† First impression †
detaill

by るな
各論(笑)ということで、仕切り直して。

最近、ものすごく簡単に使われるようになったけど、私は「世界観」という言葉が、あまり好きではありません。意味わかって使ってる?って思うんだけど、納得いく説明ができないことを、全部 「世界観」で片づける人っているじゃない。”知的把握にとどまらず情意的評価を含む”のが 「世界観」じゃなかったっけ?考えるとこ飛ばして、”感じるのが大切” みたいなのは、理解させる努力を放棄してるだけなんじゃないの?

・・・と、思うんですけどね〜、今回ばかりは、「世界観」使わざるを得ないかな、と。(苦笑)
もうね、これが好きか嫌いか、っていうのは、”世界観が違う”としか言いようがない。「あれのどこがいいの?!」と聞かれても、「あれがいいんじゃない。わかんないの?」としか答えられない。そして、その説明のできない「あれ」って、ひたすら有馬大尉の感性から出て来てるんでしょうねー。

プロローグを見てると、ストーリー自体にもアヤシいもの(笑)を感じるんだけど、少なくとも前編の本編だけなら、”エリート軍人と、暗い生い立ちを持つ司祭の、友情と破綻” ・・・とか言っちゃえば、なんてことない。(実際、風間少佐のひとり芝居のシーンは、私たちのイメージする「帝國」の枠から、はみ出してはいなかったと思う。ただ、あの狂気のキャラクターは、元帥の”風間少佐”ではなく、有馬大尉の”風間少尉”だったけど)
それがど〜も、全編トンデモナイ(笑)もの見せられた印象が残る、というのなら、それは後半の、有馬大尉による”異色耽美世界”に、全部さらわれちゃったせいでしょう。(笑)

で、ああいう世界っていうのは、一定好きな人がいるわけです。ほら、ここにもな。(笑)
セリフもね〜、罠を仕掛けられたようにツボに入るのが、そこここに転がってましたよ。拾えたものは、レポのほうに書いてあるけど、拾いきれなかったのは・・・ああ〜、ビデオがダメなら、音声だけでも出して〜!!(笑)

ま、そんな感じで、とにかく私は、あれが
好きだぞ、と。
わかろうが、わかるまいが、
好きだぞ、と。
噛みまくりも、矛盾も気にならないくらい、
好きだぞ、と。
なんなら有馬大尉がいなくて好きだというのに、いるんだからもう大変だ。
柱の影で回って踊るぞ?というくらい、
好きだぞ、と。

とまあ、説得力のない自己主張をしたところで、感想を。
あくまで私が有馬ファンであること、3年がかりの有馬ファンであること、大本命有馬対抗ナシであることは、念頭に置いてお読み下さい。いつもとツッコミが違う、とか言われても、知りません。(笑)


まず、一番評価したいのは、やはり"芝居”を持ってきたことです。
ユニットでライブ、ということで、コントとかバンドとか仮装とか、そういうタノシイことを期待して見に来た方には、まったく気の毒なんですが、それがやりたいなら、長時間ライブに大尉を引っ張り出せば済むわけで。ふたりでやるライブでしか出来ないことに、自分たちが主役の芝居を持ってきたのは、BESTな選択だったと、私は思っています。
そうだよ。せっかく舞台の中央に立つチャンスなんだよ?芝居やらなくて、どうする!

ストーリーに関しては、”あれを「帝國」の名でやるとは” って感想もあるようですが、私は、少し前述してますが、あれは「帝國」らしいと思ってます。乱暴な比べ方だけど、Vol.22(元帥がやってくる Yah!Yah!Yah!)と似た構成だと思いますが。元帥府や戦地のシーンが、風間少尉のシーンで、城のシーンが、教会のシーン。元帥とリチャードの関係が、風間少尉とティモテ。

脱線しますが、もしあの式典を、有馬大尉に美術まかせたら・・・100年湖底に沈んでた城ですよ?しかも恨みを持つ幽霊の棲み家です。さぞかし、ゴシックなセットにしてくれたことでしょう。(元帥に、ゴシックの魂はないと見た!・笑)

戻って。というわけで、実はそんな奇抜な展開してないんですよね、まだ。(プロローグから見るに、後編トンデモないことになるやもしれん、とは思いますが)今のところは、大戦中のヨーロッパとか、逆に荒廃した近未来ものとか、そんなイメージがかぶる感じ。

書いたのは、有馬大尉ひとりのクレジットになってましたけど、実際、少佐とどれくらい擦りあわせてるのかなぁ。というのは、風間少佐のパートと、有馬大尉のパート、色があまりにも違う気がするのです。キャラの色が違うから演出も違う、って、そんなことじゃなくてね、少佐のパートは余分なものがなくて簡潔なのに、有馬大尉のパートはセリフが多かった・・・。自分のパートは詰め込み過ぎちゃったのかなぁ。
まだ全編が終ったわけではないので、どんな伏線になってるのかは、わからないのですが、今の段階では過去の思い出語りが多過ぎたような。・・・個人的には、大尉が長くしゃべってるのは、盲目的に歓迎なんですけどね。(笑)
そして、ラベンダーというキャラがよく見えて来ないのに、ラブストーリーは必要なのか??とか。深読みするなら、ラベンダーとハッピー・エンドが来ますよ、これは。(笑)

これもまた前述ですが、大尉の本で個性がものすごく出ていた点は、風間少尉のキャラクターです。これはパラレルなんだと思うんですが、元帥ライブの元帥と同じように、風間少尉も14帝國の風間少佐のひとつの姿なんですよね?

式典を見ていると、元帥はおそらく自分の知っているリッターの個性をもとに、舞台上の式典のリッターを描き出しているんじゃないか、と思います。たぶん風間少佐は、賢くて器用で、負けるのが嫌いで、ちょっとズルくて、そして、元帥が大好きって感じ?
だから、あの冷酷で魅力的な少尉は、元帥には書いてもらえない風間少佐なんじゃないかな。ああいう少佐が見たかった、という人にとって、大尉の書いた本の功績は大きいと思います。(元帥と比べるなんて、と言われそうですが、あれだけの長さの本を書くというのは、今まで比べようにも、他の人は手を出さなかった分野なんですよ。そのチャレンジを評価してもいいのでは)

そして、それを大尉に出来ると見抜いた、風間少佐の目もすごいと思います。本当に、なんで「いける!」と思ったんでしょうね??それをぜひ、聞いてみたいところです。


そして、有馬大尉が自身でないキャラで出て来たことは、私にはすごくポイント高いのです。理由はすごく個人的な思い込みがもとなので、ここでは控えますが、要は式典の舞台の有馬大尉、あの不思議なキャラを壊さないでくれた、ということ。それでいて、式典では見られない新しい面も見せてくれたということです。
”ティモテ”ってネーミングは、正直あのシリアスな流れの中でツラかったんですが・・・コメディ展開もある話なら大ウケだったんですが・・・でも、じゃあなんて名前なら良かったのかって、それはまた微妙な問題だし。らしかったんだから、いいのかなぁ、と今は思ってます。・・・慣れただけか?


演技に関しては、風間少佐はやはり上手いな〜と思ったんですが、それだけに、セリフけっこう噛んでたのが不思議でした。いつ本もらえたのかわからない(笑)式典でも、めったに噛まない人が、3ケ月見て来たはずの本で、噛みまくってたのは、どういうことなのかなぁ。それだけ緊張してたんでしょうか。

有馬大尉の演技については…いろいろ言われるだろうことは、わかってるんですが、有馬ファンから言わせていただけば 「そういう問題じゃないから」
式典だったらねー、100年かかっても、こんなにセリフしゃべりません。(泣)尉官にセリフが少ないのは、今に始まったことじゃないけど。以前、加納中佐と秋山少佐が、尉官時代に「はっ」というひとことのセリフを繰り返し練習してたという、涙ぐましいエピソードを語ってましたが、有馬大尉のひとことはね〜、その練習さえ許されないんですよ?!やる気が伝わっちゃダメなんだもん…。(泣)
入隊した頃は、ちゃんと声出してセリフ言ってたんです。「頑張らない」キャラが定着したのは、中尉に昇進したときからで、それはそれで他の追随を許さない強力キャラではあったけど、私はやっぱり頑張ってるところが見たかった。もしかして ご本人が、頑張らなくて済むのを、良しとしてたら、どうしようと思ってた。それじゃあ続けてる意味ってなに?
だから今回、頑張ってる大尉を見られて、それだけでも満足なのです。頑張れる人だと証明されて、すごく嬉しいのです。しかもそれが100年分もの頑張りですよ?なんの文句がありましょうか。

…やっぱり有馬大尉には甘いって?

当然でしょう。

じゃなくて。甘いかなぁ?ファンじゃなくても、ずっと見てた人なら、わかってくれないかなぁ??


そういえば、話にひきこまれて、なに間違えたとかなに噛んだとか、キレイに忘れてるのに、1コだけ忘れられなかったことが。
有馬大尉、”調査”を噛むのに、”ちょ、調査”ならわかるんですが、なぜ 「(思い切り)
、調査」 になるんですか?(笑)言葉の覚え方が、音単位じゃなくて、文字単位なのかなぁ・・・。

個人的に好きなのは、やはりあのセットと衣装です。(笑)
いずれ絵に起こしますが、壊れたマネキンに包帯とか(それもヤ〜な感じに、指が曲がってたり^^;)、鉄条網に薔薇の葉とか、お墓の十字架とか・・・。あれ、別に用意がなくても進行出来るんだと思うんですが、あったからこその「異色耽美世界」ですもんね。
衣装は、アウアアが、らしくて泣けてきました・・・(笑)似合いすぎ。もういいや、と思ってたのに、自分内ブームが再燃しそうです。(笑)軍人のときと、司祭のときを分けるための衣装替え、工夫されてましたね。髪も、まとめたり、おろしたり・・・。
髪の色は、本当にビックリしました。髪、かなり大切にされてるはずなのに、傷むようなこと、わざわざするなんて・・・。それだけ、このライブに力入れてるんですね。

トークの大尉は、なんだか自信に溢れて、舞台の主役であることに、慣れてました。いつもの大尉の不安定な感じは、脇役に慣れてなかったのか、と思ったり。
ちょっとビックリです。リッターは、将官はともかく、主役であることに慣れてないのが当然だと思ってたんで。あれが本当の大尉なのかな・・・。なんかむしろ、入隊当初の風間少尉のごとく。笑顔で挨拶に応じておいて、こちらが背中向けたら、鼻で笑われそうな(笑)王様っぷりでしたよ。



総じて。
もし、出来高だけで点数をつけろ、と言われるなら、こんな私でも高得点はつけません。
が、ツッコミどころが多いのは承知していても、それを上回るものが、少なくとも私にはあったライブでした。出来高より高付加価値!
おふたりの、この1日のためにかけた熱意とか、どれだけこの舞台を大事に思ってるかとか、そういうことは、ものすごく伝わって来て、それが間違いやトラブルを霞ませるパワーだったんじゃないかなぁ。

ただ、事前になにをやるのか、カケラも匂わせなかったおかげで、来てはしまったけど喜んでる人ばかりじゃなかったのも確かで。”驚かせたい” という思惑があったので、仕方ないのかな、とは思うんですが、会場の雰囲気からはキビしかったですね。あのプロローグで、笑い取っちゃうんだもん・・・。(涙)おかしくて笑ってるんじゃなく、どうしていいかわからなくて笑ってる、って感じの微妙な笑い。
次回以降は、見に来る人が、自分で選べる状況にしてもらえるといいんですが。


後編見たいです。めちゃめちゃ見たいです。
ティモテと少尉に、憑りつかれています。早くあのふたりを、助け出して下さい。

2002年9月22日記述
2002年10月8日UP

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