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ストでつまんないですから、文章のリハビリも兼ねて少し書きます。
久々なんで下手糞でゴメンニ。クンニ。




今回のストについて


私は今回のストは反対です。
でも、今回の労使間でのゴタゴタの中では、選手会側にやや針は振れています。

だからといって、スト賛成になるのはおかしいと思いますし、ストをやった時点で選手会は理由はどうあれ「責められる立場」になくてはいけません。同じ土俵でないのは重々承知ですが、「子供が殺された親が犯人を殺すのは世間で同情はされるが、賞賛はされない」ということと同じ論理です。

私が彼らにお金を払っているのは「野球選手だから」です。野球選手じゃなかったら誰が好き好んであんなブサイクどものプレーで涙を流して喜んだり、悔しがったりするもんですか。野球やらないんならあなた方は私にとってただの知らんオッサンやバントが下手な荒木さんとかいう人です。

ただ、ストするのはしょうがないことも私の中では理解はします。経営者側の非は日々垂れ流されているので普通に考えれば選手会への同情もあります。

ただ、ファンは理解するだけでいいんじゃありませんか?


今日のスト中の古田が出ていたイベントで、ファンからの「私たちも応援ボイコットするべきです!」という宣言に古田は「ストをするのは我々の非です。それよりも球場に来て野球をもっともっと応援してください」というような返答をしていたと思います。

古田は少なくとも今回のストの本質をファンに分かってもらいたいはずです。ただ、それをはっきり言えない立場にあり辛い所なのでしょうが本音は「ファンの皆様から非難を浴びることは重々承知で、ただ、逆にそれは我々が負う『痛み』だ。」と考えていると思います。

ですから、ファンからの信者にも思える盲目的な「古田コール」は逆に古田を追い詰める可能性もあるのではないでしょうか?

この労使交渉ではどう解決するかは分かりませんがいずれにせよ労使ともども「痛み」を伴った形で決着するでしょう。

この2日間のストで「痛み」を負っているのは経営側だけと言っても良いかもしれません。ストで選手会が受けるはずの非難は全て経営側に向けられていますから。(中日はある程度に非難がファンからあるので他球団よりは痛んでいるでしょうが)

ただ、決着に向けて経営側からは「痛み」の要求が出てくるでしょう。交渉ごとでは痛み分けは必要ですから。

本来ストは自分が砕ける代わりに相手にも強烈なダメージを与えるメガンテになるのが普通です。

それが、選手側は砕けなかったどころかMPもほとんど消費しないで、最強の呪文を唱えてしまったわけです。

そりゃ、ゾーマや竜王みたいなのが揃った経営側だって「ズルい」とも言いたくもなります。

この状況が次回交渉時に足かせになるのではないかと思っています。ここまで泥沼化している交渉時は感情論も大きく場に影響するでしょう。

ボロボロになった選手会が涙を流しながらそれでも立ち向かってくるのならシドーやデスピサロも多少の手加減もしてくれるかもしれませんが、勇者選手会がピンピンしてるどころか、さらに強力になって一刀両断に切りかかってくればスライムやドラキーのように弱った経営側だって、ファン・世論無視上等のメガンテ級の要求を突きつけてくるかもしれません。

例えば
「超強力なサラリーキャップの導入」(年俸抑制)
「経営者に許可を得ないでMLBへのFA移籍禁止」(人材流出阻止)
「年俸のダウン幅限度解除」(選手への報復可能)
のように、我侭に近い要求だってあるかもしれません。(あ、でも比較的アンチMLBの俺はこの案支持するかもw)

もし、次回交渉時にこのような受け入れがたい要求があった場合に選手会側はストで痛みを負わなかった分、ここで本来は負わなくても良かった痛みを一つ余分に受けなくてはならないかもしれません。

ですから、今回のファンから無批判のストは、あまりにも選手会側の一人勝ちになっているような気がします。

そしてこれが更なる泥沼への引鉄にならないことを祈るばかりです。



(2004/9/19・つめきり)

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