| † First impression † outline by るな |
なぜ ”ORANGE TOWN” なんだろうね? 私が ”ORANGE”といえば、思い出すのは、キューブリックの 「時計じかけのオレンジ」 かなぁ。 人間でありながら、ある反射によって支配を受ける主人公・アレックスが、「これじゃ俺はまるで 『時計じかけのオレンジ』 じゃねーか!!」 というようなことを叫ぶのがタイトルの由来。オレンジという生きた物の形をしていながら、中身は機械であるという解釈らしいんだけど、そもそも作中で使われるスラングで、オレンジ=人間という意味があるそうです。 ので、”ORANGE TOWN” は、生きた人間の町=自らの意志で生きていく町。 ・・・とか言って、たんに東区にあるテナント・ビルから取ったんだったらどうしよう?(笑) 映画の最後で、アレックスが、自分のアイデンティティ (それが悪党であることなんだけど ^^;) を取り戻して 「I was cured all right」 と言うシーンが有名らしいんですが、後編で己を取り戻した少尉に言っていただきたかったセリフです。 さて。とにかく 「美術効果」 に驚かされてしまって、 ”なにを言いたいのかわからない” という声もあったみたいだけど、そうかなぁ。テーマにしようとしてることは、わかりやすくない?ひとりの人間の中にある善悪の対決とか、支配・被支配とか。物語が終わっていないので、結論が読めないのは確かだけど。 こういう世界は、それこそ 「時計じかけのオレンジ」 と一緒で、受け入れる人には、その特殊性で、ある意味 冷静さを失った賞賛を受け、ダメな人はぜんぜんダメ…それも、生理的に受け付けない、なんていう、歩み寄りようのない理由で拒絶されちゃうんだよね。「素晴らしい」 か 「糞」 か。誉めるほうも、けなすほうも、論理的にはなり得ない。 "こういう世界" ってどういう世界?っていうと、また ひとことでは説明しづらいんだけど、まあ乱暴にゴシック、で、ビジュアル系? (とくに名古屋・笑) バンギャだから、こういうのは好きに決まってる、という人が多い中(笑)、バンギャだったから見飽きた、という声を聞いたんですが、どこで見飽きたんですか?教えて下さい。私も見飽きたいよ。(笑) ええ、私は好きなわけです。”こういう世界”が。 間違いも、セリフの噛みも、ストーリーの穴も、まったく気にならなくなるくらい。 それだけ、ひきこまれていました。 けれど、前編の本編だけを見るならば、実はそう奇抜なストーリーになっているわけじゃないと思う。風間少尉が壊れる過程が、若干オカルトチックな感じがしたくらいで (それも、オカルトなのか、単に自己崩壊したのか、今のところは不明だし)、なんか、大戦中のヨーロッパあたりを舞台にした、映画にありそうなシチュエーションだな〜、と思いつつ見てましたが。孤児とか教会とかね。 それが一気に異世界に飛んでるのは、あのプロローグとエンディングがあるからで、あそこから繋がる後編は、美術だけじゃなく話自体がスゴイことになるはず。(笑) というわけで、ワタクシ、まだ見ぬ後編にも、すでに憑り付かれているわけです。(笑) 今、連想してるのは、「コレクター」 と 「サンタ・サングレ」。「コレクター」 は監禁物ということで連想してるようだし、結末が悲劇なので、私は 「サンタ・サングレ」 希望かなぁ。 テーマは ”魂の解放・救済、無償の愛”です。(笑) 2002年10月8日UP |