■さくら、頑張る。 その壱
さくら
「私、かりや小父さんのお嫁さんになりたい、です。」
かりや
「ありがとう、さくらちゃん。じゃあ、さくらちゃんが大きくなったら、俺のお嫁さんになってもらおうかな。」
さくら
「大きくなってからじゃなくて、今じゃ駄目、ですか?」
かりや
「え?!いや…その…さくらちゃん、嬉しいけど、俺、まだ結婚は…」
さくら
「小父さんがその気になるまで、私、待ちます。」
かりや
「そ、それに、ほら、俺フリーライターだから、収入も安定してないし…」
さくら
「じゃあ、私がお金持ちになって、小父さんを養います。」
かりや
「ほ、ほら。年だってすごく離れてるし、その…俺なんかさくらちゃんには釣り合わないよ」
かりや
「年の差なんて、気にしません。」
かりや
「あ…で、でも、きっとお父さんが許してくれないと思うから、ね?」
さくら
「お父さんが許してくれたら、いいですか?」
かりや
「あ、そうだね、うん。お父さんが許してくれたらいいよ。」
かりや
「ときおみ!お前、俺が息子になるなんて嫌だよな?!な?!」
ときおみ
「か、かりや?ちょ、ちょっと落ち着いてくれないか!?一体、何の話なんだい?」
かりや
「頼む、嫌だって言え!言ってくれ!!」
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