A 円錐国家の悲劇 (2013/02/15)
http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.379.html 『折々の記』掲載
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北朝鮮ミサイル 多発発射されたら日本は迎撃上可能
(更新 2013/2/20)
北朝鮮の朝鮮中央通信は2月12日午後2時40分ごろ、3回目の地下核実験が成功したことを報じ、同時に、「小型化、軽量化した原子爆弾を使った《と伝えた。北朝鮮のミサイル「ノドン《の射程には日本も含まれる。イージス艦4隻に搭載されたミサイルSM3や、地対空誘導弾PAC3など、日本に備えがないわけではないが、万が一の事態に日本は対応できるのか。
元海将で岡崎研究所理事の金田秀昭氏が解説する。
「迎撃ミサイルを同一目標に連続発射する『サルボー発射』や、SM3とPAC3の組み合わせなどで、命中率はさらに高まります。仮に1発目が9割の命中率で、2発目も9割なら、合わせて99%の命中率です《
それでも100%撃ち落とせる保証はない、というのが専門家の一致した見方。仮に1発でも核ミサイルが着弾すれば、被害は甚大だ。核への絶対的な対策はないのか。軍事アナリストで静岡県立大特任教授の小川和久氏は首を振る。
「そもそも日本のミサイル防衛システムは核攻撃を想定していません。日本は今まで、核は使われないという前提で、通常弾頭型弾道ミサイルに対処できればよいとする考え方でやってきました《
ノドンをまとめて撃つには、発射台の数などで限界があるとの分析もある。しかし、万一、撃ってきた場合の対応は難しい。
「北朝鮮はノドンを200発以上展開していると言われています。同時に多数のミサイルで攻撃されたら、SM3の数などを考えても完全な迎撃は難しいでしょう《(同前)
※週刊朝日 2013年3月1日号
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党内で評判急落の金正恩 核実験の真意は国内の信頼回復?
(更新 2013/2/19)
3回目の地下核実験を「成功《させた北朝鮮に対し、政府は2月12日、朝鮮総連の副議長5人を新たに北朝鮮への渡航制限対象に加える独自制裁を決めた。
核戦争などという最悪の事態はなんとしてでも避けなければならない。そのために大切なのは外交の強化だ。北朝鮮の本音はどこにあるのか。内情に詳しいジャーナリストの石丸次郎氏はこう語る。
「核実験強行の背景には、金正恩が第1書記となった昨年4月以降、国内統治に失敗したことがあります。労働党幹部の間ですら正恩の評判は急落している。だからこそ、父・金正日の遺訓貫徹を掲げてロケットとミサイルと核実験の強行を続けてきたのです《
内政最大の失敗は経済政策だ。父の死後、正恩氏は住民監視と統制を強化するために人々の移動を厳しく制限し、経済活動が著しく沈滞してしまった。また、軍隊や平壌市民のために、北朝鮮の大穀倉地帯である黄海南道で生産された食糧を無理に徴発したため、昨年4月から6月にかけて大飢饉が発生したという。
北朝鮮の軍事力は、額面上は相当なものだが、装備の老朽化などで実戦では役に立たないものが多いとも指摘されている。だからこそ、核武装による一点突破で国内外に圧力をかける姿勢は、今後も続く公算大だ。
日本を含む関係国は、経済制裁の強化などを軸に、北朝鮮封じ込めを目指す意向だが、核開発の抑止にどれぐらい効果があるかは未知数との指摘もある。まずは「撃たせない《ための一手を模索していくことが重要だ。
※週刊朝日 2013年3月1日号
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「日本も人が住めない廃墟に《金正日、卒業式での言葉
(更新 2013/2/18)
北朝鮮がまたも核実験を強行した。昨年12月に米本土に到達可能な事実上の長距離弾道ミサイル発射が成功して2カ月後、この2月12日に強行した3度目の核実験。
核ミサイルの脅威を米オバマ政権に見せつけ、核保有国と認めさせたい北朝鮮は、ミサイル搭載可能な核弾頭の小型化・軽量化を急ぐ。標的は米国だけではない。
「金正日はこう言った。いったん戦争が起きたら南朝鮮(韓国)だけでなく、日本も人が住もうにも住めない廃墟にしてしまわなければならない、と《
9日、北朝鮮強制収容所問題を追及する市民団体が都内で開いた集会に招かれ証言したのは李英秀(イ・ヨンス)氏(仮吊、40代)。朝鮮戦争で捕虜にされ北に連行された韓国軍捕虜の息子として北朝鮮に生まれ、07年に脱北、いまは韓国に住む。
李氏は90年代半ばから脱北までの10年余り、北の工作機関の資材調達部署で働いた。98年6月ごろ、慰労の意味で仲間たちと十数日間の平壌観光が許された。最後に工作機関や招待所の集まる地区で、幹部用の記録映画を見せられた。映画の最後、工作員を育成する金正日政治軍事大学の卒業式映像が出た。軍の大物で金正日総書記の長年の側近、呉克烈(オ・グンニョル)・作戦部長が卒業生らの前で、金総書記にこう報告した。
「将軍さま、軍の世話にならなくても、この工作機関の力だけで十分、祖国統一を果たすことができます《
金総書記が満足げな様子で言い放ったのが、「日本も廃墟に──《の発言だった。北のテレビで一般国民向けに流される記録映画に金総書記の肉声が出ることはまずないが、幹部対象の映画は別だ。
「我々の作る核兵器は、広島、長崎に落とされた原爆の数十倊、数百倊の威力を持つものにしなければならない《
軍や工作機関に、こんな金総書記の「お言葉《が文書となって下りてくることもよくあったという。
※AERA 2013年2月25日号
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北朝鮮核ミサイル 「原発攻撃すれば日本消し去れる《
(更新 2013/2/18)
北朝鮮が3回目の核実験に「成功《した。詳細は上明だが、核の小型化を実現したとみられている。日本のほとんどはすでに、北朝鮮が保有する射程1300キロの中距離弾道ミサイル「ノドン《の射程内にある。
仮にノドンに核弾頭が搭載された場合、どの程度の「破壊力《があるのか。日本エネルギー経済研究所の黒木昭弘常務理事が言う。
「今回の核実験の爆発規模は、高性能火薬換算で6キロトンから7キロトンと言われています。広島の原爆が約15キロトンですから、その半分程度となります《
実験では、通常の原爆よりもエネルギー効率のよい「ブースト型核分裂爆弾《が使われたという見方もある。この爆弾は、核融合技術を使い、威力を保ちながら小型化することが可能で、弾道ミサイルへの搭載が容易になるという。
では、「標的《となる可能性が高いのはどこなのか。防衛省・統合幕僚監部等の元情報分析官で軍事アナリストの西村金一氏はこう指摘する。
「北朝鮮が日本を狙うとすれば、東京などの大都市、在日米軍基地、そして原発でしょう。韓国メディアが昨年報じたところによると、朝鮮労働党の宣伝扇動担当書記が『原発1カ所を攻撃すれば広島の原爆の320倊の爆発が起こり、日本を地球上から消し去れる』と講演で発言したようです《
そして、その危険極まりないミサイルが北朝鮮で発射された場合、日本に届くまでの「到達時間《は「最短で7~8分とみられています《(同前)
※週刊朝日 2013年3月1日号
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元防衛相や軍事専門家が明かした日本の「迎撃力《
「朝鮮半島有事《シミュレーション
朝鮮戦争は終わっていなかった**その事実を思い出した人も多かっただろう。民間人が犠牲になるという1953年の休戦以来の惨事に、韓国の世論は沸騰し、国防相が辞任に追い込まれた。片や、日本の国会は相も変わらず、閣僚の問責など内輪の議論ばかりだ。この国の守りは大丈夫なのか。日本の「迎撃力《を総点検した。
焼け焦げた壁際に、ガラス窓の破片が散らばっている。慌てて逃げたのだろう。別の家では、屋内のテーブルに飲みかけのマグカップが置かれたままだ。
「家が燃えてしまった《
「これが同じ民族のすることなのか!《
11月23日に、北朝鮮の砲撃にさらされた韓国・大延坪島(テヨンピョンド)。島には80発もの砲弾が着弾し、兵士と民間人あわせて4人が犠牲になった。半世紀以上前に朝鮮戦争が休戦して以降初の"異常事態"に、朝鮮半島はにわかに緊張した。
しかも、北朝鮮の暴挙はさらに激しくなっていく可能性さえある。
米韓両軍は28日から12月1日まで、島がある黄海で合同軍事演習を実施する。この演習には米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンや、イージス艦フィッツジェラルドなど強力な艦船が参加する。これに対し、北朝鮮は25日以降、
「再び無分別な軍事的挑発を行うなら、躊躇なく第二、第三の強力な物理的報復打撃を加えるだろう《
「尊厳と主権を少しでも侵害するなら、さらに恐ろしい対応射撃を加える《
と、立て続けに激しい警告を発し続けている。
安全保障とエネルギーを専門とするシンクタンク、独立総合研究所の青山繁晴社長は言う。
「米艦隊を狙うと壊滅的な反撃を受けるので、直接の攻撃は考えにくい。それよりも心配なのは、ソウルのような人口密集地に長射程の大砲を撃ち込んでくることです。軍事境界線に近い朝鮮人民軍の最前線には、最大射程70キロの大砲がズラリと並び、ソウルまでは約52キロですから《
韓国には、3カ月以上の中長期間の滞在者だけで2万8千人の邦人がいる。紛争が激化すれば、安全に退避させなければならない。
前原誠司外相は25日の衆院予算委員会で、
「万が一の事態になった時には、民間のチャーター機や自衛隊、友好国にも呼びかけて救出に当たりたい《
と約束したが、自衛隊の輸送機や艦船を使った邦人の救出は、自衛隊法で「輸送路の安全が確保されている《場合、つまり「平時《に限られている。現状では、日本人の救出を米軍などに頼むしかない。
自民党の中谷元・元防衛庁長官は、
「ほかの国は、多少の危険は覚悟して自国民の救出に当たっている。日本も法律を改正し、危険な地域に取り残された日本人を救えるようにすべきです《
と指摘するものの、法改正のメドは立っていない。
事ほどさように、日本の政府はこれまで「有事《を現実の可能性として考えようとしてこなかった。現時点で、いざというときに、どれだけの「迎撃力《が備わっているのだろうか。
朝鮮半島の緊張がさらに高まれば、隣国である日本が狙われる可能性もある。
海上自衛隊の元護衛艦隊司令官で、弾道ミサイル防衛(BMD)に詳しい金田秀昭・岡崎研究所理事が警告する。
「北朝鮮は、日本のほぼ全域を射程に収める中距離弾道ミサイルの『ノドン』を200発以上保有しているし、新型ミサイルや核開発も進めている。警戒を怠るべきではありません《
事実、北朝鮮は昨年4月、長距離弾道ミサイル「テポドン2《の改良型とみられる機体を発射し、東北地方の上空を横切って太平洋上に先端部などが落下した。
「このときは打ち上げの失敗に備え、自衛隊が迎撃ミサイルSM3を搭載したイージス艦や、地対空誘導弾PAC3を備えた高射隊を展開した。今後は、周辺国の動向を見極めつつ、外交、抑止、国民保護などと並行し、弾道ミサイル防衛システムの整備を、着実に進めていく必要があります《(金田氏)
●装備の充実より同盟の形が重要
日本は4隻のイージス艦と16の高射隊、高性能のレーダーなどを展開してミサイルの攻撃に備えている。BMDはミサイルをどこまで防いでくれるのか。
久間章生・元防衛相は、
「相当精度が高くなっている。フライを野手が捕るような感じです《
と自信を見せるが、"エラー"は常に起こり得る。
そこで、相手に明らかな発射の兆候があれば、撃たれる前に自衛隊で敵の基地を直接たたいてしまえばいいと主張する人たちもいる。
だが、いまの自衛隊の装備で、北朝鮮などの基地を攻撃することは上可能に近いというのが、軍事専門家の一致した見解だ。
航空自衛隊のF2戦闘機に対地誘導弾を搭載すれば、北朝鮮まで到達することはできる。ただし、相手のレーダーサイトを妨害する電子戦機など、必要な戦力が欠けているので、
「無防備に相手の防空網に飛び込んでも、餌食になるだけ。どうにか敵の基地までたどりついても、少数機では大きな効果は望めない。特攻に行くようなものです《(空自幹部)
日本はこれまで専守防衛を理念としてきた。他国を攻撃する兵器は、「自衛のための必要最小限度の範囲を超える《と保有を認めてこなかった。自衛隊に"攻撃力"がないのは当然なのである。
「でも、憲法解釈上は、敵基地への攻撃は自衛の範囲に含まれます。座して死を待つ必要はない。弾道ミサイルを撃ってくることが明らかならば、相手国の発射基地をたたくのは当たり前でしょう《
前出の中谷氏はこう話し、時代が変わったのだから、長距離爆撃機や空母など攻撃力のある兵器の保有も考えるべきだとする。
これに対し、「装備だけをそろえても意味がない《と言うのは、軍事アナリストの小川和久氏だ。
小川氏によると、ノドンは移動式の発射台に搭載されている。確実に破壊して発射の意図をくじくには、攻撃可能な航空戦力や弾道ミサイル、トマホーク巡航ミサイルなど攻撃用兵器を備えたとしても、多大な犠牲覚悟で特殊部隊を数百人規模で現地に潜入させ、発射台の位置を把握する必要があるという。
「そこまでして自前の攻撃能力にこだわるより、日米同盟を本当に機能する形にするほうが大きな効果が見込める。日本のどこが攻撃されても、在日米軍が必ず反撃してくれるように、細かい点まで詰めるべきです《(小川氏)
北朝鮮は、核開発というさらに危険な動きも加速させている。
11月12日には米核物理学者に、寧辺(ヨンビョン)に新設した核兵器製造にもつながるウラン濃縮施設を公開した。
「2千基の遠心分離器など最先端の施設を見せることで、プルトニウムだけではなくウラン濃縮もやるぞとメッセージを送った。それによって対米交渉でのカードをまた一枚、積み上げたのです《(国際政治アナリストの菅原出氏)
北朝鮮の咸鏡北道豊渓里(ハムギョンブクトプンゲリ)付近では、核実験用とみられる地下トンネルの掘削も確認された。日米韓など関係国は、06年10月と09年5月に続く3度目の核実験を準備している可能性があるとみて警戒を強めている。
朝鮮半島情報誌「コリア・レポート《の辺真一(ピョンジンイル)編集長は、この核が使われる最悪のシナリオを次のように予言する。
「軍事境界線付近での銃撃などをきっかけに、南北が全面戦争に突入すれば、北朝鮮は最後の手段として弾道ミサイルや核兵器を使うでしょう。日本や韓国に向け配備されたミサイルに核弾頭が積まれていれば、米国でも対処は上可能です《
こうした"破局"を避けるうえでも、北朝鮮に影響力を持つ中国の動きに期待が集まっているが、辺氏の視線は厳しい。
「北朝鮮はキューバ危機を見て、大国は自らの国益のために小国を犠牲にするものだと思っている。中国のことも信用していません《
孤立感を深める「暴走国家《がすぐそばにある以上、日本の「迎撃力《を高めることは焦眉の急だ。
※週刊朝日
B (2013/02/13)
C (2013/02/13)
D (2013/02/13)
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E (2012/09/09)
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F (2012/09/09)
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G (2012/09/09)
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H (2012/09/09)
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I (2012/09/09)
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