一分間劇場 クラウスとシエラ
シエラ
「人工呼吸か……。」
シエラ
「……。」
(湖でおぼれた自分を助けるために、自らの危険を省みず水に飛び込むクラウスを想像している。)
シエラ
「……うふふ。」
(クラウスが自分をお姫様だっこして陸に戻ってくるのを想像している。)
シエラ
「……ふふふふふふふふふ。」
(息をしていない自分にクラウスが人工呼吸をするのを想像している。)
クラウス
「………。」(怯えた顔でシエラを見守っている。)
シエラ
「あ、そうだ!クラウスさん!」
クラウス
「は、はいっ!?」
シエラ
「突然ですけど、泳ぎは得意な方ですか?」
クラウス
「いえ……実は私は泳げないんです。」
シエラ
「!!!」
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