モドル

■一分間劇場〜ティルズオブエターニア編〜キールとメルディ

 キールが例によって読書に勤しんでいると、ぱたぱたと軽やかにメルディがこっちにやってきた。彼女の手の中、お盆の上のスープが目に入り、思わず本を閉じてしまうキール。まさかとは思うが、手作りご飯か?!
メルディ「キール、ご飯作ったから、食べるといいな!」
キール「え…あ、ああ、ありがとう。」
 恐る恐るスープを受け取るキールの目に、食欲を一気にかき消すようなスープの色が飛び込んでくる。原色調のスープ…味の方もさぞかし…。
メルディ「メルディ、キールのために一生懸命作った、さ、食べるよ。」
キール「……」
 意を決して、キールはスープを口に運んだ。
キール「う…っ…」
メルディ「美味しいか?キール。味付け、濃くないか?」
キール「う…うん。美味しいよ。味だって、もっと…濃くてもいいくらいだ。」
 よせばいいのに、そんなことまで言ってしまうキールである。
メルディ「本当か!?」
キール「あ、ああ」
メルディ「よかった!なら、メインの料理はきっとキールの気にいるぞ!」
キール「…!!!」
メルディ「今、持ってくるから待っているよ!」
キール「………」
 メルディがお皿いっぱいの料理を持ってやって来る。
メルディ「キール!これ、食べてな!美味しいよ!!」
キール「……」
メルディ「キール?どうしたか?」
リッド「…あ、ぶっ倒れちまった。ヤワだね、相変わらず。」
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