ピーちゃん4
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かわむら けいこ
ピーちゃんの日記
その四
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.:*:・’゜★゜’・:*:.。.:*:・’゜☆゜’・:*:.。.:*:・’゜★゜’・:*:.。 2004年1月 平成16年 暖かいお正月なのでピーちゃんたち、しばらく表に出してもらいました。ムッチーはやはり寂しそうに見えるのは羽根の色が暗い緑のせいかもしれません。そのうち何とかして優しいモドちゃんのようなお嫁さんを世話してあげようと大母さん思っています。 ムッチーがいい声を時々出しています。雀さんの真似をしているようです。しかしモドちゃんの亡くなる前あたりから雀さんのコンビが来なくなりました。 今日は少し寒くなって来ましたが、大父さんと大母さんの孫たちがやって来たので表に昼過ぎまで放って置かれました。やっと家に入れてもらえたら、下の部屋が狭いので二階の廊下にやられました。夜は二階で寝かされていて九時ごろ何時もの下のお部屋に連れて行ってもらいました。 十時過ぎてから表に日が射して来たので、ウーたんソーたんの籠の掃除をしかけたたら隣の籠でムッチーが表へ出してもらえると思ったのか盛んに囀りはじめました。それがとても嬉しそうだったので大母さんこんなピーちゃんは初めてだと愛しくなりました。 ところで、ピーちゃんたちにとって今日は大変な日になりました。ムッチーが一羽でいるのを見兼ねた大母さんはウーたんとソーたんを大きな方のムッチーの籠に移したのです。ところが大先輩で強いはずのムッチーが小さくなっているのです。雄雌なのですぐ仲良くなると思ったらそうはうまくゆきません。その上時々突っつかれて下に落とされているのです。また別々にしようかと思っていたら、次第におとなしくなったので今晩は一緒に寝かせました。 お昼は案外おとなしく三羽で止まり木に止まっていたのに、覆いを掛けて寝かせた途端キッキッキーという悲鳴とともに下へムッチーが落された声が聞こえました。毎朝とてもよい声で囀っていたムッチーがちっとも鳴かなくなったので、やっぱりムッチーは自分の籠なのに遠慮しているのだと、とうとう大母さん元通りウーたんソーたんを別の籠に移しました。 ムッチーはやっぱり一人がよいのか、掃除機の音に合わせて盛んに囀っています。餌と水の入れ替えの時もとても嬉しそうに羽根をばたばた羽ばたかせて歌っていました。 大父さんと大母さんお出かけでしたが、木屋町のはこべのお土産がありました。柵の向こうの犬が入れないところにとても柔らかそうなはこべです。でもモドちゃんはほとんど喜んで食べないので大母さんちょっとがっかりです。 ムッチーはやはりソーたんたちの籠の掃除をしかけると、いい声で囀ります。新しい餌を入れてもらえるので嬉しいみたいです。 寒いけれど少し日が差したので家の中ばかりでは可哀想と表に連れて行きました。ちょうど近畿電気の工事の人たちが向いの電柱に登って何かやっておりモーターの音がしていたのです。いつも車の往来があっても知らん顔をしているウーたんソーたんたちが、電柱の上の人に気が付いたのか怖がってばたばたと暴れ出しました。ムッチーも釣られてばたばた怖がりました。仕方がないのでまた家の中に入れました。 寒そうだけどちょっとお日さまが窓に射したのを見つけたムッチーが嬉しそうに囀り出したので、大母さん「ちょっとだけよ。」と外に出しました。表では祝日でお休みのお父さんが子供を連れてピーちゃんたちを見つけて、「かわいいね。」と言っている声がしています。 しばらくして家へ連れ戻しに行ったら、大変!風がぴゅうぴゅうと吹いていました。 掃除をして餌を入れてもムッチーはなかなか囀りません。外が曇っているので出してもらえないのが分っているのでしょう。 今日は大母さんは大父さんの腰痛でごたごたして籠の掃除をしてくれません。ときどき大母さんは横目でピーちゃんたちを見ながら「ごめんね」と言ってそそくさと行ってしまいました。 午後はとてもよいお天気なのでピーちゃんたちを表に出しました。遠くで雀さんの声がすると、とたんにムッチーが嬉しそうに囀りだし、それに釣られてウーたん、ソーたんも「おいで、おいで」と言うように鳴き出しました。 二階にいますとピーちゃんたちが、じゃじゃじゃと騒いでいるのが聞こえてきました。大母さん少し日が射していたので表に出しました。お使いから帰って見ますと日はかげっているし冷たい風が吹いていたので急いで家の中に入れました。 ムッチーはやっぱり大母さんが掃除をしだすと良い声で囀るのです。いままでのインコと違うところは、歌声にソプラノでフィフィフィと入るところです。 今朝の冷え込みは零下で外は氷が張っています。日中も気温は上がらず窓から日が射してもピーちゃんたち外へ出たいとぎゃあぎやあ言いません。やっぱりよく分っているのです。 日が射していても外の氷はなかなか溶けません。ピーちゃんたち諦めているのか餌を入れるときだけ喜んで囀りました。 ムッチーはお腹が一杯になり暖かいと、一人言のように小さな声でぴちょぴちよぴちょとお喋りを始めます。そしてその頃にはもう目がしょぼしょぼになり今にも寝そうになるのです。 あまりに毎日家の中なので三時ごろちょっとだけ庭に出しました。しばらくして迎えに行くと、ピーちゃんたち、「やれやれ、やっと迎えに来てくれた」 と足をのばしたり羽根を伸ばしたりしました。 少し暖かい日なので今日も庭にしばらく出してもらいました。大母さんが迎えに行くと雀さんが来ていたのでそのまま延長して外にいました。 東南アジアで鳥インフレエンザが流行っているので、かしわの輸入が禁止になりました。そのほかインコ類やオーム類などのペットも輸入禁止になるそうです。大父さんは、「家のインコは大丈夫かな?」 と言います。大母さんは、 「家のピーちゃんたちは家の中でほとんどいるのだからうつらないわ。」 と反論します。 少しだけ暖かくなりましたが、ピーちゃんたちを表に出していなかったら、新聞代の集金のおばさんが、「今日は小鳥が出ていないのでお留守かと思いました。」と言いました。みんなピーちゃんたちが出ていると在宅と思っているのですね。 午後やっと裏庭に出しました。 いつも板で屋根を作っているのですが、日が当たるように二つの籠に一枚だけ板を置いています。ムッチーは怖がりなのか、せっかく日が当たっているのにわざわざ隅っこの板の陰のほうにいます。 2004年2月 平成16年 朝から雨の一日でピーちゃんたちの一番嫌いな日。それでも籠掃除を始めるとムッチーは律義にぴーちゃらぴーちゃら、ふぃふぃふぃと囀り出します。姿はうだつの上がらないお爺さんのようですが本当に可愛らしい性格の鳥です。 今日は大父さんの従妹さんが来たので裏庭に三時半頃まで出してもらっていました。大母さんが迎えに行くとピーちゃんたちみんな待ちかねたと言うふうに足を伸ばしたり羽根を伸ばしたりしました。暖かそうな日とはいってもやっぱり大分寒かったのかな。 あまり寒かったので餌を散らかすのを承知で大母さんが居間に二つ籠を入れますとムッチーが嬉しそうに羽ばたいて囀りました。ピーちゃんたちも人間と一緒でやっぱり暖かくて賑やかなのがよいのかな。 今日は節分とかで大母さんと大父さんはお参りにいってしまい夜の八時まで帰ってきませんでした。ピーちゃんたちは仕方なく寒いまま止まり木で寝ていました。 いいお天気でしたが、風があり気温はとても低くて庭のアオキがぐったりとしています。 外が寒いので、しばらく大母さんのいる奥の間にピーちゃんたち二つの籠を入れていました。そこは暖かくてムッチーが囀り出しました。まだ籠掃除をしていなかったのをソーたんが分っているのかぎゃあぎゃあ怒り出しました。 掃除をして餌を入れてもらっているうちに、少し暖かくなり、よいお天気なので表に出してもらいました。ソーたん満足そうです。 ぴかぴかのお天気なので日が陰るまでピーちゃんたち表にいました。これからしばらくは日中暖かい日が続きそうです。 それにしてもピーちゃんたち、とてもおとなしくて、なんだか可哀想になります。ソーたんのぎやぁぎやぁは一日一回くらいです。もう少し喧嘩をしたり突付きあったりしてもよいのに。囀るのももっと以前のピーちゃんたちは元気だったよ。 ムッチーは最近淋しいのか、ソーたんウーたんの籠の方の金網にぴたっと身体をくっつけて止まり木に止まっています。一緒にしてもうまく行かなかったのに、やはり隣の芝生は素敵に見えるのでしょうか。早くお嫁さんをと大母さんは思うのですがもう少し暖かくならないと若鳥は難しいのです。 晴れてはいますが風が冷たくてあまりピーちゃんたち囀りません。でも午前中十時ごろから二時間ほど表にだして貰って満足したようです。寒かったのか大母さんの顔を見て嬉しそうでした。 朝からどんよりした日で、じわじわ寒いので表には出しませんでした。最近鳥インフレエンザが流行っていて原因が渡り鳥ではないかと言う疑いがあります。大母さんピーちゃんたちを表に出すとインフレエンザにかからないかとちょっと心配です。大分県でペットのチャボが鳥インフレエンザにかかったとテレビが報じていました。 春のような暖かい日です。大母さん早速ピーちゃんたちを表に出しました。屋根で待っていたのか雀さんが飛んできました。昼からはピーちゃんたち裏庭へ移動しました。大母さんがこぼしたお米を少し台の上へ置きますとあっという間に雀さんが食べてなくなっていました。夕方暖かいのでもう少し外にいたかったのか、大母さんがピーちゃんたちを家の中に入れた途端ソーたんが怒り出しました。 今日は昨日よりももっと暖かく十七度を記録しました。ピーちゃんたちすっかり満足のようです。暖かいので食欲も出たのかしきりに餌を啄ばんでいます。 昼から雨になったのですが、大父さんのお客さんが二人きていてピーちゃんたち庭の軒下に置いていました。三時間近くになりとうとう堪りかねたのか、ソーたんが家に入りたいとぎゃあぎやあ怒り出しました。お客様が帰ったので家に入れてもらったピーちゃんたちは何だかほっとしたようです。皆雨の日は家の中がいいようです。 雨が上がって少し日が射し始めると、早くもソーたんは外に出たいのかじぇーじぇーと騒ぎ始めました。仕方がないので大母さんは庭の軒下に出しました。気温が昨日と違って9度も下がっているので、二時間ほどで家の中に入れました。やはりウーたんは寒がりで首を肩に突っ込んで膨れています。ピーちゃんたち皆の気にいるようには出来ないので、弱い子に合わそうと大母さん思っています。夕方高島屋の屋上の小鳥売り場へムッチーのお嫁さんを探しに行った大母さんは綺麗な黄色の手乗りインコを見付けましたが、残念ながら雄でした。 ピーちゃんたちには幸せな一日でした。朝起きた時は大分寒かったのですが、お日様が出てからは気温がぐんぐん上がって、お昼まで表に昼からは夕方まで裏庭にいました。寒がりのウーたんもさすがに羽根がぴっちり締まっています。 天気がころころ変わります。朝から空も暗くてうっとうしくなってきました。それなのにここのところピーちゃんたちを外に出し過ぎたせいか、ソーたんが外に出たいと怒り出しました。大母さん煩くなって庭の軒下に出しました。今にも雨が降りそうなのでソーたんちょっとがっかりした顔をしています。 大変なことになりました。京都府の丹後町に鳥インフレエンザが出て何万羽かの鶏が死んでしまったそうです。ピーちゃんたちが野鳥と遊ぶのは危険かも。 でも、ピーちゃんたちを外へ出すとすぐ雀さんが遊びにやってきます。ピーちゃんたちが撥ね飛ばす餌のおこぼれを当てにしているのです。雀さんも野鳥ですがこう暖かくなってくると、ピーちゃんたち外へ出たくてうずうずしているのが大母さんには手に取るように分かるのです。 NHKの番組で、恐ろしい伝染病を渡り鳥が運んでいると言っています。だんだんピーちゃんたち立場が悪くなってきました。 「どうかこのへんで鳥インフレエンザが終わりになりますように。」(大母さんの祈り) 2004年3月 平成16年 お天気が悪いので廊下に置かれていました。ピーちゃんたちが突然囀り出したので大母さんが庭をみたら、いつも二三羽なのになんと十羽ほどの雀がこぼれた餌を拾っています。鳥インフレエンザ発生で今まで餌をもらっていた家からもらえなくなったのかもしれません。 でもお昼からはこべを貰い、そのうえ裏庭に出してもらいました。やはり若鳥なので元気で少々寒くても外が嬉しいようです。 十時過ぎから朝日が射すとけっこう暖かかったので、予報が真冬なみの寒さと報じていましたが、日の翳るまで表に出してもらいました。寒くても特にソーたんは外にいるのが大好きなのです。 ソーたんは夜大母さんが覆いを掛けるのが遅いと怒り出します。若いのになかなかしっかり者です。 鳥インフルエンザの菌が死んだカラスの体から見つかったとテレビが報じています。大母さんピーちゃんたちにあまり外へ出たがったら駄目よといって聞かせましたが全然分かってないでしょうね。 鳥インフルエンザが野鳥のせいになって来たので、大母さんピーちゃんたちを表に出さず、裏庭に出すことにしました。スズメさんは大丈夫かな。ということで、ピーちゃんたち今日は裏庭にいました。昨日からの続きで大分寒いので廊下に早い目に入れました。 あまりのお天気にピーちゃんたち朝から表に出たくてうずうずしているのが分かります。大母さん仕方がないのでしばらく表に出してやり、すぐ裏庭へ廻しました。雀さんがきているので心配です。テレビが飼い鳥は野鳥と接触させないようと報じています。 昨日大母さんの長女の加奈子さんから電話があり、 「ピーちゃんたちは外へ出さんほうがええよ。」と言ってきました。加奈子さんところにも大母さんがプレゼントしたサリーちゃんというセキセイインコがいるのです。昨日茨木市のカラスが一羽死んで調べて見たら鳥インフルエンザに侵されていたのです。 ピーちゃんたちやっぱり外に出たいのです。大母さんもかわいそうなので裏庭へしばらく出しました。嬉しそうなピーちゃんの声がしていると思ったら雀さんが三羽餌のおこぼれを拾っています。 とても良いお天気なので、午後、「少しだけよ。」と表に出しました。 ソーたん、ウーたんの怒る声が聞こえてきたので急いで迎えに行きましたら、どうも雀さんが籠にいたずらをしたらしく、水入れが新聞紙の上に落ちていました。 夕方大母さんは大丸へ買物に行ったついでに、八階のペットショップに立ち寄ってムッチーのお嫁さんを探してみました。店員さんはムッチーを一度お見合いに連れてきてくださいと言います。連れてこないと売ってくれないようです。珍しく親切なペットショップだと大母さん感心しました。 ムッチーをお見合いに大丸のペットショップへ連れて行こうとしましたが、大母さんなんだか忙しくてとうとう行けずじまいでした。ピーちゃんたち一日庭に出ていました。 大父さんと大母さんはお彼岸のお墓参りに行ってしまいました。昨日に打ってかわって十度以上気温が下がって、寒かったのか庭に出ていたピーちゃんたちは大母さんが帰って来て家の中に入れてもらった時はとても嬉しそうに三羽とも伸びをしました。 昨日大母さんはピーちゃんたちに新しい餌をあげる前に殻を吹き飛ばしていて籾殻が目に入ってしまい一日ごろごろしていたのです。今日は思いきって目医者さんへ行きました。「これから餌を吹く時は絶対目をつむること。」大母さんは堅く決心しました。 お天気が悪いのですがピーちゃんたちうずうずして出たがっているので大母さん仕方なく裏庭に出しました。ふと庭をみると雀さんが三羽遊びに来ていました。 一日雨でした。大母さんムッチーを大丸に連れて行ってお見合いさせたいのですが、捕まるのをとても嫌がるのが可哀想でなかなか決心がつきません。 今日は大母さんの孫のあやかとひかりが来ました。ウーたんとソーたんのかごを覗き込んだ二人は、 「ヒヤー二羽ともそっくりや。頭がちょっと黒いとこだけ違う!」 とウーたんが砂のの中に頭をつっこんで黒くなっているのをしっかりチェックしました。 ひかりはムッチーの後頭部に黄色い点があるのを見て、 「この鳥、禿げてる?」 と言いました。大母さんもその黄色い点が前よりも大きくなっているに気がつきました。 大母さんの孫たちが帰って、また静かな時間が戻ってきました。ピーちゃんたち眠そうです。 今日は春らしい日差しがキラキラしている日で、メジロさんの囀りが聞こえています。裏庭の木にも春になるとメジロさんやシジュウカラさんがやってくる日もあります。ピーちゃんたち鳥の声にはとても敏感です。 夕方大母さんは急に忙しくなり、暗くなってから部屋にピーちゃんたちがいないことに気がついてびっくりしました。庭に忘れられていたのです。ピーちゃんたち家に入れてもらってほっとしたようです。 2004年4月 平成16年 昨晩大分暖かかったので覆いを薄くしました。ピーちゃんたち、もう寒さで弱ることはないと大母さんは思いました。 今日は風も凪いで暖かく、ピーちゃんたち朝から外へ出たがってうずうずしているのが分かります。 ピーちゃんたち裏庭で雀さんと遊ぶのが日課になっています。雀の鳴き声を真似して喋りかけています。 ピーちゃんには一番辛い雨降りの日です。 ほとんど一日中、紅葉の若葉が開いてきた裏庭が見える廊下で過ごしました。大母さん可哀想に思ってハコベを取って来ました。ムッチーはあまり好きでないのかちびちびかじっています。ウーたんソーたんはちょっと大母さんが横を見ている間に全部下に落としていました。 今日はムッチーがとうとうお見合いに連れて行かれました。大母さんに真っ暗な箱に入れられたムッチーは、ごそごそと箱の中を動き回っています。大丸のペットショップで、やっと籠に出してもらってパタパタしていましたが、まっ黄色のメスとお見合いしました。気に入ったのか二羽ともおとなしかったので一緒に家に帰ってきました。 帰ってからムッチーはとても疲れているのか眠そうです。新入りの「黄色いちやん」はすまして止まっています。 覆いを掛けると怖がっていた「黄色いちゃん」も、なんとか昨晩は寝てくれました。朝起きてまだ慣れないのかびくびくしているのが分かります。ムッチーは横で優しくぴちょぴちょ喋りかけています。が「黄色いちゃん」はいかにも色気のない若鳥といった様子で、ときおりひょろと鳴きます。 籠の掃除と餌入れの時、いつも嬉しそうに囀るムッチーが知らん顔して毛づくろいばかりしているのです。ムッチーも隣の籠とはいえ、ずっと一緒にいるソーたんとウーたんのほうが親しみがあるようで、隣の籠へ寄って行きます。 「黄色いちやん」は大分我が家の環境に慣れてきて、少し大母さんが近づいても逃げ回らなくなりました。籠掃除の時は、今日もやはりムッチーは囀らなくなって毛づくろいばかりしています。大母さんちょっと寂しい気分です。ムッチーと「黄色いちゃん」がもっと仲良くなればいいのですが・・・。 大母さん「黄色いちゃん」のことを「キロちゃん」と呼ぶことにしました。ムッチーとキロちゃんは喧嘩もしませんが、一定の距離を保って仲良くもならないようなのです。夜になるとキロちゃんは金網にしがみ付いて寝るのです。でも今日のお掃除の時ムッチーが以前のように囀ったのです。大母さんほっとしました。箱に入れられて大丸へ連れて行かれたのはきっとショックだったのでしょう。 キロちゃんとムッチーは少し仲良くなったようですが、まだまだ他人行儀で夜になると端と端で寝ています。どっちかと言うとムッチーはソーたんとうーたんの籠の側に寄って寝るのです。 ムッチーは何時も通り、餌入れの時には嬉しそうにぴーちゃら、ぴーちゃらと囀るようになりました。少し大丸行きの恐怖を忘れかけたようです。キロちゃんもムッチーの囀りに合わせてキヨロロ、キヨロロと鳴きます。ウーたんとソーたんはジェジェと合いの手を入れます。 今日ムッチーがキロちゃんに初キッスをするところを見てしまいました。その後続くかとみていましたが、ムッチーが寄って行くとキロちゃん迷惑そうに仰け反ってけています。この恋の行く末どうなることやら。 ムッチーもキロちゃんも隣の籠が気になって一番近い場所の争奪戦をやっています。二羽ともウーたんとソーたんが好きなのかな。でも大喧嘩にはならずに軽く突っつきあって場所交代をしています。 大母さんが宝ケ池のはこべをお土産に取って来てくれました。街中のはこべと違って美味しいのか、ピーちゃんたちパチパチと一生懸命食べています。ムッチーとキロちゃんはだいぶ仲良くなって、時々ちょこっとキスをしています。 籠掃除の時ムッチーが囀らないので大母さんがっかりしていたら、なんとムッチーがキロちゃんの顔や頭を嘴でこちょこちょしだして、五分以上もやっていてキロちゃんもされるがまま。 「これでは囀るどころでないね、ムッチーよかったね。」 と大母さん。 朝から今にも降りそうなお天気なのでピーちゃんたち元気がありません。お天気だとじぇじぇじぇと怒るソーたん、ウーたんも諦めているのか大人しくしています。そんなわけで一日廊下にいました 夜になるとキロちゃんは金網にしがみつきます。なぜだか理由はわかりませんが家へ来てからずっとなのです。キロちゃんにとって大丸デパートは故郷で、夕暮れになるとデパートの仲間たちが恋しいのかもしれません。 一日外で過ごしたので疲れたのか、ムッチーは庭に居る時からブランコに乗って寝る準備をしていました。籠をいつもの所へ持って来ても、ブランコに掴まったままです。 今日は三十度近くまで気温が上がりました。屋根代わりの板を籠の上に置くのを忘れていて、裏庭にいるピーちゃんたちにまともに陽が当たってしまいました。突然ソーたんの怒った声が聞こえてきました。大母さん慌てて板を持って行きました。 大母さんがピーちゃんたちにオモチャを買ってきました。赤黄緑の玉が縦に連なっていてその先にベルがついています。うらやましがったらいけないので両方の籠に同じオモチャを買いました。ぶら下げて見たものの皆迷惑そうにオモチャを避けて止まっています。小鳥のストレス解消と宣伝文句には書いてあったのですが。 少し寒いのでピーちゃんたちを廊下に入れていましたが、やっぱり外がいいだろうと庭に出しました。 家が東西に向いていて表から庭にお日さまが巡るのです。籠を庭に移した時うっかり板の屋根を忘れていたら、ソーたん暑かったのか水入れの陰に頭をつっこんで隠れていました。今日はまだ涼しい方なのですが、南方の鳥、セキセイインコでも紫外線はほどほどでいいのでしょう。 ムッチーとキロちゃんはだいぶ仲良しになってきて、最初ムッチーばかりがキロちゃんの頭をこちょこちょしていたのが、このごろキロちゃんがムッチーの頭もこちょこちよと嘴で掻いてあげています。そのうちブランコで二羽で寝るようになるのでしょう。 一日激しい雨降りで、ピーちゃんたちしょんぼりしています。明日から三日間大父さんと大母さんは留守になるのです。何も知らないピーちゃんたちはかわいそうです。 大父さんと大母さんの留守中次女のゆき子さんが来てお水を替えてくれました。金曜日二人は帰ってきました。ピーちゃんたちほっとしたことでしょう。 2004年5月 平成16年 ムッチーは布団一枚で寒かったのか少し元気がありません。元気がないとキロちゃんへのサービスの「頭こちょこちょ」をあまりしないのです。ただぐじぐじ嘴で音をたてて眠そうに膨れて止まっています。 朝から二時間ほど表に出しました。やはり表が好きなのか囀りが家の中まで聞こえてきます。昼からは裏庭に置きました。何だかとても安心したようなピーちゃんです。裏庭で雀さんと交流しています。鳥は鳥どうしでとても嬉しそうです。 ピーちゃんたち朝晩冷えるので、たくさん覆いを掛けて寝させました。それでも寒かったのかムッチーは膨れて寒そうに止まっています。キロちゃんのこともほったらかしで自分の身体のことで精一杯の様子です。もともとあまり元気のない子なので大母さんちょっと心配しています。 あまりの快晴にピーちゃんたちは一日外で過ごしました。夕方家の中に入れてもらったピーちゃんたち、眠いのか目がしょぼしょぼしています。 籠掃除をしていると必ずムッチーが嬉しそうにいつも囀っていたのに、キロちゃんが来てからは二羽で頭を掻きあって知らん顔です。歌って歌ってと何度も繰り返す大母さんが気の毒になったのか最近ソーたんが小さい声で囀るのです。 午後からお日様が顔を出したのでピーちゃんたちは裏庭でご機嫌のようでした。 夕方家の中に入れて、よく見るとウーたんの様子が大分おかしいのです。身体を膨らませてとても気分が悪そうにしています。蒸し暑いのでしんどいのかもしれません。 ピーちゃんたち朝早くから表に出してもらい夕方遅くまで裏庭にいました。キロちゃんはすっかりこの家に慣れてばたばたしなくなりました。彼女は止まり木にとまるときウグイスのように水平に止まります。 よいお天気になりましたが少し風が強い日です。表は風当たりが強いので裏庭でスズメさんと遊びました。 一日中大降りの雨でピーちゃんたちの一番辛い日でした。大母さんも留守でレタスの差し入れもありませんでした。 夕方近くでヒヨドリが巣立ったのか、「ひゅー、ひゅー」と鋭い鳴き声が聞こえていました。ピーちゃんたちは鳥の鳴き声にはとても敏感です。 恨めしい雨が朝から降り続いていて、ピーちゃんたちの辛い日です。今年の五月はまるで梅雨のようでよく降ります。 それでもみんな、レタスを貰ったことで少し嬉しそうです。 どうして五月なのに毎日のように降りつづくのか大母さんもうんざりしています。ピーちゃんたちも籠の中でうっとうしいにちがいありません。 朝は曇っていましたが、ここ数日雨だったので、やっと今日は外に出してもらいました。そういえば、ソーたんはここのところ「じぇーじぇー」とやかましい声を上げなくなりました。どうしたのでしょうか。 午前中は曇りだったので庭に出してもらっていましたが、昼からまた雨が降り出したので廊下に移りました。ムッチーとキロちゃんは時々仲良く頭の掻きっこをしていますが、ムッチーとモドちゃんの時みたいにべったりいつもくっついてはいません。大体それぞれ離れて止まって羽づくろいなどしています。 大母さんデジカメを持って来て、ピーちゃんたちの写真を撮ろうとシャッターチャンスを狙いますが、なかなかポーズをとってくれません。諦めて明日撮影することにしました。 やっとお日様が顔を出したので、ピーちゃんたちもご機嫌です。朝日が窓から入るので分かるのか囀る声にも張りがあります。 しかし「犬も白内障になる」と聞いた大母さんは、ピーちゃんたちも生き物だからと、カンカン照りの表を早い目に切り上げて裏に連れて行きました。 キロちゃんの目はルビーように真紅で羽は全身レモンイエローなのです。でも止まり方は水平さんです。 爽やかな一日です。ピーちゃんたちもご機嫌で籠掃除のときはムッチーもソーたんもぴーちゃらフイと歌いました。 寒くなく暑くなくピーちゃんたちには極楽の日です。夕方家に入れるとみんな眠そうでウーたんはもう頭を肩にうずめて寝てしまいました。 ソーたんはとても暑がりです。鳥は暑いと羽根の脇に隙間を作って風を入れます。他のピーちゃんは知らん顔していますのに、ソーたんだけは暑そうでぎゃーぎゃーと変な声を立てています。今日は気温がぐんぐん上がって涼しい部屋の中でも二十九度もありました。 夕方大母さんが忙しくて薄暗くなるまで庭に置いていましたら、ソーたんがぎゃーぎゃーと喧しく鳴きたてました。しばらくそんな声で鳴かなかったのにどうしたのでしょうか。暗くなると家へ入れてもらって早く落ち着きたいのかもしれません。 今日籠掃除をしていましたらムッチーがきげんよく囀り出しました。それを聞いていたソーたんが、低い声ですが、抑揚のある声で囀えずり始めました。 ムッチーの囀りにちゃっちゃっと言う妙な声が入るようになり大母さんは何かの真似をしているのだろうと思いました。ひょっとしたら雀さんの真似かもしれません。 庭のピーちゃんたちを見ていた大父さんが、「どうした、どうした!」 と変な声を出しました。大母さんが見に行きますと、キロちゃんが止まり木に止まって俯いたまま動かないのです。大母さんはキロちゃんが時々そんな格好をするのを知っていたので、 「キロちゃん!」 と呼びますとびっくりしたように普通の姿勢に戻りました。大父さんやれやれといったところです。 2004年6月 平成16年 今日もキロちゃんが昨日と同じ姿勢で止まっています。大母さんは寝ているのかしらとじっと見ていましたら、どうも庭の地面を見つめているのです。雀さんが降りてくるのを待っているのかもしれません。 このごろ雀さんはピーちゃんたちの金網に取り付いて中に入りたそうなのです。それともピーちゃんたちにもっと近寄りたいのかな。 ムッチーのちゃかちゃ、ちゃかちゃはスズメの声の真似だと判りました。雀はちゅんちゅんばかりでなくちゃちゃちゃと鳴いています。 ソーたんとウーたんはあまり喧嘩はしませんが、ソーたんのほうが威張っているのです。時々ウーたんはソーたんに突付かれてキョキョキョと叫びます。それ以上は苛めません。 明日から梅雨空とのことなので大母さんピーちゃんたちを思う存分外に出しました。暗くなりかけたらソーたんがとうとうケケケケと怒り出しました。夜は家で寝ることと決まっているのでしょう。 明日から木曜日まで大母さんと大父さんは留守になるのです。とてもかわいそうなのですが、「四羽でお喋りでもしてガマンしてね。」と大母さん。お水をかえにゆき子姉ちゃんが来てくれるかもしれません。 六月七日〜六月十日まで、大父さんと大母さんは旅行でお留守でした。 ゆき子姉さんが小鳥のお世話に来てくれました。 朝から雨でしたがピーちゃんたち廊下にいてもあまり文句はないようです。大母さんと大父さんが旅行中の四日間、座敷の同じ場所に置かれっぱなしで飽き飽きしていたのでしょう。 曇りの時を見計らって庭に出してもらいました。雀さんにも逢えてとても嬉しそうです。 昨日寝る前にレタスの冷えたのを食べさせたのが悪かったのか、ソーたんがしきりにお尻の辺りを気にして尻尾を振ったり嘴を突っ込んだりしています。ひょっとして下痢か便秘になったのかと大母さん心配しました。その時ウーたんがソーたんの頭をこちょこちょと掻いてあげたのです。仲があまり良くないと思っていたのに本当は仲良しだったのです。 ソーたんはなんとか元気なので大母さんほっとしました。一日中梅雨の晴れ間で爽やかだったので、ピーちゃんたちは外に出してもらいご機嫌でした。 最近、ウーたんの頭にあった薄黒いよごれが落ちて、とてもべっぴんさんになってきました。汚れが落ちるとますますソーたんにそっくりになってきました。でもソーたんの頭は少し角張っているので大母さんには見分けがつくのです。 気温が三十三度だったので、庭にいてもピーちゃんたちきっと暑かったのでしょう。夕方家に入ってほっとしたようです。 キロちゃんは大体下を見て止まっているのが癖のようです。そのまま眠ってしまってどんどん頭が下がって行くのです。今までそんなピーちゃんを見たことがなかったので、大母さん呆れて笑ってしまいます。 テレビの番組で鳥の鳴き声がすると、ピーちゃんたちは釣られて嬉しそうに囀るのです。中でもムッチーは一番音に反応します。 晩ご飯が少し遅くなってピーちゃんたちを家に入れるのが薄暗くなって来た時、ソーたんがぎゃあぎゃあという声を上げ出しました。他のピーちゃんは黙って寝ているのに、ソーたんだけはいつもと違うと耐えられないのです。 今日はあまりの蒸し暑さに大母さんクーラーを入れました。ピーちゃんたちも廊下に入れてもらい、クーラーのおこぼれで涼しいので、ソーたんもウーたんもご機嫌です。 午後からの台風接近で、ピーちゃんたち廊下でガラス戸ごしに「吹き降り」(ふきぶり)の庭を眺めています。ソーたんもウーたんも天災だと分かるのか文句も言わず黙って羽づくろいなどしています。夕方雀の声が聞こえたとたん嬉しそうにみんなで呼びかけていました。 台風一過でピーちゃんたち朝から表に出してもらいご機嫌です。近くで巣立ったヒヨドリの子がぴーぴー喧しく鳴き立てていますが、雀さんのような反応はありません。 薄暗くなったころ、裏庭に出ていたピーちゃんたちのところへ雀さんがお休みのあいさつに来ますと、みんな大喜びでムッチーはちゃかちゃか鳴くし、ほかのピーちゃんたちも大歓迎の声を上げていました。 朝少しだけ表に出して貰いました。大母さんはお出かけで後は廊下で一日過ごしました。 夕方遠くでヒヨドリたちの騒いでいるのが聞こえてくると、ソーたんはゲゲゲゲゲと異様な声を出すのです。 キロちゃんはいつも、いつも、うつ向き加減で羽根をツグミのように落としているので大母さんは、「宵待ち草のポーズ」と名づけました。でも元気で病気ではありません。 キロちゃんの「宵待ち草のポーズ」は大父さんにもうけて大母さんと大笑いしていましたが、キロちゃん何のことか分からず、きょとんとしています。 あまりの暑さに大母さん、お天気なのにピーちゃんを表には出せませんでした。午後もクーラーをかけましたので、直接冷気が当たらぬよう廊下に入れておきました。 みんな面白くないのか廊下に餌をたくさんばらまいていて、後の掃除がやれやれでした。 2004年7月 平成16年 少し早い目にいつもの寝る場所へ連れて行きましたが、ソーたんもウーたんもぎゃあぎゃあと鳴きません。小さなピーちゃんでも過ごしなれたところへ帰えると落ち着くのでのでしょう。 今日はムッチーが目をしょぼしょぼさせているので、少し早いけれど覆いを掛けると、しばらくして誰かが悲しそうに、「きょ」と二、三回鳴くのです。あまり早く覆いを掛けられるのも嫌なのでしょう。大母さんまた覆いを取りました。 今日はお客さんが見えたので、ピーちゃんたちは廊下の端のほう追い出されました。クーラーが入っているので庭先はムロのように暑いのです。多分三十三度越えていたでしょう。廊下の端の方がまだしもましなのです。 三時ごろやっとお客さんが帰りました。ようやく涼しい冷房の部屋に戻りました。 よく見るとキロちゃんの目は赤くてとても大きいのです。特別小さい目のムッチーと比較して見ると四倍ほどありました。 ピーちゃんたち、寝様は色々です。ウーたんは必ず首を肩に入れて寝ます。ソーたんとムッチーはそのままの姿勢で目を瞑って寝ています。ところがキロちゃんは頭がだんだん下がって止まり木より下まで落ちるのです。 ピーちゃんのなかで一番歌が上手なのはムッチーです。ほかのピーちゃんの鳴き声は単純で、あまり抑揚がありません。ムッチーはスズメの声を真似したり囁くように喋ったり、時々ソプラノで歌ったりします。またリズミカルで聞いていて心地よいのです。 本当に暑い日が続くのでピーちゃんたちが弱らないか大母さん心配しています。今のところウーたんが時々眠そうにしています。 昨晩はよっぽど暑かったのか、覆いを取るやウーたんとソーたんがお水を飲みに慌てて金網を伝って下りてきました。 ムッチーはキロちゃんが大好きなので、いつもくっ付いていることが多いのですが、ちょっとキロちやんが動いたり振り向いたりした時に黄色いふわふわの羽根が嘴や顔にふれるのが嬉しいようです。 お天気があまりよくないので廊下にいましたが、お昼からお日様が顔をのぞかせたので外へ出してもらいました。 今日は久し振りに涼しい日になりました。夕方いつものねぐらに返すのが遅かったのでソーたんが何度もげげげげげと怒りの声を上げています。 涼しい一日でした。ピーちゃんたちも一息つけてほっとしています。 今日の天気予報は日中三十五度だと言っています。朝は案外涼しいのでピーちゃんたちいつになく嬉しそうに囀っています。 三時ごろに夕立がありました。ピーちゃんたち廊下に入れてもらい、ガラス越しにどしゃぶりの雨を眺めていました。雷さんもあまり怖わがらず、知らん顔で止まっています。 キロちやんは宵待草のポーズに似合わず食いしん坊です。大母さんが餌を入れたとたん餌箱の中へ入って食べ始めるのです。そのくせお腹が一杯になると寂しそうにうつむいて羽を落とし首をうなだれ、「宵待草のポーズ」になるのです。 レタスのプレゼントをすると、ソーたんが凄い勢いで千切っては落してあれよあれよと言う間になくなってしまいます。それがすむと、隣の籠のレタスをみんな自分の籠に引きずり込んで下に落としてしまいます。大母さんソーたんが引っ張れないように籠の向きをひっくり返しました。 去年の祇園祭の山鉾巡行をピーちゃんたちは表から見たはずですが、今年はあまりの暑さに裏庭にいます。 この家の孫のあやかとひかりが遊びに来ました。二人の飼っているサリーちゃんは暑さのためかあまり鳴かなくなったそうです。 暑さに強いピーちゃんたちは、朝、覆いを取るととても元気です。覆いも夏は古い麻のシーツにしているのでそんなに暑くないはずです。一羽が羽ばたき出すと皆いっしょにぱたぱたと羽ばたきます。きっと空を飛びたいのでしょうが生れながらの飼い鳥は飛ばせてしまうと一日として生きられないから、それもかわいそうです。 キロちゃんは最近とても食欲旺盛で、朝の餌入れをしたとたん餌箱に飛びついて食べ出します。その上白いボーレイ粉の所が好きです。カルシウム剤なので骨が丈夫になると大母さん餌にまぜていますが入れがいがあるというものです。他のピーちゃんたちは粉のところをあまり食べません。 キロちゃんはカルシュウムを好んで食べているのですが、どうしたことか両方の羽根をいつもツグミのように落としているのです。でも何かで緊張するとちゃんとあるべきところに収まるのです。 今日は新鮮なレタスを貰ってソーたんが嬉しそうにチギっては下にチギっては下に落とし楽しんでいました。 最高気温三十六度。ピーちゃんたち午後は廊下にいましたがさすがに暑そうです。 近所のKさんところの奥さんが来て、 「黄色いインコが電線に止まってるけど、お宅の鳥と違う?」 と親切に訊いてくれました。この炎天下に餌がなかったら多分だめだろうと思いながら、大母さん電線のインコがかわいそうでした。家のキロちゃんはムッチーと仲よくおしゃべりしています。 ムッチーはますます雀の鳴き声を上手に真似るようになりました。自分でも得意なのか、機嫌がいいとキロちゃんたちに聞かせているようです。 覆いを取ると一番元気なはずのソーたんが羽と足を傷めたのか片足で止り木に止まっています。一週間ほど前から片足を持ち上げていたので、ふしぎに思っていたのですが、羽もおかしいのです。何か鳥の病気ではないかと心配しています。 ソーたんは足が痛いのか全然止まり木を握りません。バランスが取れないようで止まりにくそうにしています。一番元気だったのにどうしたのでしよう。それとキロちゃんのお尻が汚れているのです。大母さん、お尻をお湯で拭きましたが、餌箱の中にうんこをしてそのまま寝ていたのでくっついたのが固まったのかもしれません。 今日もやはりソーたんの足もキロちゃんのお尻も同じ状態です。この暑さに動物病院へ連れて行くだけでもっと弱りそうなので、そっと涼しいところに置いておくことにしました。 台風が来ているらしく一日蒸し暑い日です。キロちゃんのお尻が相変わらず汚れているので、大母さんお湯で拭きました。なかなかきれいになりません。ソーたんの足の具合も同じで、とても右足は止まり木を握れません。ここ数年飼う鳥はみんな弱くてすぐ病気になるのです。大母さんなにか公害でも関係するのかと心配しています。 キロちゃんに少しお腹のお薬を飲ましてみました。おとなしい鳥で、大母さんが捕まえても噛んだりしません。大抵の鳥は力いっぱい噛みつくのですが。ただムッチーが心配して、キロちゃんを止まり木に返すと慌てて頭や首を嘴で優しく突付いています。 2004年8月 平成16年 今日も相変わらずキロちゃんもソーたんも同じです。キロちゃんのお尻拭きはあんまり嫌がるので、もうしぜんにまかすことにしました。昨日寝しなにシンワカマツの砕いたのをもう一度食べさせようとしましたが、一度で懲りたのか口を開けません。心持ち舐めたかもしれません。今日は止めておきました。 キロちゃんはやっぱりお尻がおかしく、ウンコをいっぱいつけています。大母さん嫌そうなキロちゃんをそっと捕まえてお湯で拭きました。とても具合が悪そうです。ソーたんも足の状態が一向変わらずやはり片足で止まっています。 朝覆いを取るとキロちゃんは止まり木にべたっと止まっていましたが、とてもしんどそうでした。もう少ししたらビオフェルミンを砕いて食べさそうと、大母さん朝の食事を終えて籠を覗いたら、もう新聞紙の上に落鳥して虫の息でした。ムッチーが心配そうにキロちゃんを見ています。抱いて外に出すとばたばたと辛そうに騒ぐので、お水で嘴を湿らせてまた籠に戻しました。ウーたんとソーたんのほうの籠の掃除をしかけると、ムッチーが何時ものように囀り出しました。それで元気が出たのかキロちゃんがばたばたと新聞紙の上で羽ばたきました。それから静かに眠るように亡くなりました。しばらくお別れに籠において置き、そのあとで外の庭の台の上にお水と餌を置いて、空が見えるようにしばらく寝かせてました。庭にお墓を造りロウソクとお線香を上げて大空に帰っていくようお祈りしました。綺麗な黄色い鳥さんさようなら、そしてありがとう。 ムッチーかソーたんか分かりませんが夜中にばたばたと暴れて大母さん起きてしまいました。ムッチーが淋しがったのかもしれません。ずっと具合の悪いキロちゃんにくつっいて頭をこちょこちょしたりして慰めていたのですから。もうキロちゃんの宵待ち草のポーズもみられません。大母さん残念ながら写真を撮ってないのです。 |