国別ワインの概説と銘柄例2

フランス　　　　　　　　　　　　　　ホームページ（表紙ヘ) 　 　　　　　　　　　　　更新日 2002.7.3 　ワインの種類の多さ、品質、格付の確かさ等全ての面でワイン王国にふさわしい地位にゆるぎはない、しかし世界的なワインの消費の拡大に伴って、値上がりの著しいものが多い。

ブルゴーニュ　　　　　　　　　　　　　　　　　フランス生産地概念図 ブルゴーニュはボルドーと共に、フランスワインの双璧的存在である、ブルゴーニュの白は世界中の白ワインの最高峰であるし、ブルゴーニュの赤はボルドーの赤とは異なる単一品種で世界でもここしかないとといった地位を確保している。ブルゴーニュの壜(ボトル)は赤白共なで肩である。 ブルゴーニュのワイン生産地区は、Cote de Nuis　コートドニュイ、Cote de Beaune　コートドボーヌ、Chablis　シャブリ、Cote Chalonnaise　コートシャロネーズ、Maconnaise　マコネ、Beaujolais　ボジョレ等がある。 ブルゴーニュのワインは赤白共、購入時の選択の難しさは他に類を見ない。ワイン名とヴィンテージのみでは中身が違うのだ、同じワイン名で、生産者の多数、ネゴシアン(酒商)の多数が出しており、味もピンキリとくるから始末が悪い、有名な生産者の生産者元詰めワイン(ドメーヌ)を選べばよいが、有名な生産者と言えどもどこまで信用してよいか分らない。 高い買物をして試飲もせず、飲頃でないので、ワインセラーに保管後、飲んだ時にがっかりすることがよくある、又安くて旨いものはまず無い。購入は1本とし必ず試飲し(試飲と云っても若いうちは難しいが)、コストパフォーマンスを追及し気に入ると買い足ししている。 ブルゴーニュの赤はピノノワール種のみで作り、澄んだ赤色でこの赤色のことをワインレッドという、繊細で、なめらかで、シンプルな味わいで香気にみちたもの。お薦めはといっても以上述べた理由で見つかるものでなし、抽象的に表現すると、低価格帯のもの(3500円から4000円位)で、比較的安心なのは、Vosne Romanee　ボーヌロマネ(村名ワイン)、ボーヌには凡庸なワインはない(というより、あってはならない)と云われているらしいが、実感する。ブルゴーニュの白のお薦めはムルソーが無難。 ブルゴーニュの白はシャルドネ種で作り、世界中の葡萄生産地域で最も白の高級品をも生みだす、又熟成によりブーケを醸し出し素晴らしいワインになる。

産地中分類	赤白	葡萄品種、割合	格付け	級	銘柄例
Cote de Nuis コートドニュイ	赤	ピノノワール種のみ	ブルゴーニュの格付の例 ブルゴーニュの格付は畑単位の格付と村名AOCの格付になっている。 有名なブルゴーニュの赤ワイン名、ジュヴレシャンベルタン(村名でもある)を例にとると、上位より Grand Cru グランクリュの畑(例：シャンベルタンクロドベーズ/グランクリュ、他7銘柄ある) Premier Cru プルミエクリュの畑(例：ジュヴレシャンベルタン/プルミエクリュ/クロサンジャック、他22銘柄ある) 村名ワイン(例：ジュヴレシャンベルタン)(多数の生産者及び酒商) 地域名のワイン(例：ブルゴーニュとかコートドニュイとか)となる。 それぞれの中に多くの生産者(ドメーヌ)や酒商がある、例えばシャンベルタンクロドベーズ/グランクリュと名乗った畑ですら複数の生産者(ドメーヌ)がある。	グランクリュの畑	Bonnes-Mares ボンヌマール、 Chambertin シャンベルタン、 Echezeaux エシェゾー、Tache,La ラターシュ、 Romanee-St-Vivant ロマネサンヴィヴァン、 Romanee-Conti ロマネコンテイ、 Chambertin-Clos de Beze シャンベルタンクロドベーズ Musigny ミュジニ 等
				プルミエクリュの畑	AOC村名と同じ名でプルミエクリュ (例：ニュイサンジョルジュ/レカイユ）
				村名ワイン	Gevrey-Chambertin ジュヴレシャンベルタン、 Vosne-Romanee ボーヌロマネ、 Nuits-St-Georges ニュイサンジョルジュ、 Morey-Saint-Denis モレサンドニ、 Chambolle-Musigny シャンボールミュジニイ 等
				地域名のワイン	Bourgogne ブルゴーニュ、 Cote de Nuis コートドニュイ等
Cote de Beaune コートドボーヌ	赤	ピノノワール種 のみ		グランクリュの畑	Corton コルトン
				プルミエクリュの畑	AOC村名と同じ名で Premier Cru プルミエクリュ
				村名ワイン	Aloxe-Corton アロースコルトン、Pommard ポマール、 Pernand-Vergelesses ペルナンヴェルジュレス、 Auxey-Duresses オーセイデュレス、Beaune ボーヌ、 Saint-Romain サンロマン、等
				地域名のワイン	Bourgogne ブルゴーニュ、 Cote de Beaune コートドボーヌ、等
	白	シャルドネ種		グランクリュの畑	Corton-Charlemagne コルトンシャルルマーニュ、 Batard-Montrachet バタールモンラッシェ、 Montrachet ルモンラッシェ、 Chevalier-Montrachet シュバリエモンラッシェ 等
				プルミエクリュの畑	AOC村名と同じ名でプルミエクリュ (例：ムルソー/シャルム、 ピュニリーモンラッシェ/クラヴォワヨン）
				村名ワイン	Puligny-Montrachet ピュニリーモンラッシェ、 Chassagny-Montrachet シャサーニュモンラッシェ、 Meursault ムルソー、Saint-Aubin サントーバン 等
				地域名のワイン	Bourgogne ブルゴーニュ、 Cote de Beaune コートドボーヌ 等
Chablis　 シャブリ	白	シャルドネ種 (石灰質の土壌とから独特の辛口のワインを生む、日本の料理との相性も幅広く利用価値は高い。)	シャブリの格付は4階級がある。各階級に多くの生産者(ドメーヌ)とネゴシアン(酒商)があり、近年には栽培面積が急増し、粗製乱造気味で、旨いシャブリを見つけるのは難しい(私見だが)、以前はグランクリュなら安心出来たが、これですらがっかりすることがある	シャブリグランクリュ	Blanchots ブランショ、Bougros ブーグロ、 Clos レクロ、Grenouilles グルヌイユ、 Preuses プリューズ、Vaudesir ヴォーデジール、 Valmur ヴァルミュールの 7つの畑がある
				シャブリプルミエクリュ	Fourchaume フルショーム、Vailons ヴァイヨン 他(17の畑がある)と多数の生産者
				シャブリ	多数の生産者
				プチシャブリ	多数の生産者
Maconnaise マコネ	白	シャルドネ種	AOC(原産地統制名称ワイン)マコンシュペリュール	上位 AOC	Pouilly-Fuisse プイイヒュイッセ、 St-Veran サンヴェラン、等
				村名ワイン	Macon-Villages マコンヴィラージュ、多数の生産者
Beaujolais ボジョレ	赤	ガメ種	ボジョレヴィラージュ、ボジョレ ボジョレヌーボヴィラージュ、ボジョレヌーボ	村名ワイン	Moulin-a-Vent ムーランナヴァン、 Fleurie フルーリー、Morgon モルゴン、等
フランス全体	赤 白		上記の格付けは頂点のAOCを更に格付けしたものである、ラベルのトップにGrand Vin de ...と表示されているのは格付けと関係無い。 フランスのVin De Pays(地酒産地ワイン)は上手くみつければ￥600-1,000/本でバランスの良い旨いワインがあるので挑戦価値充分、特にシャルドネ種の白ワインはコストパフォーマンスが高いと思う、日常は高いワインを買わないで、このクラスに挑戦し探すのが賢明です。	多数	AOC(原産地統制名称ワイン) VDQS(上質指定ワイン) Vin De Pays(地酒産地ワイン)--地域単位、県単位-- Vin De Table(日常用テーブルワイン)　の順 (600〜1500円位)