モドル

■マスターの御為に  その壱

かりや
「基本、マスターに似た性質のサーヴァントが召喚されるって話らしいけど。」
ばーさーかー
「はい、そのようです。」
かりや
「俺とお前って似てるところなくないか?」
ばーさーかー
「そうですか?私はそうは思いませんが。」
かりや
「顔とか背とか…性格も…うわ…なんか自分で言ってて辛くなるな…」
ばーさーかー
「似るのは見た目ではありませんよ、かりや。私たちは似た者同士です。」
かりや
「そうか?」
ばーさーかー
「人妻を愛してしまったことや、最善を選んだつもりで、最悪をもたらしてしまう運のなさ…」
かりや
「…………」
ばーさーかー
「いっそふっ切ってしまえれば楽になれたのに、いつまでも罪悪感と思いこみで救われないところとか、似てますよ。ね、かりや。」
かりや
「…………」
ばーさーかー
「かりや?どうかしましたか?」
かりや
「お前なんか、お前なんか、キャメロットでもどこへでも帰っちまえ!!」
ばーさーかー
「ああっ、かりや!何故です!?私はただ本当のことを…!」

(2012/02/09)

※当たってる、当たってる(笑)


モドル