鳥句2

 

 

 

 

 

 

一鳥一句

第二集

1995年から始めたバードウォッチングで

初見の鳥ごとに一句を献上してきました。

右端は、たまたまこの月に初見した鳥というだけの意味です。

 

51

ゴイサギ

ゴイサギのなれなれしさや初夏の寺       

五月

52

ウミネコ

ウミネコが夏船客に餌をねだる

七月

53

トウネン

霧しぐれトウネン黙し糧あさり

九月

54

コアオアシシギ

良夜かなコアオアシシギ立ち寝わざ

九月

55

オオソリハシシギ

野分前オオソリハシシギ六法踏む

九月

56

セイタカシギ

秋湿りセイタカシギの艶やかさ

九月

57

キアシシギ

秋深む堰に身を挿すキアシシギ

九月

58

バン

バンの声一直線に芦の根に

十月

59

オカヨシガモ

スコープでオカヨシ一羽引き寄せる

十月

60

オナガガモ

冬羽にはなりきらぬままオナガガモ

十月

61

カケス

桂坂の秋のカケスは人見知り

十月

62

キンクロハジロ

銀杏の実キンクロハジロの目の金に

十月

63

ヒバリ

刈り畑に雹降るごとくヒバリ来る

十月

64

オオタカ

冬鳩の乱るにオオタカ知らぬ顔

十一月

65

ヨシガモ

ヨシガモを囲み葦立つ深泥池

十一月

66

カンムリカイツブリ

冬めきてカンムリカイツブリ浮く

十一月

67

コハクチョウ

コハクチョウの糞だと監視人の掌

十一月

68

ケリ

霜浅く巨椋干拓にケリの飛ぶ

十一月

69

カシラダカ

木枯らしや足元近くをカシラダカ

十一月

70

チョウゲンボウ

チョウゲンボウ一羽舞うなり神渡し

十一月

71

キジ

飛ぶキジの紅き頭や寒葵

十一月

72

ハジロカイツブリ

冬の湖ハジロカイツブリ百羽消ゆ

十二月

73

ウミアイサ

短日や問う暇もなきウミアイサ

十二月

74

タゲリ

冬ざれの湖岸の泥にタゲリ立つ

一月

75

ノスリ

ノスリ殿の班紋見たり空風に

一月

76

ハイタカ

ハイタカや初東雲を切り抜ける

一月

77

ハヤブサ

ハヤブサの低空飛行に霙散る

一月

78

コチョウゲンボウ

コチョウゲン鴉に追われ西空へ

一月

79

コミミズク

日暮れ田を飛ぶコミミズク音もなく

一月

80

コジュリン

コジュリンがしばらく揺れる枯れ尾花

一月

81

オオジュリン

オオジュリンジュリンと鳴いて茅枯れに

一月

82

ミヤマガラス

霜降ればミヤマガラスの群騒ぐ

一月

83

タヒバリ

タヒバリや荒野の窪の落し物

一月

84

セグロカモメ

冬川にセグロカモメが迷い来る

一月

85

ホオアカ

ホオアカの凍てのぼしたる頬の赤

一月

86

ミコアイサ

風花や川面に白くミコアイサ

一月

87

アオゲラ

アオゲラのドラミン響く朽ち葉道

一月

88

ヤマセミ

ヤマセミの腹わた覗く寒イワナ

一月

89

オシドリ

天ヶ瀬やオシドリ六羽吹き溜まる

一月

90

アオジ

アオジ来て枯れし芝生の芽とならん

一月

91

ヒガラ

春遠き松ぼっくりにヒガラ寄る

一月

92

スズガモ

スズガモの紛れたる湖や寒の雨

一月

93

ホオジロガモ

ホオジロガモ誇り高きに春を待つ

一月

94

カワアイサ

カワアイサ夫婦仲良き寒潜り

一月

95

カモメ

しまき雲湖の水渋きカモメ来る

一月

96

イカルチドリ

風うずくイカルチドリのすね細し

一月

97

タシギ

タシギにも生きる術ある氷泥虫

 二月

98

ミヤマホウジロ

春近しミヤマホオジロ黄旗揚ぐ

 二月

99

トラツグミ

春きざす畏こし御所のトラツグミ

 二月

100

クイナ

水ぬるむクイナの姿見え隠れ

三月