モドル

■間桐館の三人組 その四

かりや
「畜生ーーーーーー!!!時臣の野郎!!!いつもいつもいっつも俺の邪魔ばっかりしやがって!俺だって、普通の魔術師の家に産まれてたら、ちゃんと家を継いで魔術を習って、時計塔だろうがロンドンでもどこでも行って立派な魔術師とやらになってたっつーの!!そうしたら、うじうじ迷ってないで葵さんに告白して、ステディな関係になれたはずなんだ!!間桐の家を継いでいたら、今みたいに貯金なし、定職なし、家なしじゃないし、経済力だってちゃんとあるし、妻子を養えたはずだし!」
かりや
「・・・・でも、顔は時臣の方がハンサムだよな・・・・。」
かりや
「いや!いやいやいや!!葵さんは見た目で恋人を選ぶような、そこらへんの頭の軽い女とは違うんだ!俺の心を、葵さんを思う熱いハートを感じ取ってくれるはずなんだ!時臣みたいな見た目だけの、高慢ちき野郎に比べたら、俺の方がずっとずっとずーーっと葵さんのことを思ってるんだから!!」
かりや
「・・・・・見た目だけ?でも、時臣はいっつも学年トップだったよな・・・俺、国語以外はほぼ平均点だったけどさ・・・。」
かりや
「ちがわいちがわい!愛する人を幸せにするのは見た目とか頭の良さじゃないんだからな!相手に対する愛情とか、お互いを思い合う心なんだから!時臣なんか、体目的で葵さんと結婚したくせにぃぃっ!」(禅城の遺伝体質的な意味で)
かりや
「・・・・・でも、葵さんも凛ちゃんも桜ちゃんも幸せそうなんだ。時臣の事、みんな凄く好きみたいだし。俺の入る隙間なんてないんじゃ・・・。」
かりや
「でもっ、時臣は葵さんを泣かせて!桜ちゃんを臓硯とこにやって!それだけでも万死に値するんだ!桜ちゃんの為にも俺、絶対に聖杯を手に入れるんだから!待っててね、葵さん!葵さんを泣かせた時臣の野郎を絶対後悔させてやるから、そして葵さんや凛ちゃん桜ちゃんを俺の手で絶対に幸福にして見せる!」
ばーさーかー
「・・・・・。」
ばーさーかー
「マスターとサーヴァントは似た者同士になると決まっているようですが・・・・正直、とっても嬉しくないです、カリヤ・・・。」


(2013/05/26)

※一方的な思い込みがとっても怖いかりやさんと、だんだんどこが自分と似てるのかわからなくなってきたランスロットさんでした。


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