で動く部分がかなり多いとの印象を改めて受けました。私が今就職を考えている国の候補は西ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、フィリピン、そして日本です。これ以上増えることはないと思いますけど(・・・。)とりあえずこの国々のどこかに最終的には落ち着きたいと考えています。もちろん「現実は厳しいぞい。」というコメントは私のなかにも都度都度出てきておりますが、まぁあと2年間は時間があるのでこの間を使って(ドイツにも来年行けるというチャンスがあるのですから。)ゆっくりと情報集めをしていきたいと思います。しかも、さて、いざ職の内容はとなるとこれまたまったく別の、余計にこんがらがった話になるのでここではひかえさせてもらう(実際にイメージは沸いているのですが、それに適うような職をいままでみつけられていません。)として、とりあえずこれらの国々が”希望がいっぱい若人”式の就職予定国の候補でした。

●これまたドイツの話になりますが、やっぱり行けたらいいなぁ、と最近はあらためて考えています。なにしろフランス、スイス、オーストリア、イタリアと、これらの国々に一時間以内か、それ以上で行けるという地理上の魅力はたまらないものがあります。フライブルクもドイツ国内で一番温暖な町ですし、有名な”黒い森(Schwarz Wald)のすぐ南にあり、とても良い感じのゆったりした街(去年の夏に立ち寄ることが出来たので。この街の写真はPixarchiveにあります。)なので、もちろんまた一から始まる海外経験や、勉強が始まってからのいろいろな苦労はあるでしょうけれど、今現在はいってみたいという単純な気持ちのほうが強いです。しかも予定ではこの留学を含めても計4年間で卒業できる計算になっている(もちろん絶対にとは言えませんが。)ので、うまく事が運ぶと本当に貴重な経験が出来るものと確信している次第です。

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1.21.00

●さてだんだんとここミシガンも冷え込みが厳しくなってきました。まだ確かめていませんが、最近は氷点下は多分10度くらいかなと思います。耳などを覆う帽子やフードがないと結構ちぎれそうに痛い感覚です。去年の今ごろはもっとひどかった(マイナス20度が結構続いた。)んですが、氷点下もこれくらいになると、顔に風があたると皮膚に結構な痛みが走ります。あまり文字では言い表せられませんが、そう言う感覚がでてくると氷点下10度以下なんだなと推測するようにしています。

●授業のほうはというといまのところ不気味なくらいの静けさが漂っています。いつもならこの時期にはもうテストのオンパレードなんですが、今現在はそれほど忙しいというわけではありません。はじめ予想していたのとかなり違ったのでちょっと戸惑っているくらいです。この前やっと都市・環境計画のクラスからエッセイのテストがでてきましたが、それ以外これといって目立った動きはありません。うーん、ちょっと不気味だな、と自分では思っていますが。

●今日はこの夏、オックスフォード大学はSt. Peter's Collegeでお世話になった地質学のKenneth Addison教授が、プログラムの宣伝をかねてイギリスからミシガン大にやってくるという情報をきいたので、約半年振りに、このプログラムでしりあったミシガン大の友達とともに教授を尋ねてきました。この夏のプログラムではこの先生とたった4人の生徒という本当に小さいクラスだったので、先生もしっかりと私たちのことを覚えていてくださり、久しぶりのクイーンズイングリッシュを耳にして、またイギリスにいるような感じについついなりました。2ヶ月間という、夏の間の短い期間でしたが、先生と皆でオックスフォードでの日々を懐かしく思い出していました。このオックスフォードでのプログラムでは、15ページほどの環境学のリサーチペーパーを毎週提出という私にとってはかなり厳しい授業形態だったので、ついて行くのが精一杯という状態が続き、それになかなか自分本来の意見などをその膨大な資料を前に組み込むことがなかなかできなかったのが一番苦労した点だったことを覚えています。最後に推薦状などもよろこんで書きますよとも言ってくださり、力強い味方ができてよかったなと正直皆で喜んでいました。またオックスフォード、ロンドンなどにきっちりと将来かかわっていけるようになりたいなと、ふと思い浮かべていた次第です。

●フライブルクの締め切りがついに来週末にやってきています。ドイツ人の教授からの推薦状の残り一通をまっているだけで、その他の自分の範囲以外の用意はすべて整っています。が、もちろんこれからエッセイとかの問題に答えなくてはいけないんですが、それもなんとかおわらせ無事に、とにかく無事にアプリケーションを提出するところまで持っていこうと思っています。それとこのフライブルク関連で26日あたりにドイツ語のエッセイコンテストがあるので、何事も修行ということで参加することになりました。辞書持込可なので一時間の間にどれくらいの内容がかけるかで勝負という形になります。なにも賞金(1000ドル)を狙っているわけではまったくなく(第一無理でしょうから。)、自分がドイツ語の強者(高校から計5年間ドイツ語を取っている人達がそのほとんど。)たちと私が一体どこまでたちあえるのかを知りたいため、ま、参加してみようと思ったまでです。

●さて最近遠ざかっていたアトラス(先述)の件ですが、この2ヶ月ほど前に、劇団の劇を撮影したんですが、その締め切りがすぐこの間あって、もう本当に締め切りの直前までみんなで何度も何度もくらい返し、編集じゃらコピーじゃら梱包じゃらとどたばたしておりましたが、なんとか完成の日の目を見て私のパートナーがその劇団のほうにその33本のテープをわたしおわることができました。・・・・・・が!な!なんと、その劇の中の重要な2つのシーンがまったく欠落していたという編集のミスを、雇っていた生徒が犯してしまっていて、これからまたそのシーンを加え、それをコピーしなおして・・・という作業をまた一からしなくては行けないようになりました。嗚呼!なんてこったい。下手すると利益どころかちょっぴし赤字になるかも、と想定している状態です。いやぁ、でもいい経験だわ・・・などとあまり言っているヒマもなく、できるだけはやく劇団のほうにもっていかないとまたややこしいことになりそうです。ということで続報まで。

●昨日映画館に久しぶりにいってきて"American Beauty"というKevin Spacey主役の映画を見てきました。ハリウッド典型の一直線の映画ではまったくなく、日常の想像と現実の間にちりばめられているごく身近の刹那の美しさ、幸せというのが題材で、すべての登場人物にそれぞれのストーリーがしっかりと現されており、見た後もじっくりと考えられる映画だったので結構気に入りました。「ぜひ」とはいえるほど勧められるほどのあっさり味の映画ではないのですが、また日本で公開があれば見に行ってもそんはないと思います。それと最近借りてみた映画のなかで良かったのは"パッチアダムス"です。ロビンウィリアム主演の、笑いや喜びで患者を診ていこうとする異端の医学生に関するノンフィクションで、医者という、人とかかわるプロフェッショナルの原点をこんなふうに生き抜いている人がいるのかと、感心、感動しました。それとオックスフォード仲間の間ではやはりUKらしさが溢れている"Nottinghill"や"Austin Powers"などが人気です。個人的にもかなり気にっております。が、"Austin Powers"はアクが濃いのでちょっとご注意を。

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1.13.00

●遅れましたが、あけましておめでとうございます。なんとかこうやって私も年を越すことが出来ました。年末は何をしていたかというと、2週間くらいの冬休みを利用してメキシコに行っていました。メキシコシティ、ティオティワカン、オアハカなどをまわり、年明けも無事にメキシコシティで迎えることが出来ました。写真もいつものようにとってきましたので、整理してまたあとから更新する予定でいます。またお楽しみに。

●年が明けてからはそれこそあっという間に授業が始まり、いまでちょうど2週間目に入っています。温暖化なのかは良くわかりませんが、この最近のミシガンは通年に比べてかなり暖かめです。昨日にやっと20センチほどの雪が降りましたが、それ以外はマイナス3度くらいをうろうろするくらいで去年のこの時期(積雪1メーター、気温マイナス20などなど。)のような厳しいこちらの冬がまだ一月になっても訪れていません。外の雪ももう結構解け始めていますし。

●ま、それはともあれ、私の今学期の予想を言うとこの学期が多分一番くらいに忙しくなるような気がしています。とるクラスは大きなクラスを4つで、それぞれSustainable developmentに関するクラス(NRE270)、Urban & Environmental Planningに関するクラス(NRE370)、Geographical Information System (GIS)に関するクラス(NRE239)、と最後に文化人類学がテーマのドイツ語(GER232)の4つです。クラスのナンバーをみてお分かりかもしれませんが、今回の授業はその4つ中3つが私のいる環境学部の授業で、いままで自分の専攻に関するクラスを一クラス以上一度にとったのはこの学期が初めてです。いままではかならず、大学の王道を行くクラスたち(化学、生物、微積、社会学、英語など)をとってきたためあまりその期間中は環境学部にいるという感覚は余りありませんでしたが、今回は環境まっしぐらなのでどんな風なクラス展開になるのかが恐ろしくもあり楽しみでもあります。

●はじめのSustainable Developmentに関するクラスは特におもしろそうで(つまり厳しいんですが・・・。)、まず教官が東南アジア、とくにインドネシアで研究、環境保全のために、アジア現地在住20年以上という非常に面白い経歴の持ち主でありまして、この経験をもとにして、この教授の話す内容は、いわゆるヨーロッパ主導型、またはアメリカ、北アメリカからの視点ではなく、実際の経験に基づいた、いろいろな新しい(アメリカ人の生徒にとって、ではありますが。)視点からこのクラスをまとめあげています。つまり、アメリカの大学の環境系クラス特有の科学至上主義に代表される典型的な西洋型のクラスではなく、こういうクラスがあったということがわかっただけでもかなり驚いた次第です。また、2人いるGSI(Graduate Student Instructor)(いわゆるTAです。)も面白い経歴の持ちぬしで、それぞれアフリカに15年、南アメリカに10年近くと、現地での研究、勤務経験をもっている人たちです。まだまだこの人たちがどう言う人たちなのかはわかりませんが、いまのところグリーンピース最前線のごとく狂った環境活動家ではあまりなさそうなのでゆっくりとこのクラスと人々を見ていきたいと思っています。ただリーディングが以上に多いのが気にかかるところです・・・。

●ドイツ語は232をとっていて、この意味はドイツ語の4ターム目ということです。つまり2年間分のドイツ語の教育の最後のクラスということで、いつの間にやら二年間(といっても16ヶ月分ですが。)のドイツ語もあとこのクラスを残すのみとなってしまっています。スケジュールの関係でこの文化人類学に焦点をおいたセクションしかとれなかったのですが、おかげで多分一番内容の難しいセクションに迷い込んでしまったかもしれないと最近では怪しんでいます。今読んでいるのは18世紀にデンマークから南インドの小さな村に派遣された使節が、その土地の宗教や人々についてかいたもので、ドイツの歴史においてはじめての人類学の立場からかかれた文献らしいです。しかしあまりの難しさのためにまったくわけがわからん状態におちいっており、一段落を2時間かかって「読めれば」もうけもので、たまにはまったく理解不能な段落にぶち当たるときがあります。もちろん私だけではなくクラス(全部で8人くらい。小クラスなのがせめてもの救いか。)全体からハテナマークが続出しています。こんなんでドイツに行けるんだろうかなどとまた卑下しかねないので、あまりそういうことは考えないようにしていますが、とにかく難しいです。

●そのドイツはフライブルク大学留学の締め切りが今月28日と迫ってきていて、ついこの間にドイツ語学部の二人の先生に推薦状を頼んだばっかりです。このアプリケーションに書くエッセイはそれほど難解ではなく、一日くらいついやせば書けてしまうような書類なのですが、問題はその申し込みではなくて申し込んだ後の話です。その後にはドイツ語の口頭試験、筆記テスト、面接がまっていて、最終的に自分がこのプログラムへの合否判定を知るのは4月のはじめくらいとなるそうです。選考はそれほど厳しくはないと聞いているのですが、それでもやはり結構不安です。でもとりあえず今は、締め切りまでに申し込みをすませることなので、そのことを頭にとめつつ進行させていきたいと思っています。もし受かれば今年の9月から、来年の7月中ごろまでのフライブルク大学で1年間をすごすことになります。自分のドイツ語の能力などなど考えたら体がふと止まってしまいそうですが、それはまぁうかってからのことなので今はあまり考えないようにしています。その他の授業も忙しいですし。