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旅の記録

………月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり………
人は生まれ、そして死んでいく


赤目四十八滝(2004)



6月5日赤目四十八滝へ行ってきた。

『不動滝(ふどうだき)』

 

高さ15m、幅07m、滝壷の深さ10m。滝参りとは、不動明王にちなんで名付けられたこの滝にお参りすることをいい、明治初年頃までここより奥は原生林で入ることができなかったという。

渓谷にかけられた不動橋からの眺めは壮観である。

サンショウウオセンターで入山料300円を支払って、最初の赤目五瀑に出会うのがこの滝である。

朝8時半頃でファインダーの映像は暗く、どうかなと思ったが、日中になると明暗のコントラストが強すぎたので、むしろ幸いであった。

ただチョッと手ぶれ気味で残念であった。

『千手滝(せんじゅだき)』

 

高さ15m、幅04m、滝壷の深さ20m。滝、岩、樹木、滝壷が調和して、絵のような美しさである。 岩を伝わって千手のように落水するところから名付けられたとも、千手観音にちなんで名付けられたとも言われている。

ハッと息をのむような感覚におそわれた。自然の織りなす景観には違いはないのであるが、人界をはなれた共存の美しさがそこにはある。

安山岩の性なのかもしれない。

『布曳滝(ぬのびきだき)』

 

赤目五瀑の三番目がこの滝である。 全国各地に同名の滝があるのだが、この滝は代表格といってもよい。 滝壷の深さは30mもあるというのだがどの滝壷を見ても石がないのである。

どうして石が無いのか判らない。不思議といえば不思

議なことである。

安山岩の性?この岩は千手滝のゴツゴツとは違い、スベスベなのである。どうしてだろうか。

撮影の位置をもっと左のほうにしていくと縦一本の布曳映像になったのだが、気がつかなかった。

『荷担滝(にないだき)』

 

高さ8メートルの滝が岩をはさんで二つに分かれて流れ落ちるさまが、荷を担っているようで荷担滝の名が付いたという。

この滝も不動滝や千手滝と同じような赤目特有の景観を呈している。

渓谷随一の景観だと絶賛されるというが無理もない。

ゆっくり登っていったので2時間余は経っている。ここまで約2500m1時間と書いてあるが右を見左を見ていくと倍の時間はかかる。

カジカガエルの鳴き声、青糸トンボと褐色糸トンボ、川辺の小魚など五感に伝えられてくる情報は素晴らしいものである。

『琵琶滝(びわだき)』

 

赤目五瀑の最後の一つである。 高さ15m、絶壁に囲まれた岩風呂のような滝壷は深さ10m、蒼い色をしていた。 滝の形が琵琶に似ているので琵琶滝と名付けられているという。

好天に恵まれて夏のように高温なのに、渓谷のせいなのかあまり汗がでないのは幸いであった。>

画像の掲載は以上とする。

出発してから3時間はかかった。11時15分である。

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