(ワインエッセイ集) (追補2)         更新日 : 2004.5.27

健康にやさしい油の選び方

日常、料理に使われる食用油には多くの種類があり、それぞれ特徴があります。油は動物性であれ植物性であれ、ワインとの相性を良くする食材/調味料であるので、日頃から量は気にはしながら、漠然と良いと言われるままに使っていましたが、ここらでもう少し調査し整理してみようと思います。

ここではコレステロールが多い動物性油(食肉系)は比較から除外し、植物性油について特に健康への影響を比較してみましょう、調べていくうちにぞっとするような事実も判明してきました。

    (題目)

  脂肪酸の構成比率
  
リノール酸の特徴
  
オレイン酸の特徴
  
α-リノレン酸の特徴
  
トランス脂肪酸 -- 悪玉の脂肪酸/狂った脂肪酸とは
  
各食用油のコメント
  
ワインとの相性はどうか
  
お薦めの油はあるのか?

 

(食用油の脂肪酸成分比較)

まず最重要な油の脂肪酸の比較をしてみましょう。

    《家庭用食用油の成分比較》100g当たりg 数(概略中心値)

食用油
不飽和脂肪酸(常温で液体の脂肪)(注4)
飽和脂肪酸(注5) 
リノール酸 
オレイン酸
α-リノレン酸
(常温で固体の脂肪)
オメガ6系
(多価)
オメガ9系 
(単価)
オメガ3系
(多価)
バルミチン酸
ステアリン酸

紅花油 (注1)

72
13
0
8

コーン油

47
33
1
12

大豆油

50
23
7
15

ナタネ油

21
55
10
6

ひまわり油(注2)

70
17
0.5
10

オリーブ油

10
71
1
10

グレープシードオイル

65
18
1
10

健康エコナ(注3)

50(52〜21)
40(24〜59)
8(7〜11)
12

ごま油

45
40
0
15

亜麻仁油 (参考)

13
20
57
8

バター (参考)

5
25

.

35

注1 : 紅花油の中には、品種改良された高オレイン酸の紅花油(ハイオレイック種)がある、オリーブ油の成分に近い
注2 : 品種改良されたハイオレイックひまわり油はオイレン酸が80%と多くなっている
注3 : 揚物、炒め、ドレッシング用で比率が異なる
注4 : 不飽和脂肪酸は、ほかの分子や原子と比較的結合しやすい性質を持っており、結合する部分が1つのものを「単価不飽和脂肪酸」といい、2つ以上結合するものは「多価不飽和脂肪酸」という
注5 : 肉の脂やバターなど、動物性の脂に多く含まれ、血中のコレステロール値を上げる作用がありますがコレステロールからはビタミンやホルモンが合成されるので適量は必要です

 

(リノール酸の特徴)

(オレイン酸の特徴)

(α-リノレン酸の特徴)

(トランス脂肪酸 -- 悪玉の脂肪/狂った脂肪酸 -- !! )

「トランス脂肪酸」という言葉は知りませんでした、以下の報告がネットで公開されています、驚きました、要約すると以下のとおりです。

(各食用油のコメント)

 オリーブ油

 グレープシードオイル

 ナタネ油 

 大豆油 

 紅花油(サフラワー油)

 コーン油

 ひまわり油

 ごま油

 亜麻仁油


 
健康エコナ

全く別次元で開発されたユニークな製品なので、少し説明します。

 

 参考

(ワインとの相性はどうか)

(お薦めの油はあるのか?)

以上述べたように油の種類は多く、選択は難題です、どのように油と付合えばよいのか私なりに纏めてみました、参考にして下さい。

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