クルチザンヌとココデットをテーマにしたドレスの第一弾
椿姫のモデルと言われているマリー・デュプレシをイメージした白いオーガンジーのドレスです。
クルチザンヌとは高級娼婦のことを指します。19世紀のパリ社交界はクルチザンヌの活躍も華々しい時代でした。
己の美貌を武器に貴族や金持ちを幾人もパトロンとして貴族に引けを取らない大邸宅に住み
貴婦人の如くもしくはそれ以上に贅沢な暮らしをするクルチザンヌもいました。
中には野望を持ったクルチザンヌも存在し貴族と結婚して貴婦人になったり
王の愛人になる女達もいました。



胸元の白い花は椿をイメージしたブローチです。
赤い椿を付けているときは「お商売中」である事を指し
白い椿の時は「お商売はお休み」という意味です。
椿姫に恋した青年はその白い椿を付けている時に会っていました。


ウイッグもなかなかクラシカルなヘアースタイルで
ヴィクトリアンファッション初期〜中期のイメージにぴったりです。
ヴィクトリア女王の長女ヴィッキー王女やイギリス王太子妃アレクサンドラの若い頃の肖像画などでも
このようなヘアスタイルにしているのを見かけます。
このウイッグは7-8インチでかなり小さいのでパウラさんがやってくるまで全く出番のない物でしたが
このようにようやく活用できる事となりました。パウラさん専用ウイッグです(汗)


オーガンジーとワッシャーサテンを重ねて作りましたので
サテンにありがちな強いギラギラとした光沢感が抑えられています。
しかし、サテンとオーガンジーを重ねて縫うと滑ってズレてしまうことが何度もあって時間がとてもかかりました。
でも仕上がってみるとフワフワのオーガンジーが繊細で儚げな雰囲気ですので
不幸な身の上の椿姫のイメージに合っているかと思います。