■紋章の謎・キャラ設定

エルレーン

カダインの魔導師。ウェンデルの弟子で、マリクとは同期。ウェンデルがカダインをあけている間、カダインを任される。アカネイアからの圧力から、自治区カダインを守るために、不慣れな政治・外交を執ることを余儀なくされた。
 勝ち気で負けず嫌いだが、真面目な人物。幼いころに母親に捨てられ、ウェンデル司祭に拾われ養育されたため、司祭を非常に慕っている。親に捨てられた経験のせいか、親代わりのウェンデルに嫌われることを極度に恐れ、それがウェンデル絶対への行動へ彼を駆り立てている。とはいえ、マリクとの関わりやカダインを一時的に統率し、結局カダインの自治を侵されたりした結果、彼の精神的な偏りはやや改善されたようだ。
 マリクに複雑な感情を抱いているのは、彼がエクスカリバーを継承したから、ではなくて、司祭がマリクにばかりかまけるのが気に入らないというのが本当の理由。
 カダインでは高慢で偉そうな魔導師ぶりを発揮していたが、あれはアカネイア軍に対するポーズ(一応、カダインの責任者なので、らしく振る舞ってみせた。または闇のオーブの影響を受けたか)であり、本来の彼はどちらかといえば、喧嘩っ早くて単純な青年である。ただし、ウェンデル司祭の前では、思慮深い魔導師を演じている。無論、ウェンデルには猫かぶりがばれているが、彼は全く気づいていない。
 素の彼は、かなり口が悪く、天の邪鬼で不器用、自分のことに無頓着。ただし、営業モード(カダインの魔道士らしく振る舞おうと意識したとき)の彼は、完璧な魔道士ぶりを発揮する。長年の猫かぶりのたまものである。リュートやマリク、ヨーデルら、長年彼と付き合ってきた人たちに対しては、極めて素の状態で接しているが、彼らにとってはそれはちっとも有難いものでは無く、むしろウェンデル様絡みでエルレーンから多大な被害を被っているようだ。
得意な魔道は炎と雷。性格が短気だからだ。


マチス

竜王国マケドニアの貴族の長子。元竜騎士だが、妹レナがミシェイル王子の求婚を拒んだことや敗戦の責を問われ、辺境に飛ばされた上にSナイトに格下げされた。
マケドニアの民には珍しく、冷静で慎重な人物である。そのためか、今まで三度の戦場を経験したが、確たる武功を上げていない。
マケドニア人らしい赤の髪と瞳。顔は似てないが、笑い顔はレナと似てる。戦いは好まないが、自分の身を守る程度に槍術をたしなむ。温厚な人物であるためか、マケドニアでは彼の存在はほとんど目立たなかった。
 盗賊を嫌っているのは、十歳のころ、彼の母親が療養中に盗賊に襲われて殺されたせい。
 ミシェイル王子にレナが求婚されたときは、家のこともあって彼なりに悩んだようだが、結局レナの逃亡に手を貸した。


ロシェ

オレルアンの騎士。王弟ハーディンを団長にあおぐオレルアン騎士団のナイト。オレルアンの騎士団の中では、一番控えめな青年。一見、女性的な自分の容貌に少々コンプレックスを抱いている。
そのせいか、他の団員に対してあまり強く発言できない。

カシム

タリスの猟師の息子。父親を早く亡くしてから、一人で病気の母を養ってきた。そのため、弓の腕と、親孝行さでタリスでは有名。母に仕送りをしているため、同盟軍に参加してからも闘技場で稼いで副収入を得ていた模様。

(2007/11/27)