■雁夜 in 蟲蔵 その弐
ぞうけん
「蟲の苗代になるがよいわ、かりや。死んだほうがマシだと思うくらいの苦しみを与えてやる。呵呵呵々。お前の苦しみがわしの喜びよ、せいぜい楽しませて貰おうか。」
かりや
「…っく。…好き放題いいやがって!そう簡単に貴様の思うままになるか!」
ぞうけん
「そのやせ我慢がいつまで続くやらじゃのう。蟲たちよ、新しい餌じゃ、可愛がってやるがよい。」
かりや
「!」
かりや
「俺はここを蟲蔵だと思わないぞ。俺の回りにいるのも蟲じゃない、蟲じゃない…」
ぞーわぞわぞわうぞぞぞうぞうぞうぞ…
かりや
「…蟲じゃない…これは蟲じゃない…蟲じゃなくて…」
うぞうぞそわそわさわわわわそわさわわ
かりや
「あ、あおいさんの手とか…だったりして…」
かりや
「………」
あんなことやらこんなことやら、色々と想像しているらしい。
かりや
「………ぷしゅーーーー。」
結構リアルに想像しすぎて、かなり大変なことになっているらしい。
かりや
「俺、ずっとここにいてもいいかも…」
ぞうけん
「!!」
なんたる逆効果!と思っているらしい。
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