■君の名を呼ぶ静かな声 妄想編
シエラ
「どうしてここに?」
クラウス
「あなたが、ここにいるかもしれないって聞いて。」
シエラ
「何を…馬鹿な…。ただの噂話だったらどうするつもりだったのじゃ。」
クラウス
「それは考えてませんでした。」
シエラ
「……。」
クラウス
「でも、会えましたね。」
シエラ
「……。」
クラウス
「あなたに会えたら、言いたいことがたくさんあったように思うんです。4年間、ずっと考えてた。でも…不思議ですね。会えたら、みんな忘れてしまった。あんなに考えてたのに、何もでてこない。」
シエラ
「……。」
クラウス
「会いたかった、ずっと。」
シエラ
「……。」
クラウス
「シエラ…さん?」
シエラ
「………。」
クラウス
「あの……ぅわっ!」
シエラがクラウスに抱きつく。
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