モドル

■雁夜 in 蟲蔵   その弐


ぞうけん
「蟲の苗代になるがよいわ、かりや。死んだほうがマシだと思うくらいの苦しみを与えてやる。呵呵呵々。お前の苦しみがわしの喜びよ、せいぜい楽しませて貰おうか。」

かりや
「…っく。…好き放題いいやがって!そう簡単に貴様の思うままになるか!」

ぞうけん

「そのやせ我慢がいつまで続くやらじゃのう。蟲たちよ、新しい餌じゃ、可愛がってやるがよい。」

かりや
「!」

かりや
「俺はここを蟲蔵だと思わないぞ。俺の回りにいるのも蟲じゃない、蟲じゃない…」

ぞーわぞわぞわうぞぞぞうぞうぞうぞ…

かりや
「…蟲じゃない…これは蟲じゃない…蟲じゃなくて…」

うぞうぞそわそわさわわわわそわさわわ

かりや
「あ、あおいさんの手とか…だったりして…」

かりや
「………」
あんなことやらこんなことやら、色々と想像しているらしい。

かりや
「………ぷしゅーーーー。」
結構リアルに想像しすぎて、かなり大変なことになっているらしい。


かりや
「俺、ずっとここにいてもいいかも…」

ぞうけん
「!!」
 なんたる逆効果!と思っているらしい。

(2012/02/17)

※妄想たくましいかんじで(笑)


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