■一分間劇場 カラヤの二人 軍曹とヒューゴ
軍曹
「ヒューゴ、いつも俺を戦闘に一緒に連れていくのは何故だ?」
ヒューゴ
「いきなりどうしたの、軍曹?そんなこと決まってるじゃないか。」
軍曹
「いや、俺がお前のお守り役だからって、いつもいつでも一緒にいなきゃならんってことにはならないだろ……だから……。」
ヒューゴ
「俺、草原の外のことは殆ど知らないし、鉄頭の城へも一回しか行ったことないからね。土地勘もないから、いつ迷うか判らないだろ、遭難する可能性だってあるし。」
軍曹
「俺もお前の成長を傍で見られるのは嬉しいが、いつまでも俺に頼って……なのはよくないと思うんだ。もうお前も十五だし、一人前のカラヤの男だからな……。」
ヒューゴ
「そんなときにさ、軍曹がいてくれれば、もし万が一遭難して、しかも食糧が見つからなかったときに困んないでしょ?軍曹、ちょっとくらいなら食べさせてくれるよね?」
軍曹
「もう一人で………えっ?」
ヒューゴ
「手羽先くらいなら、食べさせてくれるよね?」
軍曹
「え?え??え?ぐ、ぐわっ?」
ヒューゴ
「くれるよね、軍曹?」
軍曹
「ぐ、ぐわ〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」
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