モドル

■嗚呼、神父様 その参


きれい
「私の言葉を勘違いしてもらっては困るな。見た目の美醜など私にとっては些細な問題だ。」
かりや
「さっきのあんたの言葉で勘違いするなって言う方が無理があると思うけどな。」
きれい
「私が心惹かれるのは、君の内面だ。」
かりや
「内面?」
きれい
「そうだ。己の願望すら偽ってみせる自己欺瞞。いつまでたっても恨みつらみを忘れられない執着心に、己が正しいと本気で信じてしまえる思い込みの強さ。ことに遠坂ときおみに対する感情は、私にはひどく美しいものだと思えるのだよ。」
かりや
「はぁ?おい?神父、まさかそれで褒めているつもりか?」
きれい
「褒める?何の話だ?私は君のその汚泥の如き内面を、私自身が興味深く美しいと思っているという話をしている。」
かりや
「お、汚泥・・・・。」
きれい
「ああ、君は私にとって実に興味深い存在だ、かりや。」
かりや
「・・・・・・・・・。」
きれい
「どうかしたかね?」
かりや
「あんた本当に神父・・・いや、もうなんだかどうでもよくなってきたよ。本当に俺に協力してくれるんだろうな?」
きれい
「当然そのつもりだが?」
かりや
「ああ、そう。」

(2012/07/01)

※いやいやいや、そこまでいったらやばいだろって話。


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