心身一如
心とは、人の意識・思想・感情・精神・欲望などの視触不可能な働き。
身とは、肉体・組織・臓腑・器官などの視触可能な物としての実体。
つまり、人そのものを指す言葉であり、二つの要素から構成されていることを意味しています。
一如とは、仏典[首楞厳三昧経]中の語で、
「一」は、不(二つとないこと。唯一。二つに見えて実は一つであること。)の意。
「如」は不異の意で、真理はただ一つであること。
つまり、日常生活において私たちは、視触などの性質から、人は心身二つの要素によって構成されていると考えがちですが、実際に人の本質を理解するためには、分離せず同一のものとしてとらえその生命の根本真理は・一つの原器から生じているのだという哲学観を表した四字熟語です。
「物心一如」と、視野を広げて使われても居ます。