「アンドロイドが真夜中に降ってきたら」 〜 Past 01 〜










 暖かいな、今日は



 はい、良い天気です



 そうか



 お体の具合はどうですか



 よくないな



 そうですか



 今のうちに、謝らせてほしい



 私は、君の……



 いいんです。記憶にないことですし



 そうか



 はい、そうです



 君はとても強いな



 たくさん、痛いことに耐えましたから



 すまなかった



 後悔、しているのですか?



 いや



 私はとても幸福な男だ



 悪くない人生だった



 私は、お役に立てましたか



 君の存在は、誰のためにもならない



 そうでしょうか



 君は、たったひとりの存在として2度目の生を授かり



 ひとりのまま死んでいく



 私が死んでしまったら、君は長くは生きられない



 ……。











 一緒に、来ないか?











 それは、できません



 そうか……。



 お許しください



 私を助けてくれたことは



 感謝しています



 いい



 惨めになるからやめてくれ



 ……。



 最後くらい、素直な言葉がほしい



 あなたは、



 人間ではありません



 地獄に落ち、永遠に苦しみ続けてください



 手厳しいな



 それほどのことをしたのです



 楽しかったよ



 私は君のすべてを理解している 



 では、お尋ねします



 私が次に何を言うか、わかりますか?



 いや



 空は朝から厚い雲に覆われています



 部屋が暖かいのは



 先ほど、屋敷に火を放ったからです



 そう、か



 終わり、なのだな



 はい 



 君は頭もいい



 ひとつ、教えてくれ  



 至らない、私に



 お答えできることでしたら



 君は、



 四海の終焉を迎える時、何を視しているのだろうか



 私は、



 可能であれば、嚆矢への回帰を──










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