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小布施(おぶせ)は小さな観光町だ。お父さんの感覚では、なぜか九州の由布院(ゆふいん)を思わせるとか。ハイシーズンとあって人ばかり多いので、すぐ近所のガーデニング屋に行った。
そこも車でごった返していて、犬が来るような場所ではない。目の前のりんご畑の方が気持ちよかった。

今年はみんな1週間か10日、花が咲くのが遅い。だったら水芭蕉があるかもって、牟礼に向かった。
・・・と、そこには

こんな張り紙が。うっひょう〜〜!
実際、1本残らず全部めちゃめちゃに壊されていた。

このシーズンを当てにしていたお店屋さんは深刻だ。子犬を抱いて震えていた。

観光客も手持ち無沙汰になんか食べているしかなかった。

転んでもただ起きない、めげないうちの家族は、まだ「オオヤマザクラ」があるはずだと、トヨタカルディア・エアリアルに鞭を当てて走った。
・・・と、おお!立派な枝垂桜が。

え?これあの有名な「オオヤマザクラ」ではないの?てっきりこれがそうかと・・・
思い込みの強い家族は、肩透かしを食った顔をしながら、こりゃいかんと、さらに車を急き立てた。
・・・と、おお!

ん?なんじゃい、これ。さっきの名も無い枝垂桜の方がゴージャスだぞ。車は狭い道にいっぱいひしめいているけどさ。札幌の時計台か高知の播磨屋橋ってなもんだろう。
もうこれで帰るかと思ったら大間違い。