モドル

ハルモニアン一分間劇場 その七  ディオスとササライ

ササライ
「ディオス、最近ちょっと不思議に思っていることがあるんだ。」

ディオス
「どうかなさったのですか?」

ササライ
「いや……大したことではないんだけど……このところ、僕が朝、執務室に入るとね……。」

ディオス
「はあ。」

ササライ
「昨日、戸棚から出しておいた書類がみんな元の場所に戻ってるんだよ。」

ディオス
「!……それは元に戻してはいけないものだったのですか?!」

ササライ
「?いや、ただ単に片づけるのが面倒なだけなんだけどね。僕はあまりそういったことが気にならないから。それにしたって、毎日毎日誰が片づけてくれてるのかなと思って。」

ディオス
「…………。」

ササライ
「ディオスは片づけてくれてる人のこと、何か知らないかな?」

ディオス
「………。」

ディオス
(……ここで正直に答えるか否か。どっちが私の出世のためなんだろう……。)

(2003/08/04)


※掃除洗濯家事全般、一体誰がやってるんでしょう。
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