■一分間劇場 かりやさんとときおみさん お父さんは心配性 其の壱
さくら
「私、大きくなったら、かりや小父さんのお嫁さんになりたい…」
かりや
「え?いや…あはは、ありがとう、さくらちゃん」
ときおみ
「…………」
ときおみ
「あおいに振られた腹いせに、さくらを誑かすなど、優雅とはいえないな、かりや」
かりや
「!!」(どこから湧いてでた!?)
ときおみ
「大体、間桐を出奔したお前にさくらをやることなどありえない話だ。そもそもルポライターなどという将来性のない職に就いているお前が、どうやってさくらを養うつもりかね?結婚資金はちゃんと貯めているのか?まさか遠坂の家に資金援助を求めるつもりではあるまい。いや、さくらがどうしてもというのなら、援助するのにやぶさかではないが、親として子供の幸せを考えれば、お前のような甲斐性のない男に娘を嫁にだすのにはいささか躊躇を感じるのだがね。それでもさくらを望むのなら、私の前で、さくらを必ず幸せにすると誓いたまえ、間桐かりや!!」
かりや
「……さくらちゃん、いい天気だし、俺と一緒に散歩でもどうだい?」
さくら
「で、でも、おと…あの遠坂さんが…」
かりや
「いいって、いいって。きっと魔術の使い過ぎで疲れてるんだよ、そっとしておいてあげよう。」
ときおみ
「…もし誓うというのなら、二人の仲を認めてやってもよいと…」
|