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■一分間劇場〜シーナとクラウス
シーナ

「なぁ、クラウス。」

クラウス

「なんですか、改まって。」

シーナ

「お前ってさぁ。」

クラウス

「はい。」

シーナ

「……………いや、やっぱやめとくわ。」

クラウス

「なんなんです?いいかけて途中でやめるなんて、あまりいいことではないですよ。」

シーナ

「まあ、そりゃあそうなんだけどさ。俺がこれをきいたら、絶対怒るからなあ、お前。」

クラウス

「質問の内容にもよりますけどね、で、なんなんですか?」

シーナ

「あー、いや、えーと、クラウスとシエラちゃんを見てて、俺ちょっと思ったんだけど、もしかしてクラウスってさ、どうて…いや、女性経験ないだろ?」

クラウス

「…………………一応、言葉を選んで下さったことには感謝するべきなんでしょうね。」

シーナ

「そーだろ、俺も一応気を使って……。」

クラウス

「でも、私の経験の有無をシーナに教える義務はありません。あろうがなかろうが、シーナには関係ないでしょう?」

シーナ

「いやいや、そうとも限らないんだな、これが。シエラちゃんとの健やかなる恋愛活動を営んでいただくために、万が一、クラウスに基礎知識が欠けているのなら、それについては経験豊富なこのおれが教授してやるべきだと思うし。そう、親友として。」

クラウス

「人様の恋愛にくちばしを突っ込む暇があるんなら、自分の女性関係を多少なりとも精算すべきだと思いますが。」

シーナ

「うーーーん、クラウスくんったら、冷たいなあ。親友の些細な疑問に答えてくれたっていいだろ?な?で、どーなんだよ?経験あるわけ?ないわけ?」

ジェス

「こら、お前ら二人、不謹慎だぞ。いい加減にしろ。」

シーナ

「いやいや、ジェスさん。不謹慎どころか、真面目な話なんだってば。あ。そういや、ジェスさんはどうなの?俺達より5つも年上だし、色々アレじゃない??」

ジェス

「は?な、な、何を……?って、大人をからかうな。」

シーナ

「その反応、なんか微妙だなあ。ジェスさん、もしかして…。」

シュウ

「そこの三人、会議中に無駄話とは余裕があるようだな。」

クラウス・シーナ・ジェス

「!!!!!!」

シュウ

「その余裕を、戦場で生かしてもらおう。三人まとめて最前線に配置だ。」

(2006/05/05)


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