■さくら、頑張る。 その参
さくら
「かりや小父さん、りんお姉ちゃんのこと、好き?」
かりや
「好きだよ。」
さくら
「じゃあ、私の事は?」
かりや
「そうだね、さくらちゃんのことも好きだよ」
さくら
「じゃあ、お母さんの事は?」
かりや
「………。」
かりや
「………好きだよ。りんちゃんやさくらちゃんと同じくらいに。」
さくら
「………」
かりや
「さくらちゃん、どうしたの?急にそんなこと聞いてきて。」
さくら
「……」
さくら
「私…私ね、かりや小父さんのこと、一番好き。」
かりや
「うん、ありがとう、さくらちゃん。俺もだよ」
さくら
「……」
さくら
――嘘つき。
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