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旅の記録

………月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり………
人は生まれ、そして死んでいく


トロッコ列車(2006)
大井川上流を訪ねて


トロッコ列車



5月21日(日) NHKの‘小さな旅’「車窓に緑あふれ…静岡-トロッコ列車…」を見て俄然旅ごころが動き出した。

写真はすべて“デジカメde!!同時プリント”へ収納。  下見のデータは製本して保管

‘小さな旅’を開いてみると、いろいろとデータが紹介されている。


5月21日(日)

車窓に緑あふれ   〜静岡 トロッコ列車〜

 南アルプスの玄関口、大井川上流の奥大井。かつてダムの建設用に造られたトロッコ列車が今は観光客を乗せて渓谷を走る。変化に富んだ車窓の風景、全国唯一のアプト式区間、新緑を映す雄大な湖が乗客を楽しませる。運転士への夢をかなえた地元出身の若者、上流域の暮らしを支えた元・行商人、茶摘みの時期を迎えた沿線のお茶農家など山間の暮らしをつないで走るトロッコ列車を旅する。

最寄り駅
大井川鐵道 井川線(おおいがわてつどう いかわせん) 千頭駅(せんず)〜井川駅(いかわ)千頭駅には、東海道本線 金谷(かなや)駅から、大井川鐵道本線に乗り換え1時間20分ほど。

出演者

太田佳樹さん(おおたよしき・23)
 大井川鐵道井川線の運転士1年生。4年間車掌を経験した後、ディーゼル機関車の免許をとり、トロッコ列車を運転している。井川線が走る大井川上流域は、「奧大井(おくおおい)」と呼ばれ、温泉・登山・カヌーなどを目的に多くの観光客が訪れる。太田さんは、トロッコ列車の乗客に奧大井の自然をゆっくり味わってもらうため、車掌の案内に呼吸を合わせた運転を心がけている。

長嶋志まさん(ながしましま・84)
 30年近く毎日井川線を利用していた元・行商人。大井川上流の集落は秘境と呼ばれ、井川線が開通するまで買い物をするにも歩いて1日がかりだった。志まさんは、現在の接岨峡温泉駅周辺まで、ダム建設の資材を運搬していたトロッコ列車に乗り込み、魚や牛乳などの食糧を運んだ。沿線の人々に“志まねえ”と呼ばれて、今も親しまれている。

土本春雄さん(どもとはるお・76)土本政江さん(まさえ・72)夫婦
 井川線の駅・土本駅のすぐ近くで、お茶を栽培している農家。土本駅周辺には民家が四軒しかない。道路が通っていなかった頃からの習慣で、土本駅には毎朝井川線の車掌が前日の夕刊とその日の朝刊を運んでいる。大井川流域は「川根茶(かわねちゃ)」の生産が盛んで、土本さん夫婦も、政江さんがお嫁に来た50年以上前から夫婦で作っている。川霧を活かして栽培されたお茶は、まろやかな旨みが特徴。土本さん夫婦は、お茶の出荷はしていない。

大井川鐵道

本線について SLは1日に1往復、または2往復。
  電話でSLの座席予約・お問合せを受け付けています。
  大井川鐵道 鉄道サービスセンター 0547-45-4112〔9:00〜17:30〕

井川線について 井川開発事務所(※管理を行っている中部電力の事務所)
  〔9:00〜16:00〕
  0547-59-2137 静岡県榛原郡川根本町千頭1219-1

接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)
長嶋志まさんが行商で歩いた地区。町営の温泉や数件の温泉宿がある。
たぶの家…志まさんの得意先だった佐藤さん親子の宿
0547-59-3738 静岡県榛原郡川根本町梅地269-1

井川線沿線の観光に関して
川根本町まちづくり観光協会
0547-59-2746 静岡県榛原郡川根本町千頭1216-21

長島ダムの歴史・周辺の観光に関して
長島ダムふれあい館
0547-59-1100 静岡県榛原郡川根本町梅地3-34


ことに土本春雄さんご夫妻のお茶作りをみて‘あの人が作ったお茶を飲みたいな’という思いが強かったのです。地図で調べてみました。やっと土本さんの家の位置がわかって地図上に印をつけることができました。

お人柄がとてもよさそうで好感をもてました。一度お尋ねしたい。
…………………………    …………………………
『小さな旅』とは別に次のデータも調べました。

【資料イ⇒マップファンネット】

まず 1/200000 縮尺地図を印刷してみると、大井川の上流「赤石温泉」までの走行距離が約180kmであるのに、直線距離は約35kmなのである。

最短距離の走行を考えたので、遠山谷から「青崩峠」経由、水窪から「山住峠」経由、362号線を通って大井川へ出、川に沿って赤石温泉へ行く行程を考えた。

11枚の地図のうち千頭から始まるトロッコ列車の道筋は 1/12000 縮尺の地図にして、見たいと思うところはすべて、データを調べて記入した。

この方法はカーナビ利用の時には、一番よい方法だと思う。

【資料ロ⇒ホームページ】

@大井川鉄道株式会社 【http://www.oigawa-railway.co.jp/】 の「メニューへ」を開いていろいろと利用した。ことに沿線自治体を細かくチェックしてコピーし、旅のデータにした。この資料が大変役に立った。

A日本ダム協会 【http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/】
⇒ダム雑学コーナー⇒ダム便覧2006 【http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html】
⇒日本のダム⇒五十音別全項目表⇒井川ダム 【http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_1162.html】
この井川ダムの頁内にはいろいろと役立つリンクが張られており、これらの資料も大変役に立つ。

B都道府県別地図の静岡県、検索による上のHP以外のデータも参考にする。 井川ダムについては【「折々の記」2006 05 30(トロッコ列車)】の井川ダムを参考にするとよい。

【下見⇒行程概要】


期日 2006 05 30

参加者   下平 秀  下平好上

行程概要  ◎自宅発→赤石温泉 走行≒180km≒4時間

  自宅  9:30

  兵越峠(自宅より約47km)  10:30

  山住峠(自宅より約75km)  11:20

  途中に昼食をとる

  井川(自宅より約165km)   3:20

  「えほんの郷」資料集め

  井川ダム見学後帰途に着く。 4:10

  静岡IC 磐田IC 水窪 兵越峠 経由

  自宅着             9:10

費用   静岡IC⇔磐田IC間自動車道代 1700円及び給油と昼食代


【下見⇒感想】

@山道について

兵越峠は何回も通っているから慣れてしまっているが、八重河内からの登り道は長くて厳しい。水窪から山住峠を通って362号線までの道はも厳しい。ことに山住峠から下りの気田川は怪しいほどの空気に包まれる。

大井川上流の千頭から井川地区へ行く山中の曲折する道は殊に険しく、まさに陸の孤島といってもいい。交通の便にめぐまれた地域を拒絶しているとさえ思える。

岐阜の山地や静岡のこの地方などは、長野県では想像だにできない。

A山住峠から気田川沿い小石間トンネルまで

峠の山住神社を過ぎてからエンジンブレーキの下り坂は6.7kmある。気田川に下りてからは川沿いを21.1km走ると小石間トンネルを経て362号線に出る。

この間の森山あたりから1km位の渓谷は凄い。箱根八里の歌ではないが、昼猶闇(クラ)き渓谷なのである。道から10m、切立った岩の下には暗緑の淵がある。何か妖怪が現われそうな気配すらある。

この約28kmの道は険しいといえば険しい。

B春野町の杉川沿いから大井川に至る山あいのお茶

この間の御茶畑はさすが静岡と印象づけられる。深い山あいに散在する農家は、地形と気候の恵まれた条件を生かしてどの家もお茶を栽培していた。ちょうど茶摘みの時期だったのか、あちこちでお茶の葉を摘んでいた。この山あいのお茶ならおいしいぞと思う。

C千頭からの山道は凄い

‘木曽路はすべて山の中’という木曽路は、今では困ること一つとしてない。

だが、ここは違っていた。

千頭から始まる“トロッコ列車”の走る山あいの道路は狭く、山肌にピッタリ寄り添って曲折し登り降りし、しかも山側も谷側も急峻なのである。

新接岨大橋で橋下を見るとキンタマが縮み上がる。

千頭の「川根大橋」から、井川の「えほんの郷」までの距離は約72kmある。山住峠から小石間トンネルまでの道より大変である。

車で来たから車で帰るのが当り前なのだが、帰りの道を思うと億劫になる。地図で調べる限り、井川への正規の道は静岡市から27号線か29号線を利用するようになっている。そんなことから帰りは計画を変更して静岡ICから磐田ICへ出ることにした。

D千頭から井川までのチェックポイント

観光ポイントをすべてチェックしておき、気のつくところはすべて撮影していくとよい。

土本駅近くの「土本春雄、政江様宅」訪問
もりのいずみ(白沢温泉)入湯 【http://www.okuooi.gr.jp/spot/izumi/default.asp】
南アルプスあぷとラインの景観 【http://www.okuooi.gr.jp/spot/aptline/default.asp】
レインボーブリッジと湖上駅景観 【http://www.okuooi.gr.jp/spot/kojoueki/default.asp】
接岨峡温泉会館入湯 【http://www.okuooi.gr.jp/spot/kaikan/default.asp】
トロッコ列車乗車 【http://www.oigawa-railway.co.jp/timed2.htm】
赤石温泉 白樺荘入湯 【http://ikawa.ooi-alps.jp/kanko/preview.asp?cd=7&no=82】

以上で「トロッコ列車…大井川上流を訪ねて」の下見のメモを終わる。



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