赤ワイン用葡萄の品種は30種以上あるが主なものを概説する　ホームページ（表紙ヘ)
葡萄の品種	生産地域	概略
Cabernet Sauvignon カベルネソービニヨン種	フランスのボルドーメドック区域の主要品種 カルフォルニア、オーストラリア、チリ、 アルゼンチン、南アフリカ等	タンニンを多く含む重厚な赤ワインの代表的品種、ボトル詰め後も熟成する、若いうちは渋く香りも鋭いが、熟成とともにシルキーになり、あまーいフレーバーを醸し出す(フランスのボルドー)。メルロ種やカベルネフラン種その他とブレンドされる。カルフォルニア、チリでは年による出来の差は少ない
Merlot メルロ種	フランスボルドーのサンテミリヨン、 ポムロル区域の主要品種、 カルフォルニア	柔らかな口当たりのワインとなる、カベルネフラン種、カベルネソービニヨン種とブレンドされる。メルロ種は柔らかなで濃さもあり、渋さはカベルネソービニヨン種ほどでないので、赤を飲み慣れていない人には取っ付き易い
Cabernet Franc カベルネフラン種	フランスのサンテミリヨンの主要品種 フランスのロワール河流域	ボルドーではブレンド用にも用いられる、シノンの品種(明るい色調、軽めのワイン、炭臭い香り)
Pinot Noir ピノノワール種	フランスのブルゴーニュ地方のコートドールの主要品種、 カルフォルニア、オーストラリア	ブレンドせず単一酒、タンニンは少なめで熟成は早い、繊細で、なめらかで、シンプルな味わいで香気にみちたもの
Grenache グルナッシュ種	フランスローヌ河南部	種々の品種(13種類の中から/シラー種、サンソー種(Cinsault)、ムールヴェードル種(Mourvedre)他)とブレンドする、アルコール分が高い、シャトーヌフデュパップ、コートデュローヌのベース品種
Gamay ガメ種	フランスのボジョレー地方	軽めでかなりフルーティー、早飲みワイン、ボジョレーヌーボの品種
Syrah/Shiraz シラー種/シラーズ種	フランスのローヌ河流域/北部コートデュローヌ、 オーストラリア、カルフォルニア	灼熱の太陽を受け、タンニンが多く、深紅色で、胡椒の香りがするワイン(コートロティの品種)。オーストラリアではシラーズという、シラーズとカベルネソービニヨン種又はグルナッシュ種又はムールヴェードル種をブレンドするのもある
Nebbiolo ネッビオーロ種	イタリアの北西部ピエモンテ州	イタリアの最良の品種、バローロ、バルバレスコ等、タンニンが多く熟成型、酸味もある、バローロは100%ネッビオーロ種(収穫が遅いため年により出来の差がある)
Brunello ブルネッロ種	イタリアの中央部トスカーナ州	サンジョベーゼ種の系統で高級赤ワインを生む、ブルネッロディモンタルチーノ等
Sangiovese サンジョベーゼ種	イタリアの中央部トスカーナ州	キャンティーの主要品種、酸味がありフレッシュで、スミレ/いちごの青臭さの香り。カナイオーロ種、トレッヴィアーノ種、マルヴァジア種等とブレンドされる
Zinfandel ジンファンデル種	カルフォルニア	果実風味のフレーバー、色が濃く上品な酸味、ブラッシュワインにも使う
Tempranillo テンプラニーリョ種	スペインのリオハ主要品種	熟した果実の香り、くせのない、柔らかい酸味、濃厚さも備えたもので熟成する
Barbera バルべーラ種	イタリアの北西部ピエモンテ州、 カルフォルニア	酸味が強くスパイシー、量産型で色が濃く果実の風味、イタリア料理に相性がよい
Corvina Venonese コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種	イタリアの東北部ヴェネト州ヴェローナの近郊	ヴァルポリチェッラ、バルドリーノの主要品種、ロンディネッラ種(Rondinella)、モリナーラ種(Molinara)、サンジョヴェーゼ種と混醸する、ルビー色で苦味と酸味のある爽やかな軽めの辛口
Negroamaro ネグロ・アマーロ種	イタリアの南/プーリア州	暗紫色をした濃いルビー色のワイン、濃厚で酸は柔らかく、凝縮感がありタンニンは柔らかい、トマトソースにも合い、野外のバーベキューにもok