【支援C】
ヴァイダ
「おい、あんた。」
レナート
「何か用か?」
ヴァイダ
「あんたの名前を聞かせて貰おうか。」
レナート
「レナートだ、ベルンの竜騎士殿。」
ヴァイダ
「レナート、ね。あたしの名前は…。」
レナート
「知っている。ベルンの【竜牙将軍ヴァイダ】というのは、あんたのことだろう?」
ヴァイダ
「へぇ、エリミーヌ教の司祭様にまで名前を知られているとはあたしも捨てたもんじゃないね。」
レナート
「……。」
ヴァイダ
「ところで…あんたはなかなか腕が立つそうじゃないか?」
レナート
「…俺はただの巡礼だが…。」
ヴァイダ
「ふん、隠しても無駄だよ、あたしの目は誤魔化されないんだからね!どうだい、一つ手合わせ願おうか。」
レナート
「…………どうして俺の周りには、この手の奴ばかりが集まってくるんだ…。」
【支援B】
ヴァイダ
「さあ!剣をとりな!それとも怖じ気づいたのかい!?」
レナート
「俺は剣を捨てた。俺の手には、もう祈るための杖しかない。」
ヴァイダ
「祈るだって?はん、あんた馬鹿じゃないのか?祈りが何の役に立つ?剣を捨ててどうしようってんだい!?」
レナート
「俺がそうしたいと思ったからそうしたまでだ。友を失ったとき、俺はあいつのために祈ってやりたかった。そのためにエリミーヌの門を叩き、司祭の道を選んだ。それだけだ。」
ヴァイダ
「…あんた、そんなもののために剣を捨てて…それで、あんたは満足なのかい?」
レナート
「俺は俺の選択は間違っていないと思っている。他人がどう思おうとな。」
ヴァイダ
「祈ったところで何も変わらないよ。それなのに何故だい?」
レナート
「俺の剣は友を救えなかった。祈りが無力だというのなら、守りたいものを守れなかった剣も、俺にとっては同じものなんだ。」
ヴァイダ
「………あたしは………。」
【支援A】
ヴァイダ
「レナート司祭。」
レナート
「なんだ?俺にまだ何か用か?」
ヴァイダ
「いや…もうすぐこの戦も終わるんだろう?」
レナート
「ああ、あの男を倒せば、すべては終わる。」
ヴァイダ
「あたしはまた戦場に戻る。あんたは、これからも魔の島で祈るのかい…その…友のために?」
レナート
「ああ、そのつもりだ。」
ヴァイダ
「そうか…。」
レナート
「……。」
ヴァイダ
「もし…もし、よければあたしのためにも祈ってくれないか?いや、祈りでなくても構わない。ただ、一度だけ、あたしのために聖句でもなんでも口にしてくれればそれでいいんだ。…別に無理にとはいわないから…。」
レナート
「………。」
ヴァイダ
「……ふっ、らしくないことをいっちまったね。忘れとくれ。」
レナート
「……いや、わかった、俺はあんたのためにも祈ろう、ヴァイダ。誇り高き竜牙将軍のために。」
ヴァイダ
「よしとくれ、あたしはただのヴァイダだよ。ベルンのために…王子のために剣を捧げたただの竜騎士さ。だけど、ありがとう、レナート司祭。」
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