5/4(1)

 明け方はかなり冷え込んだ。
 朝の強いお母さんに誘われて、車山から霧が峰の方まで行ったが、雪がだいぶ残っていた。駆け回ろうかとも思ったが、足が泥んこになっては乗車拒否される可能性もあるので、思い止まった。

 早朝ドライブから帰るとすぐ、可哀想にお父さんもたたき起こされ、みんなして車に乗り込んだ。飯田まで菜の花を見に行くのだという。そんな花はどこにでも咲いているだろうに。
 ヒーターを入れないと寒い。4度以下になっているのは確実だ。
 しかし眠い。

 風邪気味か頭痛がするといって、ルル3錠で眠ってしまったお父さんに付き合ってぼくも寝た。
 ふと目を覚ますと、なるほどそこは一面菜の花畑であった。


 長野の菜の花は野沢菜になるのだというけど、本当だろうか。野沢菜漬けはちっとも黄色くないぞ。
 初夏に雪をまだいっぱい抱えた飯綱、黒姫、妙高の三峰。手前では千曲川がゆったりと身をくねらせている。こういう自然を前にすると、人間の歴史なんて、ほんとケチなものに思える。

菜の花畑
これを大きく見たいと思う方はクリック。
ただし135kbあるので注意。
ノートパソコンだと菜の花が零れ落ちます。

 さんざ黄色を堪能してから、小布施に回った。
 先週、ばっちゃんが「あたしゃ落雁は好きじゃないけど、善光寺でいただいた小布施の栗落雁は、それはそれはおいしかったあ」と言っていたので、それを買おうというのだ。

 姑の言うことなんか素直に聞くお母さんじゃないのだが、こと食い物となると話が違う。ん?それとも近づく母の日での点数稼ぎか。
 どっちにせよこっちは付き合いきれないので、句をひねりながら駐車場で待った。栗ソフトクリームに人が並ぶほどの陽気だったが、日陰は涼風が渡って気持ちがよかった。

≪竹風に 舞う桜と 母を待つ≫

 笑っちゃうじゃありませんか。
 栗落雁は季節物で、それも車を停めた竹風堂ではなく小布施堂にしかない。普通の落雁と違って日持ちしないから予約も必要。だから今日来てはいとは、手に入らない。
 それなのに、しっかりひとつ手に持って帰ってきた。中年女の凄まじいばかりの執念。キヨハラに爪の垢を分けてあげたい。

next