2006年06月の日記

ライフサイクル LifeCycle

2006年6月15日(木曜) 【旧暦皐(五月)廿日】 
天候 小雨 気温21℃(午後1時半)現在
雨が降るたびに草木がどんどんのびます。 周囲は緑に囲まれているので、うかうかしていると「緑の洪水」に呑み込まれてしまいます。

■ 朝から庭で草刈りをしていました。
午前11時をまわってポツポツと雨が。それから1時間ほど、少しずつ雨の勢いが増してお昼をまわる頃には本降りになりました。

まるでプールの中で泳いでいるような気分になり午後1時に帰ってきました。

 みなさまの地方、今日のお天気はいかがでしょうか。沖縄から北海道まで全国的に雨模様のようですね。
約2ヶ月ぶりのひるさいど通信です。みなさま、お変わりはありませんでしたか?

■ 昨年から放送大学の大学院課程で、臨床心理学に関する科目を学習しています。四月からの今学期は「家族心理学」。

まず、放送と印刷教材、参考文献などを読みながら「中間試験」にあたるレポートを提出しなければなりません。これに合格しないと7月の単位認定試験に臨むことができません。先週、締め切り間際にようやく仕上げて郵送しました。
■いまから16年ほど前になります。 女房へのプレゼントに買ったブーゲンビリア。  「枯らしちゃいけない!」と世話をしたのが園芸をはじめたきっかけでした。

課題は二つです。

  1. 家族の問題が悪循環に陥る課程について、コミュニケーション理論の観点から、具体的な例を示しつつ述べなさい。
  2. ライフサイクルと家族の心理・社会的危機について、役割というキーワードを用いて論じなさい。
というのです。

 家族の中での会話というのはパターン化、つまり同じ話の繰り返しになりやすいものです。 これがまぁ、よい話ならばよいのですが、悪い話だと「悪循環」になってしまいます。

 家族の中での意志の疎通のあり方などについて、『精神の生態学』という本を著したベイトソンという人類学者とカリフォルニアの臨床心理学者たちが研究した「コミュニケーション理論」というものがあります。「問1」はこの立場から、どうして「悪循環」になっちゃうのかを800字で説明しろ、というものでした。

もうひとつ。 「ライフサイクル」というのは人間の一生をひとつの発展過程としてとらえ、各段階…乳児期とか、幼児期とか、児童期、思春期、青年期とか…に、それぞれ固有の発達課題があって、危機を克服しながらそれぞれ課題を解決できれば次の発展段階に順調に進めるし、解決できなければ、次の段階に「問題」をひきずって葛藤状態に陥り、場合によっては神経症などの病気、あるいは精神や人格の障害を招く…という考え方です。同じことが家族のライフサイクルにもあてはまるというのです。

 家族というものは、一対の男女の結婚からはじまり、子供が生まれ、成長し、やがてその独立を迎え、最後に配偶者や自らの死によって、ひとつのサイクルを終える、というようにとらえられます。ここでも、家族のライフステージ(発達段階)に応じて課題があり、それが解決できたか否かで、家族の心理的なあり方がよいものになったり、悪いものになったりする…というのです。

 ところで、家族の中の「人間」というのは、単なる誰々さんという「個人」ではなくて、配偶関係や血縁関係という生物的なつながりによってお互いが関係づけられた存在です。そして、家族のAさんは、他の家族にとっての「おとうさん」や「おかあさん」、あるいは「子供」という「役割」を担った存在として、関わりを持ち合います。。

 このふたつの考え方を結びつけて、「家族の心理・社会的危機について」、やっぱり800字以内で書け、というものでした。

■すぐにも、思い当たる問題です。「ハーッ」とため息をついてしまいそうなくらい。みなさまはいかがですか?

さて、これをガクモン(学問)的に分析して論文にまとめろといわれるとなかなか難しい。「通信」をおさぼりしていた2ヶ月は、こんなことにかまけていました。

女房や中学生の息子にも読んでもらったのですが、「なんだかわかんない」、「??????」という顔をされました。どんなことを書いたのかは、また後日機会があったらまとめましょう。

■この「ひるさいど通信」2001年7月からはじめたのですが、今月で丸5年目になりました。毎年6月はイソヒヨドリのヒナの巣立ちや、オレガノの花が咲いたトマトやナスが大きくなった…といった、あいも変わらない話題。

でも、ことしも14日にイソヒヨドリのヒナが見られてほっとしました。個人も家族も社会も、そして自然さえも…、「個」という単位で見るとどんどん変わっていきます。昨日生まれたものは、今日死んで姿を消しているかもしれません。ただ、同じ「ライフサイクル」を忠実に繰り返すことを使命とした自然の生き物たちは、同じ季節にはだいたい同じ姿を見せてくれます。

※ ちなみに、2002年6月の「通信」をあけたら、サッカーワールドカップの話が書いてありました。これもサッカーという競技にとって、ひとつの「ライフサイクル」なんですね。なるほど。

2006年06月15日(木)   No.62 (思想)

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