大脱走(2)
車が少なくても用心に越したことはない。きちっと、いつものように横断歩道から渡ることにした。

(三田教習場の車は要注意)
赤信号で渡ってはいけない。百も承知だ。

(モノレールが道先案内人のようだった)
通りを渡って、路地をちょこっと行くと、五叉路に出る。人間はたいがいここで迷う。ぼくは迷わず左斜め道の道を選んだ。

急ぐ旅でもない。金網越しに猫がいないかチェックしながら、芝浦工大の方へ向かった。ここは一方通行、すなわち猫オフリミット、ワンウェイなのだ。

四つ角に出る。進むべき道は分かっている。ぼくがじっと見据えている方角だ。
この交差点は信号機がない。危ないようだが、道が狭いだけに、車もスピードをあまり出さないから意外と気楽に渡れる。

商店街を突き抜けると、札の辻に向かう最大の交差点だ。人身事故も時々ある。非常に危険な場所だ。いつもならとても一人で渡ることはできない。しかし、神は我に味方してくれた。とっても車が少なかった。
大手を振って、いやしっぽを振って、とっとっとっと渡った。
そうだ!この渡り終えたところで、中央公園から1000メートル激走の上カンボーを襲撃して死闘を演じたんだった。

(そのとき激走した左岸プロムナード)