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北京旅行(1998)
§ 北京旅行
一 [中国(北京)旅行概要計画]
6月16日(火)さあ中国へ出発です
飯田・伊賀良・高森・新宿 新宿成田エキスプレス17号 成田第2ターミナル
中国国際航空(CA926) 成田発14:55…北京着17:45
6月17日(水)中国の心臓部に泊まりましょう
天安門広場、人民大会堂、中国歴史博物館、天安門
故宮、景山公園、天海公園
6月18日(木)壮大な歴史景観を楽しみましょう
万里長城八達嶺、明の十三陵、香山公園(碧雲寺・臥仏寺)
6月19日(金)伝統的な文かに触れましょう
頤和園、北京大学、鐘楼・鼓楼、雍和宮
(夜・観劇)
6月20日(土)57万年前の祖先を訪ねましょう
廬溝橋、抗日戦争記念館、周口店 (北京原人跡)、伝居寺
6月21日(日)街へ出てショピングです
天壇公園、門前大街、王府井、瑠璃廠
6月22日(月)帰国の途につきましょう
中国国際航空(CA925) 北京発 9:25…成田着13:50
CA925 手荷物託送 成田成田エキスプレス24号 新宿
新宿 高森・伊賀良・飯田
二 宿泊・連絡先・参加者・料金概要
[宿 泊] 北京友誼賓館 Beijing Friendship Hotel
北京市海淀区白石橋路3号
電話 001-86-10-68498888
[連絡先 ] 市瀬智紀 : 程 艶春
北京市海淀区万泉河小南庄400号 能都賓館
電話 001-86-10-62632195FAX 001-86-10-62546330
[参加者 ] 市瀬幸平・久美子 平沢 繁・従子 下平好上・秀
[料金概要] 航空券 : 信南観光(JTB特約店) 1人往復 82000円
ビザ手数料 : 7000円
宿泊料金 : ツインルーム1泊 700元(12000円) 程度
タクシー : 3〜4人乗、1日 10000円程度
食事代 : 1日、3000〜4000円程度
成田往復 : 1人、15000程度
旅行障害保険: 7000〜11000程度
空港利用税 : 成田 2040円、北京(50元×16円) 800円
見学料 : 1人、525元
1人分 航空券 : 82000 *
ビザ手数料 : 7000 *
宿泊料 : 6000×6 36000 ○
タクシー : 4000×6 24000 ○
食事代 : 4000×6 24000 ○
見学料 : 10000 ○
旅行障害保険: 7000
成田往復 : 15000 *
空港利用税 : 3000
208000 94000(旅行中)
[共同会計] 1人10万円共同会計に当てる。
会計責任 市瀬 会計記録 平沢 金額保管 各自
三 準備品など
打合せ事項 平成10年5月14日 ビザ申請後、6人で打ち合わせ
貴重品
◎パスポート 紛失に備え氏名などの欄(2p)と顔写真(5p)の欄
のコピーを持っているとよい。
◎現金(日本円) どの位用意しておけばよいか。
共同会計の考え方と分担
安全携帯方法
◎航空券 紛失すると再発行できない。
◎メモ帳・住所録 パスポートやT/Cのナンバー、手紙を出す人の住所な
どの控え。
洗面具関係
◎歯磨用品 現地で買える。
化粧用具 使い慣れたもの。
ヒゲソリ すきなもので。
ブラシやクシ 一つあればよい。
衣類
◎シャツ Tシャツ、長袖1枚ずつ。現地で買える。
◎下着 現地のものは余りよくない。
◎セーター 夏でも朝晩は涼しい。厚手のものは現地で買うとよい。
薄手のものを1枚持って行く。
ボウシ スカーフや布でも代用できる。
◎靴下 ウールのがよい。
パジャマ 荷物になるだけ。Tシャツなどで代用。
薬品・雑貨
雨具 軽くて畳めるものか、折り畳みコーモリ
◎万能ナイフ 現地でも買える。
ツメ切り 現地でも安く売っている。
ヒモ、輪ゴム 荷物の整理や洗濯物干に便利。
◎ビニール袋 衣類の整理、ぬれもの用に。
サングラス 目の弱い人に。
おみやげ お世話になった人に。100円位の日本的な小物。
カメラ 小型で軽いもの。
フィルム 現地で買える。
計算機 なくてもよい。
双眼鏡 万里の長城などによい。
ガイドブック類 地球の歩き方など。
◎日記帳・ノート 旅の記録、思い出に。ノートは現地で買える。
バッグ類 何がよいか。最小限にする。
四 通貨について
1 中国の通貨
(ユェン) (ジャオ) (フェン)
(クアイ) (マオ)
1元 = 10角
1角 =10分
2 通貨の種類 クアイ マオ フェン
人民幣 紙幣 100元 50元 10元 5元 2元 1元 5角 2角 1角 5分 2分 1分
硬貨 1元 5角 1角 5分 2分 1分
3 両替所 空港もホテルも全部中国銀行支店。外人接待用ホテルには必ずある。
外貨兌換証明書 Exchange Certificateを書く。
写しは必ず貰って保管しておく。
中国出国のとき兌換券の再両替のとき、証明書を提出すること
になっている。紛失すると再両替できなくなる。
4 日本円かT/Cか
両替レート 1元 = 約 16円(−98年 5月現在)
個人両替 お土産他 25000?位か
五 次期連絡 その他
6月初めに航空券、ビザ発給となり、パスポートを配る。
そのとき、旅費関係の経費をお願いする。
パスポート番号 好上 MQ3728068
北京旅行の記録
中国は大人的な国家
まずこの度の旅行ができたことについて市瀬さんに感謝する。中国に対しては頭を下げなければならないという思いがずっとあった。今は若い世代だからといえばそれまでだが、こまかい神経質なところが感じられないほどこの民族は大人的な素質をもっているのだろうか。メイファーズという語に長い歴史の教訓をみいだすことができるといえば、それは間違いだろうか。ともかく私が年来もっていた感情的なものに根ざした頭を下げなければならないという意識は、ここでは問題にならなかった。幾度かの戦争によって日本人が果たさなければならない教訓は、一時的なものではないということを、改めて考えさせられた。中国は依然として大人的であった。中国は国家間の意見としては事あるごとに自国の意見表明をしてきている。マクロでなくてはならないのである。南京問題や長野法相の八紘一宇、ガイドライン等々に現れた日本の指導者の見解は、歴史認識があさはかで大局をとらえたものでなく微視であり感情的であり小手先のことが多い。このおおざっぱな日本のとらえは悲しいかな大きなまちがいではないかと思われる。以上、私が推察するところでは「中国はアジアの中核として発展していく大人的な国家である」といえよう。
中国人の体格
先ず驚いたのは、中国人の体格のよさである。すくなくとも北京でいきあった人達は男でも女でも、日本人より平均七〜八糎位は背が高い。このことは今までに聞いたことも読んだこともない。統計的数字を確認したいと思う。この身長差は人種上のことなのか食事上のことなのか。国際親善試合での中国選手の体格のよさは、日本の十倍も人がいるのだから無理はないと思っていたのだが、これはとんでもない間違った見方であることがわかった。ではどうしてこんなに体格がいいのか。誰か調べてほしいものである。
食文化
次に体験できたことは、食文化であった。食材は日本とそう変ったものではない。つきつめてみれば、把手鍋と支那鍋の違いである。中国は炒め料理が主であり、日本では煮物料理に特徴がある。食油の使用量や調味剤の質などにも風土特有の食文化を生み出してきたのであろう。麺類の利用方法をみても、中国に発達する必然性を含んでいる。餃子や北京ダックの小麦粉の利用方法は、日本のおやきやおつめりと共に小麦製品を好む者にとっては感心することの一つである。
文化の担い手
文化財にしのばれる人々の姿。中国の歴史も日本と同様、権力者による政治権力交替の歴史でもある。秦の始皇帝が統一したという万里の長城は、始皇帝はたんに権力者名にすぎず、実はその権力によって否応なく黙々と肉体を酷使させられた人々の労働の結果が、私たちの眼前に残されているというよりほかない。八達嶺で感心するならば、磨りへった歩道の石や左右の防壁一つ一つへの思いやりしかない。最近残されたと思われるむやみに彫られた落書は、心ないものの所作であり恥じらい以外のなにものでもない。私はカメラに収めた。歴史というものは、ある意味では惨いものそのものを私たちの眼前に露呈してくれている。故宮にふんだんに使われている大理石も、聞けば雲南省の大理(地名)特産の石だそうで、故宮は元・明・清三代王朝の皇居跡というから七百年も前の始まりだから、そのころ直線距離にして千数百キロ離れた北京までどのようにして運んだのだろうか。これも拒否できない上意下達の権力構造をいたく感ずる。各所でそれを目にした。マルコポーロ・ブリッジにもそれを感ずる。
お土産
いずれの国でも、彫刻工芸や酒の専門的な技術伝承者はいるものである。
景泰藍 地球の歩き方ガイド「北京」によれば次の通りである。
銅で作った本体に、銅線を溶接して模様を作り、うわ薬を塗って焼いた七
宝焼に似た焼き物。北京の特産品で、指輪、ペンダント、ブレスレット、
キーホルダー、置物、皿、花瓶などがある。藍色(青色)の美しさで知ら
れ、明代景泰年間に宮廷用品として愛用され発展したことからこの名が付
いたといわれるだけあって、藍色には深い味わいがある。
おすすめは、手のひらサイズの小物入れ。綿花を敷いてアクセサリー入れ
にしたり、ピルケースとして使ってもいいが、その精巧な図案と鮮やかな
色彩は置物として部屋の中に飾るのもよい。
北京の旅行記念として、景泰藍の朱肉入れ物を二個手に入れた。朱肉も同じものを
手に入れた。一個は奥山忠重さんへの土産とした。
白檀彫物精巧な彫り物に魅せられ、その精緻な技能を北京旅行の記念にした。
程艶春さんがいくらでも安く手に入るようにと交渉してくれた。その結果、
定価四二〇元が二五〇元となった(因みに一元が約一八円だったから、七
五〇〇円のものが四五〇〇円となった)。この白檀彫物は平沢と同じもの
を記念とした。
秀は白檀の扇子を手に入れた。
白酒 中国の酒、それは貴洲茅台酒が第一、思い出の酒である。二本手に入れて、
これも隣の奥山忠重さんに一本。値段は約六〇〇〇円だからえらい安くは
ない。この他、孔府家酒一本、女児紅一本。紅星二鍋頭六五度三本、同じ
く五六度五本購入。
箸 真介・俊成・家への記念
烏龍茶 おなじみの半発酵茶。高級種は鉄観音、安い半発酵茶にジャスミンの花を
混ぜた茉莉花茶はジャスミンの香が漂い、北京で最も一般的なお茶。
周口店石北京原人発掘の穴から一個、洞窟から一個、化石らしい小片一個。
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